という訳で、久しぶりの最新話更新です。(FFⅦリバース長かった……)
リィンとアルティナ、界の軌跡参戦(公式発表はまだされていないが、PVの映像に出ていたので新作登場はほぼ確実と思われる)おめでとう!!
他にもPVに顔出ししていた過去作のキャラクターは、前作『黎の軌跡Ⅱ』ではクライマックスの場面で通信越しの声のみ登場していたピクニック隊隊長兄様と『空の軌跡 the 3rd』以来のプレイヤブル参戦(登場だけなら零・碧の軌跡にもしている)が期待されるネギ・グラハム神父!
ネギ神父「って、誰がネギやねん!?」
そして業物の太刀を肩に担いでいた貫禄のある御老人の背中は、もしや……!?
やべぇ今まででも最高の最高にテンションアガットしてきた!! 早く次の続報出ないかなー?
さて、今話はサブタイトルを見て分かる通り、ギャグ爆発回ですww。 あとがきコーナーの“炎の軌跡講座”も九話ぶりに書きましたので、ごゆっくり読んでお楽しみください。
「ほな。 最初やから、まずはお互いの事を知るのが先やろな。 みんなで仲良く自己紹介でも交わそうやないか♪」
豪奢な金縁の網目窓硝子を透過して小体育館程に広い応接室の中へと射し込まれて来る朝日の陽光で、全体に塗られた
「僭越ながら、言い出しっぺの私から最初にやらせてもらうで。 異世界の助っ人の皆はんには本局の客室で会った時に、私の名前と管理局内での立場について少しだけ話したと思うところさかい。 せやけど、画面の前のみんなの中には私の事を知らへん人がおるやもしれへんからな☆」
「“画面の前のみんな”とは誰の事でしょうか?」
「えっ……?」
「アルティナちゃん。 はやてちゃんの意味不明だと思った発言は極力気にしないでいいからね? 大体は本当に意味が無い
会議の始まりで最初の題を切り出す時に生じられる特有の緊迫した空気を軽くする為の
「あぁ……コホンッ! 改めて、自己紹介させて下さい。 私は八神はやて。 時空管理局本局所属、古代遺物管理部機動六課の課長、並びに部隊の全体指揮を取る総部隊長の役に務めています。 階級は二等陸佐、魔法犯罪の足取りを追跡する【特別捜査官】等々……なんというか色々と物々しい地位を持っている者ですが、異世界の皆さんはお客様なので、あまり気にせず気軽に“はやて”と呼んで下さい」
はやては冗談がスベった空気を感じて流石に少々気恥ずかしさを覚え、数秒の間両眼を泳がせた後、戯れが過ぎたと思い咳払いで気まずくなった空気を一度払拭する。 これ以上いい加減に醜態を曝し続けるのは、異世界からの来客であるリィンやツナ達に、親しい間柄ではあるが機動六課の創設と支援に大きく貢献してくれている後見人三名等の機嫌を損ねてしまい兼ねない。 それは相手との友好的或いは立場的にとてもよろしくないとして、彼女は先程までのへらへらした態度と馴れ馴れしい方言を止め、真面目な笑顔と通常語を用いた自己紹介を簡潔に述べた。 一寸前までのはやては図太い口で残念美人な印象が大きかった為に、彼女が急に空気を読んで顔と態度を真摯に変えながら無駄を削いだ堅実な内容の自己紹介をしてきたのに対してリィン達異世界勢が全員目を丸くしたり瞬きを高速で行ったりして驚きの反応を示した。
──なんだこの人。 凄く美人だけど少し変なお姉さんだなと思ったけれど、ちゃんとやれば真面目にできるんじゃないか。
──なるほど。 ヤガミ総部隊長……もとい、はやては場所と相手によって
「ふむ……了解した。 それではその御厚意に甘え、こちらも気兼ねなく接するとしよう。 今後ともよろしく頼む、はやて」
二つの異世界両陣営はツナやリィンという両リーダーをはじめ皆がはやての人格の切り替わりぶりに困惑したり関心したりして彼女の自己紹介に返す言葉を失っていたところ、素直を保ってよろしくの返事を返したのはガイウス一人だけであった。 リィンの左に座っているエマとユウナの間に座高を高くして腰掛ける彼の平静さに皆の視線を集めるが、彼はそれにも大して緊張を出さず涼しい表情を少しも崩さない。
「しかし、“はやて”か……以前リィンに聞いた東方の言葉で“疾風”という字の読み方の一つで、【急に吹き付ける激しい風】を指す名だそうだが……馬を駆り草原を走り抜ける時に感じる疾風とはとても心地が良いもので、その刹那の時のみ偉大なる勇気と誇りを与えてくれる。 ……うん、実に良き名だな」
しかもガイウスは涼然としたまま腕を組み、“はやて”という名前を恥ずかし気も無く褒めちぎって、裏表がまるっきり無い澄ました微笑をその名を名乗った当人へ向けてくる始末である。
ガイウスは【ノルドの民】と呼ばれる雄大なノルド高原に住まう遊牧民族の出であり、彼らは風と大地に深い信仰を持っている。 その為、彼は自分が信仰する“風”と関連性がある“
「~~~っ!!!」
だが、トールズⅦ組以外の人等はガイウスの
「? ……皆いきなりどうした。 もしや、俺は今君に対して何か傷付けるような失言をしてしまったのだろうか……だとしたら、すまなかった。 どうか軽率な発言を許してくれ」
「い……いや! そんな事は全然、全く、ちっともあらへんで!!」
予想外に気まずそうな空気と身内であるトールズⅦ組以外の赤裸々な
「それよりも、ガイウス君……とゆうたかな?」
しかし下げた頭を一旦上げたはいいが、こちらの明らかに取り乱した語彙と態度を見聞きしてそう言われてもと困ったように長い眉毛をハの字にして向けてこられたガイウスの負い目に刺されたはやては何故か赤熱していた頭を氷水で冷やしたかのように急に落ち着きを戻し、今度は相手に安心させるような微笑みを向けて穏やかな口調をもって彼に名を確認し、何かを問おうとする真剣そのものの視線を刺し返してきた。 此処にきて改まった雰囲気になった為、さすがにガイウスも謝罪顔を引っ込め、この場に居る他の一同も皆息を呑んで、全員機動六課総部隊長の口から放たれる言葉に傾聴した。
「──どんな女が
…………は?
