それではどうぞごゆっくり。
ヴェールがウィッチクラフトの長として頑張ります!
「ミレディ…じゃねぇ…誰だテメェ!」
「これは異なことを我はミレディ・ライセンであるぞ?」
「いえこれは…乗っ取り…?でも神代から生きるミレディ・ライセンを乗っ取るなんてことが出来るとは…」
「そうとも。だからこそ貴様たちとの戦いで疲弊した瞬間を狙ったのだ。我が悲願を達成するためにこの身体を欲したのだ。」
「……まさかあの鉱石…あり得ん!あれは勇者たちと共に全て滅した筈だ!」
「ヘルモス!あの鉱石に何かあるのか!」
「…克也…まさかだけど…一度見たことがあるから分かる…どうしてこの世界に!」
「恵理さん!ヘルモスさん知ってるのですか?」
「憎き竜には分かるであろう。欠片とはいえ力は健在なのだからなぁ」
「……オレイカルコスの蛇神!」
「嘘だろ!?あれは俺と遊戯と海馬で倒してアテムのやつが封印した筈だ!」
「オレイカルコスって城之内君たちの言ってたあの異常気象の原因!?」
「ほう本体は封じられたのか…ならば我が本体に成り代わりこの世界を闇へ染めよう。」
「オスカーさんの言ってた漆黒の大蛇ってオレイカルコスのことだったってこと」
「そういうことか…オスカーたちの魂を取ったってことか!!」
「弁えよ。我が復活し闇へと染める礎となれたのだ。光栄なことであろう。」
「なんてことを!」
「…こいつ…話が通じない…倒そう!」
「良いのか?我を倒せばこやつも死ぬぞ?」
「くっ!」
「まぁ良い。余興としては良いだろう。掛かってくるが良い。」
と挑発をするミレディ…否オレイカルコスの残滓
「先手必勝ですぅ!」
と勇猛果敢にドリュッケンを振るうシアであったが
「…ふんこの程度か?」
と渾身の一撃を止められる。団結の力を装備している筈のシアの攻撃がだ。
「うそっ!?」
「今度はこちらだな。」
と目に見えぬ程の早さでシアへ接近すると蹴りを放つオレイカルコスの残滓。
(なんて重さっ!?)
咄嗟に身体強化を最大限まで使用するもそのまま蹴り抜かれシアはまるでボールのように弾き飛ばされる。
「シアさん!?」
「普通の蹴りであんな威力が!?」
「この!」
とフェニックスブレードで斬りかかる城之内であるがオレイカルコスの残滓…ミレディオルタは難なく受け止めて拳の一撃でフェニックスブレードを砕く。
「グッ!?身体が重い…!」
「フンッ!」
「させない!」
と追撃を掛けるが恵理が鎖付きブーメランで城之内を引っ張り事なきを得る。
「そういうことか、自分の周りの重力を重くし動きを鈍らせ更に…貴様質量を上乗せしているな。それも惑星の重力を」
「惑星の重力!?で、でもそんなことしたらまず身体が耐えきれずに崩壊する!」
「だからこそ他の神代魔法なのだろう。迷宮を作ったということは他の迷宮を作った者たちの神代魔法を使えても可笑しくはない。
恐らく身体を作り替える魔法だろう。」
「ほう二擊でそこまで分かるとはな。そう惑星の重力を加えているだけのこと。そして一定の重量までは私に影響はない。それ以上掛けたとしても変成魔法で身体を耐えられるように作り替えるだけだ。」
とミレディオルタは、視界から消えるとスパンという音が響き渡る。
それは後方にいたユエの上半身と下半身が千切れる音であった。
「ユエぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「まずは一人。魔法職は厄介だからな。」
「クソッ!よくもユエを!」
シュラーゲンによる一撃を放つハジメは次いでメツェライを出して波状攻撃で面での制圧を仕掛ける。
しかしミレディオルタへ到達する前に全ての弾が地面へとめり込む。
「何発放とうと意味などない。」
(ハジメ!私が!)
