ありふれた凡骨は決闘者の高みを目指す   作:生徒会長月光

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次回から本格的なライセン大迷宮攻略回になります。

今回は箸休めとある魔法技術集団の状況です。

それではごゆっくりどうぞ!


ライセン大迷宮6

城之内たちを残し再度ライセン大迷宮へと突入したハジメたち。

 

しかしその道のりは困難の連続であった。

 

まず物理的な罠は海馬がいないので気付かずに踏んでしまい銀たらいがシアに直撃したりある時はくすぐり棒のような物でシアがくすぐられたり、何とか精神を立て直し進むハジメ達。

 

しかし、やはり順風満帆とは行かず、特にシアが地味なトラップ(金たらい、トリモチ、変な匂いのする液体ぶっかけetc)の尽くにはまり、精神的にヤバくない? というほどキレッキレッになったりと、厄介な事に変わりはなかった。

 

大槌ドリュッケンを担ぎ、据わった目で獲物を探すように周囲を見渡していた。明らかにキレている。それはもう深く深~くキレている。言葉のイントネーションも所々おかしいことになっている。その理由は、ミレディ・ライセンの意地の悪さを考えれば容易に想像がつくだろう。

 

 

シアの気持ちはよく分かるので、何とも言えないハジメとユエ。凄まじく興奮している人が傍にいると、逆に冷静になれるということがある。

 

ハジメたちの現在の心理状態はまさにそんな感じだ。現在、それなりに歩みを進めてきたハジメ達だが、

 

ここに至るまでに実に様々なトラップや例のウザイ言葉の彫刻に遭遇してきた。シアがマジギレしてなければ、ハジメとユエがキレていただろう。

 

大槌ドリュッケンを担ぎ、据わった目で獲物を探すように周囲を見渡していた。明らかにキレている。それはもう深く深~くキレている。言葉のイントネーションも所々おかしいことになっている。その理由は、ミレディ・ライセンの意地の悪さを考えれば容易に想像がつくだろう。

 

そうしてハジメ達が、ライセンの迷宮に入ってから今日でちょうど一週間その間も数々のトラップとウザイ文に体よりも精神を削られ続けた。

 

スタート地点に戻されること七回、致死性のトラップに襲われること四十八回、全く意味のない唯の嫌がらせ百六十九回。

 

最初こそ、心の内をミレディ・ライセンへの怒りで満たしていたハジメ達だが、四日を過ぎた辺りから何かもうどうでもいいやぁ~みたいな投げやりな心境になっていた。

 

この迷宮でハジメは効率的な魔力操作の技量が上がり、レイカは氷血の技能の理解を深め香織と恵理は状況把握と視野が拡がりユエ、シアも連携に磨きが掛かった。

 

迷宮を一度出て城之内、エリアが作った温かい食事に舌鼓をうち精神的に落ち着く。それだけでも頑張ろうという気力が湧く。

 

食料は潤沢にあるし、身体スペック的に早々死にはしないのが不幸中の幸いだ。今のように休息を取りながら少しずつ探索を進めている。

 

その結果、どうやら構造変化には一定のパターンがあることがわかった。〝マーキング〟を利用して、どのブロックがどの位置に移動したのかを確かめていったのだ。

 

もうそろそろ進展があるかもしれない。そんなことを思いながら、ハジメは両隣と膝で座り込んで眠る少女達に視線を向けた。

 

「三人とも疲れてるみたいだね。」

 

(それはそうよ。あんなに致死性のトラップがあるんだもの。気を張りすぎたら疲れるわ。ハジメも休んだ方が良いわよ。)

 

(そうだね。これが終わったら休むよ。僕はレイカと代わる代わるだったから皆よりは疲れてないかな。)

 

(それはそれよ。早めに休まないなら無理やり代わるわよ?)

 

「うん。僕も休むよ。」

 

とハジメも眠りにつく。

 

「ふぅ……」

 

「やぁレイカ大丈夫かい?」

 

「大丈夫だよ。ヴェールも助けてくれたりしてたから疲れてないよ。」

 

「なら良いけど。にしてもレイカにとって良い修行になるね。この迷宮レイカがまだ制御できてなかった技能の練習をさせてくれてるみたいだね。」

 

「うん。そこは不思議だね。どういうことなんだろう?」

 

「まぁそれも明日には分かる筈だよ。今度はセトもカツヤも一緒だし、昨日聞いた限りはトラップはもう平気だろうからね。」

 

「そうだね。早いところ私も休むね。」

 

「おやすみ~」

 

とレイカも眠る。

 