質問を言い放ったはやて以外、彼女に訊かれた当人を含むこの円卓を囲んだ全員がその内容を耳に入れてから数秒の間時が止まったように固まり、硬直が解けたと同時にそのような腑抜けた一言を漏らし、頭の上に疑問符を浮かべていた。 この狸娘はいったい何を言ってんだ? 真剣になった顔面の半分を影に染め、背景に一瞬『ドン!』という効果音が鳴らされたような幻聴が字面にして浮かんだかのような錯覚を他の目に見せる程の厳然たる威圧感と一緒に言い放ってきたものだから気を張っていたのに、それを厳重に開かれた口から出てきた問いは【
「因みに私は──」
しかも、いきなり素っ頓狂な質問を出して皆を困惑の停止の空気に晒しておきながら、この狸娘ときたら訊いた相手に答えを返す暇も与えずに、また急に上座の席を立って腰を深く落としつつ向き合った長身褐色の美丈夫の青年へ両手で掴み掛かりに行きそうな身構えを取りながら、十九歳の可憐な美少女らしからぬ肉食獣の如き獰猛な笑みを吊り上げ、堂々と言い放った。
「──
スッッッパァァァァアアン!!!
「んぎゃおおおおおおぉぉぉぉっ!!?」
汚れ一つ存在しない聖教の一室に全年齢対象小説に書き込み禁止だろう隠語が放たれた刹那、気持ちの良い叩音と夜天の主の間抜けな苦鳴が爽快に鳴り響く。 直後、皆の注目は某嵐を呼ぶ五歳児がおバカな事をやって母親から拳骨制裁を落とされた風の巨大タンコブを後頭部に膨らませて腫らしたはやてが円卓上に突っ伏してタンコブから煙を上げる様と、その背後に何時の間にか上座の隣席から立って
「痛っつぁぁ……。 い、いきなり何どつきくれとんねん、フェイトちゃん!?」
「いきなり何小説がBANされかねないNGワードぶっちゃけとんねんだよ、はやて? ていうか、清廉な教会の敷地内で品の無い性癖を暴露しないでよね。 異世界の教会騎士だよ、
「ア……ハイ。 ソレハトテモモウシワケゴザイマセンデシタ……」
訊いた相手の清涼系長身好青年が聖職者だとはつゆ知らず、彼に向かって某キモイ以外は完璧人間であるブギウギブラザー一級呪術師調の激面をして己の性癖を盛大に暴露しやがった機動六課総部隊長は後頭部に作った巨大タンコブを両手で抱えるように摩りつつ円卓テーブルの上から上体をガバッと起こし、背後を振り向いて【ライオットザンバー・ハリセンカラミティ(ライオットザンバー並に巨大なビームハリセン形態にフォーム変形させたバルディッシュ)】を右手に立って見下ろしてきている部下の金髪美女執務官へと抗議を物申すが、すかさず彼女から笑ってない満面の笑顔の圧力と共にメタっぽい発言を含めたが正しい文句を突き返されたので、逆らえない威圧に気圧され一瞬でしゅんと黙らされてしまった。 フェイトの白肌で可憐に美しい顔立ちの上半分を覆い尽くして歪める程に
──ひえぇ~、フェイトって怒るとあんなに怖いんだ……。
──なんだか、三年前の帝都の特別実習の時に初対面で会ったオリヴァルト殿下が少し戯れた挨拶をして、アルフィン皇女殿下に雑なハリセンでツッコミを入れられていた一幕を思い出すな。
──にゃはは、これはさすがにはやてちゃんがふざけ過ぎたね。 でもフェイトちゃん、バルディッシュにハリセンフォームなんてツッコミ用途にしか使えない形態を何でインストールしているんだろう……。
──美人を怒らせたら怖いって言うけれど、エリンの隠れ里がギルバートっていう結社の下っ端に襲撃された時のエマさんも凄く怖かったし、納得よね。
──ここ、今後はあのフェイトとかいうパツキン女にデカパイケツマルダシ痴女とか言ってあまり揶揄い過ぎるのは、止しておくとするぜ……。
「コホンッ! 大変失礼しました。 ガイウスも、私達の部隊長が変な事言って、ごめんなさいね。 この子ったら高い役職に就いていつも多忙なものだから、ストレス解消に読んでるマンガの影響を受けているの。 だから頻繁にそれっぽいセリフをボケて言う事があるんだ。 許してあげて」
はやての戯れ言とフェイトのツッコミと怒気の合成化学反応により円卓が苦々しい空気に包まれ、各々が困惑や気疲れしたような色をしている中、ハリセンフォームのバルディッシュを待機形態に戻してようやく怒気を冷ましたフェイトが皆の衆と狸娘の精神的被害を被ったガイウスに謝罪を述べる。 「私はまだピッチピチの十九歳やで? ボケとらんわ!」と反論をギャーギャー喚くはやて、「マンガって何?」と元居た世界の自国にはまだ存在していない未知なる物の名称に疑問を漏らしているトールズⅦ組勢、会議の場だがもう我慢できずに懐から胃薬が入ったビンを取り出して両方容量無視し大量の錠剤を手に取り出して飲みだした黒髪長身の男性魔導師。 それらの反応を他所に許しを請われたガイウスは涼しく腕を組んで微笑を浮かべた。
