閃乱カグラ ~光と影の忍達~(仮)   作:レタスの店長

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光牙の謝罪/蒼鬼の説教

 

総司達専売候補生メンバーの指導(?)を終えて蛇女内をウロウロしている翔と響輝。もう時間も時間なので外出せずに自室に戻ろうとしていた……。

 

 

「……おい」

 

 

「……あん?」

 

 

突如背後から自分達に声を掛けてくる人物が居た為に振り返ると光牙が立っていた。

 

 

「………んだよ?」

 

 

「……さっきの事の文句でも言いに来たのかい?」

 

 

「…そうじゃない……」

 

 

翔と響輝は光牙にそう言うも光牙は首を横に振り……

 

 

「………済まなかった………」

 

 

「……は?」

 

 

突如頭を下げて謝罪してきた為に響輝がそう声を出す。……そんな光牙に翔は小さくため息を吐くと……

 

 

「……それは俺らに言う言葉か?」

 

 

「……籠鉄にはもう謝罪している。貴様らにも…特に響輝にも不快な気持ちにさせてしまったからな……」

 

 

「…あっそ……どうでもいいけど」

 

 

翔は光牙にそう言う。……寧ろ謝罪する相手は籠鉄なのでは?と思ったからだ。しかしどうやら籠鉄には既に謝罪している様子であり翔と響輝にも不快な気持ちにさせてしまったという件に謝罪している様子であった。……そんな光牙に響輝は素っ気ない様子でそう返すのだったが……

 

 

「……何を昔の事でウジウジしてるのかは知らねぇが俺らの前で二度とあんな真似すんじゃねぇぞ。」

 

 

「…………っ!」

 

 

「………テメェがやたら仲間という言葉やらを否定したり勝ちや強さにこだわるのは恐らく過去になんかあったかのように見た……けどいつまでも過去の事でウジウジしてちゃ前に進めねぇぞ。」

 

 

翔は光牙にそう言うと光牙は目を見開いた。………翔はやたら光牙が仲間という言葉を否定したり勝ちや強さにこだわるのは過去に何かあったからだろうと見たからであった。………今の光牙の様子からして……図星なのであろう……。

 

 

「……貴様に…貴様に何が……」

 

 

「わっかる訳ねーだろ。お前の過去に何があったのかも知らねーし聞いても教えてくれねーだろうし興味もそこまでねぇよ。………けどな……幾ら過去の事を後悔したり悩んだりしててももう過去には戻れねぇし過去を変えたりなんて出来ねぇんだよ。」

 

 

「………………。」

 

 

光牙は翔に自分の何が分かるのかと言おうとするもそう言われ言葉を失う。…確かに幾ら過去の事を後悔してももう戻る事なんて出来ないのは事実であったからだ……。

 

 

「………お喋りが過ぎたな。オメーも色々と考えを改めていかねぇとこの先どっかで躓いて前に進めなくなるぞ。」

 

 

翔はそう言うと響輝と共にその場から去って行ってしまった。

………1人残された光牙は黙り込みながら立ち尽くしつつ翔の言葉を思い出す。……確かに翔の言う通り過去の事でどれだけ悩もうが後悔しようが……今になってからではもう戻ることも過去を変える事も出来はしないのだ……。それは光牙も分かっている事であった………

 

 

(……だから……だからと言って……忘れられる訳がないだろう……!!)

 

 

しかし光牙には……忘れられる事が出来ない……後悔してもしきれない過去があったのだった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________________________________________________

 

 

 

 

 

「………翔くん………」

 

 

「……蒼鬼か………」

 

 

響輝が先に部屋へと戻った後、翔は蒼鬼とばったり会う。……その様子は怒っている様子ではなく…何処か心配するような表情であった………。

 

 

「…………焔さん達の事………怒っていますか……?」

 

 

「…怒っちゃいねぇさ……ただ呆れているだけだ……」

 

 

「………どっちも同じじゃないですか………」

 

 

先ほどの一件もあってやはり焔達の事を怒っているのかと尋ねるも翔はそう答える……がほとんど同じであると思いそう言うのだった……。

 

