閃乱カグラ ~光と影の忍達~(仮)   作:レタスの店長

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翔VS焔 ~焔のリベンジマッチ~

 

 

半蔵学院襲撃から数日後、翔達はいつも通り修行を行っていた……が…

 

 

「ああぁぁぁぁぁムカつくうぅぅ~~!あの柳生って奴はぁぁぁ!!」

 

 

射撃訓練場にて未来は怒りながら射撃を行っていた。

…それもその筈あの戦いにおいて未来は柳生にやられ連動していた忍結界を不安定にさせてしまい撤退する羽目に…つまり戦犯になってしまっていたからだ。

 

 

「…おいおい、闇雲に撃っても全然当たってねぇじゃねぇか…。そんなに悔しかったのかよ。」

 

 

「そりゃあ悔しいに決まってんでしょ!戦犯になったのは勿論の事あの柳生って奴はあぁ……!!アタシを無視して「雲雀…雲雀ぃ…」とか…まるでアタシが眼中に無いって様子が…ああぁぁぁ~~!!」

 

 

「み…未来………」

 

 

「……………。」

 

 

一方そんな未来の修行を見つつも翔がそう宥めると未来がそう答える。

 

……聞けば未来は柳生と対峙した際に柳生は雲雀を心配していてはまるで未来が眼中に無い様子であったのだ。その事に普段から無視される事が嫌いな未来は激昂し柳生に攻撃を仕掛けるもあっさりと倒されてしまったのだった……。

 

 

「……とぉうぃ!」

 

 

「あいだぁ!?」

 

 

「お、お兄ちゃん!?」

 

 

すると翔はそんな未来の頭にチョップを喰らわせたために喰らった未来は痛がりながら、そんな翔の行動に唯依もギョッとしていた。

 

 

「な、何すんのよ!?」

 

 

「…それがお前の弱点だ。お前が何故に無視されるのが嫌いなのかは知らんが忍ってのは気持ちが熱くなろうとも心は冷静でいなくちゃいけねぇ。そんな場面になったんだったら無視しているのを利用して背後から鉛玉ぶち込む冷静さが無くちゃいけねぇだろうに…」

 

 

「う……」

 

 

チョップした翔に涙目で睨む未来であったが翔の言葉にぐうの音も出なかった。

…翔の言う通りそれをチャンスとして背後を向いている柳生に銃弾をぶちかませば深手を負わせる可能性もあったからだ。

 

 

「俺も人の事は言えんがお前もまだまだ精神的に未熟だ……。でもお前は射撃の腕は確かだ、冷静になれば大体の敵に鉛玉をぶち込む事なんてわけないだろう。その弱点を克服する為にも……精進していこうぜ。」

 

 

「う…うん……」

 

 

翔は未来にそう言うと少し納得したのか落ち着いて頷いた。翔の言った言葉が間違いでないと思ったからであろう。

……そして気を取り直し翔達は修行を再開しようとした…時だった……

 

 

「…これはこれは毎度毎度後輩の指導とはご苦労な事だな…」

 

 

「……っ……」

 

 

「…んだよ、今いいところなんだから邪魔しないでもらえるかな?」

 

 

そんな時、突如煽るかの言い方で翔にそう言う人物が現れた。……無論焔でありそんな事を言った焔に唯依は睨みつけ、翔は呆れながらそう返した。

 

 

「おぉ、それは悪い事をしたな。戦犯を犯したそいつに指導する事は確かに大切な事だ、だがお前も指導している暇はあるのか?聞けば蒼鬼と3人がかりであの甘ちゃん学校の教師すら足止めで精一杯だったと聞いたが?」

 

 

「…っっ……!!」ギリッ…

 

 

「おうおうあんな安い挑発に引っかかるな…お~よしよし…。……んだよ、お前は飛鳥に圧勝したから自慢しに来たってのか?しょーもないやっちゃで……」

 

 

焔は翔達にそう言い、自分の事も言われた未来も焔を睨みつけるので翔が宥めつつ呆れながら焔にそう返す。

 

 

……因みに焔は翔の言う通り飛鳥に圧勝していた。

 

他にも光牙は佐介に圧勝…ではないがそれでも佐介が手も足も出なかったと思ってしまう程に力を見せつけていた。

 

詠は斑鳩の力を見誤っていたのか未来程ではないが手痛い反撃を受けてしまったらしい。

 

日影も葛城に圧勝していたが別にそこまでは気にしていないらしい。

 

春花は雲雀は勿論の事忍結界を破り負傷していた柳生をも倒していた。

 