「なに、気にすることはない。 フェイトがハリセンで叩いた音に掻き消されて、はやてが何を言ったかはよく聴こえなかったからな。 ……それに、自己紹介の場なのだから、はやては場を盛り上げようとして少し洒落を利かせてくれたのだろう?」
「えっ? えっと、まあ……それもそうだろうけど」
「そうやで♪ 折角、異世界の壁を越えて出会う事ができた新しい仲間の歓迎なんやし、重苦しい挨拶は気分悪くなるやろ? せやから今会の議長役を務める私が粋なジョークで雰囲気を明るくしようとしたさかい。 気が利く女やろ、私」
「フフフ、成程。 事前にシグナムから機動六課の部隊長殿の人柄については聞いていたが。 確かに“明るくウィットに富み、周囲の誰もを惹き付ける魅力を持ちつつ、とても親しみやすさを覚えられる御人”であるようだ。 先程は女性の好みについて訊かれたが、俺は少なくとも君のような愉快な魅力に溢れる女性は
「ホンマかッ!!? ほほほ、ほんならガイウス君、もしよかったら後でわたしとデイt──」
「バルディッシュ、《ライトニングバインド》!」
『
「──してくれへんかアアアアア───ふごえ″ぇ″っ!?」
ガイウスから自分の性格を賞賛された上に好意的な女性だと言われて歓喜と興奮に舞い上がり出したはやてが会議の進行を忘れてガイウスに何か誘い事を言い出そうとしたところで、もういい加減にしろと感じたフェイトが待機形態(金の台座に乗った三角形の黄色い宝石のアクセサリー)のバルディッシュに拘束魔法の発動を命じた直後、目にも留まらぬ早業ではやての身は金色の魔力縄に拘束され、強制的に上座席に座らされて何処にも逃げられないように縛り付けられたのだった。
「会議が全然進まないよ。 誘い事なら後にして、議長役なら円滑な進行をするように、ちゃんとしっかり真面目にやってね?」
「ハイ……」
「??」
「ははは! なんかフェイトとはやてって、お笑いコンビみたいでおもしれーのな♪」
「はやて総部隊長はともかく、フェイトさんは別に好きでツッコミ役に準じているわけではないように見えるのだがな……」
「それよりも、はやてさんがガイウス先輩に対して見せていたあの甘い熱に浮かされた初々しい反応は……あらあら、うふふふ。 これはもしかすると、新たな春の訪れかもしれませんね♡」
上座の左隣席に座り直したフェイトが不機嫌に目を閉じてそっぽを向き、右手の上座席に
「しゃーないな。 そんじゃ、気ぃ取り直して次行こか」
フェイトの
「次は六課の自慢の
「異世界の皆さん、改めまして、機動六課ライトニング分隊隊長のフェイト・
嫌味な紹介をしようとした部隊長を幻覚の雷鬼様を自らの背後に見せる笑顔の威圧でビビらせたフェイトが、リィン達異世界の助っ人らの引き攣らせた顔の視線に合わせ正面に向くと同時に雷鬼を背中に引っ込めて、一瞬で慈母のような優しい笑顔に早変わり様に改まった軽い自己紹介と先のミッドナイト軍や次元魔王との戦いにおいて助太刀してくれた事に対する心からの御礼を彼らへ言う。
──スタイル抜群と美女は恥ずかしながら嬉しいけど、童顔って……。
異世界の英雄らの乾いた苦笑が響いて応接室内をぎこちない空気が流れる中、親しき中にも礼儀有りという言葉など知らぬふりという調子の部隊長に気恥ずかしいと自分が昔から少し気にしている特徴を並べられて紹介を受けたなのはは目尻と口端を吊り上げてピクピクと小刻みさせている。 この腹黒豆狸めが、童顔は君だって同じなんだから、人の事言えないでしょうが──などと内心で愚痴りつつ、隣の親友に向いていたリィン達の注目がこちらに移った雰囲気を感じ、普段は見せない顰め面を見られた事に一瞬動揺して顔が固まってしまった。
「あ……コホンッ! 失礼。 右に同じく、機動六課スターズ分隊隊長の高町なのはです。 あの時も確か言ったかと思いますが。 改めて皆さん、
なのはは不屈の心と咳払いをもって
「ぁ……ああ。 どういたしまして。 君の助けになれてなによりだ。 けど、別に危ない目に遭っている人、ましてやそれが仲間なら進んで助けるのは当然の事だろう? だからそんなに畏まった礼をしなくてもいいと思うけど……」
「そそ、そうはいかないよ!
