おのれぇメガネめ。 長いところしばらく音沙汰なくて色んな人が怪しくなっていたところでやらかして来やがって! まさに「虚にして実」か、まんまと騙されたぜコノヤロー! やっぱり軌跡シリーズのメガネキャラは絶対信用しちゃいけねええええーーーーッッ!!!(狂い哭き)
時空管理局──数多の次元世界へ繋がる【次元空間】の広大な海を渡る次元航行技術と超科学をもって自然摂理・物理法則をプログラム改変し超常現象を発現させる“魔法”を意のままに操れる《魔導師》の多くを有する事で、星の数程存在する《次元世界》の秩序と平和を守護している、一大司法機関。 通称“管理局”と一般に呼ばれ、魔法文化を持つ有人世界を【管理世界】に定めて管理局の管理下に置き時空管理法と魔導師部隊戦力のもとに守衛・警備と取締りを行い魔法犯罪や超常災害から民間の生活を保全する、魔導師の警察・軍隊組織という側面も合わせ持っている。 次元世界中を監視し、時空管理法を犯した次元犯罪者を検挙して刑事裁判で裁くのも管理局の務めだ。
「──と、簡単に説明するとそないな感じになるさかい。 大雑把に言うて、
スッッッパパァァァァアアン!!!
「んぎゃおおおおおぉぉぉぉっ!!?」
アッシュから組織に対する不信用を訴えられて時空管理局の組織概要の説明を要求されたはやてが簡潔な説明をした終わりに口元にニヒルを利かせた悪の親玉面をして悪者ジョークをかましやがった為、再びフェイトのライオットザンバー・ハリセンカラミティーが二発音速炸裂した。 性懲りもないボケ狸娘が先程の焼き増しの如く円卓上に上体を突っ伏して後頭部に巨大タンコブの雪だるまを作っているのを眺めて、三世界の若き英雄一同はしょうもない呆れ顔を浮かべて一滴の困り汗を流している。
「この大ボケ部隊長、いい加減にしなさい!
「ごめんなさいフェイト様。 もう会議中にボケたりしまへんので、バルディッシュの柄尻で私の
「あ、ははは……リィン君達、さっきから
「って、アタシに訊いてんじゃねーよ、
雷鬼様のス○ンドを背中に出したフェイトが微笑に管程太っとい斜め青筋を浮かべながら机にキスした大ボケ部隊長を説教してシバいている隣で苦笑を溢したなのはが代わって説明内容の間違いを訂正しようとするが、隣の二人の漫才で変になった空気の所為で内容を上手に整理できず、どうにも説明が抽象的になってしまって自分でもよく分からなくなった彼女が
「「「「「「「…………」」」」」」」
リィン達異世界の助っ人勢は機動六課隊長陣の脈絡無さに口を紡いで呆けた顔になっているが、悩ましそうに首を捻ったのは円卓の向こう側の残念美女共の残念っぷりを眺めたからではない様子。
「えっと……ちょっと待って。 オレ、学校の成績悪いから法律の事はまるっきり解らないけどさ。 今、はやてさん“魔法”とか言ってなかったか?」
「魔法ねぇ……十年後のラル・ミルチが戦ってた
「それも
「つまり【時空管理局】とは、警察機関と軍事戦力を独占しながらも立法権と司法権を持ち、星の数程の世界の法制管理を執り行う、多次元規模に及ぶ法権統制機関という事か? ……その、なんというか」
「呆れる程の権力独占……はやて総部隊長となのはさんがおっしゃられた説明内容をそのまま解釈する限りなら“巨大な独裁政権組織”のように思えますね」
「もし此処にエリィ先輩が居たら物凄い剣幕になって指摘しそう……想像しただけで身震いがしてくるわね」
ざわざわ……ざわざわ……。
急に懐疑を孕んだ口々に不審を言い合い出した異世界の英雄達。 説明された時空管理局の組織概要があまりにも荒唐無稽且つ独裁体制的だと解釈された為、
「あれ? ……え~っと。 ひょっとして私となのはちゃん、下手な事を言ってもうたかな……」
「ああ。 とんでもなくドヘタクソな事言って、
「金茶髪の君、今“大ボケ部隊長”と書いて“オマヌケタヌキ”とルビ付けたか!? 私、売られたケンカは買う主義やで!」
「はいはい、ケンカしないケンカしない。 はやてちゃんが大事な説明でボケたのが悪かったのよ? だから
「うえ~ん、シャマルママぁ~。 あの金茶髪のDKヤンキー君がイジメるんや~」
「
