「うおおおおぉぉっ!!」
「…………。」
キィンッ!!
翔と焔が和解してから数日後、焔は響輝と模擬戦の特訓をしていた。
……あれから焔が復帰した朝の授業の時に焔は今までの行いで不愉快にさせてしまった事を1人1人に、そしてその事全てを謝罪した。その行動に一同は驚きを見せたが焔の誠意ある謝罪、そして心から反省している様子を見た為に一同は快く焔を許したのであった。(光牙は興味なさそうな表情であったが……)
ただその際に未来が調子に乗った事を言い出したので焔にフロントチョークされたのは言うまでもなかった……
「はぁ……はぁ…………」
「…やるじゃん、重り付けながらもここまで動けるようになってるね…」
「……はぁ…だがまだ息切れしてる上に一撃も与えられないようじゃまだまだだな……」
息を切らしている焔に響輝はそう言うも焔はまだまだ満足していないように言う。……あの後焔も翔達と共に修行を行うようになり、響輝から指導を受けるようになっていた。
……あれ程焔に対して辛辣であったがあの時の謝罪もあるが「翔が許すならそれでいい」との事で彼女も焔を許したのであった。
「……よ、お疲れさん。」
「………ん。」
「お、おぉ、ありがとう。」
すると翔が現れては2人にスポーツドリンクを渡した。この数日で翔の怪我はほぼ完治……だが一応はまだ激しい動きをしないようにと翔には暫く修行を禁止するようにしていた。ただ、その際に流石にあの大怪我をこの数日でほぼ完治してしまうという回復の速さに蒼鬼は勿論の事一部の人物も疑問に思っていた……。
「調子はどうだ?」
「…あぁ、不思議と段々と実力が付いていく感じが実感できる……。」
「……まぁ気持ちの持ちようだね。私達と修行しなくともその気持ちで監督生の人の指導受ければ実力は付いていた筈だ…。」
「……そうだな……私がくだらない意地を張っていたからだろうな…。その気持ちが恐らく成長を妨げていた……そう言う事だろうな…。」
翔の言葉に焔は自身が今までとは違い実力が付いていっている事を実感していた。……事実焔は蒼鬼の指導の時点で実は実力がかなり向上出来ていた筈であったのだが以前のように翔達に対しての変な意地が彼女の邪魔をしていたが為に効果の半分くらいしか得られていない状態であった。しかし翔達と和解した焔は心に余裕が出来るようになった為に翔達との修行によって実力が付くようになっていた。
「……ま、今からでも遅くは無いさ。このまま修行を続ければバンダナの人は勿論の事、飴も超えられるんじゃないかな。」
「…え~っと……バンダナの人が籠鉄で飴が光牙だったっけ…?独特なあだ名付けるよね響輝って………」
「…響輝にそう言われたなら俄然やる気が出てきたな…!そうなればあの時に光牙に宣言した通りに私は最強の忍になる道のりが出来るって訳だ!」
(……その前にその光牙さんより強い鈴姉や鎧威先生にも勝たなくちゃいけないんだよ焔さん……)
「……ま、頑張れガングロの人…」
「…いや、だからガングロの人はやめろって、これは日焼けだっての!それに私の名前は焔だって言ったろうに!」
「………ホームラン…?」
「お前ワザとか!?ホームランはねぇだろ!?」
響輝は焔を励ますようにそう言う……も、未来の言う通りあだ名のクセが強い為に一瞬誰が誰なんだか分からなくなっていた。しかし響輝の励ましを受け焔はやる気を出した。……ただ、最後の最後で自分が付けられているあだ名に納得いかないのか響輝にツッコミを入れていたが……
「翔様、ここに居ましたか!」
「今日もご指導をお願いします!」
「……んぉ?おぉ、お前らか………。生憎今日も禁止令出てるから響輝に指導してもらう事になるかもだけどな…。」
「了解しました。」
そんな時、翔の元へと4人の少女たちが駆け寄って来た。青髪のミディアムヘアが特徴の少女、金髪ロングで少しギャルっぽい雰囲気の少女、他の少女達よりも小柄な少女、眼鏡っ子……それぞれ特徴があるような少女達が現れたのであった。
「……誰だアイツら?」
「お兄ちゃんの親衛隊……になるのかな?」
「親衛隊?アイツ親衛隊持ってたのか?」
「………とは言っても他の連中とは違って翔は気に入った人物じゃないと親衛隊入りさせてないけどね……。ま、私が指導してみた所素質はみんなあると思うよ。」