「そうは言われても……」
老若男女関係なく誰もが見惚れる可憐な笑顔と一度目を合わせたら吸い込まれてしまいそうな大きく澄まされた碧い瞳で真っ直ぐこちらの視線に合わせてきながら一切の飾り無い多大な感謝の言葉を送ってきた、なのはからの誠心誠意にリィンはつい一瞬呆気に取られ、一秒間を置いてから我に返って少し照れくさそうに片手で後頭部を掻きながら相手の感謝に応えた。 だが、自分が彼女の危機や失敗を手助けした事に関しては知り合ったばかりでも共同戦線を張る仲間として当たり前の行為だったと思っているので、彼女がわざわざ頭を下げるのは幾ら何でも過剰な謝礼ではないかと恐れ多く思ったリィンは思ったそのまま
「ふぅ……わかった。 君の感謝を素直に受け取るよ。 今後ともよろしく頼む、なのは」
「うん! こちらこそ、これからよろしく。 仲良くしようね、リィン君♪」
もしかして無自覚なのか? 喜びを表す兎の如く飛び跳ねさせた声音でよろしくを伝えてきながら向けてきたなのはの咲いた可憐な花のような満面の微笑みがあまりにも眩し過ぎて、女子との交友関係も百戦錬磨である帝国の英雄《灰色の騎士》も流石に直視できずに頬を朱に染めざるを得ず相手の顔から横に視線を逃亡させるしかなかった。 「リィン教官、もしかしてと思ったけれど、異世界に来て早速一人目を
「おやおや、ここ十年間魔導師の仕事にばかりにかまけて浮いた話の一つにも縁があらへんかったカタブツのなのはちゃんにも、ようやく御縁が舞い降りてきたかもしれへんなぁ? これは当分のおいしいお菓子の話のネタになりそうや。 ムフフフ♪」
「ふえっ!? ははは、はやてちゃん! もう、別にそんなんじゃないの! ただ、リィン君は士官学校の教官だって言っていたから、同じ戦術教練を取っている立場同士で色々と共通のお話ができそうだと思ったからなの!!」
「そうは言うても、テンパりおって語尾が【なのなの】になっとるやん君ぃ? なのはちゃんは動揺しとると言葉遣いが【なのなの】になってしもうのが癖なんは、みんながよ~く知っとるんやでww」
「にゃああぁっ!? もうっ、はやてちゃん!!」
「あぁん。 もう、なのはちゃんはカワエエなぁ♡ ぐへへへ──「なのは弄りしてないで、いい加減に次の紹介に進めてはくれないでしょうか、八神はやて総部隊長?(ニコッ)」ひぃぃぃっ!? ほな、次は隊長二人の後ろに立っとる副隊長二人の番さかい。 シグナム、ヴィータ、景気良く頼むでぇ!」
機動六課の方でもリィンに対する好感度が高い様子を見せたなのはを、からかい上手のはやてさんが三下の悪役のような下品な笑みを浮かべて弄りまくるが、また調子に乗り過ぎて会議の進行を遅延させたが為に再び般若の如き恐ろしい笑顔をしたフェイトの背中に雷鬼様のス○ンドを出す羽目になり、それを見て忽ち恐怖に慄いた愚かなる狸娘が、隊長二人が座る席の背後で困った主に辟易したような嘆息を二人同時に吐いたシグナムとヴィータに自己紹介をするよう催促して命じる。
相手を退屈させない為だからと言って何度も何度も議長役がふざけ過ぎる所為でちっとも会議が進まない事にそろそろ噴火しそうな程の苛立ちを募らせているライトニング分隊長、突つかれ回され過ぎて幼さを残した美貌をすっかり羞恥の朱色に丸く染めつつ肩を狭めて硬く竦めながら頭の上に熱焦げたような黒い煙を出し
「先の戦場で肩を並べた戦友である故、お前達とは既にもう互い知った仲だろうが、我らが《夜天の主》はやての命故に今一度名乗らせてもらおう。 私はこのフェイト・T・ハラオウン隊長の率いるライトニング分隊の副隊長にして《夜天の主》八神はやての守護騎士“ヴォルケンリッター”を束ねる《烈火の将》シグナムだ。 以後、よろしく頼む」
「同じく、はやての守護騎士“ヴォルケンリッター”の《鉄槌の騎士》で、不本意ながらこの
無難に手堅い自己紹介を述べたシグナムと人前でポンコツ化した自分の隊長に恥じ入って皮肉を混ぜながら名乗るヴィータ。 先の戦いの中初対面のエマに「ヴィータちゃん」と呼ばれた事が自分の幼い外見で歳下に見られたと思っていたヴィータはエマには特に深く釘を刺しながら異世界の英雄達を睨み回して自分の方が歳上なのだからそれを意識した呼び方をしろと注意を飛ばした。 名指しで釘刺されて困ったように苦笑を浮かべているエマをはじめ、リィンやツナ達異世界勢の反応は困り汗を一滴垂らした微妙なものであったが、別世界の教会守護騎士であるガイウスはシグナムとヴィータが肩書きに名乗った