とレイカが代わりミレディオルタの周辺の水分を凍らせる
「その程度押し潰せば良いだけだ。」
と氷を押し潰すとゴーレム騎士の残骸がレイカへと向かう。
避けるもののその衝撃は凄まじく余波だけでレイカを壁へ叩きつける。
「まさかゴーレム騎士たちにまで付加出来るの!?」
「ここには無数のゴーレムがあるからな」
と宙に浮くゴーレム騎士を操りミレディオルタは不適に笑う。
今度は恵理へと狙いをつけるミレディオルタ
「くっ!なら中和すれば!地霊術!」
「重力を中和、成る程厄介な。とでもいうと思ったか?」
とミレディオルタは瓦礫を集め重力を横なぎに振るい猛烈な勢いで飛んでくる。
そこへアウスが間に入りある程度軽減したものの瓦礫は恵理へと降り注ぐ
「恵理!!」
「余所見をしていて良いのか?」
「させん!」
とヘルモスが間に入り剣で防御しつつ自身に翻弄するエルフの剣士の力を宿し踏ん張るが城之内諸とも数メートル弾き飛ばされる。
「なんだこいつの強さ…!」
「ミレディ・ライセンのポテンシャルを最大限発揮し容赦の欠片もない。後衛から狙う当たり趣味が悪い。」
という間に香織へ接近し、弓を射る間もなくミレディオルタの指先が香織の身体を貫く。
「香織ぃぃぃぃぃぃぃ!」
ハジメの絶叫が響く。
「ふん他愛ない…ムッ」
「近付いてくれて良かった。これなら分解作用も関係ない!」
と香織の全身から毒が吹き出す。
「身体の動きが!」
「神経毒…代謝器官全部に行き渡れば指一本動かせなくなる!皮膚からも感染するから防げないよ!」
更に駄目押しとばかりに身体を溶かす猛毒が突き刺した右腕から侵食する。
「クッ!」
しかしミレディオルタは右腕を切断し距離を取る。
「猛毒使いとはだがその傷では動けまい。厄介さで言えば貴様が断トツか」
「ヌン!」
と海馬は稲妻の剣で斬り付ける。
「片腕かつ毒で身動きも取れまい……っ!」
と海馬はその場から離れた。
「勘の良い…そのまま斬りかかれば重力の餌食にしたものを…」
「そんな!?毒が効いてないの!?」
「いや効いているとも。だが」
と切り離した右腕が再生した。
「こやつの持つ再生魔法で治しただけのこと。」
「再生?…逆行の間違いでしょ。まるで巻き戻したみたいに。」
「ふっ再生魔法ではあるがその本質は復元、時に干渉する魔法。毒を受ける前に身体の状態を巻き戻しただけのこと。貴様の決死の攻撃も無意味であったな。」
と自身に回復魔法を掛ける香織へと言うミレディオルタ。
数分の間にパーティ全滅の危機に瀕する城之内たち。
「そろそろ終わりにするとしよう。貴様らをオレイカルコスの生け贄にし我が神体を復活させ混沌とした世を作る…グッ!?」
と突然苦しみだすミレディオルタ
「へる…モス…今のうちに私を…殺して!」
「ミレディ!意識が!」
「まだ塗りつぶされていなかったか…!解放者リーダーは伊達ではないか…だがこの程度」
「…早く…私が私じゃなくなる前に…!」
「何も殺すことなんて!」
「私は未来のために戦った…それは人々が自由の下に歩めるように…だから私がそれを台無しにすることなんて出来ない!オー君たちの覚悟を私が踏みにじるわけにはいかない!」
