『光の魔王系ラスボス』のタグの意味が第十一話目になってようやく明らかになります。 元ネタを知ってる夢界の眷属諸君、勇気の
時刻 20:32──戦火に包まれし第一管理世界ミッドチルダの首都クラナガン。
時空管理局の撲滅を掲げる卑劣なる次元侵略組織、反管理局軍ミッドナイトの主力航空艦隊で埋め尽くされていた夜空の隙間に汚い星が煌いた。
『ギギギ……』
『ピ───』
その直後に首都の各エリアを蹂躙していた無数の人形兵器の軍勢が一機残らず一斉に稼働を停止し、都市の中心に高く聳える地上部隊本部に向かう上空で首都航空武装隊の航空魔導師達と激しい
「ナカジマ隊長、これってもしかして……」
「ええ。 どうやら
尽きる底が見えない程の圧倒的な物量をもって敵軍の人形兵器群集団に地上部隊の防衛網が全て突破された事でクラナガン全域が完全制圧される目前だった、この局面で突然の敵軍撤退……絶体絶命の窮地に追い詰められかけていた地上部隊各隊は、絶対優位に立った途端に活動機能を停止していく人形兵器達や撤退して行く魔煌機兵部隊の姿を目の当たりにして、電撃作戦にあたっていた機動六課の最前線攻略部隊が無事作戦を完遂し、敵軍の総軍司令官たるラコフ・ドンチェルの無力化に成功した事を確信する。
「作戦完了。
陽動部隊の指揮を執っていた青紫髪の少女が盛大な声で勝鬨をあげた直後、「ウオオオオーーッ!!」という地にも響くような地上部隊員達の大歓声があがった。 拳やデバイスを手に高く掲げて「やったぞー!」「おおーっ!」という勝利の雄叫びをあげて歓喜を表している者、二人で手厚い抱擁を交わし無事に戦いを生き延びられた喜びを分かち合っている者。 激戦の跡火が残る首都クラナガンの中で、地上を守護する法の勇士達は皆、長く苦しかった戦いを
──スバル、そして機動六課の皆さん。 先日のJS事件も含めて、二度も
地上部隊員達の大歓喜の中心に立つ青紫髪の少女は、反管理局軍ミッドナイトという強大な次元犯罪組織を撃退し、再びミッドチルダを危機から守った機動六課の戦乙女達へ心よりの感謝を想い謳う。
その次元世界の英雄たる少女達に、二つの異世界からやって来た別世界の若き英雄達が助太刀していて、彼等が後に【
一方その頃、地上本部屋上の戦いも佳境に入っていた。
「
経ったの先程までは、旅客機ジェットをも上回る超馬力と内蔵された【畜炎炉】と導力結晶回路機構を使った分解火炎放射砲と
炎噴射推進装置を最大出力にした爆速で空中を縦横無尽に飛び回りつつ空間制圧的に息も吐かせぬ猛攻をするオーバル・モスカに、シグナムとヴィータが全身滅多打ちにされながらも遥か長年戦場の空を翔け抜けてきた
「はああああっ……! 《イクスペル・ランサー》!!」
そうして、魔女の空間結界に全ての力を封じられて捕縛されその場から出られず逃げる事も出来なくなった鉄の守人に、ガイウスが
「ふぅ……どうにか倒す事ができたか。 この戦技は三年前のあの内戦以来しばらく使っていなかったから上手く放てるか少々不安があったが。 これも法国で守護騎士の先達方から御教授して頂いている修練法の賜物だな……感謝します」
「ほう、お前も“守護騎士”の肩書を持っているのか」
雪崩のような音を立てて崩れ落ちる鉄機人を背にし、強敵に無事勝利した余韻に浸りながら長い間使用していなかった
「時空管理局、機動六課所属、前線戦闘分隊のライトニング隊副隊長。 並びに《夜天の魔導書》の主が守護騎士──“ヴォルケンリッター”の《烈火の将》シグナムだ。 異世界の守護騎士よ、エマ殿共々に助太刀感謝する」