「少し気になっていたのだが……シグナム、ヴィータ
「ヴィータ卿!? おおお、お前さすがにそこまで敬った呼び方しろとは言ってねぇだろ……ああもう、こっ恥ずかしくて背中がムズ痒いっ! お前は【ヴィータ】で構わねーから、次からその呼び方禁止な!!」
「プッ……ははは! 私も先の戦いで邂逅を果たした際に名乗り合った時の最初、ガイウスに【シグナム卿】呼びをされて少々こそばゆかったが、昔よりあまり敬われ慣れていないヴィータに“卿”呼びはさすがに擽った過ぎたようだな。 はははは!」
「おまっ!? 笑ってんじゃねーよシグナム!」
それは真面目なのか、それとも天然なのか? ガイウスが長い背筋を真っ直ぐ伸ばした実直な目を
「人様の事言えた義理じゃないけどさ、ココの人らみんな落ち着き無さ過ぎるでしょ!?」
「ホントに困った連中ですね、十代目」
「なのな♪」
そんな風に先程から誰かの戯れや天然ので一々場の空気が搔き乱される所為で話が一向に進まないというグダグダな惨状を前に、ツナが『ガーン!』という効果音を背景に浮かばせる愕然とした表情に白目を剥いてツッコミきれない周りへの第一印象を呟き、その評価に彼の守護者である獄寺と山本も相槌を打っていた。 そう言うがお前ら、この場に集っている陣営の中でも今のところ一番少数でまだ公共の場で変に騒ぐような仲間が一人も来ていないから大人しくなっているが、もしこの場に“極限ボクシング馬鹿”の晴の守護者や獄寺曰く“クソガキアホ牛”の雷の守護者などが居たら今頃は奴等により余計に場が混沌化されて収拾が付けられなくなり早くも会議進行不能になって閉会しているところだっただろうに……。
「私達、四騎の“
シグナムとヴィータが愉快に揉めるのを眺めていて、あの二人に説明を任せては益々話が進まないと感じたらしく、今まではやての背後に控えていた金髪のショートボブスタイルが似合う白衣の美人医師と思わせる美女が議長席の右側に歩み出た。
≪風の癒し手≫シャマル CV:柚木涼香
「異世界の皆さん、はじめまして。 機動六課主任医師兼《夜天の主》八神はやての守護騎士“ヴォルケンリッター”参謀の《風の癒し手》シャマルと申します」
ショートボブスタイルの美人医師──シャマルが前開きに着こなした白衣の間から覗かせる豊満な胸元に片手を当てて、まず丁寧な挨拶から入りながら恭しい口で自己紹介を述べる。 揉め合っていた所為でたったの今になって説明の役目を取られた事に気付き「あぁっ!?」「しまったぁぁ!」と愕然する声を上げているシグナムとヴィータと同じ、自分もはやての守護騎士“ヴォルケンリッター”であると明かしたシャマルは歴戦の騎士と確かに感じさせる凛烈とした人相と苛烈な雰囲気を持ち合わせている二人とは真逆で、柔和にほんわかとした第一印象を懐かせる。
「え。 医師で……【シャマル】だってぇ!?」
そんな一見良識人そうな感触を出している三騎目のはやての守護騎士が言ってきた彼女の職業と名前を聞いたツナが、まるで
「ええっ!? まさかそんな嫌そうな反応をされるだなんて……もしかして私の自己紹介、何処か変でしたか?」
「ぁ……い、いえ、別に変では無いです! ただ、オレ達の知り合いに偶然シャマルさんと同じ名前と職業の人が居たので驚いただけなんです! 凄く不快な気分にさせてしまったようで、どうもごめんなさいィィーー!!」
美人医師でまともなシャマルが白目に泣きそうな顔になったのを目の当たりにし、自分の中の超直感に直ぐ弁解しないと非常にヤバくなると告げられたツナが慌てて誤解だと説明して眼前の円卓テーブル上に釘を打つ金槌の如く高速で額を何度も叩き付けながら謝罪を述べた。 さすがに大袈裟過ぎる彼の挙動を眺めてシャマルは柔和な美貌を崩して引き攣らせながら「別にそこまでしなくても……」と呟きつつ困った冷や水を一滴流していたところに、話に興味が惹かれた六課の隊長三人娘が割り込んでくる。
