唯依と未来の入学から1か月が経った……。唯依と未来も選抜メンバーに馴染んでいった。そして修行も怠らず真剣に取り組んでおり……
「……ほぉ、大分いい感じになってきたじゃねーか。」
「ほ、ホント!?」
「あぁ、本当さ。恐らく射撃の腕は選抜メンバーの中じゃ一番じゃねぇか?」
「い、一番……えへへ……♪」
(……まぁその選抜メンバーで射撃メインの戦い方するのは未来だけだからな……。俺も銃を使う事あるがそこまで遠距離でやってる訳じゃねぇしな……。)
射撃場にて未来はいつもの通り射撃訓練を行っていた。翔もそんな未来に付き合っており未来にそう言った。…どうやら翔は未来を指導していた様子であり彼女の訓練に付き合っていた様子であった。その為に腕が上がっていた事に翔は褒めると未来は照れくさそうにしつつ嬉しそうにするのであった…。
「……ふん、後輩の指導とは態々ご苦労様な事だな。」
「…何かきたで~」
「あ、ほ、焔…先輩………」
そんな時、焔が背後から翔にそんな皮肉そうに言う為に翔は少し呆れた表情になりつつ未来は少しオロオロする…。
「後輩の指導をする前にお前自身を鍛えた方が良いんじゃないか?そんな事をする前に…」
「……俺に1回でも勝ってから物申せやw」
「…何だと!試してみるか!?」
「ちょ、ちょっと待って待って!?私怨による殺し合いは御法度って蒼鬼が…「黙れ!!」ひぅ………」
「後輩に八つ当たりすんじゃあねぇよ。…あ~可哀想によしよし……」
焔が皮肉を言うも翔が挑発するようにそう言うとすぐに挑発に乗っては焔が7本の刀を手にして威嚇し始める為に未来は慌てて仲裁するも焔の怒鳴り声にビクッと震わせ怯えてしまう。八つ当たりした焔に翔はそう言いつつも怯えた未来を慰めるように頭を撫でた。
「…何の騒ぎでしょうか?」
「っ…!………ちっ……」
そんな時、焔の騒ぎ声を聞きつけた蒼鬼が現れてはそう尋ねてきた。その事に気付いた焔は舌打ちをしつつもその場から去って行ってしまった……。
「おう、助かったぜ蒼鬼。」
「……いえ……。……やっぱり私…焔さんに避けられてますよね……?」
(……まぁあん時は蒼鬼じゃ無かったとはいえ去年にあんな騒動がありゃあトラウマ物だわな…)
焔に絡まれて面倒だったが蒼鬼が現れた事に翔がそう礼を言うも蒼鬼は少し暗い表情になりそう言うと翔は内心でそう思った。
………去年にて蒼鬼と焔にとある騒動があり、それ以来焔は何事も無いような表情をしつつも何処か蒼鬼にはビビっているように避けるような行動をするようになったのだった…。
「…焔先輩って近寄りがたい雰囲気がするよね…。しかも特に翔に対して何であんな態度取るんだろう……?」
「……昔はあんな子じゃ無かったんだけどねぇ……」
「え?昔って……知り合いなの?」
「おうよ、ガキの頃は2人で遊び倒したり喧嘩騒ぎしたりとか…色々馬鹿やった仲だったんだぜ?」
「そ…そうなんだ………」
未来は焔が近寄りがたい雰囲気である事にそう言う。……他のメンバーは意外とフレンドリーであり近づきやすいが焔だけはあんな態度を取ったりする為に未来も何処か苦手としているのだった。
すると翔が焔とは昔共にヤンチャしてた仲である事を語り、未来はその頃から翔は問題児だった事を何となく把握するのだった…。
「……あ、そうでした…。翔くん、未来さん、忍部屋に来てくれませんか?…鈴音先生がメンバーの皆さんを呼び出すようにとの事で……」
「「?」」
すると蒼鬼は他にも用事があり、鈴音が選抜メンバー全員は忍部屋に来るようにと言われている事を話す為に翔と未来は「?」を浮かべるのだった……。
