ありふれた凡骨は決闘者の高みを目指す   作:生徒会長月光

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前回前々回で城之内たちがソーナに料理を教えハジメたちは子供たちに洋服を贈り、海馬がトロイメアケルベロスを撃破し星鍵士リイヴへ町の情報の入った端末を渡しました。

ブルックに入ったリイヴたちの様子をお送りします。

それではどうぞごゆっくり。



湯船にて遭遇する乙女たち

海馬から色々な情報の入った端末を手渡されたリイヴはブルックの町へとイムドゥークと共に入ることが出来た。

 

途中イムドゥークが魔物と間違えられかけたものの端末であらかじめ聞いておいた気を付けることに親切にもそういう時の対処が端末に記録されていたのでそちらを参照に犬だということで強引に納得させた。

 

因みにこの端末の気を付けておくことの設定は城之内と恵理で作成をしていた。

 

そうして暫く歩いていると露店など様々な所に点在しているので興味深いものが多い。

 

「まずは何か食べてみようかな?」

 

「わぅ!」

 

とリイヴは串焼きの屋台へ立ち寄り恐る恐る金額を払い少し広い広場でイムドゥークと一緒に食べる。

 

「…凄く塩味が聞いてるし温かくて美味しい…!」

 

「ハフハフ…!」

 

とあっという間に食べ終わり次々と露店を巡っていく。

 

揚げた魚のフライにふわふわの綿のようなお菓子など種類が豊富であった。

 

そして当初の予定どおりマサカの宿までやってきたリイヴは人だかりが出来ているの確認して周りの人に聞いてみる。

 

「あのすいません。この列はどうしたんですか?」

 

「おう!実はマサカの宿のソーナちゃんが新しい料理を作ってて試食だっつってな、色んな物が食べられるしもっと食べたいなら宿が食堂も兼ねてるからそっちで頼めるのさ!」

 

「ありがとうございます!…それなら先に泊まる受付をした方が良いかな?」

 

「わうぅ!」

 

とリイヴは宿舎で受付をして先ほどの並んだ列へと戻る。

 

お風呂の時間を聞かれ2時間程取ったので少し驚かれていた。

 

そうして並び暫くすると自分の番がきたので試食の物をもらい受ける。

 

「これは…細長い?こっちは野菜が一杯…!」

 

と細長い…ボンゴレパスタと肉じゃがを食べる。

 

生まれて初めて食べる品々に心踊るリイヴ。

 

気付けば全て食べ終わっていたので少し残念そうにするが横から焼きそば、イカスミパスタ、ピザが少量ずつ更に盛られていたものを出された。

 

「良かったらこいつも食いな。見てて気持ちいい食いっぷりだからよ。」

 

「良いんですか!?」

 

「おう!」

 

「ありがとうございます!頂きます!」

 

「もうヒータったら。」

 

「良いじゃねぇかエリア。見てて気持ちいいしさ。そっちの竜もどうだ?」

 

「わうぅ!」

 

「おし、ほら食いな。」

 

「わうぅぅ!」

 

「…あれどうしてイムドゥークが竜って分かったのですか!?」

 

「ん?そりゃあ、あたしたちも精霊だし雰囲気で分かるぜ。あたしも使い魔いるしな。」

 

とヒータは自身の使い魔のきつね火を出す。

 

「キュウ~」

 

「わぁぁ~可愛い!」

 

「ワゥゥゥ!」

 

「キュ?」

 

「ワゥ!」

 

「キュウ!」

 

「触っても良いですか?」

 

「おうきつね火に確認してやってくれ。」

 

「きつねさん良いですか?」

 

「キュウ!」

 

とリイヴはきつねさんを撫でる。

 

炎属性なためか体温が高くとてもヌクヌクしていた。

 

「ふさふさで柔らかい…!」

 

「わうぅ!」

 

「可愛い竜さんですね。お肉食べますか?」

 

「わぅ!」

 

「きつねさんありがとうございました。」

 

「おうきつね火も喜んでたしな!にしたって精霊が旅してるなんて珍しいな。」

 

「そうですね。それにその剣の形も独特というか。」

 

「えとそれはその…」

 

