閃乱カグラ ~光と影の忍達~(仮)   作:レタスの店長

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今作は蛇女&焔紅蓮隊でのスタートとなります。




序章
入学、秘立蛇女子学園


 

 

……光あるところに影がある…これすなわち陰と陽の理なり。そして…その影の中にもまた陰と陽が存在しており、その陰の存在であるのが『悪忍』と呼ばれた。

 

 

……悪忍とは……世を影から支える忍の中でも陰に属する者達の事を示す。悪忍は大企業や政治家などから仕事を請け、暗殺や破壊活動などの違法行為も厭わず任務を遂行する。同じ忍でも国家に所属する善忍とは対極の存在と呼ばれていた。

 

 

悪忍は負の存在だと言う者が居る……しかし善忍と悪忍、立場の他に違いがあるのであろうか…?善忍が出来ない事を悪忍が行い、悪忍が出来ない事を善忍が行う。どちらも世界の動きを影から支えている事に変わりはないのではないか……?

 

 

これより始まる物語は『秘立蛇女子学園』と言う悪忍の学校に通う事となった少年…『翔』とその仲間達の生き様の物語である……。

 

 

 

 

 

 

 

 

___________________________________________

 

 

 

「……うっへぇ~でけぇなぁ……でも傍から見たらこれが学校には見えんよな…。」

 

 

「…確かに普通の城にしか見えないね。」

 

 

『秘立蛇女子学園』の門の前に立つオレンジ髪の少年と銀髪のロングで見た目は中学生と思わせるような背丈の少女がその蛇女の見た目に呟く。

 

 

「…………それにしても……蛇…女子……ねぇ?女子なのに俺男だぜ?何故にあのおばさんは俺をスカウトしに来たんだ?」

 

 

「……確かにそれは一理ある…けど年齢的におばさんは酷くないかい?」

 

 

「…見た目的に2~30の間かも知れねーけど何だろうな…?見た目のカッコがおばさんっぽい気がするんだよねぇ……」

 

 

「…正直私も少しは思った……」

 

 

そして2人は自分達をスカウトしてきた人物の事を話す。……数日前、場所はとある路地裏にて赤い眼鏡をかけた女性がこの2人をスカウトしてきたのだ。その際に少年は蛇女子学園でもあるのに関わらず自分もスカウトしてきた事に疑問を持ち尋ねるも女性は理由を答える事は無かった……。

 

………そんな女性…年齢的には2~30代の間であるのにも関わらず『おばさん』呼ばわりする等……かなり失礼ではあるが……

 

 

「……ま、この蛇女の教師ってハナシだったし…挨拶にでも行こうかね?」

 

 

「……ん」

 

 

オレンジ髪の少年…『翔』はその女性に挨拶しに行こうと言うと銀髪の少女…『響輝』は頷き翔と共に蛇女子学園の中へと入ろうとした……その時であった……

 

 

「「…………?」」

 

 

ふと翔と響輝は背後から何かの気配を感じ取ったのか立ち止まり軽く振り返る。……そこには蒼髪のセミロングで身長は…響輝と同じ位の低めの身長であるもののその身長に似合わない感じの巨乳を持つ少女が立っていたのだ。

 

 

「………さっきからチラチラ気配は感じ取っていたけど……誰?」

 

 

「……気配を悟られていましたか……流石ですね……。でもそれはさて置き……何者ですかあなた達は?」

 

 

響輝は少女の気配を感じ取っていたのか少女に尋ねると自分の気配を悟られていた事にそう言いつつも翔達に問う。…どうやら自分達を侵入者だと警戒している様子であった…。

 

 

「…あぁ、俺達はとあるおば…いや、女性からスカウトされて今日からこの蛇女子学園に入学する事になってるヤツらだ。」

 

 

「!そうでしたか…すみません、この学校ではあまり見かけない人達だった……の……で…………?」

 

 

翔は自分達が入学生である事を話すと少女は警戒を解きつつ謝罪をする……も、翔を見て少しずつ目を見開き……何処か驚きの表情を浮かべていた……。

 

 

「…?どうした?俺の顔に何か………ん…!?」

 

 

「………どったの?」

 

 

翔は少女の驚く表情に疑問を覚えつつ……も、翔も突如少女の顔を見て少し考えるような表情を浮かべた……。互いに見つめ合う為に響輝は「?」を浮かべつつ翔に尋ねると………