~~~忍部屋~~~~~~~~~~~
「全員揃っているな」
暫くして忍部屋にて……翔達選抜メンバーは揃っており全員揃っている事が確認できた鈴音はそう言う。
「…鈴音先生、私たちを集めたという事は新たな忍務が?」
「いや、今回はそうではない」
「じゃあ何なんだセンセ?」
焔が鈴音に新しい任務を出すのかを尋ねるも鈴音は首を横に振ってそう言う為に翔も鈴音に尋ねる……。
「実は今日から新しい選抜メンバーの者が特別編入生として来ることになった。」
「特別編入生?」
「この時期に何でまた?」
鈴音の言葉に一同は疑問などによりザワザワと騒いだ。
「…本来であれば去年にて1年メンバーと共に編入される事になっていたのだが色々とあって編入がかなり遅れてしまったのだ。……まぁ、あれだ。これは口で説明するより会ってもらったほうが早い。……という訳だ、入ってこい。」
鈴音は事情を軽く説明しつつそしてそう言いつつエレベーターの方を向く。するとタイミングに合わせるかのようにエレベーターが到着しては扉が開き中に入っていた人物が姿を現した。
見た目で言えば白いメッシュがかかった黒髪とイケメンと言っても過言ではない優れた顔つきが特徴的な青年であった……。
「コイツが今日からお前達と共に選抜メンバーとして任務をこなす特別編入生だ。……ほら、挨拶を」
「俺の名は……光牙だ」
一同は青年『光牙』の登場に驚きの表情を浮かべ、特に翔は何故かそれ以上に驚きの表情を浮かべていた……。しかし蒼鬼は驚く表情は浮かべておらずまるで光牙が来ることを知っている様子だったかのような表情であった……。
(………なるほど……彼が『あの人』の言っていた弟の光牙さんですか……。確かに瓜二つですね……。)
蒼鬼はやはり知っていた為に内心でそう思った。どうやら光牙とは直接会った様子では無く『あの人』という人物から聞いただけであり一度会いたいと思っていた様子であった。
「一応、任務をこなす形では仲間になってやる」
「ッ……随分な大口だな……!」
「まぁまぁ少し落ち着けよ焔」
光牙の言い分にイラついたのか焔が睨みつけながら光牙にそう言う為に籠鉄は仲裁に入って焔を落ち着かせるようにそう言った。
………そんな時だった……
「おろ?光牙じゃあねぇか。久しぶりだな。」
「……?貴様、翔か?」
「「「「…!?」」」」
すると突如翔が光牙にそう言いだす為に一同は驚きの表情を浮かべ、光牙も翔を見て少し驚きの表情を浮かべた……。
「………お前……死んだと聞いていたが…生きていたのか?」
「へっ、そう簡単に死ぬかよ。俺はゴキブリ並みにしぶといんだぜ?」
「……まぁ良い…別に生きていた死んでいたかは関係無い……任務以外でなれ合いには付き合う気は無いからな…」
「んだよお前、なんかえらく性格が暗くなったな?」
「…放っておけ…10年も経てば性格も変わる……。」
光牙は翔にそう尋ねると翔はヘラヘラ笑いながらそう言う。そんな翔の様子に光牙はそんな様子でそう返してくる為に翔が昔と性格が変わっている事に気付いたのかそう尋ねるも光牙はそう返すのであった。
「………あの……翔くん……その…彼と……光牙くんとお知り合いなのでしょうか?」
「あぁ、昔馴染みってヤツになるのか?コイツとコイツの姉ちゃんと仲良かったかんな……。………今こうしてこんな感じだけど昔はもっと明るかったんだぜ?」
「………言っただろう…10年も経てば性格も変わると……。」
(……という事は……翔くんは『あの人』を知っている……と言う事でしょうか……?)
