ありふれた凡骨は決闘者の高みを目指す   作:生徒会長月光

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大樹に到着

そしてハウリアたちとは暫くお別れになります。

それではごゆっくりどうぞ!


娘を託された一行は変態たちの巣窟へ

一行は遂に大樹の下へたどり着いた。

 

 

大樹を見た城之内の第一声は、

 

 

「……なんだこりゃ?」

 

 

という驚き半分、疑問半分といった感じのものだった。他の面々もも、予想が外れたのか微妙な表情だ。大樹についてフェアベルゲンで見た木々のスケールが大きいバージョンを想像していたのである。

 

しかし、実際の大樹は……見事に枯れていたのだ。

 

大きさに関しては想像通り途轍もない。直径は目算では測りづらいほど大きいが直径五十メートルはあるのではないだろうか。明らかに周囲の木々とは異なる異様だ。周りの木々が青々とした葉を盛大に広げているのにもかかわらず、大樹だけが枯れ木となっているのである。

 

「大樹は、フェアベルゲン建国前から枯れているそうです。しかし、朽ちることはない。枯れたまま変化なく、ずっとあるそうです。周囲の霧の性質と大樹の枯れながらも朽ちないという点からいつしか神聖視されるようになりました。まぁ、それだけなので、言ってみれば観光名所みたいなものですが……」

 

ハジメとユエの疑問顔にカムが解説を入れる。それを聞きながら城之内たちは大樹の根元まで歩み寄った。そこには、アルフレリックが言っていた通り石板が建てられていた。

 

「これは…オスカーの?」

 

「……ん、同じ文様」

 

石版には七角形とその頂点の位置に七つの文様が刻まれていた。オルクスの部屋の扉に刻まれていたものと全く同じものだ。ハジメは確認のため、オルクスの指輪を取り出す。指輪の文様と石版に刻まれた文様の一つはやはり同じものだった。

 

「やっぱり、ここが大迷宮の入口みたいだな……だが……こっからどうすりゃいいんだ?」

 

「普通なら何処かに入口がありそうなものなんだけどね」

 

城之内と恵理は大樹に近寄ってその幹をペシペシと叩いてみたりするが、当然変化などあるはずもなく、カム達に何か知らないか聞くが返答はNOだ。アルフレリックにも口伝は聞いているが、入口に関する口伝はなかった。隠していた可能性もないわけではないかと悩む。

 

ユエが注目していたのは石板の裏側だった。そこには、表の七つの文様に対応する様に小さな窪みが開いていた。

 

「これは……」

 

とハジメが、手に持っているオルクスの指輪を表のオルクスの文様に対応している窪みに嵌めてみる。

 

すると……石板が淡く輝きだした。

 

何事かと、周囲を見張っていたハウリア族も集まってきた。しばらく、輝く石板を見ていると、次第に光が収まり、代わりに何やら文字が浮き出始める。そこにはこう書かれていた。

 

〝四つの証〟

 

〝再生の力〟

 

〝紡がれた絆の道標〟

 

〝全てを有する者に新たな試練の道は開かれるだろう〟

 

 

「……どういう意味だ?」

 

「四つの証は多分、他の迷宮の証?」

 

「……再生の力と紡がれた絆の道標は?」

 

「予測ではあるが再生に関する神代魔法であろう。絆の道標はフェアベルゲンの者共の協力といったところか」

 

「だとしたらここは後回しにするしかないってことですかね。」

 

「私たちに足りないのは後3つの迷宮攻略の印とその中でも再生の力ってことだね!」

 

と各々この大樹の迷宮は後回しにするしかないと結論を出した。

 

「予定は変わったが俺達は、先に他の大迷宮の攻略を目指すことにする。

 

貴様らは予定通り他の主要都市や街の情報を探り俺へと伝達

 

魔人族の情報は特に念入りにだ。

 

ここに残り他を鍛えるも貴様らの自由だ。」

 

「社長…あの時…私たちを受け入れてくださりありがとうございました!我々は奴隷となった同族たちを助けたい…それと同時にここを襲撃する可能性のある魔人族、帝国兵に対して脆弱です。

 

何人か残し我々は各地へと散らばります!

 

社長…我らKCトータス支部の名を偉大なものにしてみせます!」

 

 

そしてハウリアたちは全員が海馬へと向き合い

 

 

「「「「社長…このご恩決して忘れません!!!!ありがとうございました!!!」」」」

 

「ふぅん、少しはましな顔になったか。」

 

 

シアはカムたちに改めてハジメたちに付いていくことを言おうとする。いずれ戻ってくるとしても、三つもの大迷宮の攻略となれば、それなりに時間がかかるだろう。当分は家族とも会えなくなる。

 

 

シアはカム達に話しかけようと一歩前に出る前にカムとモナがシアの前にいく。

 

「シアよ。社長とハジメ殿たちと行こうとしているところは未知の場所だ。お前には様々な困難が待ち受けているだろう。」

 

「…はい。」

 

「でもねシア。どんな困難や辛いことがあってもこれだけは忘れないで」

 

とカムとモナはシアを優しく抱きしめて

 

「お前は立派なハウリア族の一人で私たちの自慢の娘だ。」

 

「例えどんなことがあろうともシアの味方よ。」

 

「父様…母様…ありがとうですぅぅぅぅ」

 

「社長…娘を宜しくお願いします」

 

「ふぅん。精々死なんよう鍛えてやる。」

 

「ハジメ殿、香織殿、シアは寂しがりなので時々で良いので慰めて上げてください。」

 

「任せてください!それにシアさんといると退屈しないですし天真爛漫な笑顔に癒されますし」

 