「…セト、この迷宮やっぱり誰かいるね。それも聞いた限り解放者の誰かしらかな?」

 

「試すようなやり方といい後世へと託そうとしたのだろうな。だがひとつ府に落ちん。なぜこの場所にいるのかだ。

 

この地で奴を倒すために爪を研いでいるのか、それか敗北者として燻っているのかは俺には関係のないことだ。」

 

「もし本当に解放者ならエヒトのやり口とか知ってるだろうし神代で唯一生きる証人だから仲間になってほしいね。」

 

「だな、そのためにもここを突破して認められないとな!」

 

「そうだねぇ…それにしてもあの娘たちは大丈夫……大丈夫かな?」

 

とヴェールは自身の弟子たちと他の工房の魔女たちを思う。

 

そうして夜が更けていく。

 

体調も万全になり再び迷宮へと突入する城之内たちであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

場面は変わりとある精霊界

 

ここは職人たちの集まる町、バイストリートに店を構える魔法技術集団ウィッチクラフトの本拠地。

 

あるものは鍛冶、あるものは仕立てあるものはスクロール作り、またあるものは染師、宝石商など様々な者たちを人はウィッチクラフトと呼んだ。

 

今日もいつものように賑やかに

 

「あぁーーーーーマスタァーーーーーーいつ帰ってくるんですか~~~」

 

に、賑やかに

 

「ほらハイネさんまだまだありますよ。私も手伝いますから頑張りましょう!」

 

「ハイネ!これもお願いね!あたしはこっちの取引のやるから!」

 

…………賑やかにというよりも騒がしいといえる。

 

彼らの長であるウィッチクラフトマスター・ヴェールが突然いなくなり(サボることは今まで何度もあった。)その代役として仕立て屋でもあり工房の魔女の中でも指折りの使い手のハイネが頑張っているがそれでも仕事はまわらず歴代のスクロール管理及びスクロール作りをしているジェニーとヴェールの弟子でもあるエーデルが手伝い何とかまわっている状況であった。

 

「それにしてもヴェールさんいつもよりも長いね。」

 

「そうですね。いつもなら帰ってきてても可笑しくないというのに。」

 

「お姉ちゃんまだなの?」

 

とシュミッタ、ピットレ、末っ子弟子なポトリーは言う。

 

「マスターのことだから新しく弟子でも取って育成してたりしてね!」

 

「まぁでもヴェールさんのお眼鏡に叶う人って中々いないけどね。」

 

「…そしたら私もお姉ちゃん?」

 

「そうだね。ポトリーの妹弟子になるもんね。」

 

と、ピットレはポトリーを撫でる。

 

「何はともあれ連絡つけば良いんだけどね。」

 

「まぁ、ヴェールさんがこちらを頼るなんて滅多にないですけど、余程のことや依頼がない限りは。」

 

そうしてウィッチクラフトの慌ただしい一日が過ぎていく。

 

ハイネは涙目になりながらもマスター不在のウィッチクラフトを指揮する代理マスターとして奮闘する。

 

しかし彼女らも思いもしなかったであろう。

 

近い将来ヴェールにより全員一度に異世界に召喚されてしまうことになるとは。




今回はここまでになります。

迷宮探索は原作とほぼ同じになるのでカットしてます。

しいて挙げるなら城之内がいなくて少し残念なミレディが遠隔でレイカに必要な素養を伸ばすために用途別に罠を起動したりとある意味修行をつけている感じになります。

そしてヴェールが他のウィッチクラフトを思う中で彼女らもヴェール不在の中頑張っています。

例の如くサボり置き手紙を残していったヴェールにハイネたちは慌てる。カードとしてはウィッチクラフト・コンフュージョンのような感じ。

そして唐突なフラグ構築。

彼女らもまさかヴェールが異世界で弟子を取っているとは思わないというのとヴェールが色々と教えてることに驚愕しそう。

自分的にエーデルは興味深くハジメを観察してシュミッタはハジメの錬成の仕方を見て鍛冶師としてアドバイスしたりポトリーは姉弟子とちょっと張り切ったりしそうな展開を書きたいですね。

そしてジェニーは海馬と交渉してスクロールを譲ったり異世界技術を教わったりハイネやピットレは香織やユエと洋服のことで意気投合しそうなイメージですね!

出番は近日ということでお楽しみにしていただけると幸いです。

マスターデュエルもラビュリンスやルーンも加わりとても展開が良いですね。

ラビュリンスや蟲惑魔など相手の妨害をして自分に有利なフィールドを構築するなどミレディに合いそうな気がしますね。

それでは今回も読んで頂きありがとうございました!

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