ありふれた凡骨は決闘者の高みを目指す   作:生徒会長月光

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ウルの町での一幕になります。

先生との再会と最後にツッコミが入ることになります。

それではどうぞごゆっくり!


湖畔の町ウルにて先生は教え子と再会する。

あれからフェーレンを出る前にフェーレンにて待機していたハウリアの者にスクロールを渡し説明をするとすぐさま飛び出し魔導四輪にて北の山脈へと向かう城之内一同。

 

その間にリィヴにトロイメア・フェニックスについて聞く

 

「フェニックスには固有の能力として確か魔法を破壊する能力がある筈です。」

 

「飛んでいるのに魔法で撃ち落とせないのは痛いな。」

 

「そうだね。シュラーゲンでの狙撃も現実的じゃないかな、魔法が打ち消されてしまうなら纏雷による電磁加速が打ち消される可能性もあるしそれに高度を保たれると他の奴も当たらない問題もあるね。」

 

魔法で撃ち落とすことが出来ずかといって近付こうにも飛んでいるので常に高度を保たれるのは厄介な相手だ。

 

「ハジメちゃんがいるなら問題ない相手だよ。魔法は相性悪いけどそれ以外なら良いのさ。」

 

「ミレディさん何か対策があるんですか?」

 

「魔法が効かない相手は昔にも何回か戦ったことがあるから幾つもあるよ。ただ今のミレディさんだけだとキツいからハジメちゃんの力を借りても良いかい?」

 

「勿論大丈夫だよ!」

 

「フェニックスに関してはミレディに任せる。」

 

フェニックスに対してミレディに秘策があるようでそちらの対応は任せることとした海馬。

 

「それで海馬そのまま北の山脈にいくのか?」

 

「焦るな城之内。ここからいくら飛ばしたとて北の山脈に着くまで約2日は掛かる。ならばその前に補給として近場の町に寄り捜索を開始する。」

 

「成る程な。ならハジメの手伝いをするか」

 

「それなら私も手伝うよ。」

 

そうしてミレディの注文品を車内で作りミレディの持つ宝物庫へと完成したらそのまま放り込んでいくハジメと城之内とシュミッタ。

 

「そういえば、その寄る町というのはいったいなんなのですか?」

 

「これから行く町は湖畔の町で水源が豊かなんだって。そのせいか町の近郊は大陸一の稲作地帯らしいからお米が取れるみたいなの。」

 

「お米って…ハジメとカオリたちの世界の穀物」

 

「うん、それでニルシッシっていうカレーみたいなのがあるらしいから食べてみて後は香辛料とか買えたら良いかなって思うよ。」

 

その言葉にシアとユエは楽しみにする。香織はポトリーを抱きながらどんな物があるのかと依頼された貴族、冒険者の安否を祈る。

 

「そうだ、ハイネさんお父さんの話とか聞いても良い?」

 

「えぇ勿論、優河は誰にでも優しく人当たりも良い人で魔法も凄かったです。」

 

「優河のお父さんは物凄い強い魔法使いで僕やライナも師事してたんだよ。」

 

「高名な魔法使いで色んなことをしている人なんです。精霊界に行くことがあれば恵理ちゃんも行きませんか?」

 

「えっと…僕のおじいちゃんってこと?会ってみたいな。」

 

「決まりですね!」

 

恵理は実体化し恵理の魔装束を作るハイネから父がどんな人だったか聞きハイネ、ダルク、ライナは恵理に話すのであった。

 

(そういや、あたしたちは会ったことないんだよな。)

 

(そうですね。マスターのことは知ってますがあまりマスターのお父様については知りませんね。)

 

(う~ん誰なんだろう?ウィン知ってる?)

 

(私も知らないですね。雪姫様は知ってますか?)

 

(えぇ、マスターのお父様は途轍もない魔力を持っていて魔法使いとして最高峰の実力の持ち主なんです。知ったら皆さん驚きますよ。)

 

「さてさて社長、運転しながらで良いのでソリッドビジョンについて聞いても?」

 

「その程度構わん。」

 

「あと次の町の名前って?」

 

「湖畔の町ウルだ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「今日も収穫なしでした…いったい清水くんは何処へ行ってしまったのでしょうか?」

 

悄然と肩を落とし、ウルの町の表通りをトボトボと歩くのは召喚組の一人にして教師、畑山愛子だ。

 

普段の快活な様子がなりを潜め、今は、不安と心配に苛まれて陰鬱な雰囲気を漂わせている。心なしか、表通りを彩る街灯の灯りすら、いつもより薄暗い気がする。

 

クラスメイトの一人、清水幸利が失踪してから既に二週間と少し。愛子達は、八方手を尽くして清水を探したが、その行方はようとして知れなかった。

 

