今回は久し振りの城之内たち視点となります!
兎人族の少女と出会い
香織の新武器の御披露目などになります。
それではごゆっくりどうぞ!
魔法陣の光に満たされた視界、何も見えなくとも空気が変わったことは実感した。奈落の底の澱よどんだ空気とは明らかに異なる、どこか新鮮さを感じる空気に5人の頬が緩む。
やがて光が収まり目を開けた城之内たちの視界に写ったものは……
洞窟だった。
「なんだ外じゃねぇのか」
魔法陣の向こうは地上だと無条件に信じていた城之内は、代わり映えしない光景に思わず半眼になってツッコミを入れてしまった。正直、めちゃくちゃガッカリだった。
そんな城之内の服の裾をクイクイと引っ張るユエ。何だ?と顔を向けてくる城之内にユエは自分の推測を話す。慰めるように。
「……秘密の通路……隠すのが普通」
「あ、ああ!そうか!確かにな。反逆者の住処への直通の道が隠されていないわけねぇか」
「簡単に見付かったら不味いからね。」
そんな簡単なことにも頭が回らないとは、どうやら自分は相当浮かれていたらしいと恥じる城之内。頭をカリカリと掻きながら気を取り直す。緑光石の輝きもなく、真っ暗な洞窟ではあるが、城之内たちは暗闇を問題としないので道なりに進むことにした。
途中、幾つか封印が施された扉やトラップがあったが、オルクスの指輪が反応して尽く勝手に解除されていった。指輪はドンナーの弾補充などすることを踏まえてハジメが持つことになった。
一応警戒していたのだが、拍子抜けするほど何事もなく洞窟内を進み、遂に光を見つけた。外の光だ。城之内たちにとっては数ヶ月、ユエに至っては三百年間、求めてやまなかった光。
5人はは、それを見つけた瞬間、思わず立ち止まりお互いに顔を見合わせた。それから互いにニッと笑みを浮かべ、同時に求めた光に向かって駆け出した。
地上の人間にとって、そこは地獄にして処刑場だ。断崖の下はほとんど魔法が使えず、にもかかわらず多数の強力にして凶悪な魔物が生息する。深さの平均は一・二キロメートル、幅は九百メートルから最大八キロメートル、西の【グリューエン大砂漠】から東の【ハルツィナ樹海】まで大陸を南北に分断するその大地の傷跡を、人々はこう呼ぶ。
【ライセン大峡谷】
「…漸く戻ってきたんだな」
「そうだね。でもここから始まるんだ。」
「大丈夫!私たちなら乗り越えられるよ!」
「そうだね。最愛の人と一緒なら行けるね!」
「…頑張る!」
そう話す五人に魔物が群がる。
「さてと迷宮とどっちが強いかな?」
「うっし!やるか!」
「ここって確か魔法が分解されるんだっけ?」
「…ん!分解される前に放てば良い…!」
しかしユエ曰くいつもの10倍近い魔力効率になるそうである。
初級魔法を撃つのに上級魔法クラスの魔力を消費する。
ライセン大峡谷で魔法が使えない理由は、発動した魔法に込められた魔力が分解され散らされてしまうからである。
「大丈夫!ここは任せて!」
「おっ!どうも身体強化みたいな内部に作用するのは平気そうだ!」
「じゃあ克也お願いね。」
「任せな!」
と城之内はハジメが作っていた丈夫なサラマンドラに似た剣を持ちながら突撃する。
パァン!
ザン!
瞬く間に魔物たちは全滅した。
「なんつうかあれだな。オルクスのがずっと強かった気がするな。」
「やっぱり大迷宮って言うぐらいだからね。地上の魔物と比べたらねぇ。」
「ひとまずは安全マージンは取れてるかもね。」
「それよりこの絶壁、登ろうと思えば登れるだろうが……どうする皆?」
「ライセン大峡谷と言えば、七大迷宮があると考えられている場所だし、せっかくだから樹海側に向けて探索でもしながら進もう。」
「……なぜ、樹海側?」
「峡谷抜けて、いきなり砂漠横断とか嫌でしょ?樹海側なら、町にも近そうだしそこで情報収集出来そうだしね。」
「……確かに」
「それにねユエちゃんに合う服とか色々と買いたいしね!ハジメ君とユエちゃんとでお出掛けしたいもん」
「そうだね。僕も克也と色々と見たいしそうしよっか!」
「ん!カオリとハジメと一緒なら嬉しい」
「さてとじゃあ早いとこ行くか!」
と魔力駆動二輪を宝物庫から二台出す。
一台にはサイドカーも付いている。
地球のガソリンタイプと違って燃焼を利用しているわけではなく、魔力の直接操作によって直接車輪関係の機構を動かしているので、非常にエコで駆動音は電気自動車のように静かである。
ハジメとしてはエンジン音がある方がロマンがあると思ったのだが、エンジン構造などごく単純な仕組みしか知らないので再現できなかった。ちなみに速度調整は魔力量次第である。
まぁ、ただでさえ、ライセン大峡谷では魔力効率が最悪に悪いので、あまり長時間は使えないだろうが。
サイドカー付の方にハジメは颯爽と乗り込み香織はユエを抱えてサイドカーの方へ乗る。
城之内もこれまた乗り込み恵理は城之内の後ろに乗り腰にしがみつく。
端から見ると美人ライダーとイケメンライダーのバイクデートに見える。
