閃乱カグラ ~光と影の忍達~(仮)   作:レタスの店長

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今回は斑鳩&村雨の話で……


激突!?斑鳩VS村雨

 

 

「……お兄様が行方不明?」

 

 

「あぁ、念のために心当たりはないかとお前の実家から連絡があってな…」

 

 

温泉旅行から数日が過ぎたある日……半蔵学院にて斑鳩が霧夜に呼び出されて話を聞いていた。

……内容は自分の義理の兄、村雨の話でありどうやら村雨は行方不明となっていたらしい……

 

 

「……心当たりはと言われましても…わたくしは兄とは話したことすらありませんですから……」

 

 

「…そうか…いや、済まなかったな。わかった、何かあったら連絡するようにと報告しておく。」

 

 

「…はい………」

 

 

問われた斑鳩は少し暗い表情となりつつもそう言うと察した霧夜は少し申し訳なさそうにそう言いつつ斑鳩の実家に報告する為に部屋を出た……。

 

 

「………お兄様……何か予期せぬ事になっていなければよろしいのですが…」

 

 

少し不安になりつつも斑鳩は行方不明となった村雨を心配するのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そして夜になり食事を終えた斑鳩は他のメンバーよりも先に自室へと戻ると……

 

 

「…?これは……」

 

 

閉めてあったはずの自室の窓が開いており机の上には封筒が置かれていた。斑鳩はそれを手に取り封筒を開けると手紙と一枚の写真が出てきた。

 

 

『午後9時までにこの場所に1人で来い。さもなくばこの写真の人間に危害を加えるぞ。…村雨より』

 

 

「……っ!こ、この写真は……飛鳥さんのお兄さん……!!お、お兄様…いったいどうして……!?」

 

 

手紙の内容、そして写真には縛られて木に吊るされ気を失った翔の写真が写されており斑鳩は驚きつつも一刻を争う為に飛燕を手にして寮から飛び出して指定された場所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______________________________________

 

 

 

 

 

 

 

「…はぁ……はぁ……ここに…お兄様と飛鳥さんのお兄さんが…!」

 

 

息を切らしながら斑鳩は手紙と写真に写っていた場所にたどり着いた。そこは夜には人気が無い公園であった…。

 

 

「よぉ……来やがったか…。」

 

 

「お兄様!」

 

 

すると村雨がニヤニヤした表情で現れた。……何故か村雨の顔や体には手当てした痕が複数出来ていたが今の斑鳩には気付ける状態ではなかった…。

 

 

「お兄様!飛鳥さんのお兄さんは……写真に写っていた人は無事ですか!?」

 

 

「あぁ、約束だからな。傷一つもねぇよ。」

 

 

「……………。」

 

 

斑鳩が尋ねると村雨は顎でその方向を指す。すると写真通り翔が気を失って縛られて木に吊るされていた…。

 

 

「お兄様!その人をお放しください!」

 

 

「なら交換条件だ…飛燕を返しやがれ。それはお前みてぇな赤の他人が持っちゃいけねぇモンなんだよ…!」

 

 

「…っ!」

 

 

斑鳩は翔を解放するように言うも村雨はそう言い放つ。……翔の命も大事だが斑鳩にとって飛燕は鳳凰財閥の両親に授かり、今目の前に居る村雨の果たせなかった夢を果たす為に必要な物であった……。

 

 

「…ほぉ、そうか……じゃあ……これならどうだぁ!!」

 

 

バキッ!!

 

 

「なっ!?」

 

 

すると村雨は翔を殴りつけた!殴られた翔は未だに気を失っているのか微動だにしていなかった……。しかし村雨の行動に驚きつつも斑鳩は村雨を睨んだ。

 

 

「お、お兄様!!」

 

 

「なんだぁその反抗的な目はよぉ…?まぁ良いさ……俺だって人質痛めつけるだけやら簡単に返されても気が済まねぇ……」

 

 

そんな斑鳩を鼻で笑いつつ村雨はそう言いつつお得意武器である鎖鎌を手に取っては……

 

 

「お前をいたぶりつくして取り返してやんよぉぉ!!」

 

 

「っ!!」

 

 

村雨は斑鳩に突っ込んでいき鎖鎌を振るって連続攻撃を仕掛けた…!斑鳩はその村雨の攻撃を回避していく…。

 

 

「おらおらどうしたどうしたぁ!?反撃する事もできんかぁぁぁ!?」

 

 

「……………。」

 

 

攻撃しながら斑鳩を煽っていく村雨。斑鳩は黙りつつも村雨の隙を見つけては背後に回り……

 

 

