斑鳩が村雨と和解して数日経ったある日の事、斑鳩は商店街へとやって来ていた……。
「えっと……佐介さんはハンバーグで…飛鳥さんは太巻き、葛城さんはラーメンで柳生さんはスルメで雲雀さんがスイーツ……そしてあの人は何でも良いと仰ってましたが……」
数十分前にて飛鳥達は帰り道に何を食べようかと話になっており、一同は食べたい物がバラバラであった為に少し揉め事になっていた為、斑鳩は各々の食べたい物を買ってくると言ってこの商店街へとやって来ていたのだ。
「……恐らくこの商店街で揃うはずですが……、……?何やら様子が可笑しいような……。」
斑鳩はふとこの商店街の様子が可笑しい事に気付く。普段であれば活気が溢れている筈であろう商店街であるが何故か静まり返っておりどこも閉まっていたからだ。
一体どういう事なのかと思い辺りを見渡していると………
「全員土下座ァァ!!」
「…っ!?」
突然の怒号に斑鳩もビクッと震え、飛燕を構えて戦闘態勢になり怒号の響いた方向を向くが……
「……ゑ……?」
その方向を見て斑鳩は唖然とする……。
そこにはズタボロの状態となって全員土下座した状態の…恐らくこの商店街で暴れていた不良と……腕を組んで立っている翔の姿があった………。
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「…いや、マジで調子こいてすみませんでした……。せっかく私たちが商店街で迷惑している事を注意してくださったのにそれに腹立てて逆上してしまいすんませんでした……」
「いや、全くだぜ?別に注意してねぇけど何してんだって尋ねたら襲い掛かってきやがってよぉ?鉄パイプにチェーンに木刀……しまいにはナイフまで使いやがってよぉ……お前これが俺じゃなかったら死んでっぞ?」
土下座している不良達(女も含む)は自分達の非礼を翔に謝罪していると翔がそう返す。
……一方翔も何か買いに来たものの斑鳩と同じく商店街が閉まっている事に気付き丁度ここで集っていた不良達に何をしているのかを尋ねると突然キレては襲い掛かって来た為に正当防衛として返り討ちにしたのだった……。
そして今に至り……
「いやーーーホントに…ねぇ………
死ねばよかったのに…(ボソッ…)」
「ハハハハハハハハハハ……」
「ガバァッ!?ゴボボボボボボ!?ちょ…死……ごぼばぁっあ!?」
「あー落ちるのかなぁこの汚れ?」
(悪魔だ…)(ひでぇ…)(アクマ…)
不良の呟いた一言が聞こえていたのか翔は笑いながらいつの間にか用意した水が溜まったタライに今の不良の両足を掴んでは逆さ吊りにしつつも頭を水に突っ込んだ。苦しそうにもがく不良を見ながら翔はニヤニヤしつつそう呟くために他の不良は青ざめながら内心でそう思っていた……
「ちょ!?飛鳥さんのお兄さん!?」
「…お?」
「おぼぉっ!?」
「り、リーダー!!」
商店街を荒らしていたとは言え流石にマズいと思ったのか斑鳩が叫ぶと翔はそれに気付いては不良の両足を離した。
「あら斑鳩さんじゃないの?最近よく会うね~」
「いや、言いたい事は色々あるんですが何をしてるんですの…?」
「あぁ、この不良達と今の商店街と関係ありそうだから尋ねたら襲い掛かって来たから正当防衛したまでの事よ。」
「いや!?正当防衛でしたか今の!?」
斑鳩が現れたことに翔はいつも通りにそう返すも斑鳩がそう尋ねてくるので翔は今のを正当防衛したと言い出す為に斑鳩はツッコミを入れた。
……すると不良達は青ざめつつも水責めされていたリーダーを担いで逃げ出した。
「おうお前らーあんまし商店街とかで迷惑かけんじゃねぇぞ~?
次は墜とすぞ?」
(何処に!?)
