Uと春香は闇のゲームと化した遊戯王対決に挑み、春香を追い詰めるも、結果的には引き分けに終わってしまった………
翌日、学校………
U「ふわあああ………まだ頭がぼーっとするよ………」
春香「本当ですね………」
天風「ゆ、Uは分かるとして………白宮さんも頭がぼーっとしているって何があったんだよ………?」
U「ん………? いやー、昨日やった遊戯王のクソゲーが鬼すぎてね………ついついギリギリまで遊んじゃったのよ………」
Uはこの時嘘をついた。何故なら、昨日の遊びが闇が深過ぎて話せるものでは無いからだ。
天風「相変わらずのゲーム好きだな………まあいいさ。今日、転校生が来たっていう噂があるんだけど聞くか?」
春香「本当ですか!?」
U「………聞いてやるよ。」
天風「じゃあ、200円。」
U「じゃあ、これやるよ。釣りはいらねえ。」
Uはそう言って、子供銀行の1万円札を渡した。
天風「玩具の札を渡すな!」
U「ティッシュくらいにはなるだろ? もしくは成金ごっことか。」
天風「どれもやらねえけど、後者をやりそうなのお前しかいねえよ!!」
と、Uが開幕早々ボケまくっているが、これはU本人もそう答えが返ってくるとわかった上でのもの。そして、U本人は別に転校生は興味なかった。
U「天風よ………どうせ、普通の子なんだろ?」
天風「それがよ、とてつもなく美少女なんだとよ!」
U「ふーん。」
Uは興味など完全にないかのように手元のスマホをいじる。
天風「つれないなあ………美少女だぜ?」
U「僕にはもう春香がいる。今更どんな女の子が来ようが、興味は無いよ。」
春香「Uさんってば………人を褒めるのがお上手です………」
春香は顔を真っ赤にする。
天風「………どうせ、適当に言っただけだろ………?」
U「………彼女がいない僻みかなんかか?」
天風「て、てめえ………俺の痛い所突きやがって………」
眉毛をピクピクと動かす天風。すると、教室のドアが開き………
担任「お前ら、座れ! 」
担任が入って来た。そして………
担任「はい、では今日から皆の仲間になる子を紹介する。入って来てくれ。」
どうやら転校生の話は本当のようだ。廊下から、ツインテールに束ねた白い髪、そして、レナファレストほどでは無いが、身長は高校生の平均身長よりは低かった。そして、顔は整っており、まさに美少女である。
??「白宮真子です。よろしくお願いします。」
少女は名前を名乗ると、頭を下げた。
U「(………白宮ねえ………春香と同じ苗字だな………って、待てよ? 不思議だ………髪型こそ、春香とは違うけど、顔も髪型も雰囲気もなんか似てるような………?)」
首を傾げるU。だが、それでも本人は興味が湧かなかったようで、春香と似てるのも偶然かなんかだと思ってた………
朝のホームルームが終わると、Uは手を洗っていた。すると、転校生の白宮真子がUの隣にやって来た。
真子「ちょっといいですかー?」
U「ん? ………って、転校生の………」
真子「白宮真子だよ。よろしくね………お父さん♪」
U「………え!?」
トンデモ発言をする真子………というか、この作品以外の本編を読んでいるならば、白宮真子の正体など分かっているだろう。そう、彼女は別の世界ではUと春香の一人娘であった………
To be continued………
次回予告
Uは真子の言葉を悪い冗談だと思っていたが、真子は未来から来た事を語ると、「冗談はやめろ」と真子を突き放すが………?
次回「未来の娘」