「ほほう、うちのシャマルと同名同職の知り合いがおるとな?」
「それは、ちょっと興味あるかな」
「ツナ君達の知り合いのシャマルさんて、どんな人なの?」
「とんでもねー女好きのおっさんで診察は女だけにしかしやがらない上に、出会った女の胸を速攻で揉んだりしやがるスケコマシヤローだよ」
「あ、成程。 つまりそのシャマルって男の人は、中身がはやてっていう感じなんだね」
「ちょっ!? それってどういう意味やねんフェイトちゃん!」
「えぇと……コホン! とりあえず皆、今からヴォルケンリッターの説明をするから、しっかり耳を傾けてちょうだいね」
ツナ達の知り合いのシャマルについての話題でわいわい盛り上がっている
「まず最初に《夜天の主》……正式には《夜天の魔導書》が選んだ最後の
──魔導書が選んだ最後の主? 主を守護する役割が与えられた騎士? どうにも何か引っ掛かる言い方だな……。
姦しい喧騒が収まったのを見計らって、広い応接室によく通る声でヴォルケンリッターの概要を説明し始めるシャマル。 しかし、彼女は虚偽は言っていないようだが何か大事な事を隠しているような気を言葉の表現から感じ取ったリィンは訝し気に眉根に皺を寄せて探り入れの問いを投げてみる。
「シャマルさん、つかぬ事をお聞きしますが《夜天の魔導書》とはどういった物なんですか?」
「【シャマル先生】で構いませんよ。 まあ、《夜天の魔導書》の詳細については
「せやな。 私もリィン君やガイウス君達の事は一昨日昨日の戦いを
「そういう訳なので、会議の後で場所を移してから纏めて教えますね」
「そうですか……わかりました」
「横槍大変失礼致します。 話を拝聴させて頂いた限りですと、確かはやて総部隊長の守護騎士“ヴォルケンリッター”の団員構成は
「──それは、
クルトは礼儀正しい口調で疑問を訊ねながらも自然に今まで紹介されたヴォルケンリッター三騎の内ヴィータだけ呼び捨てにする。 「おい蒼灰髪、テメェやっぱアタシは歳上には見えねぇって言うのかコラァ!!」と頭沸騰しそうになったヴィータが一瞬で背後を取られたシグナムによって羽交い絞めで制されている、その右で今まで大人しく控えていた凡そ人の子供二人並の大きな体躯を持った青い体毛の狼らしき四足歩行の動物(?)が、シャマルの立つ位置とは反対の議長席の隣にのっそりと歩み出て来た。
≪盾の守護獣≫ザフィーラ CV:一条和矢
「異世界の英雄達よ、我こそがヴォルケンリッターの四騎目にして我が主はやての《盾の守護獣》ザフィーラだ。 遥か遠き次元の壁を超え、よくぞこのミッドチルダの地へと参られた。 我が主の信に従い、そなたらを歓迎しよう」
…………。
「む? 客人らよ、いったいどうした。 皆そのように身を石像の如く硬直させながら両の
「「「犬が喋ったああああああぁぁーーーっ!!!」」」
ボンゴレ三人組による三者三様の驚愕を乗せた絶叫が体育館並の広さを持つ応接室内から漏れ出て外の教会の中庭にまで、よく響き渡った。 ツナは自分の中の常識がまたしても破壊されたと嘆くかのように自分の頭を左右から両手で挟み抱えて天井を狂い仰ぎ、獄寺は先の戦いの最中に目の当たりにした本物のドラゴン(フリードリヒ)に続いてまた新しい幻想生物が出てきたと思って何処からか取り出した伊達眼鏡を目にかけつつ興味津々と観察をしだし、山本は今までに見た事がないものを見たような驚きを浮かべながら平常通り愉快そうに笑っている。
「幾らなんでも冗談だろ!? 大人と同じように立って歩く凄腕で鬼畜で理不尽な殺し屋の赤ん坊ならともかく、さすがに犬が普通に日本語を喋って自己紹介してきてたまるもんかよチキショー!」
「なんだと!? 守護獣形態で人語を発すれば驚かれるのは仕方ないとしても、犬呼ばわりされるのはさすがに心外だぞ。 我は狼の守護獣だ! というか殺し屋の赤子とは何だ? その方が余程に奇怪な生物だろうが!!」
「おおおっ! マジで喋ってやがるぜ。 北欧神話のガルムか? それともフェンリルか? また神秘の幻想生物に出会えるだなんて、さすが異世界だぜ♪」
──こちらの銀髪の少年は何やら我を文字通り色眼鏡で興味深そうに見てきている様子だが、懐からメモ帳を取り出して、いったい何を記入しているのだろうか?