納得のできる説明が無くて、危険な独裁政権体制の疑いを持った組織を簡単に信用なんかできない──アッシュがそう反発しかける前に、今まで無言を貫いていた会議長席の右側に腰を掛ける機動六課の後見人三人の内の一人であった黒髪長身の男性魔導師がもう我慢ならないという風な憤りを声にあげながら席を起立してきた。
「君達、いい加減にしろ! ふざけ過ぎと無駄騒ぎばかりしていて、会議が全然進まないじゃないか!!」
その硬派という石膏で顔面全体を塗りたくったように生真面目な雰囲気を放つ上から下まで黒ずくめの男性魔導師は、あまりにも戯れが酷過ぎてグダグダな呈を異世界からの客人達へと晒しまくる身内の
時空管理局本局次元航行部隊、XV級艦船≪クラウディア≫艦長──クロノ・ハラオウン提督 CV:杉田智和
「はやて、なのは達も、そんな非常にしまりがなくて見苦しい様相を客人達の目に晒して、恥ずかしくはないのか? まったく、君らはいつもいつもそうだ。 少し親しくなれた仲になったからといっても無遠慮が過ぎるぞ!」
「ク、クロノ君……」
「ほら見なさい、はやてが大ボケし過ぎる所為でぶざけ事が大嫌いなカタブツのお兄ちゃんが怒っちゃったじゃないの!」
「フェイト、君も会議中に魔法やデバイスを使用して暴力を振るうのは関心しないぞ。 気持ちは凄く理解できるけどな……。 それと以前にも指摘したが、人前で“お兄ちゃん”呼びするのはやめてくれ。 あと誰がカタブツだ義妹よ?」
黒ずくめの男性魔導師──クロノは周りの注目が自分へ向いた為に少々昂り過ぎた激情を抑えてはやて達を冷静に諫める。 しかし、未だに円卓の上に頭を突っ伏して
──あの人って、昨日オレ達を逮捕して時空管理局の本局ってところに空飛ぶ戦艦で連行していった人達の中に居たんだよね? 最初は容赦無くて怖い人かと思ったけれど、あの様子を見ているとなんだか問題児だらけの周りにとても苦労している人みたいで、少しだけ親近感が湧いてくるなぁ……。
──あの真っ黒ボウズヤロウ、昨日はよくもこっちの話を全く聞かないでオレ達を不当逮捕しやがったばかりか、十代目の目の前で右腕であるオレを不意打ちで捕縛して恥かかせやがって。 あとでシメてやるぜ!
──ふむ。 あの気堅いような
──それにしても、先程からあの男の人ははやてさんが冗談を言ったり、フェイトさんが魔導杖(?)で冗談を言ったはやてさんを引っ叩たいたりする度に、何度も胃薬のビンの錠剤を取り出して過剰摂取している様子を横流しに見て取れていましたけれど、やっぱり相当に気苦労をしている真面目な人のようですね。 私も、ローゼリアおばあちゃんが我儘ばっかり言って厳しく叱っても言う事を聞いてくれないという悩みがあるから、少し共感できるかも……。
──なんだか、トヴァルさんやミハイル少佐に近しい苦労人の気配を感じられる人だなぁ。 心なしか、あの二人とは声まで似ているような……。
生暖かい(一部怨念が混じる)視線が自分へと集められているのに気付いた
「ぁ……コホンッ! 見苦しいところを見せてしまって大変申し訳ない。 先ずはこの前に君達へしてしまった非礼を詫びさせて欲しい、先日は事情聴取もせずに不当な身柄の拘束と連行を執り行ってしまって本当にすまなかった。 僕は管理局本局の次元航行部隊提督クロノ・ハラオウン、ファミリーネームで判ると思うが其処のフェイトの
「い……いえ! どどどっ、どういたしまして」
「俺達は悪漢の卑劣な武力行使を受けて危機に晒されていた善良の人から助けを求める声を聴いたから助太刀に入っただけです。 当然の事をしたまでですよ」
「ええ、リィンさんの言う通りです。 こちらこそ、突然に何処か知れない別の世界から次元間転位してやって来て、そちらの大事な作戦中に御邪魔してしまった所為で色々とややこしくしてしまったようで、どうも御迷惑お掛けしました」
「うん、困った時はお互い様と言うべきだろう。 誤認逮捕の事も過ちを認めてしっかり謝罪をしてくれたのだから、こちらも水に流しましょう。 これで互いに蟠りは無しとしませんか?」
「なのな♪ ほら、獄寺も何時までも怒った顔してねーで、ちゃんと謝ってくれたんだから昨日の事はもう許してやれよ?
