ありふれない天の鎖の投影魔術師は世界最強   作:小説大工の源三

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オルクス大迷宮

翌朝ボク達はオルクス大迷宮の入り口の広場に居た。その入り口にはゲートのような物もあり、まるで観光名所みたいだ。正直に言って信じられなかった。ゲート以外には祭りの屋台のような露店もあり、これから危険地帯に行くとは想像も出来ない。むしろ鍾乳洞を観に行くと言った方が正しいと思える賑やかさだ。ゲートに関してはステータスプレートを確認して死亡者を把握するのはわかるし、露店も武器屋に魔道具屋があるのもわかる。だがスイーツの屋台があるのはおかしい。国がここに施設を設置した理由として、この迷宮に命知らずが来たり犯罪者が拠点にする可能性もあるかららしい。

もうこれ以上は考えるのはやめにした。

メルド団長達騎士が迷宮入りしていくのでその後を付いていく。

ボク達はホルアドに向かう前に国から支給されたアーティファクトで身を固めているのだが、雫は刀がないらしくとりあえず適当な剣を貰おうとしたのだが、ボクが『投影魔術』で刀を投影出来るのでそれを渡した。刀の銘は特にないがサイズ等は確かめてある。強化魔術の派生技能、永続強化を付与しているのでそう簡単に刃こぼれはしないし、雫ほどの使い手ならば尚更だ。ボクも気に入った武器がないので軽い布防具のアーティファクトをもらって、武器は適当に投影した。手元には白と黒の双剣。何故これが投影されたのかはわからないが、とてもしっくり来たのだ。

ハジメは錬成の補助をしてくれる手袋を、恵里達魔法使い組は魔法使用時に魔力消費軽減のある杖を、優花は自動回収効果のある腕輪を貰っていた。

ついでに恵里の杖を強化魔術で強化しておいた。特に意味はないが、もし接近戦になった時の為に身を守る手段は多い方がいい。転ばぬ先の杖ってやつだ、杖だけに。

しばらく歩いている内に壁の隙間から灰色の毛玉が大量に出てくる。

 

「あれはラットマンという魔物だ!すばしっこいが大して強くないから落ち着いて戦えば大丈夫だ!まずは光輝達、お前らだ。冷静に行けばなんとかなる」

 

天之河達のパーティが前に出る。

ラットマンに天之河は剣を振るい一撃で倒す。同じように、坂上も衝撃波の出る小手のアーティファクトで蹴散らす。

妨害もなかったので後ろの待機していた3人は安全に詠唱出来たので魔法を放つことができたのだが、余りにも過剰火力でラットマンを魔石ごと焼き尽くしてしまった。やり過ぎだと団長に咎められてはいたので今後は調整もできるだろう。

次に檜山達、その次にハジメ達の番になる。

ハジメが錬成でラットマンの動きを封じ動けなくなったところを清水達が銃で眉間を撃ち抜く。『バァン!』と銃声が迷宮に響く。3人の銃口からは煙が揺らぐ。その光景に周りは唖然とする。

 

「流石ハジメ君!ばっちり撃てるよ!」

 

「これだけはこの世界でもハジメしか出来ないことだな」

 

メルド団長が製作者のハジメに近寄る。

 

「坊主もしかしてこいつはお前さんが?」

 

「はい……ボク達達の世界の武器です。でも作るのに苦労して4丁(・・)しか作れませんでした……」

 

「そうか、ならこの訓練が終わり次第材料を調達しよう」

 

「ありがとうございます」

 

ここでハジメが自分が作った数しか言わなかったのは、ボクの投影魔術のことだ。これで同じアーティファクトを量産出来ると判明した時が面倒だからだ。自己保身なのは否定出来ないが投影魔術の限界がわからないので、流石に無理強いされるのはキツい。

 

「次は士郎、お前達の番だ」

 

ボク達は武器を構える。

「みんな作戦通り行くよ」

 

「「「了解」」」

 

ラットマンの集団がやってくる。ボクと雫が剣で斬りかかり、ラットマンの身体が二つに別れる。

恵里から闇魔法『暗球』が放たれラットマンの頭を吹き飛ばし、首のない姿になる。あまりの状況に怯え始めた生き残りは、敏捷の高さを生かした遠藤が背後に周り首を刎ねる。

 

「うむ、上出来だ。これからも頼むぞ」

 

この調子でボク達はオルクス大迷宮を進んで行くのだった。

 




この時の士郎のステータス
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天野士郎 17歳 男 レベル:10
天職:■の■/投影魔術師
 
筋力:200×α
体力:215×α
耐性:150×α
敏捷:180×α
魔力:100×α
魔耐:80×α
 
技能:対魔力・■■・投影/解析魔術[+複製投影]・憑依継承・民の叡智・魔力操作・狙撃・■■■■・鷹の目・■■なる■・心眼・強化魔術[+永続強化]・気配感知・言語理解
 
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