ありふれない天の鎖の投影魔術師は世界最強   作:小説大工の源三

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Twitterでも言ったけど、友達から来るリア充化報告ほど反応に困るものはない。

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まぁ見てってくれや。


最後の大迷宮と神
雪山に向かうまで


 

三人称幸利side

 

昇華魔法を手に入れた士郎達は氷雪迷宮に向かう前に休憩を取ることにした。

ハルツィナ樹海の迷宮を攻略し、迷宮を出て数日たったの夜のことだった。

 

「ハァ……」

 

幸利はフェルニルの甲板でため息を溢した。

迷宮を出てから、ティオのスキンシップが増えたばかりか、優花までもが自身にスキンシップを取るようになってきたことに悩んでいた。

更に言うなら、『付き合って』と言われた。

どう返事すれば良いか分からず、『少し待ってくれ』と言って、逃げ出してしまった。

 

「いや……アイツらが嫌いじゃねーし……かと言ってなぁ……」

 

幸利自身、彼女達のことは好きだ。

優花は地球にいた頃から特に仲の良い女子だ。一緒に買い物に行ったり、ウェステリアが休みの日は台所を借りて、一緒に料理研究をした。

ティオは自分自身、雑に扱ってる自覚はある。そんな自分を主人と言い、側にいて、未熟な所を歳上らしく修正してくれる。

2人はこんな幸利を好きだと言った。

既に士郎やハジメはハーレムを形成しているので2人と付き合うことは今更なのだろう。

 

「付き合ったとしても、俺がやっていけるのかなんだよなぁ……」

 

そう愚痴ると、誰かが近づいてくる気配を感じ取った。

 

「……なんだ、先客がいたのかよ」

 

「坂上……」

 

龍太郎だった。

 

「……俺もそうだが、お前もどうした、こんな所で?」

 

「……」

 

幸利は答えなかった。否、答えることが出来なかった。

 

「まぁなんとなく予想はつくぜ。迷宮関連だろ?」

 

その通りだ。

 

「ああ……」

 

「園部もティオさんもお前にくっついてたからな……流石にわかる」

 

「だよなぁ……」

 

そう言いながら幸利は顔を手で覆う。

 

「ま、俺も似たような事でここに来たからな」

 

「?そうなのか。意外だな」

 

「脳筋のお前が、そんなこと言うなんてな」

 

幸利は笑う。そんな反応された龍太郎は不満そうに半目で幸利を見る。

 

「……で?どうすんだお前は。嫌いじゃねぇなら付き合うのが丸いと思うけどな。お前なら上手くやれると思うし」

 

「そう……だな……覚悟が決まらなかっただけだ。ありがとな坂上」

 

「おう。なら俺の話も聞いてくれよ」

 

「良いぜ……だが、似たような理由ってどう言うことだ?」

 

「……そのなんだ、鈴のやつがな、気になっちまって」

 

そう言った龍太郎の悩みを聞いた幸利は驚き、目を見開いた。

 

「お前から恋愛相談が来るとは思わなかったぞ……」

 

「俺だってこうなるなんて思っても見なかったさ……いつか好きな奴が出来るとは思ってたけどよ……まさか今とは思わなかったぜ……」

 

頬を染め、恥ずかしそうに頬をかく龍太郎。

 

「お前と違ってよぉ……俺はお前と違ってアイツから明確な好意を向けられてないからな……」

 

「……そうだな。まぁ坂上の場合は気長に待ちます待つしかないだろ」

 

「そうだな……今は気にしてもしゃーねぇか。清水、お前は頑張れよ」

 

そう言って龍太郎は幸利の背中を軽く小突く。

 

「ああ……ありがとな龍太郎」

 

幸利は軽く返事をして、甲板から降りる。

 

─────────────────────────

 

「おかえり幸利」

 

「戻ったかご主人」

 

寝室に入ると、部屋から出た時と変わらず2人はベッドの上に座っていた。

 

「ただいま。それでさっきの返事なんだが……」

 

緊張で喉が張り付くような感じになる。次の言葉が出てこない。一言言うだけなのに。

そんな自分を2人は穏やかな表情で待ち続ける。

背中を押してくれた龍太郎(アイツ)の拳がまだ背中に残る。それに突き動かされたように幸利は2人を抱きしめて倒れ込む。

 

「キャっ……!?」

 

「ほえ……?」

 

「こんな俺だが……よろしく頼む……」

 

そう言った幸利を2人は抱きしめ返した。

 

「ええ、こっちこそよろしくね」

 

「ふふふ……ご主人よ、妾達はどこまでもついていくのじゃ」

 

そう言われた幸利はそのまま2人を抱きしめて眠るのだった。

 

因みにそういうことはしませんでした。

 

─────────────────────────

 

三人称士郎side

 

「はふぅ……」

 