「エレボニア帝国、元トールズ士官学院特科クラスⅦ組。 それから、アルテリア法国、七耀教会《
「……【シグナム】で構わない。 仕える主は違えど同じ守護騎士の肩書を持つ者同士のよしみ。 硬い言葉遣いは不要だ」
シグナムは同じ騎士として、強敵相手に助太刀してくれたガイウスへ感謝と敬意を示して己の名と所属部隊と共に騎士としての肩書を明かしたら、相手から丁寧に畏まった礼と自己紹介を返されたばかりか【シグナム卿】などと今までに自分が誰からも呼ばれた事がない敬称でこちらの名を呼んできた為、少々こそばゆく感じる。 それが当たり前であるかのように偽りなき畏敬の目を真っ直ぐこちらに向けているガイウスに照れ隠しするように目を伏せながら自分への呼称と会話は気楽にするように願い申し、そうしたら相手がこれまた素直に「了解した。 改めて宜しく頼む、シグナム」と言い直したところで、オーバル・モスカとの戦闘で散っていた残りの仲間二人がそれぞれ飛翔と転移で集まって来た。
「シグナム!」
「ガイウスさん。 作戦、上手くいきましたね」
「ああ。 シグナム達二人の陽動とエマが張った捕縛結界のお陰だろう。 俺は拘束した敵にとどめを刺しただけで大した事はしていないしな」
「ふふ、そんなに謙遜せずともよいではないか。 ガイウスがあの敵を仕留めた時に放った《イクスペル・ランサー》という必殺戦技は
「あ……あの程度の竜巻なんて大した事ねーし! あの“ゆりかご”の動力炉だってブッ壊したアタシのツェアシュテールングスやなのはのスターライトの方が上だっての!」
「因みに、さっきのイクスペル・ランサーはガイウスさんの最強の
「おいコラ、エマ。 ガキをあやすみてーに人の頭撫でてんじゃねー。 ……っていうか、初めて会ったばかりで気安く“ちゃん”付けで呼んでんじゃねーよ!? アタシはこれでもテメー等よりもずっと歳上なんだよ。 呼ぶなら“ヴィータ姉さん”と呼びやがれ!」
ガイウスとエマ、シグナムとヴィータはお互いにオーバル・モスカの撃破成功を喜び合う。 一度肩を並べて戦ったお陰様か、両組は互いに初めて知り合って間もない関係にも拘らず和気藹々として会話を交わせるようになったようだ。
やがてエマに子供扱いされて拗ねたヴィータを宥めている内に今まで下の街から聴こえて来ていた戦闘の銃爆音がピタリと止み、真上に無数と浮かぶミッドナイト軍の主力航空艦隊へと遠くの空で戦闘展開していた魔煌機兵部隊が尻尾を巻くようにして引き揚げてくる様子が見て取れてきた。 すると丁度この屋上ヘリポートの真上に浮かぶ
「あれはテスタロッサの魔力光信号弾……フッ、作戦完了の合図か」
「って事は、なのは達、無事にあのラコフっつう敵軍の総司令官のチョビヒゲオヤジのヤローをブッ倒せたんだな。 よっしゃー!
「あの母艦の上で謎の魔煌機兵と人形兵器の大群と戦っていた少女達の事か。 危機に陥っていた様子を視たリィン達が俺達と分散し、あの者達の救援に向かってあそこへと落下していたが、どうやら上手く助けられたようだな」
「そうですね……確か、先程私達が
互いの
「それではガイウスさん、そろそろリィンさん達と合流しに向かいましょうか。 あの程度の距離なら転移魔術で十分行けるでしょうし。 折角ですから、シグナムさんとヴィータちゃんも御一緒に──」
ゴオオオオオオオオンッ! ドドドドドドドドドドーーーッッ!!!
