ありふれた凡骨は決闘者の高みを目指す   作:生徒会長月光

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ライセン迷宮への道中になります。

最後に大迷宮の主が動き出します。

それではどうぞごゆっくり!


ライセン迷宮までの道のり

死屍累々

 

そんな言葉がピッタリな光景がライセン大峡谷の谷底に広がっていた。ある魔物はひしゃげた頭部を地面にめり込ませ、

 

またある魔物は頭部を粉砕されて横たわり更には全身を炭化させた魔物など死に方は様々だが一様に一撃で絶命しているようだ。

 

当然、この世の地獄、処刑場と人々に恐れられるこの場所で、こんなことが出来るのは……

 

「一撃必殺ですぅ!」

 

ズガンッ!!

 

【ライセン大峡谷】では、相変わらず懲りもしない魔物達がこぞって襲ってくる。

 

そんな中でも海馬は修行の一環とシアに露払いを任せていた。

 

時折恵理が火霊術で魔物を焼き尽くしたりもしているが殆どはシアが攻撃を担当していた。

 

シアの大槌がその絶大な膂力をもって振るわれ文字通り一撃必殺となって魔物を叩き潰す。

 

攻撃を受けた魔物は自身の耐久力を遥かに超えた衝撃に為す術なく潰され絶命する。餅つきウサギも真っ青な破壊力である。

 

しかも身体強化も軽めの物しか使っておらずである。

 

海馬主導の訓練は確実にシアを成長させていた。

 

城之内達はブルックの町を出た後魔力駆動四輪を走らせてかつて通った【ライセン大峡谷】の入口にたどり着いた。

 

そして現在は、そこから更に進み野営もしつつ【オルクス大迷宮】の転移陣が隠されている洞窟も通り過ぎて、更に二日ほど進んだあたりだ。

 

「ライセンの何処かってだけじゃやっぱわかんねぇな」

 

「まぁここはついででもあるから探してみてなければ大火山の迷宮へ行けば良いと思うよ。」

 

「そうだね。今はとりあえずシアさんの経験になるから相手して貰ってるけど何事も程々が一番だね。」

 

「シアさ~ん怪我したら治すから早めに言ってね!」

 

「はいです!香織さん!なるべく怪我しないようにします!じゃないと社長からまた重りを二倍にされちゃうですぅ~」

 

「ふぅん。それなりに動けるようになってきたか。後は城之内やユエのような魔法職の者らとの鍛練をして対人戦は経験を積ませるとしよう。」

 

「…対人戦は魔人族との戦いのため?」

 

「そうだ。いずれは合間見えるだろうからな。」

 

 

そんな風に愚痴をこぼし、魔物の多さに辟易しつつもシアの経験値としつつ更に走り続けること三日。

 

その日も収穫なく日が暮れて谷底から見上げる空に上弦の月が美しく輝く頃、ハジメ達はその日の野営の準備をしていた。

 

野営テントを取り出し、夕食の準備をする。町で揃えた食材と調味料と共に調理器具も取り出す。この野営テントと調理器具はハジメと城之内謹製のアーティファクトだったりする。

 

野営テントは生成魔法により創り出した〝暖房石〟と〝冷房石〟が取り付けられており、常に快適な温度を保ってくれる。また、冷房石を利用して〝冷蔵庫〟や〝冷凍庫〟も完備されている。さらに、金属製の骨組みには〝気配遮断〟が付加された〝気断石〟を組み込んであるので敵に見つかりにくい。

 

調理器具には、流し込む魔力量に比例して熱量を調整できる火要らずのフライパンや鍋

 

魔力を流し込むことで〝風爪〟が付与された切れ味鋭い包丁などがある。スチームクリーナーモドキなんかもある。

 

どれも旅の食事を豊かにしてくれるハジメの愛し子達だ。しかも魔力の直接操作が出来ないと扱えないというある意味防犯性もある。

 

諸々の属性付与はヴェールの手を借りながら作ったので性能もとても良い。

 

そうして城之内は神秘の中華鍋で毒素を取り除いた魔物肉に塩、胡椒を振り味付けで一分程焼いていき裏面も焼いていく。

 

皿へ移してさらにそこにハジメが錬成したアルミホイルを被せて余熱を入れていく

 

そして予め作った玉ねぎをすりつぶしたオニオンソース、デミグラスソース、バターの風味のステーキソース、赤ワインソースを並べる

 

赤ワインソースはフライパンに水大さじ2を入れて中火で煮立たせ、しょうゆ、みりんを加え、ひと煮立ちしたら赤ワインを加え煮立ったらバターを加える。バターが溶けたら火からおろしステーキにかけるだけ。

 

そしてサラダに恵理とユエの二人で作ったポテトサラダを付け足して完成!

