ありふれた凡骨は決闘者の高みを目指す   作:生徒会長月光

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さて今回はブルックの街の変態共の断末魔となります。

そしてブルックご自慢のとある漢女もも登場します!

それではどうぞごゆっくり


ブルックの街の漢女と変態たちの断末魔

次の日の朝。

 

朝食を食べた一行は各々行動を分けることにした。

 

海馬は街を見て文明を観察するとのことで既に外へと出ていた。

 

城之内と恵理はソーナへと料理を教えるために残りハジメ、レイカはシアの武器を作るとのことでこれまた残り

 

香織、ユエ、シア、ヴェールの四人はシアの服装を見繕うために先日冒険者ギルドでお世話になったオバチャンことキャサリンからの地図を頼りに探す。

 

「ヴェールさんハジメ君たちと一緒じゃなくて良いの?」

 

「心配ないよ。今回は属性とかの魔力を付与するようなものじゃないからハジメたちなら問題ないよ。それよりは街を見て回ってインスピレーションを働かせたいからね。

 

折角来たんだからこの世界特有の物を作ろうと思ってね。」

 

「ヴェールさんのガラス細工とっても綺麗ですから楽しみです!」

 

「…ん!昔お城で見たようなものより数段上!」

 

「ありがとね。さっ!着いたね!」

 

とオススメの店へと辿り着いた…辿り着いてしまった。

 

「あら~ん、いらっしゃい♥可愛い子達ねぇん。来てくれて、おねぇさん嬉しいぃわぁ~、た~ぷりサービスしちゃうわよぉ~ん♥」

 

化け物がいた。身長二メートル強、全身に筋肉という天然の鎧を纏い、劇画かと思うほど濃ゆい顔、禿頭の天辺にはチョコンと一房の長い髪が生えており三つ編みに結われて先端をピンクのリボンで纏めている。

 

動く度に全身の筋肉がピクピクと動きギシミシと音を立て、両手を頬の隣で組みくねくねと動いている。

 

服装は……いや、言うべきではないだろう。少なくとも、ゴン太の腕と足、そして腹筋が丸見えの服装とだけ言っておこう。

 

ユエとシアは硬直してしまった…それは当然であろう。

 

いきなりこんな姿した化物が出てきたのだ。

 

しかし…

 

「宜しくね~こっちのウサ耳の娘の服を見てほしいんだ。」

 

「それから動き易そうな服を幾つか見繕ってほしいです。あと男性用の物もお願いします。」

 

と香織とヴェールはそんなこと気にせずに普通に話しかける。

 

「ヴェッ!?ヴェールさん!?香織さんも!?」

 

「…その人…人間?」

 

「だぁ~れが、伝説級の魔物すら裸足で逃げ出す、見ただけで正気度がゼロを通り越してマイナスに突入するような化物だゴラァァアア!!」

 

「…ご、ごめんなさい」

 

「ユエちゃん大丈夫だよ。私たちの世界だと性別が違くてもそういう格好する人もいるしどんな格好をするのは自由だからそれにとてもいい人そうだし。」

 

「私も長年色んな精霊に関わってきたからね~これぐらい大したことないさ。」

 

「ありがとう~ね。それじゃあ~そっちの娘の服をあわせるわね~ん!」

 

とへたりこんでいたシアを担ぐと奥の方へと進むクリスタルベル

 

世紀末した格好でクリスタルベル…

 

そうしてシアは見繕ってもらいった服に袖を通して良質な布な洋服も買えてとても満足するのであった。

 

中々に気遣いも出来る乙女であった。

 

「良い買い物をしたね。さてあとは道具屋と調味料と食材を買わないとね。」

 

「…人は見た目じゃないって良く分かった」

 

「クリスタルベルさんとてもいい人でしたね!」

 

「凄い良い布使ってて格安だね。そういえばヴェールさんさっき布の買える場所を聞いてたけどどうしてですか?」

 