「……ごめんなさい、お兄様……」

 

 

傷付ける事なく村雨を気絶させようと背後から首に手刀を振り下ろした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パシッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……テメェ、舐めてんのか?」

 

 

「…!?」

 

 

その手刀を振り返る事無く村雨は手で受け止めた…!その事に斑鳩は驚きが隠せなかった…瞬間……

 

 

ドゴッ

 

 

「がっ……!?」

 

 

村雨は後ろ蹴りで斑鳩の腹に蹴りを喰らわせた……!不意を突かれた為に今の蹴りが結構なダメージとなり斑鳩は胃液を少量吐きつつ吹き飛ばされるが……

 

 

ジャラララッ……バシィッ!!

 

 

「っ!?」

 

 

そのスキを逃がさず村雨は鎖鎌で斑鳩の体を拘束した!

 

 

「そぉぉらよぉぉぉ!!」

 

 

そして力いっぱいに振り上げては拘束した斑鳩を宙に浮かせ、そのまま地面に叩き付けた!!

 

 

「あぁっ!!」

 

 

「おらおらまだまだぁ!苦しめやぁぁ!!」

 

 

地面に叩き付けられる斑鳩…しかしそれだけでは終わらず村雨は何度も何度も振り上げては斑鳩を何度も地面に叩き付ける…!!

 

 

(お…お兄様……以前のお兄様と比べられない程強く……い、いったい…何故……!?)

 

 

「くだらねぇ…!!くだらなすぎる!!!こんな弱い奴に親父たちは飛燕を渡したのかよぉ!!」

 

 

村雨のここまでのパワーアップに斑鳩は動揺が隠せず村雨にされるがままとなっており村雨は斑鳩を地面に叩き付けつつ煽る。

 

 

「何が鳳凰財閥の為だ!何が俺の代わりの為だ!!こんな俺なんかに負けるようなお前が夢を語ってんじゃねぇよ!!」

 

 

「っ!!」

 

 

「どうしたどうしたぁ!!反撃すらできんのか!それともさっきの手刀みてぇに俺を傷付ける事が出来ねぇとか甘ったれてやがんのかぁ!?だったらこのまま死に晒せやぁぁぁ!!!」

 

 

そして村雨は斑鳩の夢を……鳳凰財閥の為に…村雨の代わりに飛燕を持つに相応しい忍になるという夢を侮辱しつつ村雨に言われるがままになっていた……。

 

……だが斑鳩も言われるがままで終わらなかった……!!

 

 

「…っ!!あああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「…なにっ!?」

 

 

斑鳩は拘束されてた鎖が緩む隙を見つけては拘束から抜け出した…!そして飛燕の柄に手をかけて構えては村雨に突っ込んで行き……

 

 

「秘伝忍法……!『飛燕鳳閃・壱式』!!!」

 

 

ズバババババババッ!!

 

 

「ぐあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

秘伝忍法を発動させた…!飛燕を高速で振るい、無数の斬撃を刻みつけては村雨の鎖鎌…そして村雨の上半身の服を切り裂いた!

 

 

「……っ!お、お兄様ぁ!!」

 

 

飛燕を仕舞うと斑鳩は倒れ込んだ村雨の元へと駆け寄った。幾ら戦いを挑んできたとて…自分を家族と思ってくれなくとも…翔に非情な行動をとったからと言っても斑鳩の中では村雨は兄である為に心配であったからだ……。

 

 

「ぐ…ぐぐぐ……!」

 

 

「お、お兄様……しっかり……!」

 

 

一応斑鳩は村雨を切り刻まないようにと鎖鎌と服を切る程度に加減はしたがそれでも上半身裸となった村雨の体は軽い切り傷が出来ていた……。

 

 

「ぐ……っ…くく……ふふふふふふ………」

 

 

「……?」

 

 

「くくく…くはははははははは!!あーーーーっははははははははは!!!」

 

 

「お、お兄様!?」

 

 

しかし突如村雨は大の字で倒れながらも笑い出した為に斑鳩はギョッとしてしまった。

 

 

「あーーーっははははは!!あーーー負けた!!完膚なきまでに負けた!!いつものように馬鹿にされて追い払われて負けるよりもここまで実力の差を見せつけられて負けたんだ!!寧ろ清々しいぜ!!」

 

 

「…………?」

 

 

村雨は笑いながらそう言う。負けたという悔しさは無く…寧ろスッキリしたかのような様子であった…。その事に斑鳩は驚きと戸惑いが隠せなかったが…突如村雨は笑うのを止め、起き上がっては斑鳩の方を向くと……。

 

 