 

魔物肉のステーキとポテトサラダの盛り合わせ

 

「美味しそうだね!」

 

「シアさんが倒した魔物だよ!」

 

「セトが選んだ特に美味しそうな魔物…美味しそう」

 

「海馬は赤ワインの方で良いよな?」

 

「当然だ。そこらのソースなどこの俺には合わん。」

 

「とても美味しそうです~」

 

「お好みでパンとご飯もあるよ!」

 

「ブルックの街でもお米が売ってて良かったよ。」

 

そうして全員思い思いに食べ始める。

 

「伴侶そっちのバターのやつ取ってくれ!」

 

「おうよ!中々良い出来だからな!」

 

「香織様スープどうぞ。」

 

「エリアさんありがとう!」

 

「錬成の技術も上がったし錬金術にも手を出してみないかいハジメ?」

 

「いやいやハジメには錬金術より錬成のが合ってるよ。まずはそっちを極めてから錬金術の方に取りかかる方が良いよ~」

 

「アウスもヴェールもありがとう。ご飯のおかわりいる?」

 

「「うん!」」

 

「ユエさん、不調とかはありませんか?ここは魔力の通りが悪いですから何かあれば言ってくださいね。」

 

「…ありがとうウィン…」

 

「シアさん後で柔軟しましょうね。身体が柔らかければ動きにもキレが出来ますし怪我もしにくいですからね。」

 

「雪姫さんありがとうですぅ!」

 

「社長、例のやつどうなの?」

 

「問題なく起動は出来ていると報告が来ている。後はハウリアたちの働き次第でトータス中に取り付けられるだろう。」

 

各々夕飯を済ませてそれぞれテントを設置し寝るときは交代で見張りをするようする。

 

城之内が最初の見張りをすることにして他は眠り始める。

 

暫くすると寝息も聞こえ始め城之内はカードを触る。

 

念入りに装備魔法を確認し罠カードも十全に確認する。

 

「城之内君…」

 

「ハジメ…いやレイカか?」

 

「うん。ハジメは寝ちゃってるからその…ちょっとお話ししたくて」

 

「あぁいいぞ。」

 

とレイカは城之内の隣に座る。

 

暫く無言でいると

 

「城之内君はさ…解放者の人たちのことどう思う?」

 

「そうだな。素直にすげぇと思う。今よりももっと昔にエヒトの野郎を倒そうとして団結して…けど道半ばで潰えちまったがそれでも後世に希望を託そうとして大迷宮を作り出した。」

 

「うん。そうだよね…」

 

「急にどうしたんだ?」

 

「何かね…時折記憶が見えたりするんだ。今よりも昔で解放者の人たちと一緒に戦ってるような場面が…」

 

「夢とは違うんだな。」

 

「うん。凄いリアリティがあって…今のハジメや私に似てるような人が氷血を使ってるようなの。とても精度が高くてその人みたく技を出したりも出来たりするんだ。」

 

「あれか氷血を取り込んだ時にその技能を持ってた奴の記憶も引き継いだ感じなのか?」

 

「断片的だけどそうなのかも。解放者の人たちへの感情流れてきたんだ。仲間としても友人としても仲が良くて特に金髪の女の子と姉妹みたいだった。」

 

「それはハジメも知ってるのか?」

 

「ハジメにも伝えたけどハジメの方はそういうのを見てないみたいなんだ。多分私が氷血の適合率が高いからなのかも…」

 

「何はともあれ様子見だな。辛かったりしたら言ってくれ。」

 

「ありがとう…それか解放者の人に会えれば何か分かるのかもしれない…でも解放者の人は今よりも遥か昔の人だから流石にないもんね。」

 

「だな。それかオスカーみたいにホログラムで記録を残してる可能性はあるな。それか日記みたいなのがあれば良いんだがな。」

 

「でもそう上手いこといかないかな。」

 

「全部が全部上手くいくようなら人生は苦労しないさ。だからそうなるように俺たちは足掻くだけだ。」

 

「うん!ありがとう克也君…」

 

「お、おう。」

 

とレイカの寝ぼけ眼で上目でふにゃりと微笑んだ顔に城之内も思わず赤面する。

 

