ありふれない天の鎖の投影魔術師は世界最強   作:小説大工の源三

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ようやく書き進められる……スランプ……
今回少しギャグ描写入ります。
えー前回の投稿から一か月以上過ぎてます。



















どうか……どうかお許しを!


光と闇の切り離し方

幸利の侵魂で天之河の意識の中に入った幸利と龍太郎。

そこで目にしたのは、天之河が意識の中でも虚像と戦っている姿だった。

 

「クソッ…!」

 

『自分の意識の中に閉じ込めて、完全な一騎打ちをしようとしたみたいだが、無意味に終わったな!なんせお前は俺を超えていないから、身体の主導権は俺にあるんだよ!』

 

そのまま天之河は切り上げをくらい無防備な状態にされ、そのまま拳の連続攻撃をくらい龍太郎達の足元まで吹っ飛ぶ。

 

「龍太郎……?それに清水……なんでここに……」

 

「そりゃお前の試練の手伝いに来たんだよ」

 

「な、なんで……俺は……」

 

「外の世界の俺たちは固まってるから気にすんな」

 

「そ、そうか……」

 

それを聞いた天之河は安心したような表情を作るも、すぐに落ち込んだ表情に戻る。

 

「だが……俺はここでもダメなんだろうな……くそッ!」

 

自嘲したように笑い。無力さに空間の地面を叩く。

しかし、幸利は自身の仮説を天之河に話す。諦めさせない為に、彼を信じて。

 

「天之河は迷宮や試練はどう言うもんだと思ってる?」

 

「……そりゃあ、クリア出来ないような大きな壁だろう?」

 

「そうだな。だが、迷宮や試練ってのはクリアさせる為に作られてる。クリアもさせないなら、要塞とかそう言うもんにして入れなくし、入られたとしても出れないようにする筈だ。それにこいつはただの魔法じゃない。人が強くなって欲しいと設計された魔法の使われた試練だ。確実に攻略するヒントが並べられてる筈だ」

 

幸利は今までの迷宮を辿ったことを思い出した。オルクスを除く、大迷宮はどこかクリアさせる意思を感じ取っていた。ライセン迷宮では密室に閉じ込めれば自分達をそのままクリアさせないこともできた。グリューエンでは最後の試練は、普通、数が分からず、無闇矢鱈に攻撃して、疲弊させること、メルジーネでは殺す気のトラップはなかったがクリアあそこは他の迷宮クリアが前提なので、この世界の真実をある程度わかっている筈。ハルツィナはだって仲間さえ信じ続ければクリアできないはずがない。あのボスGが本気で殺しにかかるのなら、そもそも個体数を作るのではなく、全部が集結して圧倒的なステータスで自分達を倒せば良いのだから。

今回は殆どが乗り越えることが出来ているメンバーが多く、迷宮側からのヒントのようなものは見受けられなかったが、天之河には与えられているのだろう。

あのまま虚像と戦い続ければ、そのまま負けてしまい、そのまま失敗してしまうのだろう。だが意識の中なら別のはずだ。

鏡に写った自分ならば元々は同じステータスだが、闇が上回るとステータスが上がる仕様はここでは適応されていないのはなんとなくだがわかっている。

 

「……だが、俺は虚像に」

 

「いや、ここからアイツを追い出せばいい」

 

「なるほどな……だが幸利、追い出しただけじゃクリア出来ねぇんだろ?」

 

「そりゃそうだ。現実で倒さなきゃいけねぇからな。つーわけで龍太郎は天之河と話し合いをしろ。何を抱えてるか話せ天之河。その間俺があの虚像を止めてやる」

 

そう言って幸利は虚像に重力魔法と空間魔法を同時に発動して、拘束する。

 

「光輝……お前は……自分が悪者になるのが嫌なんだろ」

 

「ああ……ずっとやってきたことが間違いだって認めたら俺は……」

 

「間違えたっていいと思うぜ俺は」

 

「な、なんで……」

 

「人間絶対間違いしか起こさねぇだろ?本当に悪い奴は……檜山達みたいに、反省もしないで間違ったことをし続ける奴らのことだ……」

 

「間違ったことを……し続ける……」

 

「ああ……俺だって、光輝に注意されたことだってある……だけどそのお陰で、俺はこうやって立っている。だから今度は俺がお前を止めてやる。それが親友ってもんだろ?」

 

そう言って手を差し伸べる龍太郎。

だが天之河はその手を掴まず下ろしてしまった。

 

だから……

 

龍太郎は……

 

その手を──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無理矢理掴み

 

「ちょっ!?」

 

「いいから立てっ!」

 

そのまま強引に立ち上がらせるっ!