「ケッ! なにを上から目線の謝罪しやがってよ。 偉そうに……」
「いえ、クロノさんは今“提督”という戦艦指揮権階級を名乗っていましたので、事実として時空管理局の組織内部の中でも相当に偉い地位の人なのでは?」
「はいはい、話が進まないから。 皆これ以上の主語は謹んで、どうかクロノ提督の話に耳を傾けてね」
先日の誤認逮捕の件を義理堅く謝罪しながら毅然とした口調で名乗りつつ先日の戦いの最中に機動六課の絶体絶命の危機を救ってくれた事への御礼を申し上げてきたクロノに対し、ツナやリィン達異世界の助っ人側が彼の律義さに感心を寄せながら聞き入れて互いの間に有った蟠りを解いていたが、それでも納得がいかない様子の獄寺が拗ねた事を言って、その言葉の内容に疑問を覚えたアルティナの発言で話が脱線して延々と終わらなそうになりかけた為、フェイトがパンパン! と手を叩いて話を無理矢理止めさせた。 よくやったと自分の義妹に視線で感謝を伝えたクロノが直ぐに真剣な面持ちをして異世界の助っ人達へと向き合い、厳かな口を開いた。
「改めて、機動六課の八神はやて総部隊長より引き継ぎ、我々時空管理局の組織概要について僕の方から君達に誤解の無いように補足説明をさせてもらうとしよう」
クロノは話始めに戯れを一切挟まない真面目な口で、はやてに変わり時空管理局の詳細内容の続きを語らせてもらう旨を異世界の助っ人側に伝える。 その際に人に誤解を植え付けるからもう黙っていろと鋭くした視線でギロリとはやてに一瞥して釘を刺してから説明しはじめる。
「管理局の主な仕事内容については八神部隊長の話していた通りだ。 組織図についても概ね彼女と高町一尉の説明通りではあるが、断じて悪の大魔王軍でも独裁政権組織などでもない。 次元空間内に星の数程存在している次元世界全体の文明と人々の暮らしを、【魔法】や【
「魔法技術の管理統制……それはつまり、
「聡明な理解を持つ人間が居るようで助かる。 そもそも勘違いされがちだが、
まず、
「──たとえ、他から魔法技術の独占だと言われようとも。 すべては次元世界の力無き人々を魔法が起こす超常の危険や災害から護る為に、時空管理局という魔法の司法機関が在るんですよ……」
クロノの話を引き継ぐようにして、今度は彼の隣の席に腰を掛けていた緑髪のベテランキャリアウーマン風格の美女の後見人が起立した。 25歳前後っぽい外見でいて長く熟された艶美さを放ちながら、ポニーテールに纏めた長い髪の良く似合う大人の女性だ。 その額に彫られた斑点模様が謎の女性っぽさを引き立てていて、凛とした緑の瞳は人の心を見透かすようで、ビシリと着こなされた青地のタイトスカートスーツ姿が目に眩しい。 柔和でいて厳然さを感じさせる良く透き通った綺麗な声が印象的で、彼女の語り口はその場の人間全てを聞惚れさせる。
時空管理局本局総務統括官──リンディ・ハラオウン CV:久川綾
「これは失礼。 異世界の皆様方、この度は御初に御目にかかります。 クロノ提督に同じく機動六課後見人の一人にして、時空管理局本局職員のリンディと申します。 以後、御見知りおきを」
「どどどっ、どうもご丁寧にありがとうございますっ!(ひぇ~、なんか凄い偉そうで綺麗な大人の女性じゃないか。 どうしよう、緊張するよぉ……)」
「こちらこそ、初めまして。(むむっ、温和に見えて隙が無い雰囲気……それにこの透き通るような声は、なんだか
両脚を閉じて背筋を真っ直ぐに、指先までキチンと揃えた両掌を膝に添えて斜め45度に上体を下げる。 まさに社会人の見本と呼べる規則正しい御辞儀を披露してみせたリンディの所作を眺め、彼女のその姿から感じられる気品高さにツナ達ボンゴレ三人組やユウナにクルトにアルティナ等は意識を飲まれそうになって肩が張り、前者の者達よりは比較的対人の空気に強いだろうリィン・エマ・ガイウス・ミュゼ・アッシュ等も思わず背筋が伸びる。 トールズⅦ組勢は加えてリンディの丁寧な挨拶と自己紹介を聴き、彼女の発する綺麗な声音から自分達の過去の戦いの記憶の奥により印象深く刻み込まれていた《鋼の聖女》の面影を一瞬思い起こしそうになって眉根に皺を寄せている。 たったの自己紹介だけで百戦錬磨の異世界の英雄達に緊張の糸を強く張り詰めさせたこの女性、只者ではない。
