ありふれない天の鎖の投影魔術師は世界最強 作:小説大工の源三
全話のエリリンのステータス技能に禁域解放を追加しました。
今回遅れたのは……FGOの箱イベやってたのもありますが、R18書いてて遅れました。
近日中には公開できるといいなぁ……
「では自己紹介をさせてもらいましょう。私の名前はハイルフ・シュネー。天職は芸術家です。かの解放者ヴァンドゥル・シュネーと同じになりますね」
「あたしは、カトレア・アトマーレ。天職は造形師。よろしく頼むよ」
「俺はミハイル・カルテナント。天職は雷剣士。短い付き合いになるがよろしく頼む」
迷宮攻略に同行する魔人族の名前と天職を紹介される。
そしてこちらも自己紹介を済ませて、ハジメから受け取ったゲートキーでライセン迷宮の入り口まで直接ワープする。
「これがあの錬成師のアーティファクト……フリード将軍が警戒を強める訳です……」
「あたしもオルクスで相対したけど、完全に敵対していたら死んでたかもね。隊長様々だよ」
「我ら魔人族にも武器を提供すると聞いたが、楽しみになってきたぞ」
ハジメお手製のアーティファクトに魔人族の3人は感動していた。
恵里達がライセン迷宮の入り口を見ると、そこにはなにやら文章が書かれた石碑と、何もない──注意深く見れば長方形に忍者屋敷のからくり扉のように動く扉があった。
石碑を無視して行こうとするとカトレアに止められる。
「そこの石碑は読まなくて良いの?」
「ああ〜……ハジメ達からウザいから読まなくていいって言う言われてるから」
「そ、そうかい……ならとっとと進んじゃおうか」
扉をぐるりと回して開けて中に入る。
中は綺麗な白い床と壁の一本道が続いていた。
「羅針盤でミレディの場所はわかってるから、一気に進むよ。ただ物理トラップが多いから、そこ気をつけて行かないとね」
「南雲達も物理トラップには殺されかけたって聞いた……慎重に進まないとな……」
「おまけに魔法も全く使えないときた……俺達は肉弾戦もできるが……カトレアと結界師の……鈴はキツそうだな」
「アハハ……そうですね……」
「あたしらは後ろでちょいちょいと補助するだけになっちまうなんてね……想像以上に魔法が使えない…」
魔法メインの2人は殆ど活躍できないことに気分が下がる。
恵里達は羅針盤の指し示す方向へと進む。
時折、距離を取らされるようなルートを進まされ、気持ちが少し焦ってしまう。刻一刻と士郎が抵抗が弱まり、いつ完全に乗っ取られてしまうかわからない。そんな不安もありながらゴーレムを倒して遂に最奥まで辿り着いた。
「恵里……羅針盤の反応は?」
「この奥にミレディの反応があるよ……」
「当然……守りも堅い……」
今までよりもゴーレムの数が多い上に、武装も高性能に見える。
「押し通るよ!」
恵里の掛け声でゴーレムへと突貫する。
光輝は聖剣でゴーレムを撫で切りに、龍太郎はその拳で粉砕する。それぞれの武器でゴーレムを倒して行く。
ゴーレムの数が少なくなってきたので、恵里は奥の扉に突撃をかます。
一撃で破壊して奥の部屋へと入る。
それに続いて残りのメンバーも奥の部屋に入る。
(入り口の可能性もある……)
全員が部屋の全容を確認する。
最初の部屋にあった石碑はない。情報にあったように、中に浮くブロックが視界に入る。どうやら最深部に辿り着いたようだ。
「ここがミレディゴーレムのいる……最奥……」
「一体どこに……っ!皆!上だ!」
光輝が上を見上げると落下音と共に何かが飛来してくる。
『ミレディゴーレム3号、ただいま参上!♪またまた新しい挑戦者だね!」』
現れたのは巨大な甲冑ゴーレムだった。
「そうだよ。ミレディ・ライセン。君の持つ重力魔法を貰いにきた!」
『ふーん……気合いに実力も申し分無さそう……ならミレディさんもちょーっと本気を出そうかな?』
ミレディがそういうと、バチバチと魔力が溢れ出す。
放たれた威圧風が恵里達に吹き荒れる。
『それにあのクソ野郎が動き始めてるからね……少し急ぎ足で最後の試練をさせてもらうよ』
先程の登場の時とは違うトーンで棘鉄球のメイスを構える。
「行くよ!」
「「「「「応!!」」」」」
恵里は翼を羽ばたかせて飛翔し、目にも止まらない速度で切り付ける。
龍太郎が胸部装甲目掛けて拳の乱打を浴びせる。
ドガガガガガガガガッ!