逃げ出す不良達に翔はそう言う……もニヤリと笑みを浮かべながらそう言い出す為に斑鳩も青ざめては内心でそう思った。
「おぉ~~~兄ちゃんやるなぁ~~!…滅茶苦茶だけどなw」
「助かったぜ~~~!これで商売できるぜ~~!」
「商店街を救ってくれた恩だ、サービスしてやるよ!」
すると不良達のせいで店を閉めていた店員たちが姿を現し不良を追い払った翔に感謝していた。
「いや~~~ここの喫茶店のパフェが普段より安く食えるのは嬉しいね。」
「……えっと…わたくしは何もしていないのに安くしていただいてよかったのでしょうか…?」
「気にすんなって、人の厚意は受け取るもんだって。」
その後、斑鳩は買い物を終えて翔と共に喫茶店に来ていた。翔はここのパフェを食べに来た様子であり先ほどの件でサービスとして普段よりも安く食べれた事に嬉しそうにしていた。一方何もしていない斑鳩もサービスを受けた為に何処か申し訳なさそうにしている為に翔は彼女にそう言った。
「えっと……飛鳥さんのお兄さん……」
「おいおい、俺には翔って名前があるんだからそう呼んでくれよ。飛鳥さんのお兄さんって呼びづらいだろ?(主に作者も打つのが面倒w)」
「あ、そ、そうですね…では翔さん……」
斑鳩は翔の事を呼ぶが飛鳥さんのお兄さんと呼ぶ為に翔はそう言う。そう言われた為に斑鳩は『翔さん』と呼び……
「……数日前の事……ありがとうございます。あなたがお兄様に協力をしてくださったお陰で…わたくしとお兄様が和解できました。感謝しても…しきれないです…。」
「気にすんなって。村雨のヤツもお前とは和解したいって言ってたし…ま、アイツがしょーもないプライドをいつまでも持ってたせいでもあるしな…。」
数日前にて村雨と和解した時に翔も協力してくれた事にお礼を言った。最後になって気付いたが翔も協力してくれたお陰で和解できた為に感謝していたのだった。
「…それに……お兄様は随分と翔さんを持ち上げておりましたよ。旦那には色々と助けてもらったりとか…あなたの武勇伝とかをあの後沢山語っておりましたよ。」
「武勇伝て……別に俺そんなにな事してたか?」
和解して家に帰った後、村雨は斑鳩に翔の武勇伝を語った事を話すも翔は疑問に思いつつも「?」を浮かべていた。
「……それも含めて……味方なんていないって思っていたお兄様とお友達であってください……ありがとうございます。」
そして斑鳩は翔に村雨と友達でいてくれている事にお礼を言った。……鳳凰財閥に斑鳩が来た時に両親はもちろん鳳凰財閥の部下達も斑鳩に期待を持っていた。しかし村雨はそんな様子を見て自分には味方が居ないと思い込んでしまい、斑鳩を恨むようになったのだ。そんな村雨を翔が友達であってくれた事で村雨の心の支えになってくれたと思い斑鳩は感謝したのだった。
「いや、友達じゃねぇな…アイツは舎弟だよ。」
「…えぇ…?」
「ま、ジョーダンジョーダン。アイツにもそれなりに世話になってるしな。飯奢ってもらったりとかな……」
(……何か本当に舎弟な気が………)
しかし翔は村雨は友達ではなく舎弟と言い出すも冗談と言いそう言うが……飯を奢らされてる時点で本当に舎弟では?…と斑鳩は思ってしまった。
「…っと、付き合わせといてなんだが佐介達の事は大丈夫か?」
「…あっ!そ、そうでしたわ!早く帰らないと皆さんお待ちになっていますわ。」
「何か悪いな、付き合わせた感じになって……」
「いえ、わたくしも翔さんにお礼を言いたかったので…」
ふと翔は斑鳩にも用事がある事を思い出しそう言うと斑鳩も思い出しては早く半蔵学院に帰らないといけない事を思い出しては席を立ちあがった。翔は少し申し訳なさそうに言うも斑鳩はそう返した。
「そんじゃあまたな、佐介とかにもよろしくな。」
「はい、翔さんこそお元気で。」
翔と斑鳩は互いにそう言いつつも別れ、斑鳩は半蔵学院へと帰って行った。
因みにこの後半蔵学院に帰り、斑鳩は各々が食べたい物を全員分買って帰って来たのだが何故か全部を混ぜ込んで調理してモザイク無しでは写せないゲテモノ料理として持って行った。しかしゲテモノ料理だったが味は何故か美味しいと評判であったそうな………。