芭蕉が光牙の弟子になってから数日が経った……。翔は外出しており、向かった先はとある寿司屋であった……。
「よぉジジイ!遊びに来たぜー!」
「…ジジイ言うな……せめて可愛らしく「おじいちゃん♡」って呼ばんかい」
「それは『飛鳥』に求めろや」
その寿司屋に入って翔は店主であろう老人にそう声を掛けると老人はシュンとした表情でそう言い出した。
………実はこの老人は『伝説の忍』と呼ばれている人物…『半蔵』であったのだ。そして更に言ってしまえば……翔の祖父に当たる人物であったのだ……。
「…しかしお前さん今一体何やっとんじゃ…?仕事やってるとは言っとったが……危ない仕事じゃないじゃろうな……?」
「心配すんな、まぁまぁ危ない仕事だ」
「いや!?それが心配なんじゃって!?……もしもお前さんに何かあれば『颯大』に合わせる顔がないぞい……」
「…合わせる顔て……もう親父には会えんだろうに……」
「…………………。………とりあえず何か握ってやるから暗い話はやめい」
以前翔は半蔵の店に来ており今は何をしているのかの話をした際に仕事をしていると答えたのか半蔵は仕事の件にて質問をしていた。(内容は教えていない)
……すると翔がそう答える為に半蔵もギョッとしながらそう言うが……暗い話になる為に半蔵は話を切り上げるのだった…。
「……んで…?飛鳥とか元気でやってんのか?」
「おぉ~、飛鳥は元気でやっとるそうじゃ。…忍としてはまだまだかも知れんがな……。」
「んじゃあ元気でやってるんだな。」
「うむ。……おぉ、そうそう!前に半蔵学院に行った際にのぉ……「じっちゃん!」おぉ、噂をすればのぉ……」
そして翔は半蔵が握った寿司を食べながら『飛鳥』と言う人物の事を尋ねる。
…『飛鳥』とは…翔と同じく半蔵の孫娘であり、翔の従妹に当たる人物であった。
半蔵は飛鳥が元気でやっている事を話しつつも彼が飛鳥の通う『半蔵学院』に行った際に何かあったのかその出来事を話そうとすると店に元気そうな声で半蔵を呼ぶ少女がやって来た。
……その少女を筆頭に5人の少女と…1人の少年と中年の男が店へやって来ていた。
「おぉ、飛鳥か…それに飛鳥のクラスメイト達や『霧夜』もよぅ来てくれたのぉ」
「ご無沙汰しております、半蔵様。」
「まぁそう畏まるでない霧夜。」
「…あ!お客さん来てたんだ……」
「も、申し訳ございません……」
「いーよ気にせんで良いさ。……それより………」
半蔵は半蔵を『じっちゃん』と呼ぶ少女……そう、彼女が『飛鳥』であり、飛鳥と他の少年少女達…そして『霧夜』と呼ばれた男を笑顔で出迎えた。その際にピンク色の髪色の少女が翔も居た事に気付き、他の客が来ていたのに騒いだ感じになってしまった事に黒髪パッツンが特徴の少女が翔に謝る為に翔はそう返しつつも飛鳥と少年の方を向いた……。
「元気そうじゃねーか飛鳥、ジジイの言ったとおりだな。」
「……え?」
「そんでもって………お前『佐介』か!?随分大きくなったなぁ……」
「……はい……?」
翔は飛鳥と少年『佐介』に声を掛けるも2人は「?」を浮かべていた…。恐らく2人は『何故自分の名前を知ってるの』やら『この人誰?』やら思っている様子であろう……。
「お前さん、よう佐介だっての分かったのお。……まぁ昔によう一緒に遊んでたからか…」
「あたぼうよ、姿変わって成長しようが弟の姿を忘れるかってんだ。」
「……え?!」
「…ま、まさか………!?」
半蔵はそんな翔に佐介の事がよく分かったという事を尋ねると翔はそう答えた。半蔵と翔の言葉に飛鳥と佐介は驚きの表情を浮かべた……。
「………翔……兄さん………」
「……なの………?」
「んだよ、気付いてなかったのかよ~。世間じゃ死んだ扱いされてたけど忘れるなんて冷てぇ奴らだな~」
佐介と飛鳥は翔に恐る恐る尋ねると翔はヘラヘラ笑いながらそういう。……すると佐介と飛鳥は涙をボロボロこぼしては……
「……翔兄さん!!」「お兄ちゃぁぁぁん!!!」
「うぉ!?」
2人は翔に抱き着いてきては泣きじゃくった。
「良かった……!ご無事で………よかったです………!!」
「うわぁぁぁぁんおにいちゃぁぁん!!お兄ちゃんだぁぁぁぁぁ!!」
