ありふれた凡骨は決闘者の高みを目指す   作:生徒会長月光

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今回でブルックの街を出ます。

最後にある人物の独白が入ります。

それではどうぞごゆっくり。


さらばブルック。旅の再開

ユエとシア、香織たちが宿に戻るとハジメもちょうど作業を終えたところのようだった。

 

ヴェールとは途中で別れた。理由は他の弟子たちへのお土産だとのこと。

 

「お疲れ様。何か町中が騒がしそうだったけど何かあった?」

 

どうやら、先の騒動を感知していたようである。

 

「……問題ない」

 

「あ~、うん…そうですね。問題ないですよ!」

 

服飾店の店長が化け物じみていたり、香織を襲おうとした一人の男が天に召されたりしたが、概ね何もなかったと流す三人。そんな三人に、ハジメは、少し訝しそうな表情をするも、まぁいいかと肩を竦めた。

 

「必要なものは全部揃った?」

 

「……ん、大丈夫」

 

「ですね。食料も沢山揃えましたから大丈夫です。にしても宝物庫ってホント便利ですよね~」

 

「ホントにそうだね。僕の技術じゃまだまだ作れなさそうだから目標は宝物庫を作れるようにしたいね。

 

ヴェールは片手間で作れるみたいだからね。」

 

「ヴェールさん凄いね!」

 

「さて、シアさん。これを」

 

そう言ってハジメはシアに直径四十センチ長さ五十センチ程の円柱状の物体を渡した。銀色をした円柱には側面に取っ手のようなものが取り付けられている。

 

ハジメが差し出すそれを反射的に受け取ったシアは、あまりの重さに思わずたたらを踏みそうになり慌てて体勢を整えた。

 

ここも海馬の鍛練の賜物か身体強化なしでもある程度持てるようになっていた。

 

「な、なんですか、これ? 物凄く重いんですけど……」

 

「それはシアさん用の新しい大槌だからな。重いほうがいいと思ってね。」

 

「へっ、これが……ですか?」

 

シアの疑問はもっともだ。円柱部分は、槌に見えなくもないが、それにしては取っ手が短すぎる。何ともアンバランスだ。

 

「その状態は待機状態で取り敢えず魔力流してみて」

 

「えっと、こうですか?ッ!?」

 

言われた通り、槌モドキに魔力を流すと、カシュン! カシュン!という機械音を響かせながら取っ手が伸長し、槌として振るうのに丁度いい長さになった。

 

この大槌型アーティファクト:ドリュッケン(ハジメ命名)は、幾つかのギミックを搭載したシア用の武器だ。魔力を特定の場所に流すことで変形したり内蔵の武器が作動したりする。

 

ハジメの済ませておきたいこととは、この武器の作成だったのだ。午前中、ユエ達が買い物に行っている間に、改めてシア用の武器を作っていたのである。

 

「ハジメさんありがとうございます!」

 

「機能の方は随時アップデートしていくから使いづらかったり何か気付いたことがあったら遠慮なく言ってね。その都度改良していくから。」

 

「シアさん良かったね!」

 

「はいです!これでハジメさんと香織さんをもっと守れるようになります!」

 

「…ん…頑張れ!」

 

「おう!三人とも帰ったか!」

 

「城之内君!」

 

「…お父様…ただいま。」

 

「おかえりどうだったユエ?」

 

「…ん!色んなものがあってカオリと沢山買い物できて良かった!」

 

「そうか」

 

と城之内はユエの頭を撫でユエも城之内に抱き付く。

 

「ユエおかえり。香織、シアさんもおかえり!」

 

「恵理ちゃんただいま!」

 

「今ソーナちゃんに肉じゃがを教えててね。今日の夕飯に出す予定なんだ!」

 

「…肉じゃが?」

 

「肉じゃがは作る人によって色んな味わいになるからお袋の味って言われてるんだ。」

 

「それとこの辺はパンが主食らしいからシチューとか野菜スープ、ビーフシチューの作り方も教えたよ。」

 

「レシピはお袋さんに渡したからソーナの奴も覚えられるだろうぜ。」

 

「というかレシピ渡したらお金払うって言われちゃったね。」

 

「……ん。それだけ美味しいってこと!」

 

「けど金もらうほどじゃねぇから今度来たときにサービスしてくれって言ったな。」

 

「さっ!皆手を洗って身だしなみ整えよう!!」

 

と一同は部屋へと一度戻るのであった。

 

一方のヴェールはホクホク顔で買った弟子たちへのお土産を自作の収容空間に入れて帰っているところだった。

 

