閃乱カグラ ~光と影の忍達~(仮)   作:レタスの店長

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悲しみの戦い!? ~翔&蒼鬼VS半蔵学院~

 

 

「翔……兄さん………!?」

 

 

「そ、それに……蒼鬼ちゃん……!?」

 

 

戦いが終わり重傷を負った柳生をすぐさま病院へと連れて行こうとした矢先、突如現れた翔、そして蒼鬼に佐介達は驚きが隠せずにいた。

 

 

「ど、どうして佐介くんと飛鳥ちゃんのお兄さんがここに……!?」

 

 

「そ、蒼鬼ちゃん……それに……お兄ちゃん……」

 

 

雲雀は何故翔がここに居るのか分からない状態であったが飛鳥は先ほど焔と戦った為に何かを察していた。

 

 

「おう、元気そう……でもないかさっきまで戦ってた様子だしな。」

 

 

そんな佐介を見て翔はいつもの様子でそう声を掛ける。しかし半蔵のメンバーは静まり返った状態であった。……一部は驚きでもあるが佐介と飛鳥は何故に翔がここに居るのかを分かっていたからであろう。

 

 

……しかしそんな沈黙を……佐介が破った。

 

 

「………翔兄さん………」

 

 

「おん?どした佐介?」

 

 

「………嘘……ですよね………?」

 

 

「…何が?」

 

 

「………先ほど光牙くんと戦って……気付きました……でも…冗談ですよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……翔兄さんが………蛇女子学園の忍だなんて……!」

 

 

「…え!?」

 

 

「な、なんだって!?」

 

 

「う、嘘~!?」

 

 

佐介の問いを聞き斑鳩、葛城、雲雀は驚きが隠せなかった。……そう、佐介はあの温泉旅行にて翔と再会し、光牙とも出会っていた。その事もあってか先ほど光牙が蛇女の忍であった事を知ったと同時に翔も蛇女の忍なのではと気付いたからであった。

 

 

「嘘ですよね、翔兄さんが……!嘘って言って下さいよ!」

 

 

「……残念だが正解だ。俺は蛇女の忍だぜ、佐介。」

 

 

「「「「「っ!!!」」」」」

 

 

佐介の問いに翔がそう答えた為に一同は衝撃を受け、特に佐介と飛鳥はショックが大きかった。

 

 

「そ……そんな………」

 

 

「ど…どうして……?どうして……悪忍なんかに……!?」

 

 

「色々あんだよ。」

 

 

ショックを受けた佐介と飛鳥…飛鳥がそう尋ねるも翔はそう答える。……そんな時……

 

 

「………騙していた……のですか………?わたくしを…いや、わたくし達を……」

 

 

「う~ん…騙してたわけじゃあねぇけどな…確かにいつかは戦わねばいけねぇ状況も出来るだろうなって思ったけどそれがただ今日になったってだけの事よ。」

 

 

斑鳩は飛燕を抜刀しようとする構えで翔を睨みながらそう尋ねる。……その目尻には少し涙が浮かんでおり彼女にとっても恩人である翔が悪忍であった事に斑鳩もショックを受けていた……。

 

 

「…まぁお喋りはこの辺にして…俺がここに現れた理由は説明しなくても分かるだろ?」

 

 

「……師匠……アタイらと戦おうってのか?」

 

 

「あいつ等と戦って疲れてるかも知れねぇけど忍になったら実際にこういった場面も出てくるんだ、卑怯とは言わせねぇぜ?」

 

 

「……っ、ひ、雲雀さん!柳生さんを病院へ!」

 

 

「え!?あ、はい!」

 

 

翔がそう言うと葛城は翔達が自分達と戦おうとしている事を察する。その事に斑鳩は雲雀にそう指示を出すと雲雀は慌てて柳生を抱えてその場から去って行った…。

 

 

「お…お兄ちゃん………」

 

 

「翔兄さん……」

 

 

「……構えろよお前ら。まさか俺が相手だからって戦えねぇってか?」

 

 

「や、やめてよお兄ちゃん…!こんなの間違ってる……!」

 

 

「そうですよ…!善忍悪忍と言う立場だからと言っても……こんなの……!」

 

 

動揺して戦いの構えを取らない飛鳥と佐介を見て翔がそう言うもそれでも飛鳥と佐介は戦おうとしなかった……。

……そんな2人を見て翔はため息を吐くと………

 

 

「………お前らが目指そうとしてるのは何だ?忍じゃないのか?お前ら、そんな生半可な考えで居るってんなら実際に忍になったら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死ぬぞ?