そして籠鉄はまさかの政宗と交戦しており苦戦はしたものの両者互角で戦っていたそうな。

 

真司蛇はどうやら半蔵の選抜候補生と交戦しておりやはり選抜候補生とは言え真司蛇には敵わなかったらしく軽くひねられておりその後真司蛇は籠鉄の応援に向かっていた。

 

 

「…それとも焔さんは自分は勝ったから褒め称えてほしいってのか?お~~お~~よしよし頑張ったでちゅねぇ~~~♪」

 

 

「……黙れ!」

 

 

「……んじゃ何しに来たんだよ。俺だって暇じゃねぇんだからよ…用がねぇってんなら帰れよ。……よし、アイツなんかほっといて修行すんぞ。」

 

 

そんな焔を煽るように褒める翔に焔は更に殺意を露わにする。しかしそんな殺意に動じる事も無く翔はしつこすぎる焔を尻目に未来や唯依達の指導を始めようとすると……

 

 

「…私と戦え…!」

 

 

「……はい?」

 

 

突然自分に勝負を挑んでくる焔に翔は少し唖然とする。確かに以前しつこいくらいに勝負を挑んできた事があったのだがここの所そんな事は無かった為に少し驚いたのだ。

 

 

「…聞こえなかったのか…!?私と戦えって言っているんだ!」

 

 

「……いや、何故そうなるんだよ……。…あぁそうか、最近蒼鬼に指導してもらいつつそんでもって飛鳥に勝ったから俺に勝てるとか思っている算段か?だとしたらお前それは自惚れって奴だぜ。」

 

 

「…ならば試してみるか?以前とは違う私を……はあぁぁぁ!!」

 

 

焔の言葉に翔は煽るかのように言う。翔の言う通り焔は最近蒼鬼に指導を受けており確かに実力が付いたと聞く。そして先日飛鳥に圧倒した事から翔は自惚れていると思いそう返すが焔は問答無用と言わんばかりに攻撃を仕掛けてきた。

 

……そんな焔に呆れつつため息を吐くと…

 

 

「……お前ら下がってろ、とりあえずこの馬鹿黙らせるわ」

 

 

「「う、うん……」」

 

 

翔は唯依と未来が巻き込まれないようにそう伝えると焔の方を向いて挑発するかのように指をクイックイッ…と動かした。

 

 

「フン、その余裕そうなツラ…後悔に変えてやるぜ!!」

 

 

焔はそう言うと翔に向かって突っ込んで行き、連続で斬りかかる……も、翔はそれを余裕かのように回避していった……。

 

 

(……確かに以前と比べりゃスピードもかなり上がっている様子だし隙も少しだけ少なくなった……蒼鬼の修行の賜物だな……。…だが……まだまだだ……)

 

 

「……っ!」

 

 

翔は焔が確かに以前と比べれば強くなった事を感じていたがそれでもまだまだであると思いまたもやお留守となっている足元に気付き足を引っかけて転ばそうとする……が、焔はそれに勘付いてかジャンプして回避した……。

 

 

「…ほぉ?」

 

 

「何度も同じ手にかかるかよ!」

 

 

「……でも甘いな…!」

 

 

「……っ!!」

 

 

回避した焔に翔は感心し、焔がそう言うも翔はそのまま無防備になっている焔に回し蹴りを喰らわせる。焔も刀で防ぐも勢いが強いのかそのまま吹き飛ばされてしまった……!

 

 

「がっ……!」

 

 

「『始電』」

 

 

「ぐあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

更に追い打ちで強力な電撃を浴びせ焔は感電しつつも吹き飛ばされ地面に叩き付けられた。

 

 

「……それで強くなったと思い込んでる様子だがまだまだ俺のタマ盗るには程遠いな。」

 

 

「…ぐっ……舐めるなよ……!これで終わりと思ったら……大間違いだ!!」

 

 

翔は倒れた焔にそう言うも焔は感電ダメージを受けつつも立ち上がっては再び構える。そんな焔に翔はタフさだけは確かである事を内心で感心した。

 

 

「…秘伝忍法…『魁』ぇぇ!!」

 

 

焔は翔に向かって走り出すと同時に秘伝忍法を発動させた。この秘伝忍法は以前翔に足を引っかけられて中断されてしまった秘伝忍法であったがやはりあれから1年経っている事もありあの時よりもスピードが格段に違っていた……が……

 

 

「……よっ!ほっ!流石…にっ!足引っかけて!中断はっ!できないようにっ!なってるっ!……な!」

 