「…………妹よ……」

 

 

「っ!は…はい………?」

 

 

「………済まなかった!!!」

 

 

村雨は座りながら斑鳩に深く頭を下げた。その事に斑鳩は驚く…

 

 

「俺…本当はお前と和解したくて……和解しようと考えていたけど……忍になれなかった悔しさとか…飛燕を奪われたと思い込んで……こんな性格だから素直になれずにお前を傷付ける事ばっか言っちまった!下らねぇプライドのせいでお前を傷つけてしまった!!口だけで許されるとは思ってねぇが…すまねぇ!!済まなかった!!!」

 

 

「……ぁ………」

 

 

村雨は今までに斑鳩にした仕打ちを謝罪した。口だけで…こうして頭を下げるだけで許される事は無いと思いつつも斑鳩に謝罪をする…。そんな村雨を見た斑鳩は…ポロリと涙をこぼし……

 

 

「……顔をあげてください…お兄様……。いいのです……お兄様だって…本当は忍となって…飛燕を使って活躍したかった筈なのに…こんなぽっと出の赤の他人であるわたくしのせいで……肩身が狭い思いをさせてしまいました……。ですから…お兄様にはわたくしに対して怒りを覚える気持ちは間違いではないです……。」

 

 

「…………」

 

 

「でも……こうして謝ってくれた事……わたくしと本当は和解したいと思ってくれていた事が……うれしい……嬉しいです……お兄様……!」

 

 

「…斑鳩ぁ……!すまねぇ…済まねぇこんな下らねぇ兄貴でよぉ……!!」

 

 

「くだらなくないです……!お兄様は……お兄様です……!」

 

 

斑鳩はそんな村雨を許し……そして2人は泣き合いながら和解を果たしたのであった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……そして2人がひとしきり泣き合った後……

 

 

「…おーいムラちゃん終わったかーい?」

 

 

「!…旦那!!」

 

 

「…ゑ?」

 

 

突如先ほどまで気を失っていた翔が村雨にそう言いつつ自力で拘束を解き木から降りてきた。その事に斑鳩は目を点にした…。

 

 

「どうやら仲直りできたみたいだな。」

 

 

「ははっ!これも全て旦那のお陰ですわ!!」

 

 

「え?あ、あの……え……?」

 

 

翔がそう言うと村雨はペコペコと頭を下げつつ翔に礼を言った。……その光景が理解できずに斑鳩は戸惑っていると……

 

 

「あぁ、実はコイツが仲直りしたいって言ってたから芝居を打ってたんだ。こうでもせんとアンタとこいつが1対1で対面できないと思ってな……」

 

 

「し…芝居……?ど、どういう……」

 

 

「おぉ、コイツの性格上無駄にデカいプライド引っ提げてるからな、ただただごめんちゃいって謝れねぇだろうからな。だから決闘でぶつかり合ってみれば気持ちも晴れて素直になれるだろうって思って提案したんだよ。」

 

 

そんな斑鳩に翔は説明する。…そう、以前の大食い大会にて村雨が斑鳩と和解したいと悩んでいた所を提案した案を今日実行したという訳であったのだ。

 

 

「……と、とりあえず飛鳥さんのお兄さんがわざと拘束されていた事は分かりましたが……ゆ、行方不明と言うのは……?」

 

 

「あぁ、実は旦那の所で泊まり込みで鍛えられてたんだ。こんな性格だから親父たちにもこの事を言えなかったからなぁ……」

 

 

翔が芝居を打っていた事は分かったが行方不明の件はどういう事なのかを尋ねると村雨はそう答える。ただただこの数週間翔(と響輝)に鍛えられては帰って来てなかっただけであり、村雨の無駄にデカいプライド故に両親にも知られたくないのか連絡すら入れなかっただけであったのだ……。

 

 

「……普通にただスマンと誤ればいいだけだが俺がこんな性格故にそんな事簡単にできなかったからな…旦那が提案してくれたんだ。ほんと頭が上がらないぜ…」

 

 

「じゃあ常時俺が来たら頭下げろよ、ホレ」

 

 

「…えぇ………」

 

 

村雨は斑鳩を少し騙したという部分もある為に少し申し訳なさそうにしつつもそう説明すると調子に乗った翔がそう言い出す為に村雨は少し呆れつつそう言った……。

 

 

………一応斑鳩は翔が自分と村雨が和解できるような提案をしてくれた事は把握できたが何故兄と知り合いなのかやら色々とごちゃごちゃになっていたが一番気になっていたのは……

 

 

「……あの……お兄様を鍛えたとおっしゃってましたが……」

 

 