町中に目撃情報はなく、近隣の町や村にも使いを出して目撃情報を求めたが、全て空振りだった。

 

当初は事件に巻き込まれたのではと騒然となったのだが、清水の部屋が荒らされていなかったこと

 

清水自身が〝闇術師〟という闇系魔法に特別才能を持つ天職を所持しており、他の系統魔法についても高い適性を持っていたことから

 

そうそうその辺のゴロツキにやられるとは思えず、今では自発的な失踪と考える者が多かった。

 

「城之内君や中村さん、白崎さんもオルクス迷宮の奥へ向かってから音沙汰がありませんし…無事なのでしょうか…それに南雲君…本当に…ごめんなさい…」

 

ハジメの落ちた事故を機にダンジョン攻略組と他の分野を生業とする組に分かれたクラスメイト。

 

王国としては全員にダンジョンを攻略させたかったが愛子は作農師として各地で土壌改善や技能を活かして王国でもその発言権は大きなものになり何とか生徒を身の回りの危険から遠ざけられていた。

 

そうして愛子は護衛騎士や護衛として来ていた他のクラスメイトたちと共に宿へ戻りご飯を食べることにした。

 

「皆様、本日のお食事はいかがですか? 何かございましたら、どうぞ、遠慮なくお申し付けください」

 

「あ、オーナーさん」

 

食事を楽しんでいると愛子達に話しかけたのは、この〝水妖精の宿〟のオーナーであるフォス・セルオである。

 

「いえ、今日もとてもおいしいですよ。毎日、癒されてます」

 

愛子が代表してニッコリ笑いながら答えると、フォスも嬉しそうに「それはようございました」と微笑んだ。

 

しかし、次の瞬間にはその表情を申し訳なさそうに曇らせた。

 

何時も穏やかに微笑んでいるフォスには似つかわしくない表情だ。何事かと食事の手を止めて皆がフォスに注目した。

 

「実は、大変申し訳ないのですが……香辛料を使った料理は今日限りとなります」

 

「えっ!? それって、もうこのニルシッシル(異世界版カレー)食べれないってことですか?」

 

カレーが大好物の園部優花がショックを受けたように問い返した。

 

「はい、申し訳ございません。何分、材料が切れまして……いつもならこのような事がないように在庫を確保しているのですが……ここ一ヶ月ほど北山脈が不穏ということで採取に行くものが激減しております。

 

つい先日も、調査に来た高ランク冒険者の一行が行方不明となりまして、ますます採取に行く者がいなくなりました。当店にも次にいつ入荷するかわかりかねる状況なのです」

 

「あの……不穏っていうのは具体的には?」

 

「何でも魔物の群れを見たとか……北山脈は山を越えなければ比較的安全な場所です。山を一つ越えるごとに強力な魔物がいるようですが

 

わざわざ山を越えてまでこちらには来ません。ですが、何人かの者がいるはずのない山向こうの魔物の群れを見たのだとか」

 

「それは、心配ですね……」

 

「しかしそれももしかしたら解決する可能性があります。フェーレン支部から腕利きであのリリアーナ王女御用達の冒険者の方が来てくださるそうです。」

 

「王女様の御用達ですか!」

 

「しかしリリアーナ王女の懐刀…?聞いたことがありませんな。」

 

「若い方たちですが実力的に今最も金ランクに近いと噂なのです。」

 

若いのに凄いなと愛子たちはそう思う。

 

そうして食べ進めていると団体の声が聞こえてきた。

 

フォスが言うにはその人たちがそうで明朝に出ていくから話すなら今だと言う。

 

その声を聞いていると若い声で和気藹々と話しているのが分かる。

 

「稲作が豊富ってだけあってメニューが色々とあるんだな。」

 

「そうだみたいだね克也。う~んここはどうしようかな?」

 

「ハジメさん、カオリさんの世界のものに似ているんですね!」

 

「そうだよ。このニルシッシはカレーに近そうだから折角だし食べようかな?でも香辛料って辛い時があるから僕の奴を分けるよ。」

 

「ありがとう…それなら私もハジメとシェアする…」

 

「あっ!ズルいですよユエさん!ハジメさん私のも上げますからください!」

 

「まぁまぁシアさん落ち着いて、私のもあげるから。」

 

「ふぅん…何でも良いわ。さっさと体を休め明日に備えるぞ」

 

「そうだね!ヘルモスはどうする?私は魚の天ぷらの乗ったやつにしようかな?」

 

「我はこの肉の乗ったものにするとしよう。」

 

その若い声はとても懐かしく安心感のあるものでありそして彼らの会話の中で出てきた名前も相まってもしやと

 

「城之内くん…!」

 

カーテンで個室のように区切られているそのカーテンを開けようとした愛子だが早く確認しようとしすぎて前につんのめりながらカーテンに手が掛かる。

 