それは解放者として未来を案じた先駆者としての言葉。
「ねぇ本当にそれで良いのかい?」
と実体化したヴェールが訊ねる。
「君の本当の気持ちは違うんじゃないかい?覚悟云々よりも君自身の願いが」
「…私は…皆の魂を見つけたい…囚われた仲間の魂を見付けて弔いたい…でも私は…ここから出ることは出来ない…なら」
「出来る出来ないじゃない。君がどうしたいかだけさ。本音くらいさらけ出しちゃいな。」
「……皆を見つけたい…だから…だから」
「たすけて!」
「その言葉しかと聞き届けた!ならそれは私への依頼だ!魔法の依頼…承ろう!」
とヴェールは自身の杖で地面を数回叩く。
それと同時にミレディオルタは再びミレディを封じ込めヴェールへ向かおうとするが
「させるかってんです!」
と蹴り飛ばされあちこち傷だらけのシアがドリュッケンを小型化してコンパクトに振りやすい形態へと変えてミレディオルタを強襲する。
「その傷で動けるとは!」
「ヴェールさんに活性アンプルっていうのを打ってもらいました…後日副作用が凄まじいらしいですけど今この瞬間に!皆を守れるなら怖くないですぅ!」
と額が切れたのか顔から流血しながらもそれでも仲間を…自分を認めてくれた恩人、恋人、尊敬する人を守りたい一心でドリュッケンを振るうシア。
「風霊術エンチャント!シアさん行って!」
とウィンの風霊術による風の付加魔法でシアの全身に風の魔力が迸りドリュッケンからは鎌鼬が巻き起こる。
「バカな!?周りの重力を三倍にしている筈…なのになぜ動ける!」
「こんなの!社長の訓練に比べればなんてことないです!」
とシアが奮闘する中ヴェールの準備が出来る。
「ゴーレムを出したのならこちらも出そうか!ウィッチクラフトの最高傑作!女神の写し身…そして私が育て、スカウトした仲間たちを!」
とバカでかい魔方陣が起動する。大魔導士たるヴェールにかかればあっという間であった。
「さぁ!ウィッチクラフトのデモンストレーションだ!まずは最高傑作にして私の娘みたいな娘!ウィッチクラフト・ゴーレムアルル!!」
と呼び出されるは大きな槌を携えた大きな女性。
「………zzZ」
「ありゃ!?もしかしてお昼寝中だったかい?」
「zzZ…ん?あれ?ヴェールだぁ~」
「こりゃ寝ぼけてるね。まぁその内戻るでしょ。続いては!ウィッチクラフトで私に次ぐ魔力の持ち主で代理マスターを任せられる逸材!頼りになる高位魔法使い!
ウィッチクラフト・ハイネ!」
と今度は魔法の杖を持った高身長の女性が出てくる。
「へっ!?ここはいったい何処ですか!?まだ仕事が終わってないのに!?ってマスター!?今まで何処で油を売っていたのですか!早く帰ってきてくださいよ~仕事が終わらないんです~」
「それはこれを片付けてからだよ!手伝ってちょうだい!」
「ハッ!マスターから頼られた…このハイネしっかりやります!そこの方しっかり!」
とハイネはそのまま倒れている香織に駆け寄るとすぐさま治療を始める。
「そして私の弟子で宝石商、加工技術は年々上がって将来は私を抜くだろう逸材!
ウィッチクラフト・エーデル!