そんな彼女らを見て焔は「?」を浮かべていると唯依と響輝が説明する。『親衛隊』とは選抜メンバーの手下として所属する忍達……と言うよりも勝手に作られたに近い小隊のようなモノであった。一応焔も親衛隊は居る……のだが彼女もどちらかと言えば焔のファンが勝手に作ったかに近い物であった為に要は親衛隊はそれぞれの選抜メンバーのファンが作った組織みたいなモノであった…。
「………親衛隊…ねぇ……。何か詠お姉ちゃんに無理矢理もやし食わされてたり春花様に地下室で鞭でシバき回されてるような連中にしかイメージ無いかも…」
「…いや、何となく私もわかる気はするぞ……。一応私にもそれらしきモノはあったらしいが全然気にしてなかったからな……。」
未来がそう言うと焔も同感する。……詠と春花のせいで自分の趣味に付き合わされる可哀想な連中と言う偏見なイメージが付いてしまっていたからであった…。
「響輝様、ご指導お願いします!」
「…おk。今日は焔とも一緒だけどいいかい?」
「おkおk~」
「焔先輩、よろしくお願いしますね。」
「あ、あぁ…。」
翔の親衛隊達が響輝にそう言うと響輝がそう答えるのでギャルっぽい子がそう言い、眼鏡をかけた子が眼鏡をクイッとしながらも焔にそう言うので焔は少し戸惑いつつもそう返した。
「せ、先輩……今日もよろしくお願いしますね。」
「おk」
一方ミディアムヘアの少女は翔に指導を受けるのか挨拶をすると翔はサムズアップしながら立ち上がった。
指導が始まり数十分後、唯依、焔、未来と親衛隊は響輝と修行している一方で……
「フンフンフ~~ン♪フフ~~~ンフン♪フフ~~ンフフフンフン♪フンフフフフフフフフン♪」
「………………。」
少女が座禅をしている周りで翔は某神のジジイの如く妙な踊りを踊っていた。座禅している中でこんな事されてはハッキリ言って迷惑極まりないのだが少女は集中力を切らさずに座禅を続けていた。
「………何をしとるんじゃあいつは……?」
「…あぁ、あれが『
「……なんだろ…後に「いい加減にしてください!」ってキレて真の力解放しそうな修行だね………」
一方、小休憩を挟んでいた焔達であったが翔が少女『
「………可哀想だけど涼花は忍に向いていない程に戦闘力が低いんだ。ハッキリ言って未来でも素手で倒せるレベルに…。今は分からんけど」
「…そ、そこまで……?」
「…しかし何故にそんな奴を翔が……?」
響輝が涼花の素質をハッキリと言う。響輝がここまで言うので間違いないのであろうと思うがふと焔は何故に親衛隊に入れたのかを疑問に思う。
「……戦闘向けでは無くて補助系統の忍術を扱うのが得意……つまりバフを掛ける忍術を持っているバッファー的な存在さ。治癒術もそこそこ使えるし……。」
「…な、成程……補助術を……。」
「……確かに重宝するなそれは………。」
響輝の説明に未来と焔は納得した。……涼花は戦闘能力は低いが忍の忍術の一種である『補助術』を使える忍であった。この補助術を使える忍はごく僅かでありそれもあってかあまり存在を知られてはいないが居れば居るだけで重宝する存在でもあったのだ。
「……ふぅ~~~~~」
「…ひぃっ!?」
「はい、集中力切らした~~~」
「む、無理ですよ今のを突然なんてぇ~~~~/////」
「………だからどんな状況下でも冷静にチャクラを錬られるように出来る修行だが……」
「…完全にセクハラじゃんかアレ……」
そして翔と涼花が行っている修行はどんな状況下でも冷静にチャクラを錬られるようにする修行……なのだが涼花の耳に息を吹きかけた翔を見て傍から見れば完全にセクハラであろう事に未来たちは呆れた表情となった……。
「……休憩時間も過ぎてますね。響輝様、引き続きご指導をお願いします。」
「えぇ~もう?もう少し休んでも良くない?」
「…何を言ってるの。翔様の顔に泥を塗らない為にも私たちはもっと強くならないといけないのよ。」
「うへぇ~~~『
「貴方が不真面目なだけでしょ……」
「ははは………」
眼鏡の少女『
………翔と響輝から指導を受けた唯依と焔と未来、そして親衛隊達は充実した修行の時間を過ごし、今日も実力を高めていくのであった……
ほのぼの(?)回です。今回は新たに翔親衛隊の登場となりました。今後もちょくちょくと登場していきますので彼女たちの活躍もお楽しみに!