すると蒼鬼が翔に尋ねると翔はそう答える。……そう、蒼鬼が翔の家に来る大分昔の幼少期の頃になるのだが翔は光牙と光牙の姉と仲のいい友人同士であったのだ。翔は光牙は昔はもっと明るかったと言い出すと光牙は不愛想にそう翔に返すのであった。
その事から蒼鬼はその事から翔が『あの人』という人物の事を知っているという事を察するのであった……。
「あ、貴方は!?」
「…………」
「…?貴様らは……あの時の……」
そんな時、詠は光牙を見て驚き、響輝も光牙をジッと見ていた。そして光牙も詠と響輝を見て少し驚きの表情を浮かべる…。
「……あんた、『飴ちゃんの人』?」
「…は?」
「「「「ゑ?」」」」
しかし突如響輝は光牙を『飴ちゃんの人』と呼ぶために光牙は疑問に思い、一同も唖然とした。
「…おい、何だその呼び方は?」
「愛花に飴ちゃん上げてたから……飴ちゃんの人」
「………確かにそうだったが……その呼び名を止めろ。俺には光牙と言う名がある。」
「…一応覚えておくよ、飴ちゃんの人」
「……おい……」
その『飴ちゃんの人』と言う呼び名に疑問を持ち光牙が尋ねると響輝がそう答える為に自分を『光牙』と呼ぶように指示するも響輝はまだ『飴ちゃんの人』と呼ぶために光牙は少しイラっとした……。
「お前らも知り合いなの?」
「…ゑ?あ、ほら…あの時翔くんにも話した貧民街での……」
「あぁ、愛花がバイクで轢かれそうになった際に響輝がその運転手を絞め殺そうとした話か……。ゑ?あれお前なの!?」
「…ちょ!?」
「………まぁな…。……ところであの娘は大丈夫か……?」
「うん、怪我も無くて今も元気だよ。」
「…そうか。あの時は俺も不注意だった……済まなかったな…。」
「い、いえ…こちらも響輝ちゃんが……ほ、ほら響輝ちゃんも……」
「…ごめんなさい……」
光牙と響輝たちが知り合いである様子に翔が疑問を持ったのか尋ねると詠がそう答える為に翔は以前そんな話を聞いた事に思い出し、その人物が光牙であった事に驚きつつも響輝がそんな事件を起こした事に蒼鬼もギョッとしてしまった。
……以前にて響輝と詠が貧民街に行った際にお菓子を買いに行こうとした『愛花』と言う翔や響輝達にとって貧民街での妹みたいな少女が走ってきたバイクに気付かずに轢かれそうになり、その運転手であった光牙も愛花が飛び出してきた事に驚きつつも撥ねないようにと避けたのだ。その際に愛花は転んでしまい光牙が転んでしまった愛花に駆け寄ろうとするも転んでいた愛花を見た響輝は光牙が愛花を轢いたと勘違いしては光牙の首を掴んでは絞め殺そうとしたのだ。……その後詠や貧民街の村長がやって来た事や愛花の証言により何とかその場は収まったのであったのだが……。
そして光牙は愛花が大丈夫なのかを尋ねつつも不注意であった事に謝罪をし、詠も響輝が勘違いとは言え絞め殺そうとした事を謝罪しつつも響輝にも謝らせるのであった……。
「…まぁとりあえずこの話はさて置き……少し尋ねるが、監督生の蒼鬼というのはお前達の中の誰だ?」
「……? は、はい。 私が蒼鬼ですが……」
「……そうか。 お前が……随分と小さいな」
「「「「!?」」」」
光牙は響輝たちとの話を止め、蒼鬼が誰なのかを尋ねると蒼鬼は自ら申し出る。……すると光牙は蒼鬼の見た目の事をストレートに言う為に焔達一同は驚きの表情を浮かべた。
「確かにかなりの力量はあるようだが…蛇女のまとめ役というからにはもう少し外見的風格もあるかもしれないと思っていたのでな。」
「……何だか申し訳ありません」
「いや、謝る所じゃないからな!?」