 

 

「…………『蒼鬼』………か?」

 

 

「っっっ…!!……翔……く……ん………?」

 

 

翔が蒼髪の少女を『蒼鬼』と呼んだ瞬間、少女『蒼鬼』も驚きつつ翔の名を呼ぶ……。すると翔は嬉しそうな表情になり……

 

 

「蒼鬼!!蒼鬼なんだな!!お前無事だったんだな!!何だよお前、何処にも居ないから俺心配したんだぞ!?一体お前何処に居たんだよ!!てか何でお前蛇女に「…翔、ステイステイ。この子ガクンガクンなってる……」…あっ、ワリ……」

 

 

「……あぅぅ……」

 

翔は蒼鬼の両肩を掴みつつ嬉しそうな表情で揺すった。しかし嬉しすぎる余りか響輝の言う通りガクンガクンとなってしまった為に響輝に止められた。案の定揺すられ過ぎたのか少し目を回してしまう蒼鬼であった……

 

 

「…………知り合い?」

 

 

「知り合いっつーか妹だよ。…いや、血は繋がってないけどそれでも一緒に衣食住共にした妹みたいな存在だよ。」

 

 

「……成程……」

 

 

響輝が蒼鬼とは知り合いなのかを尋ねると翔はそう答える。

………『蒼鬼』はかつて翔と翔の家族と共に暮らした事があった少女であり、翔にとっては妹みたいな存在でもあったのだ……。………しかしとある事件によって翔と離れ離れになってしまったのだった…。

 

 

「………っ!お……お話はさて置き……『鈴音先生』や他の生徒達もお待ちになっていますし……場所まで案内します。」

 

 

「あぁ、そうだったな。んじゃあ頼むな蒼鬼。」

 

 

「よろ」

 

 

蒼鬼は黙り込んでいたがハッと冷静になりつつ翔達を『鈴音』と言う人物の元へと案内するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

(………鈴音先生が言ってた……即席で入学する事になった人って………翔くん……だったんだ………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________________________

 

 

 

そして場所は変わり蛇女のとある教室………そこには2年生である少女2人と男子1人……本日からここに入学してきた数人の女子と男子が数人、そして鈴音ともう1人男性の教師が待って居た……。

 

 

「鈴音先生、鎧威先生、例の2人を連れてまいりました。」

 

 

「うむ、了解した。入ってこい。」

 

 

「…ふん、入学早々待たされるとはな……遅れてきた奴は一体誰だ?」

 

 

「まぁまぁ……まだ時間はあるのですし…」

 

 

蒼鬼が教室の外からそう言うと鈴音は許可を出す。すると同じく本日から入学する生徒であろう褐色肌の少女が呆れつつそう吐き捨てると隣に居た金髪のロングヘアーの少女がそう言った。

 

 

「ちぃ~~っす。」

 

 

「…ハラショー」

 

 

「「……!?」」

 

 

「……お?」

 

 

「…ん?」

 

 

蒼鬼に連れられた翔と響輝はふざけたようにそう挨拶をしつつ教室に入った…瞬間だった。翔と響輝の姿を見て褐色肌の少女、金髪でロングヘアーの少女が驚きの表情を浮かべる。そして翔と響輝の方も2人の姿を見て何かに気付いた様子であった……。

 

 

「……さて…全員揃ったな……。それでは…」

 

 

「……ん? おい鈴音さん。 何やら道元様から俺達に緊急のお呼び出しが掛かってきたぞ?」

 

 

「…そうか。……お前達」

 

 

「「「「はい」」」」

 

 

「今よりお前達はこの秘立蛇女子学園で共に過ごす仲間となる。突然で悪いが私達は用事が出来たので一旦この場を離れるが、時間を与えるので各自自己紹介などを済ませておくように。 蒼鬼、上手く纏めろ。」

 

 

「分かりました。」

 

 

鈴音が翔達に説明をしようとするも男性教師『鎧威』はどうやら呼び出しを受けた事に気付き鈴音にそう言うと鈴音はそう言っては後は蒼鬼に任せ、呼び出した人物の元へと向かうのであった……。

 

 