「「「「────ッッッ!!!?」」」」
戦勝ムードで四人が今宵の戦いの最功労者である仲間達のもとへと向かおうとしたその瞬間の事であった。 突然にして全員の視界に映る全体の景色の色が瞬時にしてドス黒く塗り潰されたかと思うと、今立っている
「なん……だよ……コレ……空が急に……!?」
「この身体と精神に現実味を覚える錯覚は……“威圧”か? だが何だ、まるで星よりも巨体を持つ巨人の足で魂諸共に圧し潰されるような、この尋常ではない規模は……! とても人間が発せれる気当たりではないぞ……!!」
得体の知れない重圧が天高くから叩き付けられ、頭から床面に圧し倒されそうになるのを丹田に力を入れ脚下を踏みしめてなんとか堪えた四人。 だが圧し掛かる重量に実体はなく、それは何者かの生物が発してきた気当たりによって起こされる幻覚作用に過ぎないものであるが、それは肉体、精神、魂魄という
ヴィータやシグナムなど一定レベル高い実力を有している猛者なら“威圧”を放つ事で対峙する人間複数に対して己の手によって殺傷を受けるなどといった幻覚を見せる事は可能だ。 しかし、そんな猛者達すらをも床に膝を着かせ、生命どころか物質や空間、更には霊的な概念存在にも干渉し、果てには
「内側の
「ああ、わかっている……。 この奈落よりも底知れない“霊圧”は、下手をすればあの半年前の【幻想機動要塞】で対峙した結社最強の《火焔魔人》が“堕ちたる外の魔神”の姿を顕現させた時に感じたものをも上回っているやもしれん」
歴戦の古代魔導騎士二人が揃って立つこともままならない状態の中、エマとガイウスは世界一つをも圧壊させかねない尋常ならざる霊力威圧に魔女の眷属や教会騎士として鍛えられた霊的抗体と精神胆力で抗い、どうにか耐え忍びつつ真上に佇む
「どうやら
「な……ッ!!? ガイウス、それは確かなのか!」
「じょじょ、冗談じゃねー! あそこにはなのは達が居るんだぞ?
「わ、わかりました! 今から私の魔術で四人一緒に転移しますので、皆さん、戦闘に備えてどうか身構えていてください……!!」
王道の
平凡な日常を送っていた主人公の若者が苦難の運命に立ち向かう為の力や仲間達と出会い、共に平和な世に降りかかる災厄や悪の徒へと挑み、次々と立ち塞がる試練や難敵などの分厚い壁によって阻まれ幾度も打ちのめされようとも、幾度も立ち上がり脅威へ挑む勇気、苦楽を共にしてきた仲間との絆、大切なものを守りたいという愛の力等々、そういった実に尊い人の
そんな輝かしい王道の
そして今此処で、“この男”が狂おしい程に心に想い焦がれて愛した三つの英雄伝説の
それぞれの
「──ああ、だめだ。 もう、辛抱たまらん……ッッ!!!」
その男……勇者や英雄の持つ高潔な光を愛し過ぎて狂った“魔王”はもう我慢の限界だと三日月状になるよう両端を吊り上げた口から言い漏らしたと同時に、今まで心の内に必死に抑えていた底無しの“うずうず”を外界へと解き放った。
「「「「「「「な────ッッッ!!!?」」」」」」」
瞬間、第一管理世界ミッドチルダとその星が存在している
「なん……だ……このデタラメな
「う……わあ″あ″あ″あ″──っ!!!」
「心と身体が……それに世界も……嫌ああァァーーッ!!」
肉体も精神も魂までも、今居る次元世界丸ごと圧殺されてしまいそうな程の埒外の重圧に上から圧し掛かられ、ツナやスバル、なのはまでも発狂を催せざるを得ない。 他の皆も同様に床に伏せて、気分は嘗てないほど最悪の様相であった。 生存本能が絶えず全神経を絶叫させ、肌が粟立ち、呼吸も異常に乱れさせられる。 それは国や世界規模を害する力を持ったレベルの難敵達を幾度も打ち破ってきた百戦錬磨の英雄達ですら覆しようもない“格差”を骨の髄まで感じている証左に他ならなかった。
──この
リィンは文字通り“次元違い”なまでに規格外の霊圧をその心身両方に受けて、その
だがしかし、引き合いに出した彼の知る中で最も強大な力を持っていた“堕ちたる外の魔神”のと“これ”のとは、趣を異にするものだ。 荒れ狂う天災のようである様は同じなれど、己の乾きの癒しを求めて闘争を欲するよりも、これの中には徹底した整然さも同時に感じるのだ。