 

「………そりゃあそうだろうよ、過去になんかあったかは知らねぇけどいつまでもウジウジウジウジして八つ当たりされりゃいい迷惑だぜ……。」

 

 

「…………………。」

 

 

そんな蒼鬼に翔はそう言う。………どうやら焔の方も過去に何かあったという事を悟っており自分に対してやたら当たりが悪いのもその過去に影響があると把握しているが光牙同様いつまでも過去の事を気にして八つ当たりみたいな事をされちゃ迷惑な話であると翔は言うのだった。

 

……その事に蒼鬼は少し考えるような表情をしては……

 

 

「…………焔さんは……過去に裏切られた事があって……それからなんです……。」

 

 

「……あん……?」

 

 

蒼鬼は焔の事を話し始める。その事に翔は少し驚くも……

 

 

「……お前、過去の事を俺に話したらアイツに殺すとか言われてなかったか?」

 

 

「……でも…話さなければ翔くんだって納得できないと思いますし………。」

 

 

「…成程、アイツ程度には殺される事はねぇってか。」

 

 

「……いや、そういう意味じゃないですけど………」

 

 

翔は蒼鬼にそう尋ねる。……確かに入学初日の焔とのいざこざの際に焔は蒼鬼に自分の過去を話せば殺すと捨て台詞を吐いたのだ。その事を思い出し翔は蒼鬼に尋ねるも焔の過去を話さなければ焔がなぜああなってしまったのかを納得できないと思い話そうと思ったのだった。……その様子に翔は蒼鬼が焔程度に自分は殺せないと思っての事かと言うも蒼鬼は苦笑いで首を横に振った……。

 

 

「……中学の……私や翔くんが姿を消して「…いや、話さなくていいわ」……えぇ……?」

 

 

そして蒼鬼が経緯を話そうとするも翔にそう言われる為に肩透かしを喰らわされるような気持になった……。

 

 

「……別に話さなくても良いよ。結局は過去の事でウジウジ悩んでは八つ当たりしてるってだけだろうがよ。どっちにしろ事情聞いても納得できねぇわ。」

 

 

「…しょ、翔くん…………」

 

 

「……みっともねぇんだよ………ガキの頃の俺の相棒が……あんなウジウジ悩んでいるってのがよ……。どんだけ過去の事で悩もうが後悔しようが……もう元には戻せねぇんだ、それだったら忘れろとは言わねぇがきっぱりと考えを変えて前に進むしかねぇんだよ。………それをいつまでもウジウジ悩んでいて……情けねぇぜ……」

 

 

「………翔くん………。」

 

 

翔は今の焔に対してそう言う。………みっともなかったのだ、かつて自分と共に喧嘩騒ぎしたり馬鹿やったりと……翔にとってはある意味背中を任せられるような相棒みたいなツレであった焔の今の姿に…。過去に一体何があったのかは知らないが戻せない過去にいつまでも振り回されてはウジウジしているという姿に情けないと思っていたのだった。

 

………それは翔も同じであり、戻したい過去があるも戻せない過去があった……しかしそれを戻せないと分かっているからこそ、翔は過去の事であまり悩まず、前に進むために今を生きているのだった……。その為、蒼鬼は何も言えなくなるのだった………。

 

 

「………ま、そういう事さ。別に怒っちゃいねぇ、ただ単に呆れつつ不愉快に思っているだけって訳さ。」

 

 

「…………わかりました………。」

 

 

そして翔は今の焔達には怒っていないが呆れているだけだと話すと蒼鬼も複雑に思いながらも納得するのであった………。

 

 

「……とりあえずこのお話はここで終わらせるとして…翔くん……1つお聞きしたい事があるんですが……。」

 

 

「……ん?」

 

 

一旦この話は終わらせつつも蒼鬼は翔に聞きたい事があると言い出す為に振り返る……も何故か蒼鬼は真顔になりつつも……何故か少し恐怖を感じるような雰囲気を漂わせていた……。

 

 

