城之内たちがハジメを追いかけ奈落へと向かい数日
ベビードラゴンに乗り奈落を降りる三人。
奈落へと続いていき途中いくつもの滝壺があり洞窟も複数あったもののベビードラゴンが、ハジメのもつカードの精霊の匂いを感じとりそれを頼りに進む。
そして流れの遅い川原のような場所へと辿り着き、そこに魔法陣の後を発見する。
「こいつは…確か火種の魔法陣だったな。ってことはここに南雲がいた可能性が高いな。」
「火種の跡も真新しいからその可能性は高いね。問題は何処に行ったかだよね。」
「ハジメ君……」
「白崎、南雲の痕跡を探すぜ!こうした跡を辿れば何かしらの手がかりがあるはずだ。」
「城之内君…そうだね。ハジメ君を絶対に見付ける!」
そうして進む中通路になっている道へと差し掛かる。
そこは4方向からなる道へと続いていた。
「道が3方向に別れてる…どっちに行ったもんかな。」
「しらみ潰しに探してたら南雲の生存率も下がっちまう。ベビードラゴン何か感じないか?」
「グゥ…グゥア!」
とベビードラゴンは何かの匂いを感じたのかそちらへと歩を進める。
その場には破砕跡が残っていた。まるで何かを発掘するために無理矢理掘ったかのように壁に生々しい後が付いてその付近に乾いた大量の血痕が残されていた。
「グゥア!」
「こいつはまさか!?」
「…乾いて新しい…それにこの出血の量考えたくないけど…」
城之内と恵理は最悪の可能性がよぎる。それは香織も同じであった。
目が虚ろになりそして
「…嘘…嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ…いや……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「香織!」
「白崎!しっかりしろ!」
「ハジメ君が…ハジメ君が…」
「まだ決まった訳じゃねぇ!」
「でも!人って血を沢山流したら死んじゃう…こんな見たことない量じゃ…」
「確か体重50キロの人を平均だとすると血液量は4リットルその内の20%が失われると出血性ショック、30%で死ぬって。…僕たちは医者じゃないから正確なことなんて分からないけどこの出血だと…」
「そんな…ハジメ君がいない…大好きな人のいない世界で生きてくなんて」
と護身用に持っていた短剣を香織は取り出す。
「香織!?早まっちゃ駄目っ!」
「ハジメ君…私もそっちに行くね。来世でまた会えると良いなぁ」
グサッ プシャァァァァ
その場に新たに鮮血が迸った。
「いってぇな…」
しかしそれは香織からではなく城之内の手からであった。
城之内は咄嗟に香織の首筋におかれたナイフを素手で掴み首筋に傷がいかないようにし力を込めた分城之内の手を傷付けただけに留めた。
「克也!」
「邪魔しないでよ城之内君!ハジメ君のところに逝かせてよ!!」
「落ち着け白崎。」
「落ち着けって。ハジメ君が死んじゃったのに落ち着けるわけないよ!どうして…どうしてなの。ハジメ君は悪いことなんてしてないのに…何で」
「……」
「あの時、あの時ハジメ君じゃなくて城之内君が」
最後まで言わなかったが錯乱状態に近い香織の心境は城之内が落ちてれば良かったのにというマイナスでどす黒い思考に偏りかけていた。
「…なぁ白崎。俺たちはまだあいつのくたばった姿を見ちゃいねぇ。ならよ。諦めるのは早いんじゃねぇか。
確かに絶望的なのかもしんねぇ。だが可能性がゼロじゃねぇならそれに賭けねぇか。」
「でも…」
「それにな俺はここ一番の賭けには強えんだぜ!俺は南雲は生きてるっ思ってる。だから俺は信じてくれなんて言葉しか言えねぇ。」
「もしそれでも見つからないってんなら煮るなり焼くなり好きにすりゃいい。」
「……分かった。今は城之内君を信じる。でももし見付からなかったら」
「男城之内!一度言ったことはぜってぇに守る!!」
「…そういうのは良いから早く手を見せて!」
と恵理は城之内の手を見る。
「いてててててっ!?恵理もうちょい優しく」
「いつも克也は無茶してどれだけ僕が心配してるか!まったくもう!」
と言いつつも手当てを始める。
「ごめんね、城之内君…私のせいで」
「気にすんな。こんなもん唾でもつけときゃその内治るって。」
「じゃあそのままにしとこうか?切り傷ってヒリヒリしたりして地味に痛いんだよ?」
「冗談だって(;゜0゜)」
「 天の息吹、満ち満ちて、聖浄と癒しをもたらさん 天恵 」
「わりぃ白崎助かったぜ!」
「ううん。元はと言えば私のせいだもん。これぐらいはさせて。」
「はぁ…もうビックリした。香織!」
ビクッ「はいっ!」
「一人で思い込んで背負っての行動は慎むこと!何かあれば頼ること!分かった?」