「だぁぁ泣くな、もうそんな年じゃねーだろ?」
「でも……!!」「だってぇぇ………!!」
「……ったく…しゃーねぇなぁ………」
泣きじゃくる2人に翔は困りながらも……小さく笑みを浮かべつつ鳴く2人の頭を優しく撫でるのだった……。こうも自分が無事だった事を泣くほどに心配してくれていた事を内心で嬉しく思いつつも……
「……え~っと………お前ら佐介の時みたいに盛り上がってるけどアタイらにはさっぱりなんだが……」
「…その………泣いて再会を喜ぶ程に何かあったのかは分かりましたが……」
「あ、ごめんなさい………」
しばらくして佐介達が落ち着いた頃に飛鳥のクラスメイト達が困惑しながらそう尋ねると佐介と飛鳥は謝罪しつつも翔の事を紹介した。
「この人は翔お兄ちゃんって言って…私たちの従兄に当たるの」
「…僕は正確には血がつながってませんが……」
「どーも、従兄の翔です。」
飛鳥と佐介に紹介され翔はそう言う。
………実は佐介の言う通り佐介は幼い頃に両親を亡くし、その際に半蔵が引き取った為に翔や飛鳥とは血がつながってなくとも兄弟のように仲が良かったのであった……。
「へぇ~従兄なのか~。」
「…と言う事はあなたも半蔵様のお孫様と言う事ですか?」
「そうなるね。」
「いや、そこはそうって言わんかいな……」
金髪の少女がそう言いつつ黒髪パッツンの少女が翔にそう尋ねると翔はそう答える……がまるで曖昧な答え方であった為に半蔵からツッコミを入れられるのであった……。
「………ところで皆さんは……忍か何かか?」
「「「「「!?」」」」」
そんな時、翔がクラスメイト達に尋ねた瞬間、一同は驚きつつも何故か少し警戒するような様子を見せた……。
「………何者だ……?」
「…わたくし達を忍と見抜くなんて……」
「ちょ!?み、皆さん落ち着いてください!?」
「そ、そうだよ!お兄ちゃんもじっちゃんの孫……だから忍の事は知ってるよ!」
「……あぁ!そうなんのか……。」
一同は自分たちが忍と見抜かれた為に驚きつつ翔を警戒した。……そう、飛鳥と佐介の通う学校『国立半蔵学院』は表向きは1000人の生徒を抱えるマンモス進学校であるがその裏には忍学生を育てる『善忍学校』であったのだ……。
……そんな警戒する一同を佐介と飛鳥は落ち着かせるように説明すると一同は納得をするのであった……。
「………と言う事は……彼が………?」
すると霧夜は翔を知っているのか少し驚いた表情となる。彼は半蔵学院の忍クラスの教師である人物であった。
「………君…翔くんだったな?私は半蔵学院の教師をしている霧夜だ。」
「あぁ、どうも。飛鳥と佐介が世話になってます。」
霧夜が自己紹介をする為に翔はそう言いつつ頭を軽く下げた。
「……君のご両親の事は知っている……辛い事故だったと思う。しかし君が無事だという事はご両親は「残念ながら生き残ったのは俺だけだ」……そ、そうか…済まない事を聞いてしまった…」
「気にすんなって。……運が良かったのか悪かったのか……一緒に死ねなかったのは残念だったが……「お、お兄ちゃん!!」「そんな事言わないでください!!」…ワリィワリィ」
霧夜はどうやら翔の両親を知っている様子であり、翔が無事であった事から両親が生きているのかを尋ねるも翔がそう答えた為に申し訳なさそうに謝罪した。そんな霧夜に翔はそう言うも縁起でもない事を言い出した為に飛鳥と佐介から怒られるのであった……。
「……辛い事件がありながらもこんな事を聞いて申し訳ないが……もしよければ君も半蔵学院に来て忍を目指してみないか?あの2人の子だ、恐らく相当な潜在能力を持っているかもしれんしな。」
「そ、そうだよ!私たちと一緒に頑張ろうよ!」
すると霧夜は翔を半蔵学院の忍学科にスカウトしてきた。……翔の両親は凄腕の忍であった為に翔にも潜在能力が秘めている事を考えてであろう。すると飛鳥と佐介も翔に半蔵学院に来る事を勧めてきたが……。
「…面白そうな申し出だが悪ぃな。」
「……そうか……いや、こちらこそあんな事がありながら軽率だった。」
翔は霧夜のスカウトを断ると霧夜は逆に申し訳なさそうにそう言った。
「…まぁその件もあるがいつまでもウジウジしてても親父たちは帰ってこねぇからな。それに今は仕事してるから残念だが縁が無かったことで。」