「ちょっとリンディ母さん、みんなが緊張するからもう少しお手柔らかにお願いします……」
「この対談会は信頼できる知人以外には極秘にしてあります。 重要な客人相手に礼儀を失する訳にはいかないでしょうが、本局の上層部議会や管理世界政治家の御偉い方などを相手取る場のような形式はさすがに必要無いかと思いますよ、母さん」
「あらら本当? ウフフ、ごめんなさい。 初対面でちょっと堅苦しかったわね」
「あれ? 今フェイトさんとクロノさん、リンディさんの事を“母さん”って……」
相手側の気を硬くしてしまったリンディを見兼ねた
「あ、言い忘れてましたね。 私はクロノ提督とは血の繋がった実の親子で、フェイトは九歳の子供の頃からの養女なの。 二人共、私の自慢で大事な子宝で大切な家族なんですよ♪」
「やっぱり、そうだったんですか」
「しかし、フェイトさんが養女という事は、フェイトさんの本当の両親の方は……」
「……」
「アルティナ」
「ぁ……今のは失言でした。 そちらのお気持ちを考えずに大変申し訳ございません、フェイトさん」
「ううん、大丈夫だよ。 いつか話してあげるから、今はごめんね……」
「……では、時空管理局の話の続きをさせてもらうわね」
少し沈んだ空気になってしまったが、気を取り直してリンディは一旦席に座り直してから時空管理局の説明の続きを語り出した。
「時空管理局とは、凡そ百五十年前に旧暦以前の古代ベルカ時代から長きにわたり続いていた次元世界大戦の影響で一度文明崩壊が起こりバラバラになってしまっていた数多の世界の人々をまとめ上げて平定し、七十五年前に魔法技術を中心とした新暦時代開闢を築いた三人の英雄によってその年に創立された組織なの。 次元世界大戦では通常の飛行艦では航行不可能だった複数の次元世界を繋ぐ亜空の海である次元空間を新開発された魔力駆動炉によって航行可能にした“次元航行艦船”や殺戮や大量破壊を誰の手でも行える“質量兵器”が各次元世界の国々で量産されて、それ等を次元空間を股にかける次元規模の戦争へと大量投入使用した結果の果てに大戦の戦勝国である聖王連合を含む古代ベルカの長い歴史ある数々の王国が滅亡し、超越技術的な魔導機械文明によって栄華を誇っていた先史文明は質量兵器によって跡形も残らず破壊尽くされました。 散り散りになった
──【塩の杭】の大厄災で滅びた大公国の人々をまとめ上げて革命を起こした北の大英雄である
「時空管理局を創立した三人の英雄は本局のトップ“最高評議会”として局全体を取り仕切るようになったの。 その後、管理局は当初の組織の旗揚げに最も貢献し“伝説の三提督”と謳われるようになった三名の最高位魔導師を中核に魔法技術の発展と次元航行艦隊の編成を行い、異なる魔法文明を有する複数の次元世界へと手を伸ばして取り込み、勢力を拡大し続けた。 やがて次元世界中の魔法文明世界を管理下に置いた管理局はそれらの世界をまとめて【管理世界】と名付け、最高評議会と本局によって制定された“時空管理法”の下に魔法世界の法と秩序を守護する巨大な司法機関へと成ったわ」
「ちょちょっ、ちょっと待ってください。 魔法文明を有する複数の世界を取り込んだっていうのは、まさか侵略して力付くでその世界の人達に言う事を聞かせたんですか!?」
「人聞きの悪い事を言うんじゃない!」
「ひえっ!? ごご、ごめんなさい……」
「この真っ黒ヤロウッ! テメェ昨日の俺らを不当に拘束しやがった仕打ちばかりか、十代目の真っ当な意見にいちゃもんくれやがって。 もう許さねぇぜ!!」