「…へへへ、ちっちゃくて可愛いだろ?でもそんな見た目に騙されるようじゃあお前もまだまだだな?」
「……ほぉ……?」
「い、いや翔くん……それは私を上に見過ぎですよ……」
そして光牙がそう言う為に何故か蒼鬼は苦笑いをしつつそう謝る為に籠鉄はツッコミを入れる。するとそれに便乗するかのように翔は光牙の見解に対してそう指摘する為にその言葉からして光牙は何処か期待するような表情になるも蒼鬼は困った表情をしつつ翔にそう言うのだった……。
「……おい…貴様……光牙と言ったか?」
「………何だ貴様……?」
「………私と勝負しろ………!」
すると突如焔は突っかかるかのように光牙を睨みつけつつ勝負を挑み始めた。
「……上の指示で入ったかどうかは知らないが私は男などチームメイトとは認めない……まして私より弱い男などなおさらにな!……だから今ここで勝負しろ!お前の実力、この私が見極めてやる!」
「………おいおい焔………」
「…焔ちゃん……まるで猪ね……」
「…いや、猪の方が頭良いと思うよ?痴女の人、それは猪にとっちゃ風評被害だよ…」
「いや!?そんな言い方あんまりじゃないですか!?…と言うか焔さんまた……」
「いや、いい機会だ。光牙の実力披露も兼ねて許可しよう。」
焔がそう言って突っかかるので籠鉄はそんな焔を見てそう言い、そんな焔を見て春花がそう言うも響輝がそんな事を言い出す為に蒼鬼は響輝にツッコミを入れつつも焔を止めようとするが鈴音はそう許可を出す。
……自分の意見関係無しに勝手に話が進んでいる事に光牙は呆れたかのようにため息を吐くも……
「いいだろう……だが後悔するなよ?俺は女だからと手を抜くようなことはしない…来るからには全力でかかってこい」
「…臨むところだ!私の力思い知れぇぇぇぇぇ!!」
光牙は焔の宣戦布告を受けそう言い、焔は高らかに叫びながら光牙に挑む………も………
「」チーン
「……ふん、詰まらん……」
「………早くね?」
「全くだな……時間稼ぎにもならない位にあっさりやられたな……」
「………いや……流石にその言い方は……」
数分も経たない内にあっさりと撃沈し焔は完敗した。そんな焔を見て籠鉄そう言い翔も「えぇ…」というような表情をしつつそう言いだす為に蒼鬼は苦笑いでそう言うのだった…。
「でもあの光牙って奴スゲェなぁ!あの焔をあっさりと………」
「……割と焔ちゃんってあっさりやられているイメージしか無いのですが……」
「…あなた、さり気なく酷い事言うわね詠ちゃん……」
一方籠鉄は光牙の強さを見て戦意が高上したのかそう言うがさり気なく詠は酷い事を言い出す為に春花は詠にツッコミを入れるのだった……。
「………まぁこの通りだ。光牙の強さは上のお墨付きと言う事だ。とりあえず時間が無いから模擬戦はここまでだが戦いたいのであれば放課後の修行での模擬戦や授業の模擬戦で挑むと良い。」
「っしゃあ!俺早速挑んじゃうぜ!」
鈴音はそう説明しつつもしも光牙と戦いたいのであれば放課後の修行の時や授業の時に挑むようにと言う為に早速籠鉄は挑戦しようと意気込むのであった……。
…………こうして蛇女に新たなる選抜メンバー…『光牙』が加わるのであった……。
(……くそぉ……!!何故だ……!?…何故私は……勝てないんだ……!?翔にしろ……籠鉄や真司蛇にしろ……あの光牙という奴にしろ……?!くそぉ……!!ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!)
………そんな中、ただ1人悔しがっている人物がいたという事を知らずに……