 

 

「「……っ!?」」

 

 

そう言った瞬間、翔は佐介と飛鳥の目の前に一瞬で現れた。そして翔は飛鳥に掌を向けており……

 

 

「っ!飛鳥ぁ!」

 

 

「…ぁ……」

 

 

葛城が叫ぶも既に遅く翔の掌はバチバチと電撃が放たれる状態になっており飛鳥は回避できずそのまま電撃を……

 

 

「……!」

 

 

放たれる事は無く翔は何かに気付いたのかその場から離れた。すると何者かが飛鳥の前に現れては斬撃を振り下ろしていた。

……そこには右目には眼帯を付けており焔と同じく六爪流の使い手なのか片手には3本ずつ刀が握られていた少年が立っていた。

 

 

「……何だお前?」

 

 

「ま、政宗君……。」

 

 

「ふん、情けが無いな、お孫様に佐介。」

 

 

眼帯の少年…『政宗』は飛鳥と佐介にそう吐き捨てる。……以前温泉旅行に行った際に佐介が言っていた『もう1人』とは彼の事であったのだ。

 

 

「……アンタ、中々強そうだな。」

 

 

「そりゃあどうも」

 

 

「…だがアンタには用はない……」

 

 

「おん?」

 

 

政宗は翔にそう言うも同時に吐き捨てるように言う為に翔は「?」を浮かべるもふと政宗が向けている視線の方を向く…。その方には蒼鬼が居た……。

 

 

「…見つけた……見つけたぞ……!!!」

 

 

「…!貴方は……」

 

 

政宗は蒼鬼に向けてそう言う。……その表情は…嬉しさなのか…憎しみと怒りなのか……色々な感情が混ざっていた。そして政宗を見て蒼鬼は思い出したのか驚きの表情を浮かべた。

 

 

「知り合い?」

 

 

「……以前…蛇女に潜入して生徒を大量虐殺した人物の話…覚えてますか?」

 

 

「あぁ、結局はお前に完膚なきまでに倒された挙句見逃したって奴か…ゑ?コイツなの?」

 

 

翔が蒼鬼に尋ねると蒼鬼は答える。

 

……翔と響輝が蛇女に来る前に起きた事件……それは眼帯を付けた六爪流の使い手が蛇女に居たとある人物を探す為に蛇女に潜入し、迎え撃ってきた生徒、倒した生徒を尋問した際に答えられなかった生徒を1人残らず虐殺していた話であった。しかしその人物を蒼鬼が完膚なきまでに倒してしまい、挙句の果てには慈悲を与えられ見逃したという事件の事であった。

 

……その事件を起こした張本人が…政宗であったのだ。

 

 

「……成程、それで蒼鬼に復讐しに来たってタマか?」

 

 

「…………っ…!」ギリッ…

 

 

「………聞こえちゃいねぇ…。おい蒼鬼、こういった奴はストーカーよりもタチ悪いんだから息の根止めなくちゃダメでしょ…」

 

 

「…いや、そう言う言い方で物騒な事言われても困るのですが…」

 

 

それを聞いた翔は政宗が無様に生かされた事を根に持って蒼鬼に復讐しに来たと思い尋ねるも政宗は聞いておらず先ほどから蒼鬼を睨み続けている為に翔はため息を吐きながらも物騒な事を言い出す為に蒼鬼も困惑しながらそう返した。

 

 

「………しょうがねぇ…蒼鬼、その政宗って奴はお前が相手してやれ。どうせ俺の事は眼中に無さそうだしな……。」

 

 

「あ…はい……」

 

 

なので政宗の相手は蒼鬼に任せ自分は佐介達を相手すると指示した。

 

 

「…師匠、あんたが幾ら強いとはいえアタイら全員を相手ってを舐めてるんじゃねぇのか?」

 

 

「それもそうか…ならば応援を呼びたい…って所だけど今そいつ霧夜センセを足止めしてるからなぁ……」

 

 

「…っ!?(霧夜先生を足止めって……てことは師匠もあのちびっこおっぱい娘もそんなに強いのか…!?)」

 

 

そんな翔が自分達を1人で相手すると言い出す為に葛城がそう言うも翔がそう答える為に驚きの表情を浮かべた。その事から翔と蒼鬼がそれ程までに強いと把握した……が最も葛城は翔がそれ程強いという事に内心嬉しい気持であったが…。