「ちょっ、獄寺君!?」
リンディが語る一部の内容に疑惑を持ったツナが慌てて席から立ち上がって【管理局は無理矢理の武力行使を行ったのではないのか】と投げつけてきた事に大変な遺憾を示したクロノがツナへ怒鳴りつけ、それに獄寺が堪忍袋の緒を切れかけさせて腰を下ろしていた椅子を倒す勢いで立ち上がりながら隠し持っていたダイナマイトを持ち出してクロノに攻撃威嚇を向ける。 これはマズイ──
「──双方、武器とデバイスを納めなさい」
唐突の一触即発により武器(デバイス)を手に取って衝突し出しそうになった二人を百戦錬磨の英雄一同が直ぐに取り押さえようと動こうとしたその直前、リンディの冷静で威厳の通る一声によって獄寺とクロノがビクリッと畏縮して互いを威嚇していた武器(デバイス)を反射的に下ろした。
「此処は会議の場です、喧嘩なら外に出てやりなさい。 クロノ提督も、立場を持つ大人なら子供の意見に腹を立てないで、冷静な応対を心掛けるように」
「チッ……」
「……軽率な行動でした、申し訳ございません。 確か、沢田綱吉だったか? 君にも謝罪しないといけないな。 怒鳴ってしまって、すまなかった」
「いっ、いえいえ。 オレの方こそ侵略じゃないかだなんて大変失礼な事を訊いてごめんさない……でも、それなら時空管理局はどういった方法で次元世界中の魔法文明世界を傘下に入れられたというんですか、リンディさん?」
「そうですね。 私も当事者ではないので、無限書庫のデータベースに保管されていた当時の記録日誌の一部からの抜粋になってしまいますが──」
リンディが小窓程度の大きさの空間モニターを手元に出現させて、その画面に表示された日誌文面を人指し指で
「──と、大方そのような過程で救世主的な組織的価値を得た創立当時の時空管理局の傘下に加わることを他の魔法文明世界は余儀なくされて……」
「そんでもって、仕舞いには木の蜜の周りに
「ハ、ハハハ……」
昔の時空管理局の英雄達に次元世界中が夢中だったと聞かされ、こっちの世界でも同じかと呆れ果てた顔して愚痴ったアッシュとそれに苦笑を溢すリィン。 何時如何なる世界であっても、英雄伝説とは人々を夢中にさせて愛されるものなのだ。
「そう……なので、時空管理局は次元世界中からの賛同を受けて、魔法世界の法と秩序の守護を任されているのよ。 もちろん、色んな考えを持つ人が寄り集まって巨大になった組織はどうあっても何処かの部分は必ず腐ってしまうものなのだから、残念ながら実権の闇で後ろ暗い事をやる汚職局員が出てしまう事も少なくないのだけれどもね」
「だとしても、それ以上に魔法の力を正しく使って次元世界の平和を守りたいと純粋に願い、組織や世界の闇を祓えるよう真っ当に悪や理不尽と戦っている人間が殆どさ。
「「「「「「「…………」」」」」」」
先月に解決されたJS事件の顛末により組織の奥深くに巣くっていた
さて、彼らを信用していいものだろうか判断に困ったところだったが、その前にクロノが話していた時空管理局と協力関係を結んでいるという信仰宗教団体の事が少々気になった。 というか──
「──ところで、先程から少し気になっていたのですが。 失礼ながら、リンディさんの隣の席に腰を掛けてずっと黙っていておられる
「え? ……まあ、そうだな」
「えっと、別に黙っていた訳ではないんですけどね。 ……折角ですし、このまま自己紹介をさせて頂きますね」
アルティナが可愛らしい思案顔をリンディの右側に座した機動六課後見人の最後の一人の要人の方へと向いて首を傾げてその人はいったい誰なのかと訊ね、クロノがそういえば彼女の紹介をすっかり忘れていたなと少し気まずそうに眼を瞑って腕を組んだのを見て苦笑を濁したその要人の女性は自分へ話題が振られたこのタイミングを自己紹介を済ますのに丁度良い機会だろうと踏む。 ゆっくりと席を立った修道女っぽい黒シックな装束に身を包んだ女性は十代半ば程のおっとりとした顔付で、長い微ウェーブの