「うん…恵理ちゃんありがとう。」
「グゥア!」フリフリ
「ベビードラゴン?何か気付いたことが?」
「克也よ。どうやらまだ希望を捨てるのは早いようだ。」
「どういうことなんだ?」
「そのハジメという人物と共にある精霊はカードの状態で動いているのが分かる。その反応を辿れば…あくまでも可能性ではある。」
「なら諦めるわけにはいかねぇ!どんなに小さい希望だろうと必ず見つけてやる。」
そうして決意を新たに道を進む城之内たち。
暫く歩いていると魔物同士のいざこざか争いが起こっているのが聞こえた。
ニ尾狼の群れと三匹の蹴りウサギの群れの争いのようで一匹の蹴りウサギに対してニ尾狼は三匹以上で戦い均衡を保っているかのようであった。
それを見る城之内たちは引き返そうとして、
香織の足がカランと小石を蹴ってしまった。
戦闘中だったニ尾狼はこちらを振り向くがその隙を見逃さない蹴りウサギではなく
グギャ
と瞬く間にニ尾狼は蹴りウサギの前に蹂躙されることになる。
「やるしかねぇか!」
「そうだね。あの速度じゃ逃げても追い付かれる。それならここでやるしかないね。」
「二人ともごめんなさい。私の不注意で」
「どのみちいつかは戦わなきゃならねぇんだ。白崎のせいなんかじゃねぇよ。」
「気を抜いちゃ駄目だよ。気を抜けば僕たちもあの狼と同じことになる。」
そしてデュエルディスクを構え臨戦態勢になる。
「頼むぜ!格闘戦士アルティメーター」
「ハァァッ!」
「香織は僕の後ろにいて!地霊術 鉄!」
と恵理は壁や地面を隆起させ無数に針の形状へと変化させて蹴りウサギを捉えようとする。
「 抑する光の聖痕、虚より来りて災禍を封じよ 縛光刃 」
と光の十字架を飛ばして対象を捕縛する光属性の魔法を放つ
しかし途轍もない速さで動く蹴りウサギは難なくかわして此方へと殺到する。
アルティメーターはその拳で応戦するものの蹴りウサギの空中を自在に走り回り翻弄するせいで空をきる。
そして三匹の蹴りウサギの蹴りがアルティメーターへと無数に降りそそぐ
シュュュン
とアルティメーターは破壊されてしまった。
「ぐぅあぁぁぁぁぁ」
「克也!」
「この感覚マリクとの闇のゲームに似てやがる。モンスターが破壊されるとダメージがこっちに来るって訳か…」
モンスターが破壊されればそれを召喚したものへと負荷がいく。今まで破壊されなかったので知らなかったが慎重にならざるを得なくなった。
ベヒモスとの戦闘のように炎の剣士になれば良いがその間に恵理たちへ攻撃がいかないとも限らない。
そうこうしている間にも、ウサギは回し蹴りの遠心力を利用して更にくるりと空中で回転すると、逆さまの状態で空中を踏みしめて地上へ隕石の如く落下し、着地寸前で縦に回転。強烈なかかと落としを着地点にいた三人へと迫る。
「トラップ発動!マジックアームシールド!」
とマジックアームが出現し迫っていたうちの一匹を捕まえて盾にする。
グシャア
と蹴りウサギの蹴りが命中して絶命する。
「 残り二匹!闇霊術 欲 縛!」
と恵理は闇霊術欲を鎖状に変化させて二匹の内の一匹へと向ける。
空中を蹴りながら回避する蹴りウサギ
そこへ詠唱を素早く唱えた香織が縛煌鎖を使い光の鎖で援護する。
逃げ回る蹴りウサギだが恵理の闇霊術が蹴りウサギを捉えた!
足に絡み付いた闇の鎖はそのまま地面へと拘束されそこへ縛煌鎖の光の鎖も追加で絡み付く。更にそこへ駄目押しとばかりに香織は封禁を使い光の檻で閉じ込める。
すかさずマジックポーションで魔力を回復させる二人はさらに魔法を放つ
「火霊術 紅 バースト!」
「 守護の光をここに 光絶!」
火霊術による勢いを増した炎を封禁の間から蹴りウサギへと殺到してそこへ光絶により檻の四方を密閉された炎は蹴りウサギを容赦なく焼く。
暫く蹴りウサギの断末魔が響き渡るが少しすると丸焦げになった蹴りウサギが封禁内に残るだけとなった。
「水霊術 葵」
恵理はそれでも油断せずに蹴りウサギの頭を水霊術で出した水をウォーターカッターへと変質させ切り落とした。
「恵理ちゃんやりすぎじゃ」
「香織、ここは僕たちのいた世界じゃないんだ。常識はずれのことだってあるかもしれない。
首を切り落としたとしても生きる可能性はあるかもしれないけど見た感じこいつは違うから生命力が強くて今のでも死んでなければ僕たちも危ないんだ。確実に倒さないと。」
そしてもう一匹のほうは城之内が伝説の剣で蹴りを受け止めるがその蹴りの威力は城之内を持ってしても受け流すので精一杯だ。
「こいつ自身素早くてこっちの攻撃が当たる気がしねぇな。何とか動きを止めねぇと!そうだ!