「なぁに弟子にプレゼントしようと思ってね。あの娘は泣き虫な所もあるけど私の代理が出来る娘だからね。今回も苦労掛けてるからお詫びも兼ねてね。」

 

「そうだったんですね!」

 

と歩いていると、気がつけば数十人の男達に囲まれていた。冒険者風の男が大半だが、中にはどこかの店のエプロンをしている男もいる。

 

「ユエちゃんとシアちゃんで名前あってるよな?」

 

「?……合ってる」

 

何のようだと訝しそうに目を細めるユエ。シアは亜人族であるにもかかわらず〝ちゃん〟付けで呼ばれたことに驚いた表情をする。

 

ユエの返答を聞くとその男は、後ろを振り返り他の男連中に頷くと覚悟を決めた目でユエを見つめた。

 

他の男連中も前に進み出てユエかシアの前に出る。

 

そして……

「「「「「「ユエちゃん、俺と付き合ってください!!」」」」」」

 

「「「「「「シアちゃん! 俺の奴隷になれ!!」」」」」」

 

「「「「「「香織ちゃん俺と付き合ってください!!」」」」」」

 

「「「「「「お嬢さんふんでください!!!」」」」」」

 

とまぁナンパされた。

 

絶世の美少女三人がいるのだ。

 

少し頭のおかしいロリコン共もいるがまぁ…ご愛敬ということで。

 

「すいません。恋人がいますのでお気持ちは嬉しいけどごめんなさい。」

 

と普通に断る香織。

 

「……シア、道具屋はこっち」

 

「あ、はい。一軒で全部揃うといいですね。香織さん早く行きましょう!」

 

と何事もなかったように歩みを再開した。

 

「ちょっ、ちょっと待ってくれ! 返事は!? 返事を聞かせてく「「断る(ります)」」……ぐぅ……」

 

まさに眼中にないという態度に、男は呻き、何人かは膝を折って四つん這い状態に崩れ落ちた。しかし、諦めが悪い奴はどこにでもいる。まして、香織たちの美貌は他から隔絶したレベルだ。多少、暴走するのも仕方ないといえば仕方ないかもしれない。

 

「なら、なら力づくでも俺のものにしてやるぅ!」

 

暴走男の雄叫びに、他の連中の目もギンッと光を宿す。二人を逃さないように取り囲み、ジリジリと迫っていく。

 

そして遂に、最初に声を掛けてきた男が、雄叫びを上げながら香織に飛びかかった。日本人が彼を見たらこう叫ぶに違いない。「あっ、ルパ○ダイブ!」と。

 

「わぁ~アニメで見たことあるけどル○ンダイブってホントにあるんだ!」

 

と日本人な香織は呑気に感動していた。

 

ユエは冷めた目付きで一言呟く。

 

「〝凍柩〟」

 

直後、男が首だけを残して氷の柩に閉じ込められ、重力に引かれて落下した。「グペッ!?」と情けない悲鳴を上げて地面に転がるル○ンダイブの男。

 

「……」

 

ユエは、ツカツカと氷の柩に包まれる男のもとへ歩み寄った。周囲には、ユエの実力に驚愕の表情を見せながらも、我こそ第二の○パンなり! と言わんばかり身構えている男連中がいる。なので、ユエは、見せしめをすることにした。

 

ユエが手をかざすと男を包む氷が少しずつ溶けていく。それに解放してもらえるのかと表情を緩める男。さらに熱っぽい瞳でユエを見つめる。

 

 

「ユ、ユエちゃん。いきなりすまねぇ!だが、俺は本気で香織ちゃんのことが……」

 

未だ氷に包まれながら男は更に思いを告げようとするが、その言葉が途中で止まる。なぜなら、溶かされていく氷がごく一部だけだと気がついたからだ。それは……

 

「あ、あの、ユエちゃん? どうして、その、そんな……股間の部分だけ?」

 

そう、ユエが溶かしたのは男の股間部分の氷だけだ。他は完全に男を拘束している。嫌な予感が全身を襲い、男が冷や汗を浮かべながら「まさか、ウソだよね? そうだよね? ね?」という表情でユエを見つめる。

 

「…今香織を襲おうとした…ギルティ…許さない………狙い撃つ」

 

そして、風の礫が連続で男の股間に叩き込まれた。

 

 

―――― アッーーー!! 