一言で具体的に表わすなら“裁定者”とでも言うべきだろうか? 何であろうと公平でいて容赦がないという二面性を孕んでいて、故に一瞬でも気を抜いたならその者は即座に魂ごと
例えここに居る全員が万全を期して束になって掛かっても、この霊圧を放っている者には恐らくは敵わないだろうと予感できる……。
「そんなのが、どうしてこんな
今相手と対峙すれば、ほぼ100%の確率で自分達は命を落とすだろう……だがそのような尋常ならざる危険な存在を二度に渡った大空襲事件で防衛戦力が著しく消耗したミッドチルダにおいて見過ごす訳にはいかない。 リィンは今まで共に
「ああ、いい、実に素晴らしいぞ。 そのような満身創痍の身体で、この俺との絶対的な力の差を感じて決して勝てない事を理解して、尚も世界を護り抜く為に不撓不屈の意志を振り絞って立ち向かおうというのか……!」
その男は憲兵のものと思われる群青色の外套付き軍服を錬鉄のように鍛え上げられた長身の肉体に纏い、リィン達と
「西ゼムリア大陸【エレボニア帝国】の英雄《灰色の騎士》リィン・シュバルツァーとトールズ士官学院Ⅶ組。 表向きは【並盛町】という日本の小さな町に住む中学生で、真の顔は世界最強のマフィアである【ボンゴレファミリー】の十代目ボス《ボンゴレ
まずは先程、初対面同士でありながらもお互いの百戦錬磨の戦闘経験を活かした即席の
ギラめく目元を際立たせる闇を目元に被せている軍帽の後ろから長く伸びた極太の三つ編みが夜風に煽られて鞭のように撓って闇夜を鋭く打ち鳴らし、その姿を見た者ら全ての魂にどんな絶望よりも
「俺はイノケント──三世界を統一し、永劫不滅の“
≪次元魔王≫イノケント・リヒターオディン イメージCV:伊藤健太郎
「三世界の
物語最初のボスに勝利した喜びも束の間。 此処に早くも魔王降臨。 果たしてリィン達の運命や如何に……っ!?
今回の『炎の軌跡講座』はお休みです。
《次元魔王》イノケント初登場! この明らかに「趣味でラスボスはじめました」というバカ憲兵大尉っぽいオリキャラこそが今作のラスボスとなります。
ん? ラスボスがプロローグの章でメイン主人公パーティに相対してくるのは早すぎるだろって? あの
九月末に発売予定日が決まった黎の軌跡Ⅱの新情報も続々出てきていますね。
遂にプレイヤブル参戦のJKレン、また色々とスッゴイファッションセンスが光る新衣装お披露目のシズナ姐さん、黎シリーズ最強キャラ候補の一角であるカシム警備主任らが本格パーティ参入決定。(たぶん全員ではなく、誰が仲間になるかは前作同様LGCの上がり方次第だろうと予想される)
他にも【メルヒェンガルテン】という創の軌跡の真・夢幻回廊にも似た異界ダンジョン探索やメアのアバターを使ったトランスミッション系ハッキングミニゲームなど、ワクワクする要素が今回もてんこ盛りですね♪ ホント10月がやって来るのが楽しみ過ぎてまたまたテンションアガットが止まらーん!(興)
黎Ⅱの発売日が待ちきれない間に電子本サイトで買い置きしていた『魔法戦記リリカルなのはforce』の出ている六巻分を一気読みしました。 今までに無いバイオレンスな展開運びや流血描写の多い殺伐とした雰囲気にも驚かされましたが、シリーズ初の男性主人公であるトーマをはじめ、なのは達特務六課のライバルであるフッケバイン一家や底知れぬ実力と凄みを秘めた事件の黒幕のハーディス社長など、相変わらず個性の強い魅力的な登場キャラクター達に自然と惹かれましたね。 自分的には五巻に登場したグレンデル一家の四馬鹿が意外といい味を出していたと思いました。(しかし彼等のような小悪党の監獄脱走を待ち伏せするのに
しかしフッケバイン一家ってStrikerSの系列時にはもう組織が創られて暗躍をはじめていたんですってね。 う~ん、この小説のどこかで暗躍中のフッケバイン一家を登場させるのもいいかも?
あと最後に、アラサーなのはさんのフォートレス形態、重装甲なのに胸元を主張しすぎでしょ? ていうかデガ盛り過g「エクサランスカノン フルバースト!!」