炎の扱いはウィッチクラフト1鍛冶関連はお手の物!頼りになる炎のウィッチクラフト・シュミッタ!」
「こぉら!ヴェール!呼び出すなら事前連絡ぐらいしなさいよ!」
「まぁまぁエーデルさん落ち着いて。ヴェールさんが僕たちを頼ってくれたんだから嬉しいことだよ?それよりこっちの娘を運ばないと!」
と衝撃から立ち直ろうとするものの左腕の義手の一部が使えなくなっているハジメの方へと駆け寄りながら言うシュミッタ。
「あぁ!もうちゃんと後で説明しなさいよ!」
「さてそして、あらゆる物を染め上げ色を使わせたら右に出るものはいない生粋の染士
ウィッチクラフト・ピットレ
最年少でゴーレム作りの天才、粘土や陶器何でもござれ
ウィッチクラフト・ポトリー」
「お姉ちゃん…!」
「おぉポトリー元気そうだね。力を貸してくれるかい?」
「うん!」
「ほわぁ!?この娘上半身と下半身が!?い、急いで治療を!」
「ピットレはユエちゃんを下げさせて。魔力があればその娘は回復できるから問題ない。
さてこれで」
「ちょっとヴェールさん!?私の紹介は何処にいったんですか!?」
「忘れてないよ。でも何も言わなくたって仕事してるから良いかなって。」
「全くヴェールさんは」
「スクロール作りからウィッチクラフトの仕事を振る的確な手腕、我らがウィッチクラフトの看板娘
ウィッチクラフト・ジェニー!」
「はいは~い!というわけでここら辺作り替えちゃいましょう!」
とジェニーはいつの間にか設置したスクロールを起動させると
「!これって魔力が分解されない?」
「えぇ。ジェニーさんがすぐさまこの部屋全体の魔力を分解する機能を一時的に停止させました。しかし30分と持たないでしょうから早めの決着をしましょう!」
「それなら…回天!」
と香織はすぐさま回復魔法を発動させると全員の傷が一定で治る
「応急処置だけどこの戦闘だけなら持つように直したよ!」
とシュミッタがハジメの義手を手早く補修する。
「ありがとう。僕だけ寝てるわけにはいかないからね。」
「にしてもこれは貴方が作ったのね。中々の一品ね。武器の使用に仕込み武器、重さの軽減がネックといったところね。それでも良い作品ね。」
「そりゃそうさ。なんたってこのハジメは私がこっちの世界で取った弟子だからね!」
「うっそぉぉ!?あの気難しいヴェールが新しく弟子を取るなんて!?」
「成る程ね。じゃあ君は末弟子になるのか。宜しくね。私はシュミッタ。こっちの人はエーデルさん。私たちもヴェールさんの弟子なんだ。」
「ヴェールの?」
「そうだよ。ウィッチクラフトはヴェールさんに憧れて門を叩く人が多いんだけどクラフトやらは難しくて私たちしかいないんだけどね。その分卸売りとかは他のギルドに任せることも多いかな?」
「てことはヴェールって社長みたいなもの?」
「人間界風にいうならそうかな?」
「恵理の方は霊使いの娘たちがいるから大丈夫…さてここから反撃開始だよ!」
一度は全滅の危機に瀕したもののヴェールの助力により新たにウィッチクラフトの面々が参戦しライセン迷宮の分解作用を無効化に成功。
果たして彼らはミレディを助かることが出来るのか!
今回はここまでになります。
ミレディを襲った異変それはオレイカルコスの残滓の乗っ取りでした。
ミレディ本体の身体は結晶に閉じ込めていたために劣化せず無事で、その身体に憑依しました。
そして容赦無しのミレディオルタと化したオレイカルコスの残滓はシア、ユエ、ハジメ、恵理を戦闘不能にし、香織の捨て身の毒で有利になったかと思えば再生魔法で何もなく絶体絶命に。
実際神代から生きているミレディクラスの実力者なら城之内たちを蹂躙することは容易いと思いこうなりました。
ユエは自動再生もあり死んでませんが魔力が足らずスパンとなってますがピットレが魔力を譲渡しているのでその内復活します。
一瞬意識を取り戻したミレディはヘルモスに自身を殺すように言うもののヘルモスは躊躇います。
が年長者なヴェールが本当の望みを言ってほしいと言いミレディは心からの叫びにヴェールが答え予めシアへと活性アンプルを打ち復活させ時間を稼いでもらう内に
ウィッチクラフトデモンストレーションにて他のウィッチクラフトメンバーたちを呼び込みました。
シアは後に副作用が来るものの回復する活性アンプルを仲間を守るために覚悟を決めて打ちました。
そしてジェニーのスクロールで迷宮の分解作用を無効化したことにより香織が回復魔法を発動し全員が復帰。
こうしてミレディを取り戻すために戦うのでした。
さていよいよライセン迷宮最終決戦へと向かいます。
今回も読んでくださりありがとうございました!
多分この投稿で100000UAを越えると思います。
皆様この小説を読んでくださりありがとうございます。
記念でありふれ学園みたいな短編を作成できたらしたいと思います。
それでは次回も読んで頂けると幸いです。
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