「……それでは僭越ながらこの場を仕切らせて頂きます。 私は蒼鬼、先日まで蛇女の中等部に通いながら監督生という立場に就いていましたが、今日からは選抜メンバー兼監督生という立場で皆さんの仲間となりますので宜しくお願いします。」

 

 

仕切るのを任された蒼鬼はまずは自分の事を自己紹介し、そう説明した。……すると元気そうな雰囲気の男子生徒…『籠鉄』が手を上げて質問をした。

 

 

「……なぁ、質問だけどさ……」

 

 

「……私もだ」

 

 

「俺も」

 

 

「…右に同じく」

 

 

「何でしょうか?」

 

 

「「「………『監督生』って…何だ?」」」

 

 

「ゑ?」

 

 

「ありゃ?」

 

 

「「「「………………。」」」」

 

 

籠鉄の質問……翔や響輝、そして褐色肌の少女『焔』も同じ質問だったのかそう言いだす為に蒼鬼や知っていた他の入学生、そして在学生は目を点にしながら黙り込んだ……。

 

 

「……ええっと…もしかして何も知らなかったのですか? 入学前に受けた説明や入学前に渡された参考書ではそれなりに伝わっている筈ですが……」

 

 

「……余り聞いていなかったし、参考書も興味が無かったので読んでない……」

 

 

「……俺の方は元々別の忍学校に通う予定だったんだけど…色々あって急遽蛇女に変更する事になったんだよな……それで準備が間に合わなかった物とかあったんで説明は殆ど省略されて俺用の分厚い参考書も昨日漸く届いて俺は文章とかそんなに得意じゃねぇからまだ読みきれてねぇんだわ……」

 

 

「即席で呼ばれたから参考書ってモンすら貰ってねぇぜ。」

 

 

「右に同じく」

 

 

「……な、成程……」

 

 

蒼鬼は少し戸惑いつつも事情を聞くと焔、籠鉄、翔の順にそう答え、最後に響輝もうんうんと頷く。それを聞いた蒼鬼は納得しつつ咳ばらいをし…

 

 

「分かりました。 監督生という立場は忍の世界でも余り知られていないので、知らなくても無理はありませんからね……では監督生という立場について説明させて頂きます」

 

 

「おう!」

 

 

事情を理解した蒼鬼がそう言うと籠鉄は元気よく頷いた。

 

 

「監督生とは忍学校の中でも上位に位置する学校でのみ存在する生徒の代表者です」

 

 

「代表者?選抜メンバーが居るのにか?」

 

 

「はい、選抜メンバーは言わば生徒会です。それに対して監督生は教師に近い立場の生徒になります」

 

 

「教師に近い?」

 

 

「ええ。監督生は生徒でありながら他の生徒の指導も行える立場……言ってみれば代理の教師や仮の教員と言った所です。」

 

 

「…代理の……センセねぇ…。中等部に居たから詳しいのかと思えばそう言う事か。」

 

 

「そう言う事です。」

 

 

そして蒼鬼は『監督生』の事を説明し、翔は蒼鬼がやけに蛇女に詳しかった理由を把握した。

 

 

「……話を戻しますが、監督生は教師陣から見込みまれた生徒でなければそもそも始めの研修すら執り行ってはもらえません。そして研修の許可が降り、研修期間を終えて試験に合格した者が監督生になれます。」

 

 

「なるほど……一般のガッコの教員免許を取るようなモンか……」

 

 

「ちなみに研修って何をするんだ?」

 

 

「監督生としての最低条件が達成出来ているかどうか…監督生という立場にどれだけ責任が持てるのか…生徒の事をしっかり理解出来ているかなどを見られます。」

 

 

「……最低条件ってのは?」

 

 

「学校でトップの学力と選抜メンバー筆頭と同等以上の強さなどですね。」

 

 

そして蒼鬼は話を戻しつつ監督生の説明をしつつ籠鉄達の質問を答えていくのであった……。

 

 

「………成程ね…。さっき門の前でも大体把握できたけど監督生って事は相当強いって事ね。」

 

 

「え?い、いえ…私なんかまだまだです。……それに監督生は立場を取得した後も安心は出来ません。 学力でも戦闘力でも他の生徒に一度でも負けてしまえばその次点で監督生は除籍処分にされてしまいます。」

 

 

「…厳しいんだな…」

 

 

