Uは春香と戦いごっこをしていた。しかし、春香のスタンガンにより、Uは身体を動かせなくなり、十字架にかけられてしまうのだった………
春香「………さあ、私に全てを捧げてください。」
春香はそう言うと猫じゃらしを取り出し、Uの肌をなぞるように動かす。
U「く、くすぐったいよ………!」
Uは屈さないようにしていたが、それでも地肌に猫じゃらしは精神的にかなりキツイものである。
U「(な、何考えてるんだ本当に………!?)」
春香は猫じゃらしによる拷問を止めると、Uの身体に頬を擦り寄らせる。
U「は、春香はさっきから何をしてるんだい………?」
春香「え? 拷問ですけど?」
U「サラッと何言ってんだおい。」
春香「私ってこう見えても人心掌握術に長けてましてね………」
U「それ悪役やん。まあ、間違ってはなさそう。表向きは美人な優等生やし。」
春香「Uさんもこうすればああなるだろうという予測を既に10万通りほど推測していまして………」
U「やめろやめろ! 怖くてしょうがない!」
春香「………まあ要するに、貴方の堕とし方はもう分かっているんですよ。」
U「案外春香みたいなタイプが恋愛ゲーム得意そうだというのしか分かんない。」
春香「じゃあ、貴方の身体に教えてあげましょうか。」
春香はそう言うと、Uの腹目掛けて拳を突き出した。
U「がはあっ!? ゴホッゴホッ………!」
春香「やはり力技が1番ってことですね。」
U「ど、どんな結論だ………」
Uは呆れると同時に痛みに耐えていた。すると、そこに真子がやって来た。
真子「………まーだやってるんだ。」
U「ま、真子か………見てないで助けてくれよ〜!」
真子「なんか見てたら………私も混ざりたくなっちゃった。」
真子はそう言うと、大量の氷枕やら冷えピタやらを持ってきた。
U「な、なんで氷枕や冷えピタを………!?」
真子「お父さんの無防備な身体にくっつける為だよ!」
真子はそう言うと、慣れた手つきでUの身体に冷えピタやら、氷枕やらをUの身体にくっつけてくる。
U「つ、つめたああぁぁぁぁぁいい!!」
Uは踏みとどまれなくなった。寧ろ踏みとどまれる方がおかしいが。後、これらの行動は凍傷の恐れがあるので決して真似をしないように。
U「そ、それと………なんで手馴れてるんだよ………!?」
真子「………」
真子は無言のまま笑顔を向けていた。そしてその理由を無意識のうちに悟ったUは………
U「もう嫌だこの2人ー!!」
と、大声をあげたという。その後、Uは十字架から解放されると真っ先に風呂に入ったらしい………
未来の妻と娘に悪戯をされたU。だが、U本人は意外と気にしていなかったという。何故なら、春香はドSな所が元々あったし、真子に至っては、容姿が春香そっくりなので、やりそうだと思ったかららしい………
To be continued………
次回予告
U達は、人生ゲームで遊ぶ事にした。戦略要素の少ないこの人生ゲームで、Uの運は結びつくのだろうか………?
次回「運のボードゲーム」