 

「……っ!!」

 

 

しかし翔はそれを簡単にかわしていき、背後から斬りかかろうとしていた焔に振り返っては殴りつけようと拳を振るおうとした……瞬間、焔は上空に飛び上がった。

 

 

「…おぉ…!」

 

 

今のを回避したことに翔は少し驚きつつも感心していた。一方焔は上空に飛び上がったと同時に……

 

 

「『獣煉獄』!!」

 

 

「……そんなモン……」

 

 

両手の刀を突き出しつつ回転しながら翔へと突っ込んで行った……!しかし翔はそれをジャンプして回避……するが焔はそれも計算の内と言わんばかりに一旦回転を止めてはジャンプしている翔の方を向き…

 

 

「…おおぉぉぉぉぉ!!」

 

 

「っ!マジか……!」

 

 

再び回転しながら翔へと突っ込んで行く…流石の翔も空中では回避できないのか両手に力を溜めてはそれを受け止めようとした……!!

 

 

「だあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「ぐっ……おおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

回転と回転を受け止める手のぶつかり合いで火花がバチバチと飛び散る。……しかしやがて焔の回転が少しずつ遅くなったかと思えば……

 

 

「……おっっっらああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

翔はそのまま焔を地面に目掛けて投げ飛ばした。投げ飛ばされた事に焔も体勢は整えられなかったが受け身を取り地面に叩き付けられるダメージを抑えた…。

 

 

「………いてて…やるじゃねぇか前よりも……」

 

 

「…当たり前だ……以前とは違うと言った筈だ……。しかしお前は以前とはあまり変わらない様子だがな……」

 

 

翔は焔の回転斬撃を受け止めた為に手のひらから血が出ていた。対する焔は息を切らしつつも翔にそう吐き捨てる。……口だけでなく確かに焔は以前とは違っていた。

 

 

………すると翔は小さくため息を吐くと…

 

 

「…確かに正直情けねぇな……お前を少し舐めた結果……このザマだからな……」

 

 

焔の言葉に翔も頷いていた。どうやら焔の言う通りで舐めた結果このザマであるという事を自身も感じ取っていたからだ……。

 

 

「…………。……しゃーない………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと……その気になろうかな……?

 

 

「……っっっっっ!!??」

 

 

「「!?」」

 

 

翔がそう言った瞬間……力が噴き出したかのような威圧が放たれた…。それを間近で焔は勿論の事、唯依と未来も感じ取り驚愕する…。

 

 

(な……何だ……!?コイツ…急に力が………!?)

 

 

「…………。」

 

 

突如先ほどとは違う翔の様子に焔は動揺が隠せずにいた。しかし翔はそんな焔に構わず無表情のまま焔に歩み寄って来た……。

 

 

(……!ま……まずい…来る………!

 

 

 

 

 

 

 

 

………来る……っ!!)

 

 

翔が来ることを感じ取った焔はそう思ったと同時に翔は一瞬にして焔の目の前に現れては焔に手のひらを向けていた……!焔はその手のひらから電撃が放たれるであろうと察知しては左右に動いて回避しようとするも翔はまるで焔の動きが分かっているかのように焔の動きに合わせるように手のひらを向けていた…!

 

 

(……この手の動き……逃げられない…!?)

 

 

「……『始電』」

 

 

「…がああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

 

 

手のひらから逃げられないと悟った焔にお構いなしに翔は電撃を浴びせた…。

 

 

(な……なんだ……!?さ…さっきの威力とは桁違いに……!?)

 

 

先ほど受けた電撃よりも桁が違う威力に焔は感電しつつも驚きが隠せずにいた…。しかし……

 

 

「…………」

 

 

「がはっ………!?」

 

 

吹き飛ばされる焔を追い打ちするかのように翔は焔の腹に蹴りを喰らわせる。蹴りを喰らった焔は軽く血を吐きつつも吹き飛ばされ壁に叩き付けられてしまった……!

 

 

「がっ……ぐ……!……おの…れ……っ!?」

 

 

怒涛の連続攻撃に流石の焔もダメージが大きいのかすぐさま立ち上がれずにいた……のにも関わらず翔は右拳に炎を纏っては立ち上がれない焔に向かって突っ込んできたのだった……!