そうして走りながら迫る魔物に対してハジメはドンナーで城之内は荒々しくも的確なハンドル捌きでかわして恵理がハジメ印のドンナーで撃ち抜いていく。
しばらく魔力駆動二輪を走らせていると、それほど遠くない場所で魔物の咆哮が聞こえてきた。中々の威圧である。少なくとも今まで相対した谷底の魔物とは一線を画すようだ。もう三十秒もしない内に会敵するだろう。
魔力駆動二輪を走らせ突き出した崖を回り込むと、その向こう側に大型の魔物が現れた。かつて見たティラノモドキに似ているが頭が二つある。双頭のティラノサウルスモドキだ。
だが、真に注目すべきは双頭ティラノではなく、その足元をぴょんぴょんと跳ね回りながら必死で避けつつ逃げ惑うウサミミを生やした少女だろう。
「……兎人族?」
「あれ?でも確かフェアベルゲンっていう亜人の国にいたんじゃあ?」
「なんでこんなとこに?兎人族って谷底が住処なのかな?」
「……聞いたことない」
「じゃあ、あれか?犯罪者として落とされたとか?昔の処刑の方法としてあったよな?」
「……悪ウサギ?」
そして、再び双頭ティラノが爪を振い隠れた岩ごと吹き飛ばされ、ゴロゴロと地面を転がると、その勢いを殺さず猛然と逃げ出した。
「流石にやべぇか!」
「詮索は後だね!」
と香織はハジメに作ってもらったドンナーとはまた違う、フィルマメントボーゲンと名を付けた弓を取り出す。
香織専用武器で弓自体に魔石を複数ストックする機能を付け更に香織の毒魔法を一点に集中させ当たった瞬間に炸裂する仕様により従来よりも毒の廻りが速くなった。
魔石はユエが各々属性ごとに魔力を込めたお陰か中級魔法並の威力が出る仕様となっている。
ハジメも空かさずドンナーで双頭の片方を狙撃し、香織も毒魔法がこもった矢を何本も放つ。
ドガン
ピクビクピク
と片方は頭がもげもう片方は毒の廻りが早くあっという間に動かなくなった。
「そこの兎さん?大丈夫だった?」
「怪我は…特にはしてねぇ見てぇだな。」
「あ、ありがとうございます…ダイヘドアがあんなに簡単に…まるで社長みたいですぅ!……!やっと会えました!」
「それよりもどうしてこんなところに?」
「普通は樹海にいるはずの兎人族がいるのは可笑しいしね?」
「助けていただきありがとうございます!
私はシア・ハウリア
兎人族の長の娘です!図々しいのは承知しています。
でも…お願いします!私の…私の母様を助けてくたざい…私はどうなっても良いです…何でもします。だから母様を…」グスッ
と少女シアは泣きながらもまっすぐな願いを口にしたのであった。
「えっと?顔を上げて…シアさん。」
「ほら、そんなに泣いたら可愛い顔が赤くなっちゃうよ。」フキフキ
とシアの涙を拭く香織。
「しかし助けてくれっつっても何かに襲われてるのか?」
「うーん。シアさんのお母さんを助けてってことは何かしら怪我をしたのかそれとも病気かってところかな?」
「はい…母様は昔から身体が弱くて…社長がいうには免疫力を作る力が弱いって…最近は体調も良くなくて。」
「ねぇシアさんさっきのやっと会えたってどういうこと?僕たちに出会うことが分かってたみたいだけど?」
「え? あ、はい。〝未来視〟といいまして、仮定した未来が見えます。
もしこれを選択したら、その先どうなるか?みたいな
あと、危険が迫っているときは勝手に見えたりします。まぁ、見えた未来が絶対というわけではないですけど…大体その通りになることが多くて…
でも社長が言ってました!未来は導かれるものじゃなくて自分で掴むものだって。」
「もしかして…未来視で見えたのは…!」
「…母が亡くなる未来でした。
私はそんなこと絶対にお断りですぅ…
だから私に出来ることを…未来視を母様を助けられる方を見るために限界まで使って…」
「それが私たちだったってことなんだね。」
「はい…」
「…ハジメどうする?」
「シアさん…僕たちは君のお母さんを助けられるかは分からないけど最善は尽くす。その代わりに樹海の案内をお願いしたいんだ。」
「ハジメさん…!はいっ!宜しくお願いします!」
「ごめん城之内君。勝手に決めて」
「いや、お前は間違っちゃいねぇさ!俺もシアをたすけてぇって思ったしな。」
「言葉で言うのは簡単だけど行動出来る人は少ない…シアさんの助けたいって気持ちは本物だね。」
「宜しくねシアさん!私は白崎香織だよ!」
「南雲ハジメ宜しくね」
「…ユエ」
「城之内克也だぜ!」
「中村恵理だよ!近々城之内恵理になるけどね。」
「香織さんに、ハジメさん、ユエちゃん、克也さん、恵理さんですね!」
「…さんを付けろデコウサギ」
「ふぇ!?」
ユエらしからぬ命令口調に戸惑うシアは、ユエの外見から年下と思っているらしく、ユエが吸血鬼族で遥に年上と知ると土下座する勢いで謝罪した。
どうもユエは、シアが気に食わないらしい。何故かは分からないが……。例え、ユエの視線がシアの体の一部を憎々しげに睨んでいたとしても、理由は定かではないのだ!