気の抜けた息をシアが漏らす。彼女の隣では雫と恵里が横になって、スヤスヤと寝息を漏らしている。

久々の休暇にタレ切っているようだ。丸々休んだのはエリセンまでだったのもあり、3人共リラックスしている。

 

「みなさん、この3日間思いっきり休みましたね士郎さん」

 

「そりゃここまで休みなしだったからね。ぶっ続けで迷宮攻略すればこうもなるさ」

 

そう言って士郎はシアの頭を撫でる。

シアは気持ち良さそうな声を出してされるがままに撫でられる。

 

「士郎さんこそ、ちゃんと休んでますか?」

 

「うぐっ……」

 

そう言われ士郎は言葉に詰まる。

彼女言う通り、ここ数日は全く休んでおらず、恵里の身体の調整に付きっきりだったのでまともに休んでいた日はなかった。

ヴェアベルトにも協力してもらっているとは言え、偶にである。

 

「ほら、士郎さん。横になってください!いつもはわたし達が甘やかされてますが、今日はわたしが甘やかしてあげます!」

 

ガバッと身体を起こしたシアは士郎に膝枕をして、頭を撫でる。

 

「ちょ、シア?」

 

「ふふん。これでもわたしは一族の年下の子の面倒だって見てたんですよ?これくらいできます」

 

そう言いながら撫でるシアの手つきは優しいものだ。

 

「それにしても士郎さんの髪って綺麗ですね……触り心地もいいですし、嫉妬しちゃいますぅ……」

 

「手入れなんてしてないけどね……多分、ユエと同じで、『完全なる形』のお陰だよ」

 

「ああ〜ユエさんも綺麗でしたね」

 

「それにボクと違ってちゃんと手入れしているだろうから触り心地はもっといいだろうね。けど……」

 

途中で言葉を区切り、士郎はシアの髪に触れる。

 

「ボクは3人の方が好きだよ……」

 

そう言って、コトリと寝てしまった。

 

「えへへ……士郎さん……」

 

そのままシアも横になって眠りにつくのだった。

 

─────────────────────────

 

短くもしっかりとした休みを取った士郎達は次の目的地、最後の迷宮、シュネー雪原の氷雪洞窟に向かう。

するとヴェアベルトが口を開いた。

 

「士郎殿。すまないがここから別行動を取らせてくれないだろうか」

 

「突然……でもないか」

 

ヴェアベルトは既に氷雪洞窟の神代魔法を習得している。行く意味もないので別行動を取る方が理に適っている。

 

「それでどこに行くの?」

 

「仲間のところに向かおうと思っている」

 

「場所に目星は……ってそういえばオルクスでカトレアさんに渡してた紙……」

 

「うむ。それを辿れば仲間に会える。それに魔人族──フリードの奴めが皆の妨害をしない訳がない。それに対抗する為に、人数は多い方がいい」

 

ヴェアベルトが別行動を取ることに反対はなかった。話はまだ続いた。

 

「ただ、一つ言わせて貰いたいことがある。人間族の勇者……天之河と言ったな」

 

「ああ……俺がどうしたんだ」

 

「キツい事を言うが、お前は次の迷宮。達成することは不可能に近いと言わざるを得ない」

 

「な……」

 

ヴェアベルトから天之河へ暗に『行くことを諦めろ』と言った。

それに納得出来ず反発した。

 

「どうしてだ…!」

 

「今までの行動や士郎殿達への態度を見て、無理だと判断したまでだ。オルクス迷宮での事を忘れたわけではあるまい」

 

「っ……」

 

「普通ならば反省したり、謝ったりするだろう。だが、ハイリヒ王国の救援を終えて、説明をした後、お前はなにをした?苛立ちをぶつけただけだろう。こちらの感情すら無視してな。それに恵里殿がキレたのも当然だ」

 

立て続けに攻め続けられ、反論すら出来ず、ただただ拳を固く握るだけだった。

 

「それでも行くと言うのなら私は止めはせんがな」

 

そう言ってメルリアンを連れてフェルニルの甲板に向かうのだった。

そしてそのまま飛び立つヴェアベルトを見送る。

 

「で、どうするの?」

 

「俺は……俺は次こそは達成してみせる!だから次の迷宮にも行くんだ!」

 

そう言った天之河の瞳には焦りが見えた。

 

「そう言うと思ったぜ光輝……俺も手ェ貸すから頑張るぞ」

 

「龍太郎……」

 

「あんまり気乗りしないけど、龍太郎くんが手伝うなら鈴も少しだけ手伝ってあげる」

 

「鈴……」

 

天之河は少し嬉しそうな顔になり、更にやる気を出すのだった

 

「それじゃあこのまま氷雪洞窟に向かうよ」

 

ハジメはフェルニルの操作に集中し始めた。

 

 




最近ヴェアベルトの影が薄い……深淵卿でもないのに……
そしてスランプから抜け出せずにいる……

R18編出しました。
良ければ読んで下さい。趣味全開ですけど。
https://syosetu.org/novel/270521/
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