 

 

「…まぁ残念ながら俺一人になるけど我慢してくれや」

 

 

「…いや、あんたがそう言うなら別に文句もねぇんだけどよ……」

 

 

「……でもハンデ的には良いんじゃねぇかい?約二名戦意喪失してるんだし…」

 

 

「…っ!幾らなんでもそんな言い方するんじゃねぇ…っ!」

 

 

翔がそう言うと葛城もそう返すがふと翔が佐介と飛鳥の事をそう言う為に流石の葛城も黙っていられず翔に攻撃を仕掛けた…!葛城の放つ連続蹴りを翔は回避していった。

 

 

「蹴るスピードも速いし威力も高そうだ……当たるとこりゃあ痛そうだな……だが……!」

 

 

「っ!?」

 

 

「うぉりゃあ!」

 

 

「う…うおぉぉお!?」

 

 

翔は葛城の放つ蹴りの1つ1つが速く重い威力である事を察知しつつも翔は葛城の足を掴んではそのまま投げ飛ばした!

……そして葛城に掌を向けるが……

 

 

「…!」

 

 

カキィンッ!!

 

 

背後から気配に気づいたのかクナイを手にして構えると斑鳩の抜刀を防いでいた。

 

 

「………っ!」

 

 

「…中々良い隙の突き方だが少し遅かったな…。もう少しで俺の首とれたかもな。」

 

 

背後から仕掛けるも気付かれ、しかもクナイで攻撃を防がれた事に斑鳩も驚き目を見開く。仕掛け方が良かったがまだまだであった事に翔はそう評価する。

 

 

「全部……嘘だったんですか…!?」

 

 

「ん?」

 

 

「……佐介さんや飛鳥さんとの再会を喜んでいたのも……わたくしとお兄様が和解出来る場を設けてくださったのも……!…すべては……わたくし達と接触する為に図っていた事だったのですか…!?」

 

 

「………それは俺が悪忍だからそう思ったのか?」

 

 

斑鳩は目に涙を浮かべてそう言う。半蔵の寿司屋にて翔が佐介と飛鳥との再会を喜んでいたのも、斑鳩が村雨と和解できるように場を設けてくれたのも……すべては半蔵の忍と接触するに過ぎなかったと斑鳩は思い込んでいたのだ。

 

 

………その瞬間、翔は大きくため息を吐いてはそう言いつつ斑鳩の飛燕を上空へと蹴飛ばし……

 

 

「………斑鳩さん、あんたがそう思ってるんだってんなら………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……あんた、相当つまんねぇ女だな…」

 

 

翔はそう吐き捨てたと同時に斑鳩に掌を向けては……

 

 

「……『始電』…」

 

 

「……ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

斑鳩に電撃を浴びせた。強力な電撃を浴びては斑鳩は悲鳴を上げて感電し、電撃が収まると斑鳩は倒れ込んでしまった…。

 

 

「い、斑鳩!…この野郎……!!」

 

 

斑鳩がやられた事に葛城は怒りの表情を浮かべつつ胸から秘伝忍法書を手に取り…

 

 

「秘伝忍法!『デッドスクリュードラゴン』!!」

 

 

葛城は秘伝忍法を発動させ、竜巻を起こしながら前方にスクリュードロップキックしつつ翔に向かって突っ込んできた!

 

 

……対する翔は右拳に力を込めると右拳が炎に包まれ……

 

 

「…『熱鋼拳』……!!」

 

 

突っ込んできた葛城に向かって炎の拳を振るった!!2つの技がぶつかり合って火花が飛び散り……

 

 

「ぐっ……うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

葛城は負けじと力を込めて押し込もうとする……が……

 

 

「……ぬぅぅぅ………むぅん!!!」

 

 

「ぐ…うわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

逆に翔が力で押し切り、押し切られた葛城は吹き飛ばされてしまい壁に叩き付けられてしまった……!

