幻想恋人録〜悪戦苦闘の恋愛〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
Uは春香と戦いごっこをしていた。しかし、春香のスタンガンにより、Uは身体を動かせなくなり、十字架にかけられてしまうのだった………


第39話 未来の妻と娘の悪戯

春香「………さあ、私に全てを捧げてください。」

春香はそう言うと猫じゃらしを取り出し、Uの肌をなぞるように動かす。

U「く、くすぐったいよ………!」

Uは屈さないようにしていたが、それでも地肌に猫じゃらしは精神的にかなりキツイものである。

U「(な、何考えてるんだ本当に………!?)」

春香は猫じゃらしによる拷問を止めると、Uの身体に頬を擦り寄らせる。

U「は、春香はさっきから何をしてるんだい………?」

春香「え? 拷問ですけど?」

U「サラッと何言ってんだおい。」

春香「私ってこう見えても人心掌握術に長けてましてね………」

U「それ悪役やん。まあ、間違ってはなさそう。表向きは美人な優等生やし。」

春香「Uさんもこうすればああなるだろうという予測を既に10万通りほど推測していまして………」

U「やめろやめろ! 怖くてしょうがない!」

春香「………まあ要するに、貴方の堕とし方はもう分かっているんですよ。」

U「案外春香みたいなタイプが恋愛ゲーム得意そうだというのしか分かんない。」

春香「じゃあ、貴方の身体に教えてあげましょうか。」

春香はそう言うと、Uの腹目掛けて拳を突き出した。

U「がはあっ!? ゴホッゴホッ………!」

春香「やはり力技が1番ってことですね。」

U「ど、どんな結論だ………」

Uは呆れると同時に痛みに耐えていた。すると、そこに真子がやって来た。

真子「………まーだやってるんだ。」

U「ま、真子か………見てないで助けてくれよ〜!」

真子「なんか見てたら………私も混ざりたくなっちゃった。」

真子はそう言うと、大量の氷枕やら冷えピタやらを持ってきた。

U「な、なんで氷枕や冷えピタを………!?」

真子「お父さんの無防備な身体にくっつける為だよ!」

真子はそう言うと、慣れた手つきでUの身体に冷えピタやら、氷枕やらをUの身体にくっつけてくる。

U「つ、つめたああぁぁぁぁぁいい!!」

Uは踏みとどまれなくなった。寧ろ踏みとどまれる方がおかしいが。後、これらの行動は凍傷の恐れがあるので決して真似をしないように。

U「そ、それと………なんで手馴れてるんだよ………!?」

真子「………」

真子は無言のまま笑顔を向けていた。そしてその理由を無意識のうちに悟ったUは………

U「もう嫌だこの2人ー!!」

と、大声をあげたという。その後、Uは十字架から解放されると真っ先に風呂に入ったらしい………

 

未来の妻と娘に悪戯をされたU。だが、U本人は意外と気にしていなかったという。何故なら、春香はドSな所が元々あったし、真子に至っては、容姿が春香そっくりなので、やりそうだと思ったかららしい………

To be continued………




次回予告
U達は、人生ゲームで遊ぶ事にした。戦略要素の少ないこの人生ゲームで、Uの運は結びつくのだろうか………?
次回「運のボードゲーム」

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