「喋る犬まで居るなんてスゲーな。 もしかして、はやてのペットかコイツ?」
「もう一度言わせてもらうが、我は主はやての《盾の守護獣》だ! 断じてペットなどではない……のか?」
──言われてみれば海鳴市の主の実家に住まわせてもらっていた頃から、我は日常時は常に守護獣形態で過ごしていて、主やヴィータに紐で繋がれて外の散歩に出掛けたり、公園で主らが骨や
最後四騎目のヴォルケンリッターである《盾の守護獣》ザフィーラの狼の姿を見て、それぞれの
その一方でトールズⅦ組陣の反応はというと──
「ふむ、ザフィーラさんというのですね……了解、生徒手帳と《クラウ=ソラス》の人物データに記録しました」
「確かに守護騎士の肩書きの通り、狼の姿ながら歴戦の武人と感じさせる気質と風格が観て取れる。 相当な猛者だという事が判るな」
「ええ。 本当に大きく逞しくて、とても頼もしそうな守護獣様ですね♡」
平然として好感触であった。
「
「あはは……まあ、
「因みに、大っきい狼の聖獣なら、あたしの学院卒業後の進路希望先のクロスベル警察《特務支援課》で警察犬やってるんですよね~♪ ザフィーラさんと大体同じくらいか一回り小さいといった感じの大きさで“ツァイト”っていう名前の白い毛並みの狼なんですけど。 なんでも正体は1200年前からクロスベルの地と
「神狼と呼称される程の聖獣が何故警察犬などやっているんだ!?」
予想外にもザフィーラという喋る狼を見ても反応が薄いトールズⅦ組陣を妙に思ったヴィータが彼らにさり気なくどうしてか聞くと、そういった類には詳しい巡回魔女のエマが家族同然の付き合いが長い使い魔の黒猫と正体が焔の聖獣であるロリBB……もとい《
「兎に角や。 今紹介した四人が守護騎士ヴォルケンリッター。 そして其処にこの末っ子の【ツヴァイ】を入れた五人が私の大切で自慢の家族という訳やな~」
一々グダクダしたが、はやての守護騎士“ヴォルケンリッター”四騎全員の紹介をどうにか終え、はやては最後に自分の耳元で文字通り浮いている妖精のように可愛らしくて小さな【ツヴァイ】に自己紹介するように言う。 すると円卓テーブルの中心へと飛翔した八神家の末っ子がリィン達に向けて元気よく口を発した。
「やっとツヴァイの番が回って来ましたね♪ 先程お会いしましたが改めてご挨拶します。 機動六課部隊長補佐と前線管制役を兼任している《リインフォース
「「「「「「「……」」」」」」」
円卓の上に文字通り浮いてリィン達の顔ぶれをぐるりと見回しつつハキハキとした自己紹介を述べたツヴァイ。 彼女はリィン達とは早朝方はやてと一緒に彼らを本局の拘留から釈放してこの場に連れ出してくる時に一度会っているので彼らから友好的な返事が返ってくると期待していたが、異世界の英雄達は妖精サイズでふわふわと宙に浮遊するこちらの姿をやっぱりなんだか不思議だと感じている風にぽかんと口を開いて呆気に取られながら丸い視線を集めてきていたので、思いがけず「あれれぇ?」という可愛らしいひょんな声を漏らしてしまった。
「どうかしましたか皆さま?」
「う~ん。 正直に言うと、さっき会った時からずっと気になっていたんだけどさ。 君ってもしかして……妖精?」
「いや、或いは未確認の飛行人形魔獣という可能性も……」
「ズコーッ! ──って、ツヴァイは妖精でも魔獣でもないですよ!? はやてちゃんの
「ユニゾンデバイスとは?」
「デバイスの事は後で纏めて説明してあげるから、今は会議に集中してねアルティナちゃん」
どうやらボンゴレ組もトールズⅦ組もツヴァイの事を本当の妖精や魔獣の類と勘違いしていたようであった……。
器用に浮いたままズッコケを披露したツヴァイは直ぐさまに体勢を戻して某ネバーランドの鐘の妖精が機嫌悪くしたように両肩を力ませつつ赤くなった頬に空気を含んでプンスカ怒りながら間違いを訂正し、その際に彼女が口に出した次元世界の専門用語を耳に拾ったアルティナがその詳細について説明を求めるが、いい加減にこの三世界対談会が最初の自己紹介から一向に進行していない事を危惧しはじめていたなのはが先程にシャマルが提案していた会議後の予定に乗っかって、頭に乗せた黒い帽子の上に疑問符を浮かべる黒兎をどうにか宥めた。
「ははは……まあ、私の家族はこんなん色々と個性派な面子なんやけどな。 どうかみんな、仲良くしたってな?」
「あとはこの間にみんなと一緒に戦ったスバル達──“機動六課
「これで時空管理局《古代遺物管理部機動六課》の
「んじゃあ続きまして、次は大変忙しいところこの対談会に出席していただいた、そちらの六課の後見人である三人を紹介し──」
「待てよ」
ここでようやく機動六課の
「時空管理局だか機動六課だか言ったか……
煉獄や地獄と呼べる程の過酷極まりない戦場を一度共に並び乗り越えた戦友だからと言って、どのような目的を持っているのか分からない巨大な規模を持った組織を知らぬまま信用する事など到底出来ない。 アッシュは兄同然だった《剣帝》の遺品を超次元
「今ここで洗いざらい吐きやがれ、この腹芸
アッシュは誤魔化しは一切も許さねぇと言わんばかりの威を乗せた人差し指を
あとがきコーナー『リリカルマジカル