「おう、鍛え甲斐があったぜ。これなら暴漢とかに襲われても自力で対処できる筈だぜ。」

 

 

「ははーーー!ありがたき幸せーーー!」

 

 

「………正直お兄様に失礼かも知れませんが……以前よりも明らかに段違いにお強くなられていました…。そして……この短期間でここまで鍛え上げるのは難しい筈………。……飛鳥さんのお兄様……あなたは一体………?」

 

 

斑鳩は翔に尋ねる。村雨に失礼かも知れないが先ほどの戦いから少し油断があった事もあるが村雨は間違いなく自分をあそこまで追い込んできた程の強さを見せた。以前斑鳩の部屋に侵入してきた時と比べては明らかに強くなっておりこの短期間でここまで鍛え上げるには難しい筈であったが翔はそんな村雨をここまで鍛え上げたのだ…。

 

 

……以前の温泉旅行にて佐介から翔もいたと言う話やバイトだけではなく学校も通っていたという話を聞いた為に斑鳩は少し翔が怪しいと思ってしまったのか翔に尋ねたのだ……。

 

 

……すると翔は二ヤリと笑いつつ……

 

 

「……我伝説の忍の孫ぞ?忍としての知識もガキの頃に嫌々ジジイにそれなりに叩きこまれてるからな、それなりに鍛えようと思えば鍛えられるぜよ?」

 

 

「………あ…な、成程……。」

 

 

翔は斑鳩にそう説明すると斑鳩は納得した。……翔も飛鳥と同じ半蔵の孫……だからこそ忍の知識もあり、今の様子から恐らく飛鳥以上に知識などがある為に村雨をここまで鍛え上げられたのだと把握したのだった…。

 

 

(……まぁ本当は蒼鬼に村雨の実力とかを説明してトレーニングのメモを作ってもらったんだけどな……)

 

 

しかし本当は蒼鬼にメニューを考えてもらった為に村雨がここまで鍛えられたのであった……。

 

 

「…ま、とりあえず和解したんだし今日は兄妹仲良くお家に帰りな。」

 

 

「…はは、そうだな……。斑鳩、今日は一緒に家に帰るか。」

 

 

「…!は、はい、喜んで!」

 

 

とりあえず話を終え、翔が村雨と斑鳩にそう言うと村雨は斑鳩に帰ろうと言うと斑鳩は嬉しそうに頷く。

 

 

「……あ、そうだ(唐突)おい村雨」

 

 

「あ、ハイ?」

 

 

帰路に就こうとした所、翔は思い出したかのように村雨を呼ぶと村雨に近づいては……

 

 

 

 

 

 

 

……ドムッ!

 

 

「……ぶぉっ!?」

 

 

「…ちょ!?」

 

 

何故か翔は村雨にボディブローを喰らわせた。ボディブローを喰らった村雨はブフォッと吐き出し、斑鳩はギョッとなった。

 

 

「ぶは…な、なんでやねん………」

 

 

「おめーさっき俺の事殴ったよなぁ?1発は1発だぜ?」

 

 

「ぶ…無礼講みたいな…感じでゆるして…くだせぇよぉ……」

 

 

「人生そんなに甘くないから。それにシナリオで俺殴られる部分なんて聞いてないからな~」

 

 

「ひ…ひでぇ……」ガクッ

 

 

「お、お兄様ぁ!?」

 

 

先ほどの殴られた事の1発の仕返しという訳でやり返してきた為に村雨はそう言いつつガクリと気を失ってしまった……。

 

 

「まぁそんだけ、じゃあな斑鳩さん。兄貴と仲良くな~~~」

 

 

「…えぇ……(困惑)」

 

 

そして翔は斑鳩にそう言ってはそのまま去って行ってしまう為に斑鳩は困惑した表情となるがうずくまっている村雨を心配して声を掛けると……

 

 

「ゴホッ…ハァ…ハァ…ハハハ……旦那はあんな感じだけどな…本当にいい人なんだ…。かつて俺を助けてくれたしそこから縁が出来て俺とも仲良くしてくれたしな…こうしてお前と和解できる切っ掛けとかも作ってくれたからなぁ……。」

 

 

「…………。」

 

 

村雨は意識を取り戻し咽込みつつもそう言う。かつて翔に助けられた事やそれが縁でこうして仲良くしている事、そして今日の件についても語る。その事から斑鳩は村雨は翔を慕っており仲がいい事を理解し、小さく笑みを浮かべた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

……こうして血の繋がっていない兄妹は和解を果たしたのであった……

 

 

 

 




多分この数話は斑鳩さん関連の話になりそう…w

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