頼むぜ、リトルウィンガード!」
と城之内はリトルウィンガードを召喚する。
そして蹴りウサギが再度攻撃を仕掛けてくるがリトルウィンガードは盾を使い受け止め空中へ放り投げ
「今だ!鎖付きブーメランそしてサラマンドラ!」
リトルウィンガードに鎖付きブーメランが装着され素早くそれは蹴りウサギを拘束する。
すかさず自身は炎の剣士の力を見に纏いサラマンドラの炎を蹴りウサギへと放ち
「 闘気炎斬剣! 」
その攻撃で蹴りウサギは真っ二つになり戦闘は終わった。
「克也!平気?」
「おう!だがこいつらベヒモスと同等…いやそれ以上に厄介だった。南雲を見つけねぇと不味いな。」
「そうだね。それに南雲君が落ちてから大分経ってるから空腹で倒れる可能性だってある。急がないと。」
「ハジメ君…」
「香織行こう!ここまで来たんだから絶対に見つけよう!」
「ありがとう恵理ちゃん」
「それにしても二人ともすげぇな。そっちの丸焦げじゃねぇか」
「そういう克也だってそうじゃん。」
「まぁ二人とも倒せたから良いんじゃない?それよりこのウサギどうする?」
「そうだな…何か使えそうだから捌いてこいつに入れるか。」
とずだ袋に蹴りウサギの肉と毛皮を入れ、更に奥へと目指す。
途中ニ尾狼の群れとも逢うが恵理の水霊術と城之内の稲妻の剣による感電で倒したり、狭い通路でまた遭遇した蹴りウサギは通路の端まで誘き寄せ香織が光絶で通路から出られなくした上で毒霧を出した上に腐食作用のある魔法で毒花というオリジナル魔法で蹴りウサギを毒殺したり(その時ニヒルに笑う香織を見て二人は少し引いていたが)と迷宮を進む。
そして何日か過ぎて探索していると
ガァァァァァァ!!!!!
叫び声が木霊する。
「ハジメ君!城之内君!ハジメ君の声が!」
「この声尋常じゃねぇことが起こってるかも知れねぇ。」
「あっちの方から声がしたよ!急ごう克也!」
そうして三人は駆け抜け広い空間へと出る。
そして
「南雲ォォォォォォ!」
今回はここまでになります。
皆さん投稿遅くなりすいませんでした!!!
中々筆が進まず他の方を更新してました。
何とか完結までは更新し続けますのでこれからも応援お願いします。
今回は城之内たちが真のオルクス迷宮へと降り立ちハジメが爪熊に左腕を食われた場所で大量の血痕を発見し香織はハジメが、死んでしまったと思い込み自分で命を断とうとしますが城之内が止めに入ります。
平穏な高校生活を送ってきて血なんて大量に見る機会なんてないので多分こうなるんじゃないかと思います。
そして城之内は香織を説得して先へ進むとこれまたニ尾狼と蹴りウサギたちがいて戦闘になりました。
咄嗟にマジックアームシールドで盾にして一匹、恵理と香織は鎖で捕縛して密閉した結界の中に火霊術による全力の炎で蒸し焼きにして最後は水霊術でトドメを差しました。
城之内の方もリトルウィンガードの防御で隙を作り便利な鎖付きブーメランで捉えて闘気炎斬剣で倒しました。
そしてモンスターが破壊されると召喚した本人へとフィードバックが起こることが判明。
バトルシティの闇マリクとの闇のゲームのような感じですね。
そして迷宮を進んでいくなかで再びニ尾狼と遭うものの恵理が機転を利かせて水霊術の水をニ尾狼へと浴びせて自分の雷と稲妻の剣の力で倒したり蹴りウサギを狭い袋小路のところへと誘導して香織が光絶で密閉した中で毒霧と腐食作用のある毒花というオリジナル魔法をつかい毒殺。
ニヒルに笑う香織に苦笑いする城之内たち。
他の人から見たらドン引きであり雫も卒倒しかねませんね(笑)
そして前話の最後へと繋がります。
更新や感想返しなど遅くなりますが極力返していこうとは思います。
お気に入りも200を越え戦々恐々しておりますがこれからも頑張っていきます。
あと一つ香織ですがこの先ノイントに乗り移るといったことは今作はないです。
しかしノイントの体は有効活用します。
そのお話はまたいつかすることになります。
そして今日からFGOは水着イベントなので誰が水着になるか楽しみです。
最近のガチャ運が怖いです((( ;゚Д゚)))
呼符一枚でオベロンが喚ばれ有償1個召喚で二枚目のイリヤが来たりと水着で爆死しそうで怖いです。
それでは今回も読んで頂きありがとうございました。
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