「あぁ事情があるなら無理に話さなくても大丈夫だせ。あたしはヒータ、こっちは幼馴染みのエリアだ。」

 

「私はリイヴと申します。此方はイムドゥークです。」

 

「そっか!今日はここに泊まるのか?」

 

「はい!湯浴みも出来るみたいで凄いありがたいです!」

 

「あぁあんただったのか!あたしら以外で長く時間取ったっていうのは。」

 

「お風呂は心の洗濯にもなりますからね。疲れを取り明日に備えるのはとても重要なことです。」

 

そうして言葉をかわしてリイヴは宿へと戻り部屋で一休みして食堂で食事を取った。夕食は少し辛みの効いた汁物に浸けた豆腐を使用した麻婆豆腐でリイヴはご飯やパンに付けて食べたりととても満足する一品であった。

 

 

そうして、夜

 

リイヴは貸し切りにしたお風呂でイムドゥークと共に入っていった。

 

丁度良い温度のお湯で身体を清め浴槽に浸かるのだが不意に端の方に小さい人影が見えた。

 

「スピー」

 

「あれ?この娘寝てる?大丈夫?」

 

と優しく揺すると目をぱっちり開けた少女もといポトリー

 

「………?お姉さん誰?」

 

「私はリイヴと申します。」

 

「私ポトリー…」

 

「ポトリーさんはどうしたのですか?」

 

「……お風呂気持ち良くて寝てたかも…すぐ出る」

 

「良ければ一緒に入りませんか?」

 

「良いの?」

 

「ええ!」

 

「ありがとう…!」

 

「わうぅ!」

 

「もふもふ…」

 

とイムドゥークを抱きしめるポトリー。そんな微笑ましい光景にリイヴもほっこりしていた。

 

そこへ

 

「ポトリーさんここにいたんですね。香織さんとハジメさんが心配してましたよ。」

 

とウィンが浴槽から浮かび上がりながら言う。

 

「ウィン…なの!」

 

「知り合いなのですか?」

 

「初めまして、私はウィン、風の霊術を操る風霊術師です。」

 

と自己紹介し合いリイヴから一緒に入らないかという誘いもあり風霊術でポトリーを見付けたこととお風呂で一緒になった人のご厚意で一緒に入ることになったのをハジメたちへと伝えるウィン。

 

(勢いで誘ってしまいました…ど、どうしましょう…)

 

「それにしても珍しいですね。自分の世界から飛び出そうとする精霊はそこまで多くないとはいえ積極的にいないというのに」

 

「それは…その」

 

それが星鍵に導かれたことであるのはあまり大っぴらに言えることではないため言い淀むリイヴ。

 

「なんて、人のことを言えません。私だってそうでしたから。」

 

「そうなんですか?」

 

「えぇ私は元々ある一族の長の娘でした。母は物心つく前に亡くなってましたがそれでも父や姉、友に囲まれていました。」

 

「それだったらどうして…」

 

「私は何というか色んな物を見てみたかったんです。里の雰囲気も好きでしたがそれでも外を見てみたかった。だから父である長と話をして

 

…でも反対されてしまってそれから意固地になって喧嘩してしまって、止めようとした姉にも酷いこと言ってしまって飛び出して次元を越えたんです。そうして霊術を使える人たちの所へ案内をしてもらって風を操ることは得意でしたから風霊術を極めました。

 

立派になって里の役に立ちたかった思いもあったのですがそれでも喧嘩した手前どうしようかと悩んで最初に次元を超えて霊術師の所へ連れていってくれた雪姫様も来てくれるって言われて里に行ったんです。

 

そしたらどうなっていたと思います?」

 

「え?それは…立派に成長したって褒めて、仲直りしたのでは…?」

 

「そうだったらどんなに良かったのかな…里はもう…原型を留めていなかった。」

 

「そんな!?」

 

「侵略してきたインヴェルズ、氷結界…そして父は皆を守ろうと命を掛け皆を守って…でもそれでも戦況は良くなかったみたいで…姉は祭壇に祈りを捧げ…そして祭壇に祈りは届いてしまった。

 

創星神が復活してその復活の余波で祭壇は崩壊…姉もその崩壊に巻き込まれて…亡くなりました。」

 