アリサちゃん(お歌のお姉さんっぽい衣装)「画面の前の読者のみんなー、お久しぶりー! 【リリカルマジカル
リボーン(顔部分が出るように切り抜かれたガ○ャピンのキグルミ姿)「ちゃおす。 オレの名前はリボーン、このコーナーの新レギュラーだ。 よろしくたのむぞ」
はやて(上に同じく○ックのキグルミ姿)「どもどもー、《夜天の主》“八神はやて”どぇーす! 九話ぶりの軌跡講座、みんな楽しんでってなー♪」
グナちゃん(幼稚園児服)「──ッテ、ナンカタヌキガマギレコンドルー!?」
アリサちゃん「今回の特別ゲストに『リリカルなのはシリーズ』の三大
はやて(グナちゃんを高い高い抱っこしてあげる)「おおー、この子が噂の動いておしゃべりするシグナム人形かいな? ホンマ
グナちゃん(はやてにほっぺスリスリやられて嫌そう)「ヤ、ヤメロー! タスケロシンイリ!!」
リボーン「さぁて、今回の講義テーマは《時空管理局》についてだったな?」
グナちゃん(身体の小ささを使ってはやての手からスッポン逃れた)「オイ、シカトシテカッテニススメヨウトスンナ!」
はやて「管理局の事なら私に任せとき。 本編でも丁度私がその事を説明する場面で切られた事やし、この場で話しとけば手間が省けるさかい♪」
アリサちゃん「それ、小説的に考えて、アリなのかしら?」
はやて「こまけぇ事はええんやよッ!(グ○ンラ○ン調に) 【管理世界】【管理外世界】【無人世界】【侵入禁止指定世界】【未到達世界】の全部を合わせて《次元世界》と呼ばれとる事は前回の講座でもう話しとったな? 《時空管理局》は通称“管理局”或いは“法の船”と呼称されておってな。 簡単に言えば、定められた時空管理法の下に従い次元空間航行と魔法の技術をもって次元世界中の秩序と平和を守る、デッカイ司法機関といったところやな」
リボーン「司法かぁ。 裏社会の天敵だからチョイ苦手になる部類なんだが……まあいい。 そんで、時空管理局の組織概要は?」
はやて「次元世界中を四六時中監視して、
グナちゃん「“サンケンブンリツセイ”ッテシットルノカ?」
はやて「う~ん、言いたい事は解るんやがな。 魔法を知りそれを日常生活に取り入れている管理世界と、魔法は神秘や幻想などの想像の産物としか認識されとらん地球などの管理外世界とでは、価値観がまるでちゃうんやろな」
アリサちゃん「まあ、管理局では九歳や十歳といった幼少期の子供でも魔法使いの才能を持っていれば引く手数多の場所で高級取りに働けるくらいだものね……」
はやて「ハハハ……それでも一応、一箇所に実権を集めて独裁体制というわけではあらへんよ? 管理局の内部は主に【海】【空】【陸】という三つの組織体制に分かれとるんや。 【海】は次元世界を渡航する時に通る“次元空間”の別称で、その中を次元間航行艦船の艦隊を組んで
リボーン「だが、それだと活動範囲のデカさと難易度の高さからして、金と戦力は【海】の方にかなり偏るんじゃねーか? オレの予想では、聴いた限り規模が小っさくて運用経費と主戦力の殆どを他に取られてるだろうと思われる【陸】とはメチャクチャ仲悪いだろ?」
はやて「耳が痛い話やが、大当たりや……。 更に補足を入れると【海】と【空】の二つは事実上、管理局の本局の下に属しとる。 せやから規模の大きい二つの戦力が本局に集められる形になってしもうて、反動的に【陸】へ回す戦力と経費は少なくなってもうとる。 せやから本局と地上部隊の間には深い軋轢が出来てしもうて、両者は表では同じ管理局の組織として協力しとっても水面下で
アリサちゃん「それで、前回の講座で私が説明したような、上層部や局の御偉い様が汚職やら裏で真っ黒な研究やらして、挙げ句にそのマッチポンプで次元世界の色様々な有力者や独立勢力から反抗される場合も多いらしいのよね。 『魔法少女リリカルなのはStrikerS』の原作アニメ劇中では
グナちゃん「ソシキノハランナカ、マックロジャネーカヨ!」
リボーン「ボンゴレファミリーも歴代が血で血を洗うような事をやらかしてきたから人様の事は言えねーが、表の世界の平和を守ってる正義の司法の連中が不正やらかしやがるのは、ハッキリ言って大問題だぞ」
はやて「それについては誠に弁解の次第もございまへんわ……せやけどな、本作のプロローグ編でなのはちゃんがカッコよく啖呵切っとったやろ? 管理局は闇の部分ばかりやない、
ヒートアップしたはやては周りが見えなくなって、右手に乱回転する魔力球を出して大きく振りかぶった。
はやて「うおおおおっ! 管理局の闇は私がブッ壊す! くらえ、ラセンガン──ッ!!」
グナちゃん(命中)「ウボァー!」
はやて(しょうきにもどった)「ぁ……」
グナちゃん(ピカー!)「ヨクモヤッタナ……」
はやて(顔面真っ青)「ちょちょっ、ちょっと待って、今のはナシや!」
アリサちゃん(ぴゅーっととんずら)「それじゃあ読者のみんな。 今回の講座はここまでよ!」
リボーン(スタコラサッサと)「次回も死ぬ気で読めよ。 じゃーなー」
はやて(逃げ遅れたギャー!)「ってか、二人共逃げるの速っ!? ちょっと、私を置いていかへんでよーっ!!」
グナちゃん(もっとピカー!)「サラダバー!」
ちゅっどーん!!