「オラオラァ!くぅだぁーけぇーろぉーーっ!」
腕に魔力を回して思いっきり殴る。
しかしアザンチウムで出来た装甲にはヒビ一つ入らない。
『ざぁんねぇん!一昨日来たまえ!』
ミレディゴーレム3号の拳に壁際まで殴り飛ばされそうになるが、鈴の結界が龍太郎を受け止める。地域特有の魔法行使妨害により、数秒程しか展開できない。
龍太郎と入れ替わるように光輝とハイルフが突撃。胸部装甲ではなく、腕の関節へと剣を振るう。
「硬いッ!」
「それもありますが、武器に上手く魔力が乗せられていません!厄介な地域ですよ!」
普段から魔力を纏わせて攻撃しているので、纏う魔力が霧散してしまい、攻撃力がまともに上げることができていない。
下から、カトレアがゴーレムの腰辺りから駆け上がり、手を当てる。
彼女の行動を止める為に、ゴーレムを出現させて、襲わせようとするが、
「させん!むぅん!」
ミハイルがゴーレムの足を掴み、振り回ししてまとめて破壊する。
「『溶軟』!」
ミレディゴーレム3号の身体がフニャフニャになり始める。
『造形師の戦闘員なんて珍しいね。うーんミレディさんはオー君みたいに錬成は得意じゃないんだよねぇ……』
と言いつつも、崩れそうになった身体を直し始める。
だがすぐに直るわけではない。柔らかくなった部分に攻撃を浴びせる。
『ぐっ……!ハー君達とは違う戦い方だね……でも……まだまだッ!」』
中に浮くブロックが不規則に動き始め、恵里達を襲う。
力技で粉砕する、物理組。冷静に動きを読み取って、かわす魔法組。
ミレディはさらにモーニングスターを振り回し、ブロックを破壊、その破片を重力魔法で散弾の様にして飛ばす。
「じゃまぁ!」
恵里が翼で岩を吹き飛ばす。
「喰らえ!『翼刃円輪』!」
翼を刃へと変化させ、身体を回転させて、ミレディゴーレム3号の腕を切り裂く。
『わぁお。腕が真っ二つ!神の使徒の翼ってそんなこともできたんだったね』
腕が真っ二つになったが腕の間にいる恵里を挟み、腕を直す。
『さーてこのまま腕を振り回して無事でいられるかなぁ?』
ミレディゴーレム3号は恵里を挟んだ腕を振り回す。
『スーパーミレディパーンチ!!』
その腕で光輝達を殴ろうとするのだが、ガシりとその腕を3人が掴む。
『ええ!?掴んじゃうの!?』
龍太郎、ミハイル、光輝の3人が拳を掴みそのままグルグルと振り回す。
「中々の重さとパワーじゃねぇか!行くぜ2人とも!」
「ふっ…!貴殿達の力は凄いな!俺も負けていられん!」
「叩きつけるぞ!」
3人が同時に地面に叩き伏せる。
「やあぁぁぁぁあ!」
そして龍太郎達が掴んでいる腕を鈴が軍配で切り落とす。縦に別れ、その中から、恵里が現れる。
「うぇぇ……気持ち悪……」
「大丈夫、恵里?」
「なんとか……流石、解放者本人……隙が全然無い……お兄ちゃん達は良く勝てたね……どうやって、あの胸部装甲を貫こうか……」
恵里は今持っている武装や技能で貫けるか考える。
「よし……これしか無いか……!」
「何か決定打があるのか?」
「うん。ただ撃つまでの間、僕は無防備になっちゃうから、みんなで守って欲しいのと、彼女の動きを止めて欲しい」
恵里は作戦を全員に伝える。
「なら私達で動きを止めよう。動きは少し読めてきた」
「なら、俺達が恵里を守るんだな。耐えることなら任せろ!」
「それじゃ作戦開始!」
魔人族組がミレディゴーレム3号に取りつき、人間組は恵里の周り彼女の動向を観察する。
恵里は翼に魔力を回して強度と鋭さを高める。
甲冑ゴーレムが大量に現れて襲いかかる。
「ふっ、せいッ!」
「ふん!そりゃ!」
剣を持つゴーレムを光輝と龍太郎は次々と倒して行く。
槍と盾を持つゴーレムは槍を投げつけるが、
「……『聖絶』!」
鈴の結界により防がれる。
「ぬぅん!」
ミハイルが、ミレディゴーレム3号の足を掴み、グルグル振り回し、上にぶん投げる。