「……仕事って……そんなに大事な仕事なの……?」
「まぁな。だからお前らはお前らで忍の道を極めろよ。俺は俺なりに仕事を極めっからよ!」
「…………………。」
そして翔は半蔵にも内容を言っていない仕事の話をすると飛鳥がそういう為に翔はそう言いつつ飛鳥達を励ました……が、飛鳥はそれでも落ち込んだ表情となっていた……。
「そんな顔すんなって、偶にジジイの寿司屋に帰ってくるからよ。」
「……うん………」
落ち込む飛鳥の頭を翔は優しく撫でながらそう言うと飛鳥はまだ少し落ち込んでいたが頷くのであった……。
「………しっかし………なぁ……?」
「……ふぇぇ!?/////」
「「「「は!?」」」」
しかし次の瞬間、翔は両手で飛鳥の豊満な胸を掴んだ。その事に飛鳥は驚いて赤くなり一同も唖然としていた。
「お前でかくなったなマジで。お前のおばさんも結構デカかったけどお前もっとデカいんじゃね?」
「ちょ!?お、お兄ちゃんっ!?/////」
翔はそう言いつつも飛鳥の胸を両手で揉む。……飛鳥の母親も胸が大きいがどうやら飛鳥はそれ以上であるらしい……。胸を揉まれて飛鳥は赤くなって慌てていた。
「て、テメッ!幾ら従兄妹同士だからって飛鳥の胸を揉むんじゃねぇ!!」
「そりゃおめーアレだよ、妹の成長を確かめてんだよ。」
「んなのアタイが許さねー!飛鳥の胸はアタイのモンだー!!」
「ちょ!?か、かつ姉までぇっ!?////」
すると飛鳥から『かつ姉』と呼ばれた金髪の少女…『葛城』が翔が飛鳥の胸を揉んでいる事に怒り、翔がそう言うも葛城は張り合って飛鳥の背後から飛鳥の胸を揉みしだいた。
「………へッ…」
「なっ!?んだよ鼻で笑いやがって!?」
「……なっちゃいないね、乳揉みに愛が無いね。」
「な、何ぃ!?愛だと…!?」
「………アンタのはただ揉めれば良いだけ……自分勝手な欲求を晴らしているだけで揉まれたパートナーの気持ちなんか考えちゃいねぇ……」
「ぐ…ぐぐ……!?」
そんな葛城に翔は鼻で笑いつつそう言う。指摘された葛城はどう言う訳か反論できない様子となっていた……。
「それにだ、そんな揉み方じゃパートナーが痛がったりする時だってあるぜ?」
「そ、そんな事ないよな飛鳥!?」
「……偶に痛いよ……?」
「」
翔の言葉に葛城は動揺しつつ飛鳥に尋ねるも飛鳥の言葉に葛城はショックを受けていた……。
「だからさ……こう、こうやってだな………」
「あっ…ちょ…!?///」
「こ、こうか?」「そうそうそうそう…」
「ちょ!?ふ、二人ともダメだよぉ~~~~!!///」
そんな葛城に翔は『愛』のある揉み方をレクチャーした。やられている飛鳥は恥ずかしそうにしつつも『愛』がある為か少し満更でもない様子を見せていた。
「おおおっ!?これが『愛』のある揉み方かぁぁ!!こりゃあスゲェ!感動した!!『師匠』と呼ばせてくれぇ!!」
「うむ、よかろう。」
「何をしてるんですかあなた達はあぁぁぁ!?」
そして葛城は『愛』のある揉み方を覚えそれに感動したのか翔に弟子入りを頼み込んでは翔はそれを快く引き受けた。……すると案の定黒髪パッツンの少女『斑鳩』が2人に盛大なツッコミを入れるのであった。
「葛城さんは兎も角飛鳥さんのお兄様まで何をなさってるのですか!?」
「そ、そうですよ翔兄さん!?何故に半蔵様みたいな事を!?」
「そりゃあオメー、大体ジジイの遺伝のせいだ。」
「…ワシのせいにせんといてくれるかねチミぃ…?」
斑鳩と佐介はそんな翔に指摘すると翔は半蔵の遺伝のせいだと言い出す為に半蔵は自分のせいにされた為に少し落ち込むのであった。
……佐介の言う通り半蔵はスケベな一面もある為に翔みたいなセクハラをする事がある為、自覚はあるも全部自分の遺伝のせいにされればやるせない気持ちになってしまうのであった……。
…………こうして翔は半蔵の寿司屋にて佐介や飛鳥達半蔵学院のメンバーと楽しいひと時を過ごしたのであった………。
(………佐介と飛鳥は半蔵学院に…………それに半蔵学院は善忍学校………
……いつかは殺り合わなくちゃいけねぇ存在同士って訳か………運命ってのは厳しいな……)