 

 

「……さて……次はお前らだ……。構えるまで待ってやるから早くしろよ。」

 

 

「い…嫌だよ…!お…お兄ちゃんと戦うなんて……できないよ……!」

 

 

斑鳩と葛城を倒した翔は佐介と飛鳥の方を向き、そう言うも未だに飛鳥は翔と戦おうとしない為に翔がため息を吐くと……佐介が立ち上がる……。

 

 

「………どうしても……なのですか………?」

 

 

「あぁ、どうしてもだ。」

 

 

「……分かりました……それならば………僕はあなたを…翔兄さんを止めます……!」

 

 

「………それでいい。…来い……!」

 

 

「…っ!駄目だよ!!」

 

 

佐介はもう戦うしか道が無い事を悟ったのかそう言いつつ翔に立ち向かい、その決意を見た翔は小さく笑みを浮かべては迎え撃つように構えた。

………飛鳥が制止の声を上げるも2人は止まる事は無かった……。

 

 

「はぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!」

 

 

佐介は葛城以上に素早く思い連続攻撃を仕掛け、翔はそれをガードするように防いだ。

 

 

「……葛城以上に速く……更に重い威力……!……流石は渡米して修行していたと言う噂は伊達じゃないみたいだな……!!」

 

 

「………っ……!!」

 

 

佐介の攻撃に翔は佐介の成長を感じ取りながらどこか嬉しそうにしつつもカウンターで攻撃を振るった……!佐介もそれに気付いてはガードする体制を取って攻撃をガードするも……

 

 

「………つっ……!」

 

 

ガードした腕に痛みと痺れが走り、それ程までに強い威力であった事に佐介も驚きが隠せなかった……。

 

 

「ならば……はぁぁ……『獣波拳』!!」

 

 

佐介は両手に気を溜めてはその気を放ち、ライガーを模様したエネルギー波が翔へと向かって飛んで行った…!

 

 

「……『始電』!」

 

 

対する翔は電撃を放ってはライガーを模様したエネルギー波にぶつけ相殺した。

 

 

「『螺旋脚』!!」

 

 

「……むっ!?」

 

 

相殺した際に起きた煙に佐介は入り込んではそこから飛び出し、回転しながら連続回し蹴りを放ちつつ突っ込んできた。流石の翔も回避できない為に連続蹴りをガードするが……

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁ………!!」

 

 

「……ぐぅっ!?」

 

 

連続蹴りが終わったと同時に佐介は屈んで翔の懐へと潜り込み……

 

 

「『天轟拳』!!!」

 

 

「…っっ………!!」

 

 

拳を強く握りしめては気を纏い翔の顎へとアッパーカットを喰らわせ………

 

 

「……あっ……!!」

 

 

「………(ニッ)」

 

 

…られず……紙一重翔は体を後ろに反らし天轟拳を回避した……!技を外した事に佐介は驚愕の表情を浮かべ、翔も冷や汗を掻きながら小さくニヤリと笑みを浮かべては……右拳に力を込めては右拳を炎に包み……

 

 

「『熱鋼拳』…!!」

 

 

「……がはぁっ!!!」

 

 

佐介の腹に拳を振るった…!攻撃を受けた佐介は口から少量の血と胃液を吐きながら吹き飛ばされ……壁に叩き付けられてしまった……!!

 

 

「ぁ……ぐぅ………!!」

 

 

佐介は炎のボディブローと壁に叩き付けられたダメージによって意識を失った………。

 

 

「……佐介……やっぱりお前は凄い奴だ…俺の見込んだ通りの奴だったよ……。……だが今のままでは俺どころか…光牙ですら勝てんぞ……。」

 

 

翔は意識を失って聞こえてはいないであろうが佐介を褒め称えるようにそう呟いた。……今は敵であろうとて弟分の成長は正直翔にとっても嬉しい事であったのだろう……。

 

 

「…………さて…残りはお前だけだ飛鳥……。佐介もやられた今、戦えるのはお前しかいないぞ……?」

 

 

「ぁ……あぁ…………」

 

 

「………………。」

 

 

そして残った飛鳥に翔はそう言うも……飛鳥は怯えた表情となっていた。

 

……飛鳥の内心は……翔と戦いたくないという思いもあれば……勝てっこない……斑鳩や葛城……更には佐介をも倒してしまう翔を相手に自分が勝てる訳ないと……その気持ちでいっぱいいっぱいになってしまっていた……。

 

……そんな飛鳥を見て翔は大きくため息を吐いては……

 

 

「………見損なったぞ飛鳥……そんな気持ちで忍になろうとは……ジジイを受け継ごうとは……片腹いてぇわ……」

 

 

翔はそんな飛鳥にそう吐き捨てた。……彼女が愛する佐介をも倒せばそれが発破となって敵討ちとして立ち向かってくるだろうと思ったのだがその考えは外れてしまい結果このような状態となってしまっていた。

 

 

………そしてふと翔は蒼鬼の方を向くと……

 

 

「……向こうもまだ戦ってるけどもう結果は見えてるようなモンだな…。」

 