リイヴは言葉を失う。久し振りに会いに行こうとして仲直りをしたいという気持ちが永遠に叶わなくなってしまったのだから。

 

「生き残った人たちの治療などを手伝いそこで色んなことを聞きました。ガスタを復興させるため皆前を向いてました。

 

でも私は…私は肝心なときにいられませんでした。

 

唯一の家族も亡くして天涯孤独になった私は…ガスタの人たちに戻ってくるか聞かれましたがどの面下げて戻るというのか…

 

私は故郷から逃げるように去って…無気力に生きるようになりました…

 

その間も雪姫様が看病してくれててあの人に頭が上がらないです。

 

そうして長い時が過ぎて…精霊下位から人間界へと向かって私たちのマスターの恵理と出会って…恵理もまた頼れる人を失ってその時、私たちは恵理に何も出来ず…一人の孤独をあじあわせてしまった。

 

孤独になるのが辛いって誰よりも知ってるのに。

 

そんな時に克也さんと恵理は出会って恵理は前のように明るくなりました。

 

克也さんは恵理のために怒ってくれてそれに妹の静香さんのことを大切にしていてそういう兄妹の絆を感じさせてくれる人でした。」

 

「…」

 

(兄妹の絆…兄さんは私のことを守ろうと…必死になって死んでしまった私を生き返らせようと禁忌に手を伸ばして

 

アウラムも優しい兄さんを取り戻そうと必死に戦って…

 

私は新成した星で聖遺物の光を辿って…それが使命だと…そうじゃないと兄さんとアウラムが頑張ってくれた意味がなくなってしまうと思って

 

本当はいつかまたアウラムと会えるって信じて…旅をしてる。そうだ…私はアウラムに会いたいんだ)

 

「リイヴさん、貴女は後悔のない選択をしてください私はいつも後悔ばかりです。でもそれでもその中で見つけた大切なものを取り落とさないようにしてください」

 

「スピー」

 

「わぅ~~」

 

「すいません、何だか私の話ばかりで…」

 

「いえ!そんなことないです。私も私のしたいことを自覚できました!

 

いなくなってしまった幼馴染みを双星神になってしまった好きな人を追い掛けて一杯言いたいことを…

 

約束を破ったことを叱って…それで私の旅した所の話しを二人でして今まで会えなかった分、目一杯話すんです!」

 

「そうですね。とても良いことです。」

 

「ウィンさんその…私と友達になってもらえませんか!」

 

「えぇ勿論良いですよ。」

 

そうしてウィンとリイヴは時間ギリギリまで語り合いウィンの知る限りの創星神のことを話しリイヴは聖遺物のことを教えるのであった。




今回はここまでになります。

前回から引き続いてリイヴの話しになり精霊同士の会話メインとなりました。

ウィンは諸説色々ありますが元の生まれはガスタという設定で里の外を見てみたくて飛び出して霊術師の世界へと行きブリザード・プリンセスこと雪姫に出会いました。

そして霊術を極めて里の役に立ちたいと里帰りしたらインヴェルズ、氷結界などといった戦い、創星神Sophiaの復活で壊滅した里と亡くなった父親と姉。

そうして彼女は罪の意識に塗り潰されガスタの一族は快く戻ってきても良いと言ってくれたものの彼女は里を去り霊術師世界で無気力に生きることに…

その間も雪姫は世話をしてそこから色々あって恵理の元に来たという。

城之内のことはとても好意的で決闘王国の時は恵理に付いていって妹のために頑張る城之内の姿を陰ながら見守り応援していました。

そしてリイヴも自身の中で使命だはなく自身の願いであるアウラムに会うことと自覚してウィンから創星神のことを聞きました。

余談ですがこの時のデュエルターミナル時空の時系列はTierra編でもあったりします。ということは……

さてマスターデュエルではトライアルデュエルが予告されレンタルデッキで進めるようなので少し楽しみですね!

FGOは相変わらずのバレンタインなのでチョコをゲットあるのみですね。

今回も読んで頂きありがとうございました!

次回も楽しみにして頂けると幸いです。

遊戯王にてラスボスクラスのモンスターで相応しいものは?(シンクロ以降のものは除く)

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