 

「早く行くぞ!いつまでもウジウジカッコ悪いことすんな!いつも前を向いて、俺達を引っ張っていた光輝はどうしたんだよ!」

 

龍太郎が喝を入れる。

 

「っ……」

 

「最後に聞くぞ……戦えるか光輝」

 

その問いに天之河は……

 

「ああ……これ以上……カッコ悪いことしてたら爺ちゃんに叱られちゃうもんな……」

 

パチンと自身の両頬を叩いて気合いを入れ直し、地面に転がっている聖剣を手に取る。

 

「清水!すまない!俺はもう大丈夫だ!正気に戻った!」

 

「おいコラ!それ全然、安心できねぇセリフじゃねぇか!」

 

「えっ!?そうなのか!すまない!」

 

そう言いながらも幸利は拘束している虚像を解放する。

 

『へぇ……俺を倒しに来たのか……無駄な足掻きするよなぁ……清水に倒して貰えばよかっただろ』

 

「そうかもしれないな……でも……俺は俺の手で『俺』を超えたいんだ!」

 

そう言って天之河は聖剣を振りかぶる。

虚像はそれを受け止めようと構えた──しかし攻撃は正面の聖剣ではなく、右から来た炎魔法だった。

 

『何ッ!?』

 

虚像は自分が不意打ちをしたことに反応できずにモロに喰らう。そしてそのまま聖剣による斬撃を喰らう。

 

「ふっ……!」

 

『ぐあっ……!』

 

後ろに吹っ飛ぶ虚像目掛けて、天之河は聖剣に魔力を込めて斬撃を放つ。

 

「『天翔閃・散』!」

 

聖剣を何度も振り、光の斬撃を何度も放つ。

 

『チッ!阻め!『光鎧』!』

 

すると天之河は手を突き出す。

 

「止まれ!天翔閃!」

 

天翔閃を防ごうとした虚像だが、その攻撃が止まり、どうすることもできなくなった。

解除して攻撃に戻ろうにもいつ動くかわからない天翔閃に対して光鎧を貼り続ける。

 

「『天翔閃・貫突』!」

 

周囲の天翔閃の間を通り、突撃をかまし、光鎧を貫こうとする。

そうはさせまいと光鎧を収束させたい虚像だが、それをしたら止まっている天翔閃が防げないので、更に魔力を込めて防ぐ。

 

ピシリ……

 

『ぐっ……』

 

「そろそろ……外で決着を付けようじゃないか……!」

 

バキバギィ!

 

「動けっ!」

 

光鎧が貫かれ、粉々に砕け散る。

無防備になった虚像を止まっている、天翔閃で追い討ちをかける。

煙が晴れるとそこに虚像の姿はなかった。

 

「ふう……」

 

「やったな光輝」

 

「ああ……二人ともありがとう……こんな俺の為に……」

 

「感謝するのはいいが、まだ終わってねぇからな。ここからが本番だからな」

 

そうここで虚像を倒してもまだ外に追い出しただけであって、現実で倒さないと意味がない。

 

「ああ。だけどもう俺は負けない。いや、この試練を乗り越える。2人とも見ていてくれるか」

 

それに対して幸利と龍太郎は、

 

「勿論だぜ。今度こそ一緒にクリアしような」

 

「お前をクリアさせる為に手を貸してんだ。クリア出来なかったら半殺しだぞ?」

 

龍太郎は笑いながら同意し、幸利は半分脅しを入れる。

 

「てか、ここからどうやって出るんだ幸利?」

 

「えーっと……………」

 

考え込む。

 

「おい幸利?」

 

「悪い。わかんねぇ」

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!?」」

 

天之河光輝の意識の中で2人の叫び声が響いたのだった。

 