 

もう飛鳥に興味を無くしたかのようにそう呟いては蒼鬼の方へと向かって行った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ………はぁ…………はぁ…………!」

 

 

「…………。」

 

 

一方蒼鬼と政宗の戦いは……両者体に傷は付いていないものの政宗は息を切らしており一方蒼鬼は息を切らしておらず汗一つも掻いていなかった。

 

 

「…はぁ…はぁ……!ふざけているのか……!何故……反撃してこない……!!」

 

 

政宗は怒りを含めながら蒼鬼に問う。……どうやら蒼鬼は政宗の猛攻を今まで全て回避しており反撃すらしなかった様子であった………。

 

 

「………もう……止めましょう……。」

 

 

「…なに……っ!?」

 

 

「……………以前にも言ったように……今のあなたには何も見えていない様子です……。そんな感情や目を持った今のあなたに私への攻撃は当たりませんし私も絶対に負けません…。だから……」

 

 

「………っっっ!!舐めるなあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

蒼鬼は政宗にそう説得する。……過去に何かあったのか分からないが今の政宗は以前蒼鬼が戦った時と同じく目は怒りや恨み、後悔に満ち溢れており、何も見えていないに等しい状態であったのだ。それをすぐに察した蒼鬼は戦ったとしても結果はあの時と同じだと思いこの戦いに意味がないと思ってしまったのだ。

 

 

………そう言われた政宗は更に怒りを爆発させては攻撃を仕掛けようとするも……

 

 

「……『始電』…」

 

 

「…っ!?」

 

 

突如飛んできた電撃に気付き、政宗はそれを回避した。……すると蒼鬼の背後には翔が立っていた。

 

 

「…!翔くん………」

 

 

「……撤退するぞ。俺の気は済んだし……お前もこれ以上はやっても無駄だって思ってるんだろ?………スマンな、付き合わせて。」

 

 

「…い、いえ………」

 

 

蒼鬼も翔に気付き、翔は蒼鬼にそう言いつつ付き合わせてしまった事を軽く謝罪する。

 

 

「……邪魔をするなぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

邪魔をされた事に政宗は怒りの表情で今度は翔に向かって攻撃を仕掛けてきた…!一方翔は再び政宗へと掌を向けて……

 

 

「……『雷光』……!」

 

 

電撃を放つも今度は一直線に走るビーム状の電撃を政宗に放った。政宗はそれを両手に持つ3本の刀で防ごうとするも……

 

 

…パキンッ!!

 

 

「…なっ………!?」

 

 

その電撃は防ごうとしている刀を折っては突き抜けては政宗をそのまま壁へと吹き飛ばしていき……

 

 

「があああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

壁に激突したと同時に電撃が飛び散っては政宗を感電させた。刀をも突き破る威力の電撃を受けた政宗も今の一撃で気を失ってしまった。

 

 

「……意識は奪っても別に死にはしねぇ威力だ、そのうち起きるだろ。……帰るか。」

 

 

「え…あ……はい………」

 

 

翔は蒼鬼にそう指示を出しては撤退しようとした……時だった……

 

 

「……いや……嫌だ…………」

 

 

「…!……翔くん………」

 

 

「……………」

 

 

突如弱弱しい声が聞こえ蒼鬼はそれが聞こえたのか翔を呼び止めてはその方を向かせた……

 

 

「……やだ……いっちゃ…嫌だ……!……いかないで……いかないで……お兄ちゃん………!」

 

 

「………………」

 

 

飛鳥が座り込みながらも泣きながら手を伸ばしながらそう言う。……だが翔はそんな飛鳥に何も言わず……その表情は悲しみなのか、哀れんでいる表情なのか分からずそんな表情を向けてはそのまま蒼鬼と共に去って行ってしまった……。

 

 

「あ……あぁ………ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

 

去って行く翔を目の当たりにし、一人取り残されてしまった飛鳥は泣き叫んだ……。

 

 

………大好きな兄が敵になってしまった事を……実力の差を見せつけられた事を……色々な事実を受け入れる事が出来ずに飛鳥はただ泣き叫ぶしか出来なかった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(………すまない……)

 

 

 

 

 

 




……書いてて恐ろしい程にシリアスとなってしまった…wこれ、この後どうすんのよ……w

……政宗くんが登場しましたが扱いがかなり酷い感じが……w終末好きの根暗さんすみません……




次回は半蔵側の話と同じく蛇女側での話になるかと思います。

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