 

―――― もうやめてぇー 

 

―――― おかぁちゃーん! 

 

男の悲鳴が昼前の街路に響き渡る。マ○オがコインを取得した時のような効果音を響かせながら(本当の音は生々しいので、懐かしき○リオをご想像ください)執拗に狙い撃ちされる男の股間。きっと中身は、デン○シーロールを受けたボクサーのように翻弄されていることだろう。

 

周囲の男は、囲んでいた連中も、関係ない野次馬も、近くの露店の店主も関係なく崩れ落ちて自分の股間を両手で隠した。

 

やがて永遠に続くかと思われた集中砲火は、男の意識の喪失と同時に終わりを告げた。一撃で意識を失わせず、しかし、確実にダメージを蓄積させる風の魔法。まさに神業である。

 

更に追加で纏雷を足に纏わせて…グシャリと中の神経と睾丸をまとめて破壊した。

 

ユエは人差し指の先をフッと吹き払い、置き土産に言葉を残した。

 

「……漢女になるがいい」

 

「香織さん!!怪我ないですか!変態に触られてないですか!」

 

「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。」

 

「…香織は私たちが守る!」

 

と自分よりも香織を狙ったことに怒っているユエ。

 

この日、一人の男が死に、第二のクリスタベル、後のマリアベルちゃんが生まれた。彼は、クリスタベル店長の下で修行を積み、二号店の店長を任され、その確かな見立てで名を上げるのだが……それはまた別のお話。

 

ユエに、〝股間スマッシャー〟という二つ名が付き、後に冒険者ギルドを通して王都にまで名が轟き、男性冒険者を震え上がらせるのだが、それもまた別の話だ。

 

ユエとシアは、畏怖の視線を向けてくる男達の視線をさらっと無視して香織を連れて買い物の続きに向かった。道中、女の子達が「ユエお姉様……」とか呟いて熱い視線を向けていた気がするがそれも無視して買い物に向かった。

 

因みにヴェールは踏んでくださいと言った者たちをそのまま座らせて人間椅子にしながら靴でその頬をグリグリしたりガラス細工や宝石、質の良い粘土や羊皮紙、絵の具の場所を聞いていたのであった。

 

後に硝子の女王なんて言われるのだが余談である。




今回はここまでになります。

社長のゴッド・ハンド・インパクトより何とか生還しました月光です!

ユエたちはクリスタルベルの所へと行き原作宜しく固まるもののこのヴェールは人生経験豊富なのでそこら辺は気にせず香織も色んな人がいるんだなと思いつつ普通に接していました。

…公式書籍によると9歳なんて書いてますがこちらのヴェールは結構な歳月生きてることにしてます。

そしてブルックの変態たちにはユエが対処して香織を襲おうとしたので念入りに潰しました。

シアも香織に何かあればデストロイする気満々です。

そしてヴェールは仕事を押し付けたのでお詫びでハイネに良い生地の布をエーデルには宝石、ピットレには絵の具、ポトリーにゴーレム作りのための粘土、ジェニーに良質なスクロールを作れるよう羊皮紙を見繕いました。

シュミッタには鉱石で良いかとハジメに頼んで幾つか見繕う予定です。

次回でブルックの街をでてライセンへ迎えるようにしたいですね。

マスターデュエルにコンフィージョンとバイスマスターが早く来てほしいですね。

それでは今回も読んで頂きありがとうございました!

遊戯王にてラスボスクラスのモンスターで相応しいものは?(シンクロ以降のものは除く)

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