─────────────────────────

 

外では鈴が結界で天之河の動きを封じいている。

 

「幸利達は大丈夫かしら……」

 

「ご主人様や坂上は問題なかろうよ。勇者が問題じゃがのぉ」

 

優花とティオがピクリとも動かない3人の姿を見て様子を伺っている。

すると天之河の身体から黒いモヤのようなモノが溢れ出て、そのまま離れた場所で実体化する。

 

『ぐっ……まさか追い出されるとは……』

 

虚像の天之河だった。

 

「虚像が出たってことは……」

 

「ご主人様達は成功したようじゃな……」

 

「でも、3人共動かないよ?」

 

虚像は力を溜め始める。

すると、3人の身体が同時に反発するように吹き飛ぶ。

 

「何ッ!?」

 

そのまま壁に激突してしまう。

 

壁から龍太郎が立ち上がる。

 

「おいゴラァ!幸利ィ!出られないからってアレはねーだろ!」

 

「流石にこれは俺もやらないぞ……」

 

2人から怒られている幸利。

 

「アンタ何やったのよ……」

 

「いやー……天之河の意識の中から出られないから自爆したんだよ」

 

つまり、爆発オチなんてサイテーである。

 

「とにかく、天之河、勝ってこい」

 

「ああ!」

 

意気揚々と天之河は虚像に斬りかかる。

だが油断はしておらず、しっかりと相手を見て聖剣を振るう。

 

「火炎旋風脚!」

 

炎を纏った回し蹴りを虚像の横っ腹に当てる。

その回し蹴りを虚像は喰らったまま掴みそのまま黒い聖剣で突き刺そうとする。

 

「尖れ!」

 

足具の脛部分が尖り、虚像の腕に突き刺さる。

それすら構わず突き刺そうとするものの、聖剣を握っていない手で黒い聖剣に裏拳を当て

 

「弾けろ!」

 

弾く。

ハジメが防具に様々なギミックを搭載しており、それを満遍なく使い始める。

 

『ぐっ……なんであいつの改造を受け入れている!』

 

「勝てなきゃ意味がないだろう?もう俺は迷わない……勝って、試練を乗り越えるんだ!」

 

天之河は、拳で虚像の顔面を殴りそのまま掴まれている逆の足で再び顔面を膝蹴りする。

流石にたまらず虚像は足を離す。

 

『『天翔閃・邪炎』!』

 

虚像は黒い炎を纏いながら斬撃を放つ。

 

「かき消せ『破魔光』!」

 

掌から放たれた、無色のオーラが黒い聖剣の炎を打ち消す。

 

『コナクソッ!』

 

今度は虚像が暴走し始める。

 

『『限界突破』!』

 

ステータスを倍加させて切り掛かったのだが易々受け止められてしまう。

 

『なっ!』

 

「痛ましいな……これが前までの俺か……本当に先輩達に迷惑かけて……怒りを買って……本当にバカだよ俺は……」

 

黒い聖剣を逆手に持ちなおした聖剣で受け流し、すれ違い様に渾身の一撃をぶち込む。

 

「八重樫流刀術……『音刃流し』!」

 

八重樫流の技で虚像に大きなダメージを与え、更に追撃を始める。

 

「燃やして浄化しろ『聖炎』!」

 

白い炎で黒い聖剣をへし折る。そして聖剣を腰溜めに構えて、魔力を貯める。

 

「トドメだ……我流……『天翔煌刀(あまかけるひかりがたな)

 

魔力が最高潮に輝き出した瞬間に、一気に振り抜き、虚像の胴体を横に真っ二つに切った。

 

 

 

 




とりあえず勇者も突破しました。
無理矢理かもしれませんが、原作と違い、恵里が光輝のそばにいないは、雫が見限ってる状態に近いしで、このままだとあやふやなままトータスから地球に戻ることになるので、ここで覚醒させました。

天之河の意識の中での自爆について。

─────────────────────────

「どうすんだよ!」

「早く出ないと俺たちの身体がぁ!」

「こうなったら、自爆するしかねぇ!」

「「は?」」

ドガァァァァアン!

─────────────────────────

になります。
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