「他の生徒を指導するのですからある意味当たり前の事を求められている様な物です。 それに日々の書類の整理や一部の授業の教師、他校との合同任務もしくは合同訓練の内容決めや任務での無条件の隊長など……挙げていってはキリがありません」

 

 

((((…忙しそう…))))

 

 

そして響輝は先ほど出会った際に蒼鬼が実力者である事を把握したが更に監督生であった事もありやはり相当強いという事を把握しそう言うも蒼鬼はそう言いつつ監督生の話を続けた。その際に翔達は監督生がやたら忙しいという点に内心でそう思っていたのは言うまでも無かった……。

 

 

「……てことはチームでの任務は基本的にお前がリーダーって訳か。」

 

 

「そういう事ですね。皆さんを上手く導く事も必要な事ですから。」

 

 

「…………ぅぅ……あんなに大人しく気弱だった蒼鬼が今ではリーダーになって俺達を導く立場に………お兄ちゃん嬉しいよ!!」

 

 

「頼んだぜ、リーダー!」

 

 

「…いやいや、少し気が早いですって……。でもお任せください。」

 

 

焔がこのメンバーの中で蒼鬼がリーダーである事に感づき、蒼鬼が頷くと翔は昔とは違う蒼鬼の成長ぶりに感涙しつつそう言っては籠鉄がそう励ますので蒼鬼は苦笑いをしつつも頷いた。

 

 

「それでは私の話しはこのくらいにして…皆さんの自己紹介を宜しくお願いします」

 

 

「じゃあ私からね…私は『春花』。選抜メンバーの二年生で主に傀儡やメカの整理、蒼鬼ちゃんと一緒に下級生の指導をしてるわ。分からない事があったら遠慮なく尋ねてちょうだい」

 

 

「俺は『真司蛇』。同じくこの選抜クラスの二年生で自己鍛練を基本的にしているが訓練の相手が居ないと張り合いが無いので暇な時は相手をしてくれ」

 

 

「儂は二年の日影や。よろしゅう」

 

 

「……え?日影さん?終わりですか?」

 

 

「…儂には感情が無いからのう。こういう挨拶でもどうしたらええのかよう分からんのや」

 

 

「…そ、そうですか……」

 

 

そして蒼鬼がそう言い自己紹介を始める。まず最初にくるくる髪に頭に大きなリボンをつけた少女『春花』が自己紹介を始め、次に少しクールそうな男子『真司蛇』が自己紹介をする。そして最後に緑髪の短髪の少女『日影』が自己紹介をするも短すぎる為に蒼鬼がそう尋ねると日影はそう答えた為に蒼鬼は苦笑いをするしか出来なかった……。

 

 

「じゃあ俺だ!俺は籠鉄。今日から入学した一年生だ!頭はそんなに自身ねぇけど、体力は結構自身があるんで力仕事は頼ってくれ!」

 

 

「…焔だ。よろしく」

 

 

「『詠』ですわ。どうかよろしくお願いします。」

 

 

「…オッス!俺、翔!まぁ色々あってこの蛇女に来ることになった。とりあえずまぁよろしくしてくれよ。」

 

 

「オッス、オラ響輝!オラは色々あってこの蛇女にスカウトされた。このガッコでどんな強い奴と出会えるのかワックワクするなぁ!次回、ヒビキンガーZ、『強敵現る!謎の青髪少女蒼鬼!』…ぜってぇ見てくれよな!」

 

 

「…いや響輝さん?何故に次回予告風になってるんですか……?」

 

 

そして今度は入学生達の自己紹介となり、最初に籠鉄、続いて焔、そして金髪でロングヘアーの少女『詠』、そして翔と響輝の順で自己紹介を行ったのだが何故かトリの響輝が次回予告みたいな事をしだす為に蒼鬼はツッコミを入れるのだった…。

 

 

「……ま、まぁ自己紹介はとりあえず終わりましたね。…では今日からこのメンバーで頑張りましょう!」

 

 

「「「「おう!」」」」

 

 

響輝のボケに蒼鬼は少し呆気に取られてしまうが咳払いをして気を取り直してそう言うと翔達は頷くのであった……。

 

 

 

 

 

………こうして翔、響輝は蛇女に入学し蛇女での生活が幕を開けた………。

 

 

 

 

 

 

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