「………先ほど…医務室にて総司さん達の姿があったんですが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………聞けば千歳さんから翔くんがセクハラ紛いの技を受けそうになった…いや、総司さんと芦屋さんは受けたと聞きましたが……どういう事ですか……?」

 

 

「…………………。」

 

 

「……何で顔を背けるんですか?」

 

 

蒼鬼は翔に尋ねる………そう、先ほどの選抜候補生メンバーとの模擬戦において……翔が繰り出した技…『千年殺し』という名のカンチョー攻撃の事をチクられた様子であった。その事に蒼鬼が真顔で尋ねてくるために翔は顔を背けるが蒼鬼はそう言いつつも翔の顔を見る為に正面に立つも翔はまたもや顔を背けるためにまた正面に立っては……の繰り返しとなる為に……

 

 

「………やったって事……ですね……?」

 

 

「……ちげーし!!セクハラ技じゃねーし!!『蛇女流外法体術奥義・千年殺し』だし!!正式な外法技だし!!!」

 

 

「いや!?そんな奥義聞いた事ないですし蛇女流とか初めて聞きましたし正式な外法技ってなんですかと言うか外法だったら使わないでくださいよ!?」

 

 

………その様子から翔はそのセクハラ紛いの技をやったと言う事を察してはそう尋ねるも翔は半ば逆切れ気味でそう言い出す為に蒼鬼は盛大にツッコミを入れた。……言ってる事が色々と可笑しいためである……。

 

 

「だったらその技がどんなのか見せてやるから尻突き出して構えろよ!」

 

 

「嫌ですよ!?…って言うか故意にお尻に攻撃してる時点でセクハラじゃないですか!?」

 

 

そして翔はそう言いつつも例の構えを取りつつそんな事を言い出す為に蒼鬼は赤くなりつつも尻を抑えながら盛大にツッコミを入れるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………と…兎に角……今回の一件は保留にしときますが……流石に授業を抜け出したという事のケジメはつけてもらわないといけないので響輝さんと一緒に明日までに反省文を書いてきてくださいね?」

 

 

「…酷ぇな蒼鬼も……。俺は兎も角響輝は俺が連れ出したみたいなモンなのによ。それにアイツが読み書き苦手なの分かってるくせに……」

 

 

「……まぁそれはそうですが普通について行った響輝さんも響輝さんですからね……。読み書きが苦手な件に関してはこれも練習だと思って翔くんが責任持って教えてあげてくださいね?」

 

 

「…お嬢さん……背後からケツを狙われないように夜道には気をつけろよ?」

 

 

「………そんな事したら……分かってますね?」ニッコリ

 

 

「はい、すんません」

 

 

数十分における説教のような傍から見れば痴話喧嘩のような党論が終わり蒼鬼は翔にそう言う。……選抜候補生との件は反省文を書かせてしまえばある意味晒し者にしてしまいそうな気がした為に説教で保留させ、ただし授業をフケた件に関してはケジメの為に反省文を翔と響輝に書かせる事にした。その件に関して翔は自分は兎も角巻き込んだ響輝にも書かせる事や彼女が読み書きがそこまで得意ではないが反省文を書かせるという為に翔はそう言うも蒼鬼がそう返した為に翔は少し悪ふざけしつつ例の構えをすると蒼鬼はニッコリとしてそう言い出す為に翔は素直に謝罪しては自室へと戻っていくのだった………。

 

 

「…絶対に故意でやってそうですねアレは……。…それ考えると何だか詠さんが心配になってきましたね……。……………翔くん……気付いたら破廉恥な人になっちゃってますね……いや、確かに翔くんのおじい様がそうでしたけども……」

 

 

蒼鬼は先ほどの悪ノリから間違いなく翔は故意でやったと思いつつもそう考えたら普段から結構被害に遭っている詠が心配になってきたのであった。

………そして去年のいつからかは忘れたが翔が段々と破廉恥な人になっていっている事……そして翔の祖父の事を思い出しては何処かムスッとするような表情となっていたのであった………。

 

 

 

 

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