「いや~大量大量。これなら納得するかな~ハイネに合いそうな布有ったしエーデルも納得の純度の宝石、ピットレの新しい絵の具、ポトリーの製作するゴーレムの素材、ジェニーは羊皮紙で良いだろうしシュミッタは魔石を上げれば良いだろうし良いことだらけだな~」

 

と歩いていると海馬の姿があった。

 

海馬は子供たちに何か言いながら懐から五千ルタを握らせていた。

 

そうして、子供たちがいなくなったのを見計らい声をかける。

 

「やぁセト、何してたの?」

 

「貴様か、何をしようが俺の勝手だ。」

 

「ふ~ん。子供たちに案内させて案内してくれたお駄賃を上げてたみたいな感じかな?それか技能的な今後の投資とか?」

 

そう海馬はブルックを見て周る際に孤児や親のいない子供たちに街を案内させてその報酬を与えていた。

 

「ふぅん。勘の良い奴だ。何処の世界でも孤児や捨てられた者というのは一定数いる。そんな者たちは明日を生きるのに必死だ。だからこそ下手な大人よりも情報を持っているものだ。

 

俺はそれを対価に金を払った。

 

そして先程接した中で収納という技能を持った者、書士の天職を持った者は冒険者ギルドに推薦をしておいた。受付の女に言っておけば悪いようにはせんだろう。」

 

KC社長としてあらゆる人間を見てきた海馬はトータスという異世界にて見ようと思えばその者の秘めた才能、技能を見抜けるようになっていた。

 

「アフターケアもしたってことだね。でもそれで貧しい子達が減ることはないよ。一時的に良くなってもまた増えてっていう連鎖だ。」

 

ヴェールも長く生きているからこそ簡単には貧しい子達が減らないということは知っている。

 

知っているからこそ問いかける。

 

「そんなことは俺が一番よく知っている。だからこそこのトータスでもデュエルモンスターズを流行らせる。

 

そして貧しい者たちでも気軽に遊び強くなればそれ相応の恩恵を受けられカードショップや、だれでも学ぶことの出来る学舎、強くなれずとも此方に支部を作り働く人員にすることにより働き口を増やし貧富の差を少しでも失くす。」

 

「そう。それが長く険しい道のりでもかい?」

 

「道とは己の力で切り開く物だ。だが越えるのならばより険しい方がやりがいがあるというものだ。」

 

「それなら私は何もいわないよ。何かあれば依頼してくれれば手伝うからいつでも言ってね~」

 

とヴェールも海馬の行動の先にあるものに興味があるので手伝う気満々であった。

 

そうして二人ともマサカの宿に戻り夕飯を食べるのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

夕食後

 

「ねぇ恵理と克也の二人ちょっと良いかい?」

 

「どうしたんだヴェール?まだ食べたりないか?」

 

「ビーフシチューの残りまだあるよ?」

 

「ありがたく貰うよ。」

 

と夕飯を食べ各々部屋へと戻る中で誰もいなくなった食堂にてヴェールは恵理と城之内に話しかける。

 

「聞きたいのはセトのことだね。彼は孤児に対して真摯的だったからどうしてか聞きたくてね。」

 

「あぁその事か…そうだな。俺たちが言ったってことは内緒にしてくれよ。」

 

「社長はね。元々は孤児だったんだ。」

 

「弟のモクバ君と二人幼い頃に親は事故で亡くしたんだって」

 

「んで親戚たちは遺産を食い潰して結果二人は孤児院に入ったんだ。」

 

「それからのことは俺らも知らねぇけど今の性の海馬剛三郎っつうのに引き取られてその中で奴は死に物狂いで頑張って養父の社長の座を奪い取ったんだ。」

 

「んで剛三郎の時KCは軍事会社だったんだ。」

 

「軍事ってことは…戦争とか?」

 

「あぁ。で海馬の構想していたバーチャルシュミレーションシステムをそっちに運用しようとして海馬の逆鱗に触れたみたいでな。」

 

「社長はそれまで軍事会社だったKCをおもちゃやゲームの開発に力を入れるようになったんだ。」

 

「んで、あいつの夢が身寄りの無い子供ならタダで遊べるテーマパーク…海馬ランドを作るって。

 

俺たちの世界の海馬は本当にそれを実現できる所まで来てたな」

 

「違う世界とはいえこっちの社長も同じ感じじゃないかな?」

 

「そういうことなんだね。」

 

「ヴェールはどうして聞きたかったの?」

 

「今日街を周ってたときセトが孤児や親のいない子達に案内したりアフターフォローしてたから気になってね。

 

成る程そういう背景があったのか。」

 

「知りたかったことは知れたか?」

 