「もうユエちゃんダメだよ。誰にだって間違いはあるんだから」
とユエの頭を優しく撫でる香織
「…だって…」
「?」
「…ハジメと香織に構われててズルい」
「ふふ…大丈夫だよ~ユエちゃんだって可愛いよ」
「…ん」
と香織に後ろから抱きしめられご満悦なユエ。
「じゃあ善は急げと言うし行こうか!」
と再び魔力駆動二輪に乗り込む
(…ねえハジメ。)
(ん?どうしたのレイカ?)
(洞窟を出る前に城之内君からもらったパック開けてみて。)
(?今じゃないとダメ?)
(うん。何か開けた方がいい気がするの…何て言うか勘?)
(レイカがそういうなら開けてみるかな。)
と魔導二輪に跨がりながら城之内からのパックを開けるハジメ。
「ハジメさん?どうされたんですか?」
「…いや何でもないよ。じゃあシアさんは僕の後ろに乗ってね。」
「はい!」
ハジメは手早くカードを保護フィルムに入れてポケットへ入れる。
こうして城之内たちは兎人族の娘シアと出会い彼女の母親の元へと向かうのであった。
………余談であるがそのハジメの横では青い髪の少女がふよふよと浮き付いてくるのであった。
今回はここまでになります。
前回から投稿遅くなりすいません!
少し難産になったのとマスターデュエルに掛かりきりになり遅くなりました!
様々なカードがあり色んな召喚方法が増えて嬉しいものですね!作者はブラックマジシャン主体のブラックキャバルリーやらレッドアイズなど作ったりウィッチクラフトシリーズやらブルーアイズの新規など試してはいますね。
今回は城之内たちサイドで無事に外へと出てライセン大峡谷へ
魔力が霧散しやすい場所ではありますが奈落を生き抜いた彼らには苦にならずそのまま進みます。
魔導二輪のようなエコな物はとても便利ですね!
元の世界で売れば絶対に人気になると思います。魔力の代わりをどうするかさえ出来れば…二輪…バイク…デュエル…モーメント…ライディングデュエル
まぁそれは後にして城之内はアニメドーマ編にてドーマの三銃士のひとりヴァロンとのデュエルする前にバイクでヴァロンを追うシーンもあり運転も出来ます。
そして原作同様シアと邂逅します。
シアは彼らと出会う確率を未来視で視て社長に何も言わずにそのまま出てきて社長から教わった隠密や身のこなしで進みましたが連日の未来視の影響で疲労も溜まりダイヘドアに見つかり逃げてたところにハジメたちと遭遇と言った感じです。
なので帰ったら社長の激怒間違いなしなシアである。
ユエはハジメと香織に構われるシアを見て嫉妬するものの香織が抱きしめてくれたのでご満悦な様子。
それとまだシアにはレイカのことは言ってません。これからのこと次第では明かすことになるでしょう。
そしてハジメも城之内からパックをもらっていてレイカからの助言もあり開けてみました。
果たしてどんなカードなのかは次回以降で。
話は変わりますがレジェンドアルセウスが発売され、更にはFGOもバレンタインでパゼットがきてとありますが、何よりもSwitchでMOTHERが出来るようになったのが一番嬉しいですね!
またあの冒険を出来ると思うと感動ものです。
MOTHERはオカリナやらドラゴンの思い出
MOTHER2は隕石やら8つの自分の場所を巡り、トンズラブラザーズのおばけすら寄せ付けない陽気さ、ゾンビに閉じ込められたりどせいさんに癒されたり等色々でした。
最後までやり面白かった印象に残る分感動も大きいです。
次回も遅くならない内に投稿できるようにしたいです。
UA50000を越えたのは皆様のお陰です。
第2章の何処かであることを計画してます。
それは…漫画版海馬と城之内のデュエルです!!
なのでマスターデュエルでそこら辺も勉強し満足して頂けるようなデュエルを企画しております。
今回も読んで頂きありがとうございました!
おまけ
う~~~~~~~~
もぅ~なんで私ばっかり~
エンディミオンもラメイソンもめんどくさいなぁ
そりぁ仕事だから仕方ないけど依頼もこんなに…
はぁ休みたいなぁ…
どっか行けるところないかなぁ…
と言っていると…
ん?これって…私のカードの反応?
丁度世界も違うし行ってみようかな~
と書き置きを残し仕事を部下たちにおしつ…ゴホン託して少女は魔道具で何処かへと行くのであった。
後日探しにきた部下たちは書き置きを見ると悲鳴を挙げることになるのだがそれは余談である。
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