 

 

「う……うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

立ち上がる事が出来ず回避できない焔はやられる事を悟ったのか目を瞑り声を上げてしまった……!しかし翔はそんな焔にも容赦なくそのまま拳を………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……っ……!?」

 

 

………振るう事は無かった…。その事に気付いた焔は恐る恐る目を開くと……

 

 

 

 

 

 

 

 

………自分の前に蒼鬼が立っていた……。

 

 

「………止めに来るの遅いぞ蒼鬼………」

 

 

翔はそう言うと拳をおろす…。焔に振るわれそうになった拳は蒼鬼が割り込んで入って来た為にもう少しで蒼鬼の顔に直撃となる所であったが翔は気付いていたのかそれを寸止めで止めていたのだ…。

 

 

「…………何があったんですか…?」

 

 

「いや、未来の指導をしてたらコイツがちょっかいかけてきて挑んできたから喧嘩買ってやっただけの事よ。」

 

 

「…いや、買わないでくださいよ……」

 

 

蒼鬼が翔に尋ねると翔がそう答える為に蒼鬼は小さくため息を吐きつつも少し呆れた表情となった。

仕事をしていた蒼鬼であったが何かと何かがぶつかり合う感覚を感じ取った為に何か嫌な予感がした為にここへと駆け付けたという様子であった…。

 

 

「……ま、そう言う事だ。そんじゃあ俺は唯依と未来の指導の続きをしなくちゃいけねぇからソイツ任したわ。」

 

 

「あっ、ちょ……もう………」

 

 

そして翔はそう理由を付けると負傷した焔を蒼鬼に押し付けてそのまま唯依達と去って行ってしまう。そんな翔に蒼鬼は少しムスッとしつつも小さく息を吐いて焔の方を振り返るも……

 

 

「…っ……余計な事をするな……。戦いの邪魔をしやがって………」

 

 

「…ですがあのままだと焔さんは……」

 

 

「やられていた…ってか?ハッ、勝手に決め付けやがって……」

 

 

焔は蒼鬼が手を差し伸べようとしてきた事に気付いた焔はそう吐き捨てつつもフラフラになりながらも立ち上がる。そんな焔に蒼鬼がそう言うも意地を張るかのように焔は吐き捨てた。

 

 

「…で?今回のもまた私が起こした問題行動になるって訳か?」

 

 

「……いえ…翔くんも気にしてなさそうですし今回はお咎め無しです。」

 

 

「…ほぉ…珍しいなお前にしては?それともお約束の気遣いのつもりか?」

 

 

焔は蒼鬼に噛みつくかのようにそう言うも蒼鬼はそう返す。……そして暫く沈黙が続き……

 

 

「…焔さん……翔くんの事……信じてあげてください……」

 

 

「……はぁ?」

 

 

突如蒼鬼の言葉に焔はそう返す…それでも蒼鬼は続け……

 

 

「…確かに翔くんはあなたにあんな態度を取っていますが…それは焔さんがそんな態度を取ってしまうが故にそう返してくるだけなんです…。……焔さんの気持ちはわかります……あんな事があったんじゃ…翔くんをも心から信じる事が出来ない事になっても……でも翔くんは「好き勝手ほざくな!!!」…っ!」

 

 

蒼鬼は焔を説得する。……蒼鬼は焔の過去を知っているが故に焔が翔にあんな態度を取ってしまう事を分かっていた。しかしそれでも翔は焔が過去に受けたようなあんな事を絶対にしないという事を言おうとするも焔は怒鳴り声を上げた。

 

 

「お前にどうこう言われる筋合いは無い!!私が誰を嫌おうが何だろうがお前に好き嫌いをどうにかしろだの言われる筋合いは無いんだよ!!!」

 

 

「……………。」

 

 

蒼鬼の説得や言葉を否定するかのように焔は怒鳴り散らす。……まるで蒼鬼が焔の逆鱗に触れたかのように焔は怒りを露わにしていた。………蒼鬼はそんな焔の姿に悲し気な表情を浮かべるも焔は舌打ちをしつつも負傷した体を引きずりながらその場を去って行く……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………分かっているんだよ……私が……私がいつまでも…過去に囚われている事くらいは……。……翔が……そんな奴じゃ無いって事くらい……でも……それでも……

 

 

「………!」

 

 

そんな時……焔の小さく呟いた言葉が聞こえたのか蒼鬼は少し驚きの表情を浮かべつつも去って行く焔の背中に目を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(………やっぱり…焔さんが翔くんを信じられないのは……あんな事があったから……。信じていた人に……裏切られたから………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(………やはり…彼女を………焔さんの心を救えるのは……翔くん……あなただけなんです………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




な、難産だった……wこの話書くのに1年以上かかった……(白目w)久しぶり過ぎてバトルシーンちゃんと書けてるだろうか……?


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