幻想恋人録〜悪戦苦闘の恋愛〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
Uは春香の家を訪ねる。しかし、Uはそこで春香に拘束され、春香がUを自分のモノにしようとしている事を知ってしまう………!


第15話 重すぎる愛

それから2〜3時間程経ち………

Uは、さるぐつわは外してもらえたが、未だ拘束されたままで、春香に………

春香「Uさん、もういい加減観念してください。私と同居する事を選んだ方が身のためですよ?」

U「………君の愛の重さはよく分かったけど………ここまでやべえ事をされるとは思わなかった………清楚な見た目からは想像も出来ないやり方だぜ………」

春香「………人って見かけによらないって事を知らなかったUさんが迂闊ですわね。」

U「………犯罪を犯しておいてよく言うぜ。」

春香「………犯罪も無かった事にしようと思えば出来るんですよ。」

U「それは合法の上でこういう事をやっているのが大前提だろ………僕はこんなの認めないぞ。」

春香「もう………Uさんも頑固ですね………」

U「うるせえ。君の行動の方が完全にアウトだから抗ってるんだ、こっちはよ。それに………こっちには家を守る責務があるんだよ。」

春香「………ああ、気にしなくていいですよ?」

U「そ、それってどういう………!?」

春香「こういう事です。」

春香は携帯を見せてきた。その中には、Uの父親と母親の連絡先が載っていた。

U「な、なんで君が父さんと母さんの連絡先を知ってるんだよ!?」

春香「えーと………確か前に家を訪問した時に、Uさんの携帯から連絡先を確認して、後でUさんのお父様とお母様と連絡を取って、公認の彼女にしてもらえました。それで、同居してもいいですか? と聞いたら呆気なく了承してくれましたよ。なんなら、あの家を売却しようかと言うくらいにまで。」

U「は、はぁ!?(なんてことしてくれたんだあの二人ー!!)」

と、一部両親への怒りもありながら、Uは春香と付き合っており、更に同居を許可されてしまっていた事に衝撃を受けた。

U「………分かったよ。でも両親に行っとけ。家だけは売るなと!」

春香「はいはい。分かりましたよ。」

こうして、Uは春香の家に住む事になってしまった。だが、住所などは前の家のままなので、時々家に戻るという条件を承諾する。Uは拘束を外される。春香はニコニコとしながら、今の部屋を出て、十二畳の空き部屋に案内される。

春香「今日からここがUさんのお部屋です。」

U「十二畳って広いな………」

春香「私の家で全く使われていないので、Uさんのお部屋にピッタリかなって。」

U「………春香。一つだけ約束して欲しいことがある。」

春香「なんですか?」

U「………二度と監禁なんてしないでよ………?」

春香「なんだ、そんな事………分かりました。お約束します。」

こうして、Uは半ば強引に春香の家に住む事に………この先、心配が溢れる中………

To be continued………




次回予告
Uと春香はいつも通り登校していたが、そこにUの友人の神野天風と出会う………
次回「Uの親友」

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