「甘えられると守りたい庇護欲がそそられるしシアさんの耳凄い柔らかくて此方もお世話になってます!」

 

「ユエさん。シアと対等に接してくれてありがとうございます。これからもあの娘の友達でいてください」

 

「…ん!シアとても頑張り屋…見てて気持ちいいし…良い娘。私の方もお世話になってる…任せて!」

 

「克也殿、恵理殿、挙式を上げられるのでしたら是非とも我々にご連絡を!立派なものを建てますので」

 

「もう!気が早いよ…でもありがとうカムさん!」

 

「そん時はお袋と静香、恵理のおばさんも呼ばねぇとな。」

 

「うん!」

 

「ヴェールさんお気を付けて。貴女から頂いた命大事にします!」

 

「良いの良いの。そんな深く受け止めなくて。元気にやりなよ」

 

 

 

 

そうして樹海の境界でカム達の見送りを受けた城之内たちは宝物庫から大型の魔力駆動四輪に乗り込んで平原を疾走していた。位置取りは、運転席に海馬、助手席に城之内が乗り込み後ろに恵理、ユエが乗り込みその後ろにハジメ、シア、香織の順番である。

 

この中でまともに運転経験のあるのは海馬なので本人も運転することには納得をしている。

 

精霊たちは皆霊体化し、車内で寛いでいる。

 

「ハジメさん。そう言えば聞いていませんでしたが目的地は何処ですか?」

 

とシアは隣で密着しているハジメに聞く。

 

「次の目的地はライセン大峡谷だよ。」

 

「ライセン大峡谷?」

 

ハジメの告げた目的地に疑問の表情を浮かべるシア。現在、確認されている七大迷宮は、【ハルツィナ樹海】を除けば、【グリューエン大砂漠の大火山】と【シュネー雪原の氷雪洞窟】である。確実を期すなら、次の目的地はそのどちらかにするべきでは? と思ったのだ。その疑問を察したのかハジメが意図を話す。

 

「シュネー雪原は魔人族の拠点が近いから情報のない今はまだ行かない方がいいから後回し、取り敢えず大火山を目指すのがベターだけど、どうせ西大陸に行くなら東西に伸びるライセンを通りながら行けば、途中で迷宮が見つかるかもしれないからね。」

 

「後はこの先の町で出来れば、食料とか調味料関係を揃えたいね。今後のためにも素材を換金しておきたいかな。前に見た地図通りなら、この方角に町があったと思うから今の目的地はそっちだね。」

 

「成る程!……あの香織さん?ハジメさん?その…私のウサ耳を触っても良いことなんて…」

 

「分かってないねシアさん!シアさんの耳は柔らかい中にも芯の通った程よい弾力で触る人を魅了するんだよ?」

 

「ハジメ君の言う通りだよ!シアさんの耳は触っててとても幸せな気分になるの!頬っぺたも弾力あっていつまでも触り続けられるよ!」

 

「はぅぅ~ユエさ~んお二人を宥めてくださ~い」

 

「……諦めて…頑張れ!シア」

 

グッと親指を立てるユエは恵理の膝に頭を乗せながら言う。

 

「ユエの髪凄いサラサラしてて触ると気持ちいいね。」

 

「…ん!エリの髪も…綺麗!」

 

「ありがとうユエ…」

 

(…凄い…安心する…カツヤもエリも一緒にいて落ち着く…ハジメたちとはまた違う……お父様、お母様ってこんなに温かいのかな…)

 

「ユエ?」

 

「zzzzZ」

 

「寝ちゃったね。」

 

「ふふふユエちゃん寝顔も可愛い♪」

 

「ユエさん気持ち良さそうですぅ」

 

「本当だね。」

 

(ハジメ、ハジメ。私もシアの耳触りたいわ!)

 

(それじゃあ変わるね!)

 

「ユエも安心しきってるしシアの耳を堪能しましょう!」

 

「ふぇ!?レイカさん!はうぅぅ触り方が優しくて力が抜けちゃいますぅぅ」

 

「レイカちゃん狡い!私ももっと触る!」

 

「騒々しい。」

 

「そういうなって。まずはこの先の街だな。」

 

「情報と文明レベル、食料、やることは多い。貴様にも動いてもらうぞ城之内」

 

「おうとも!」

 

数時間ほど走り、そろそろ日が暮れるという頃、前方に町が見えてきた。

 

変態たちの巣窟…ブルックだ。




遅くなりましたが何とか投稿出来ました!

漸く大樹へと辿り着くものの証が揃ってないので後回しにするしかありませんでした。

そしてハウリア族たちとは一度お別れとなります。

各々海馬へと報告をしたり町に潜み情報を、その都度持ってきたりとするようになります。

そしてカムとモナは娘である、シアを海馬たちへと、託します。

原作と違いマイルドなハウリア族はフェアベルゲンの戦力強化にも精を出します。

この事が後にどう繋がるかはまたお楽しみに。

そして人数も多いので早めの魔力駆動四輪のに乗り込みブルックの町へ

海馬はアニメ編ドーマにて普通に運転してるので此方でも運転することに。

そうしてシアの耳を香織とハジメ、レイカは触り癒されユエも恵理の膝枕で穏やかな寝顔で一休み…

イラストとかで見てみたい光景ですが残念ながら作者に絵心がないため残念です。

次の舞台はブルックの町へ

次回か次々回で、ユエの爆弾発言があるかも?

FGOでは新イベントもあるので楽しみですね。配布とかで徐福来ないですかね…

獣人 様 高評価ありがとうございました!

今回も読んでくださりありがとうございました!

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