「そういや呼び方」

 

「下の名前で呼びたくて…ダメ?」

 

「んなこたねぇよ。」

 

「ふふ…これからも宜しくね。」

 

そうしてレイカもテントへと戻る。

 

「ふぅ危なかった…」

 

「伴侶~恵理のやつがいながら~」

 

「うぉっ!?ヒータ!」

 

「なんてな。レイカのやつも伴侶のことは好いてるから別にそこは気にしてねぇ。ま、伴侶に言う必要はねぇと思うけど真摯に向き直ってやれよ」

 

「おう!サンキュー!」

 

そうしてヒータと共に見張りをして交代で見張りを代わる代わるすること2日

 

今日もテントを張るなかでシアがお花摘みに少し席を外すと

 

 

「ハ、ハジメさ~ん! 香織さ~ん! 社長!

 

大変ですぅ! こっちに来てくださぁ~い!」 

 

何やら真剣な言葉に何事かとシアの声がした方へ行くと

 

そこには巨大な一枚岩が谷の壁面にもたれ掛かるように倒れおり、壁面と一枚岩との間に隙間が空いている場所があった。

 

シアは、その隙間の前でブンブンと腕を振っている。その表情は信じられないものを見た!というように興奮に彩られていた。

 

「こっち、こっちですぅ! 見つけたんですよぉ!」

 

「喚くな、鬱陶しい…何を見つけたというのだ。」

 

 

はしゃぎながら海馬の手を引っ張るシアの姿に、全員が何事かとそちらへと向かう。

 

シアに導かれて岩の隙間に入ると、壁面側が奥へと窪んでおり、意外なほど広い空間が存在した。そして、その空間の中程まで来るとシアが無言で、しかし得意気な表情でビシッと壁の一部に向けて指をさした。

 

その指先をたどって視線を転じる城之内たちは、そこにあるものを見て「は?」と思わず呆けた声を出し目を瞬かせた。

 

二人の視線の先其処には壁を直接削って作ったのであろう見事な装飾の長方形型の看板があり

 

それに反して妙に女の子らしい丸っこい字でこう掘られていた。

 

〝おいでませ! ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪と




今回はここまでになります。

ライセンまでの道のりの魔物たちは漏れなくシアの経験値へと変わることになりました。

海馬もある程度慣れたら今度は対人戦の方へと切り替えていくつもりで城之内などと組み手するようにしていく予定です。

やはり魔人族との戦いは魔物だけでなく人との戦いにもやるので海馬は少し気にしています。

そしてステーキサンドや米も大量に買っておいたので疲れた身体に栄養補給し色々と備えることに。

夜レイカは夢で見る記憶を城之内へと話しました。

大昔に解放者たちと共に戦った女傑の記憶で特にミレディとは姉妹のようであった。

今のハジメ、レイカの姿にそっくりなのだということ。

レイカは氷血との相性がとても良いことと血に秘められた刻まれた記憶を垣間見たような形です。

そしてその現象を悩むもののその当時の人間はもう残っていないので真相は後回しに……そうこれから入る迷宮にいる唯一当時を知るもの以外には分からないこと。

そしてヒータと城之内が見張り

その後エリアと恵理

ハジメとアウス、ヴェール(半分寝てる)

ウィンと香織とユエ

海馬、シア、雪姫といった順番で見張ってました。

そうして何日かしたあとにシアがとうとうライセン大迷宮への入口を見つけました。

次回からは本格的にライセン大迷宮へと進んでいこうと思いますので宜しくお願いします。

そしてFGOではハロウィンイベントが果たして今回はどんなエリちゃんが見られるのか!

更なるカオスが展開されるかとても楽しみです。

それでは今回も読んで頂きありがとうございました!












































????

あれ…誰か来たのかな?

またどうせすぐに驚いていなくなるだろうし…はぁ…

…………?

え…………ヘルモス…エス姉?

あはは…あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは

漸く会いに来てくれた…

それにエス姉も

やっぱりエス姉は約束破らないや…

いつかまた会いに行くって……ヘルモス…

もうゼッタイニ

ゼッタイニゼッタイニゼッタイニゼッタイニ

ハナサナイ…

あぁここも殺風景だから急いで組み直さないと…

これからエス姉とヘルモスとまた暮らすんだから…

フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ…




遊戯王にてラスボスクラスのモンスターで相応しいものは?(シンクロ以降のものは除く)

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