そのまま地面にぶつかり掛けるが何かカーテンが開きそうだと思って見ていたミレディがこっそり重力魔法を使ってぶつかる衝撃を和らげた。

 

シャーーと開かれた先には

 

「ん?もしかして先生か?」

 

「愛子先生!?」

 

「やっ、やっぱり城之内君なのですね!」

 

「あぁ久し振りだな先生、元気そうで良かったぜ。」

 

「相変わらずちっちゃいね愛子先生。」

 

城之内は元気そうな愛子を見て恵理は相変わらずな姿を見て安心した。

 

「城之内君もお元気そうで良かったです!それと中村さん相変わらずちっちゃいってなんですか!」

 

「まぁまぁ先生落ち着いて」

 

「って白崎さんも怪我はなさそうで良かったです!そうだ!南雲君は…!城之内君、南雲君は見つかりましたか!私…先生なのに何も出来なくて…」

 

そう言いながら俯いてしまった愛子。教え子を死なせてしまった悔恨に蝕まれ本当に先生になって良かったのか考えない時間はなかった。

 

「先生、先生はこの世界に来て僕たち皆のことを考えて戦争に参加させないようにしてくれてました。本来なら赤の他人なのに、だから気に病まないでください。」

 

その声は脳裏に残る少年の声に似ていた。ばっと顔を上げるとそこには

 

「南雲君…なのですか?」

 

「えぇ、先生お久し振りです。」

 

「良かった…良かったですぅ~~~~」

 

そう言いながらハジメに抱きつく愛子。ハジメも愛子を優しく抱きしめる。

 

「カオリ…あの人が?」

 

「ハジメさんたちの先生って人ですか?」

 

「そうだよ。ちっちゃくてドジなところもあるけど良い先生だよ…(生徒を信じすぎるところがあるけど)」

 

そう香織は言う。あのハジメの一件に関しては香織自身納得していない部分がある。犯人のこともそうだが盲目的に勇者の光輝に追随しようとする姿もあり香織はクラスメイトに不信感を持っている。

 

そうして泣きじゃくる愛子が落ち着いてくる。

 

(南雲君が無事で良かったです…ってあれ?何だが膨らみのようなものというか女性特有の甘い匂いと言うか安心すると言うか…)

 

改めてハジメのことを良く見てみる愛子。

 

(顔は変わりなく…というか中性的になってる?身長も少し伸びて…あれ?普通男の子にないものが…というか)

 

「な、南雲君が女の子になってますぅぅぅ!!!!!?」

 

こうしてウルで愛子の渾身のツッコミが響くのであった。




今回はここまでになります。

しれっとフェーレンを出る前にハウリアたちへスクロールを受け渡した海馬。

そしてフェニックスの能力をリィヴが共有しました。一時的ではありましたがリースに乗っ取られたときのことも覚えておりその際能力についても覚えていた。

魔法の無効化はかなり厄介な所で情報を知らなければ苦戦は必至。高ランク冒険者は尽くこれに殺られ遠距離からの攻撃により剣、魔法、弓は役に立たない。

ハジメ、香織、城之内、恵理は空力があり一点特化であるシュラーゲンなどが通用するかは未知数なので慎重にならずにいられないところ。

そんな折ミレディが対応するとハジメ、城之内、シュミッタにあるものを作って貰う。

そして恵理の祖父の存在が示唆されることに。正体は物語終盤に明かされることとなりましょう。

ようやっとウルへ到着して愛子と再会することになりました!

愛子はハジメが転落したことに責任を感じておりました。

そんな優しい愛子をハジメは抱きしめました。

香織のクラスメイトへの不信感はまだまだありますが件の犯人に関しては既に恵理が対処しています。

そして愛子がハジメを見て吃驚して叫びました。

さて次回は護衛騎士との揉め事やら愛子にこの世界の真実を語ることになると思います。

マスターデュエルではフュージョンフェスティバルが継続中!ブルーアイズ激臨ワンキルを使ったもののデュエル中最初に魔法を貯めようと一撃必殺居合いドローを発動したらこれが当たりまさかの勝利。

あれって当たるんだなった感心しました。

いつも感想、お気に入り、評価などありがとうございます!今後とも感想貰えると助かります!

今回も読んで頂きありがとうございました!

作者さん!

おやライナさんどうしましたか?

恵理ちゃんとのお出掛け回が延期になってしまったじゃないですか!

それについてはフェーレンへ戻ってからやろうと思うのでそれで我慢してくださいな!

まったく仕方ないですね!ちゃんと書いてくださいね!

そうライナと約束する作者なのであった。

遊戯王にてラスボスクラスのモンスターで相応しいものは?(シンクロ以降のものは除く)

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