重力魔法で体勢を立て直すのだが、上ではハイルフが両の拳を構えて叩きつける。
『おおう!?』
「もう一回緩くなりな!『溶軟』!」
カトレアが再び溶軟を発動して、胸部装甲の強度を下げる。
恵里は魔力が最大にまで高まった瞬間、飛び上がり、螺旋回転し始める。
「『ブレイクスルー』ッ!」
ガリガリとミレディゴーレム3号の胸部装甲を抉って行く。
それを止めようと恵里を捕まえようとするのだが、手が削れて掴むことすらできない。
かつてハジメのパイルバンカーとシアの一撃で貫通した装甲は、強度がそのままなのもあり、貫くのに相当な力が必要になったが、今回は柔らかいので直ぐに貫いた。
『お見事……』
ミレディゴーレム3号は瓦解していく。
「倒した……のか?」
「コアを貫いた手応えはあった……だから多分……勝ったよ」
勝利の歓声が部屋に響き渡る。
「つっかれたあ!」
「流石、解放者……強すぎんだろ……」
各々が勝利の余韻に浸っていると、何かがこちらに歩いてきた。
「誰?」
『みんなお疲れ様。ミレディちゃんだよ!』
ニコちゃんマークの様な顔で黄色の合羽のような物を着た小さなゴーレムが拍手をしていた。
『それじゃあ、この私の隠れ家にご案内しまーす!』
指を『パチン!』と鳴らすと、足元の床が動き始める。辿り着いた先は、彼女の最後の部屋だった。
『ほらほら魔法陣に乗った乗った!』
全員が魔法陣に乗ったのを確認すると、魔法陣が輝きだす。
『オッケー。みんな習得したみたいだね……うんうん。二刀流の白髪ちゃんは適正が1番バッチリだよ。他のみんなも充分使えるけど、そっちの拳闘士君はダメダメみたいだね』
残念ながら龍太郎には適正がなかったようだ。
『そ・れ・と。この2つのアーティファクトをあげるね』
部屋の壁から引き出しが現れる。
『はいこれ。クソ野郎をぶっ飛ばすのに役に立つと思うよ。特にこのナイフは』
「これは?」
『神越の短剣。付与された概念は神殺し。神にしか効果ないからもし乗っ取られた人がいたなら、それは絶対に役に立つよ』
「……ありがとう」
恵里は士郎を助けられるアーティファクトを手にしたことで目に希望の光が灯り出した。
「恵里っ!これなら!」
「うん……!お兄ちゃんを助けられるかもしれない…!」
鈴にもその嬉しさが伝わっていたようだ。
「すいません……ミレディさんはここから出て、エヒトとの戦いに参加していただけませんか?」
光輝がミレディの力を借りようと、お願いしたのだがミレディは断った。
『ごめんね。ミレディさんも参加したいんだけど、ここから出るのにちょっと面倒な仕掛けがあるから。当日まで力を蓄えるつもりだよ』
「そうですか……それなら、決戦の日、よろしくお願いします」
『うんうん。礼儀正しいね。ミレディさん的にポイント高々だよ!それじゃあ、地上に送り返すよ』
ミレディは先程の足元の魔法陣を組み替えて、転移の魔法陣へと変える。
『それではまた決戦の日まで!』
恵里達は地上へと転移した。
「それじゃあ、王国に戻るよ」
後書き
流石に羅針盤もあるし事前情報もある、ミレディがエヒトの動向に勘づいたので時短攻略。
カトレアさんとミハイルさんの天職とか完全にオリジナルですね。調べても出てこなかったので……
今回、恵里が使ったブレイクスルー。ドラゴンクエスト・バトルロードのオリハルコンの爪のやつですね。
本編が終わったらどうするか。
書きかけ……エタってるSAOの続きを書く。アスタリスクとかあるけどまだ放置になるなこれは。
今作のアフター編でクロスオーバーする。
第一案
幸利中心のまどマギクロス(予定なので書くかはわからない。練り固めはあるけどエンドが中々埋まってない)
第二案
士郎が平行世界の聖杯戦争に喚ばれる話(こっちは練っている最中。登場サーヴァントも構想中なので、書く可能性は高い)
マスターは……内緒ですね。
を書こうと思います。
まぁそもそも書かない可能性もあるけど。