「うん。セトは立派だってことだね。私も精霊界に帰ったら考えてみるかな~。」

 

そうしてヴェールはそのまま霊体化して戻るのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日

 

早い時間帯にチェックアウトするためマサカの宿の女将にお礼を言う。

 

「それじゃ気を付けていくんだよ。」

 

「ありがとう女将さん!また来たときは泊まらせて貰うね!」

 

「こっちの方こそ礼を言わないとだよ。ソーナがあんなに一生懸命になるのは初めてだ。あんたらのおかげだよ。」

 

「じゃあおばちゃん!行ってくるぜ!」

 

「あぁいってらしゃい!」

 

「先生!」

 

「ソーナまだ寝てたんじゃ?」

 

「先生が行くのに見送らない弟子はいません!今度いらしたときはもっと美味しい料理を作れるように精進します!」

 

「おう!楽しみに待ってるぜ!」

 

「ふふ、城之内君凄い懐かれてたね。」

 

「克也君の人柄が良いからだね!」

 

「良いお弟子さんですね克也さん!」

 

「…ん!流石お父様!」

 

「ふぅん。俺には関係のないことだ。行くぞ!目指すはライセン迷宮だ!」

 

と海馬を先頭に彼らはブルックの街を出るのであった。




今回はここまでになります。

原作と同様シアはハジメから武器を貰いました。

今までの鍛練の賜物か身体強化しなくとも持てています。

そしてソーナへ城之内、恵理の二人は料理を教えてパンとも良い具合に合うシチュー、ビーフシチューといったものを教えて女将へとレシピも渡してました。

美味しい料理のレシピを軽々渡した二人へお金を渡そうとしたものの城之内たちにとってはお金を受けとる程の物でもないのでまた来たときにサービスしてくれと言いました。

そしてヴェールは他のウィッチクラフトメンバーへとお土産を買いその帰り道で海馬が子供たちへお金を渡している場面にに出会い話しをしました。

自分的に社長は孤児や親のいない子供たちに厳しくも優しい感じなのではないかと思います。

そしてトータスにて目覚めた鑑定スキルのようなもの。

子供たちの技能を見抜き冒険者ギルドのキャサリンへと紹介をしていました。

キャサリンも同じ書士の天職があり更には収納という擬似的な宝物庫のように別空間に物を収用できる貴重な技能持ちをスカウトしてきた海馬に一目置くようになった。

そして海馬はトータスにてデュエルモンスターズを流行らせる関連のショップや貴族階級や身分の高い者たちが受けられた教育という学舎を誰でも受けられるように各地へ作ること、

デュエルモンスターズで強くなれば賞金を稼げるようにそれなりの頻度で大会を開催し強くなれずともカードショップやハウリアたち主導で日用品や開発品といったあらゆる分野で働けるように出来る場所を作る気のようである。

将来的に海馬は自分の世界とトータスを行き来しながら忙しそうに働く気がします。

ヴェールは海馬の真摯的な理由を知り精霊界でもそういった試みを少し試してみようかと考えるのでした。

そしてマサカの宿に見送られ旅を再開する一行でした。

次回からライセン迷宮へ進んで行くと思います。

ライセンにてある意味城之内は苦労というかまぁ大変なことに巻き込まれることになるでしょう。

マスターデュエルにて次のメンテで追加される新ストでサラマングレイトとマリンセスの強化という展開。

これから開催されるフェスも楽しみです。

それでは今回も読んで頂きありがとうございました!











































????

ここは処刑場として使われていたライセン大峡谷の奥深く

ここには誰一人として存在しない場所。

そんな場所に待ち続ける者がいた。

「あぁ…あれから…どれぐらい経ったんだろ…千年?二千年…」

独り言は虚空に吸い込まれる。

「大事な…仲間はあの蛇みたいのに…皆…皆消えちゃった…どうして私を置いてくの…でも私は生きないと…あのクソ神を倒してくれる人を待たないと…」

しかしいつまで経っても現れない…

「ねぇ…どうして帰ってきてくれないの…約束したのに…帰ってくるって…オー君たちの顔も朧気になっちゃってるけど貴方との思い出はまだ残ってる…

あいたいよ…」





「ヘルモス……」

遊戯王にてラスボスクラスのモンスターで相応しいものは?(シンクロ以降のものは除く)

  • 邪神アバター
  • 邪神ドレッド・ルート
  • 邪神イレイザー
  • 創星神 sophia(ソピア)
  • 創星神 tierra (ティエラ)
  • 毒蛇神ヴェノミナーガ
  • 夢幻転星イドリース
  • その他コメント欄へ
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