聖王教会騎士団正騎士──カリム・グラシア CV:高森奈緒
「異世界より御越し頂いた英雄の皆様方、はじめまして。 本日の三世界対談会の場である此処、ミッドチルダ北部ベルカ自治領“聖王教会総本山”の修道女長兼《聖王教会騎士団》所属の正騎士、カリムと申します」
「因みに、カリムは私の入局以来からの親友さかい♪ せやからみんな、気楽にしてくれて平気やで」
頭を上げて恭しく自己紹介を述べるカリム。 その嫋やかで礼儀正しい雰囲気に異世界の英雄達(特に男性陣)は緊張して肩ひじを張りそうになるが、はやてが上手いアシストを入れてくれたので直ぐに皆肩の力を抜けた。 相手方の緊張が解れたのを確認するとカリムは柔らに微笑み、胸元に手を当てる。
「皆様、本日は聖王教会へようこそおいでくださいました。
「えええっ!? 歓迎は嬉しいけど、オレ達が救世主ってのはちょっと大袈裟なんじゃ……」
「いえいえ、全然大袈裟などではありませんよ? 先月に起きたJS事件の【ゆりかご決戦】決着直後で疲弊していて防衛戦力が低下していたところに奇襲を受けて、反管理局軍が持ち出してきた未知なる異世界技術の兵器の前にミッドチルダの常駐戦力の中でも最精鋭であった機動六課の最前線部隊すらもあわや全滅寸前に追い込まれたという絶体絶命の危機に陥ったその時に、奇跡にも異世界から次元間転位して来た皆様が
「わたし達もカリムさんと同じ気持ちだよ。 あの時にリィン君達が来てくれなかったら、少なくとも
「う″……」
向けられたカリムの信頼に満ちた言葉となのはの潤んだ瞳には到底逆らえない圧力を感じ、ツナやリィン達は首を後ろに引いて声を詰まらせた。 見渡せば会議長席に未だ
「だあああーっ!? わかったわかった。 救世主でも英雄でもいいから、皆さんの目でオレ達に
「ハ、ハハハ……それ程に重い信頼に俺達が相応しいのかはともかくとして、カリムさんやなのは達の俺達に対する信頼が確かである事はとてもよく伝わりましたよ」
「はい! その信頼に応えられるよう誠心誠意努力していきましょう、教官!」
自分に集められる複数の過剰な信頼の目の熱さに耐えられず、白目を剥きつつ頭を抱えて発狂しながら降参する止めてくれと懇願するツナ。 観念し参ったという苦笑を漏らすリィンと、彼の生徒を代表して力強く右拳を立てつつ頑張っていきましょうと言うユウナ。 その他の異世界勢も乾いた笑みを曝したりやれやれと肩を竦めたりして、仕方なくカリム達からの信頼を受け入れた様子であった。 カリムやなのは達はリィン達が皆こちらの信頼をどうにか受け取ってくれて一先ずホッと胸を撫で下ろすが、その直後に異世界の教会騎士であるガイウスが思考に耽る様子で口にする。
「それにしても、【聖王教会】か……その名からして、この教会の信仰対象は“女神”ではないようだな?」
「貴方は、確か異世界の教会の騎士でしたか……ええ、そうです。 我々聖王教会が崇めているのは、《聖王》オリヴィエ・セーゲブレヒト──現代より約500年も遠い昔の古代ベルカの時代、当時の魔法武技において最強の達人と謳われた聖王・セーゲブレヒト家きっての王女騎士であったとされ、聖王連合を率いて数多くの世界を巻き込んだ次元世界大戦を終結させたと伝えられる、
──オリビエ? その名前は何処かで聞き覚えがあるような……。
「つまり、この教会は神ではない大昔の戦争の英雄を崇拝している団体なのでしょうか?」
「戦国武将のファンクラブみたいなものなのな」
「あぁ、一昔前に日本で流行してたっていう、前にハルのアホがキャーキャー煩く騒いでたやつか」
「いやいや! 山本も獄寺君も、いくらなんでもその例えは失礼じゃないかな? 次元世界有数の力を持つ信仰宗教団体だって言っていたしさ」
「大昔に偉大な功績を打ち立てた英雄を称えて信仰が出来るのは別におかしな話ではないと思うぞ? かの結社の《鋼の聖女》──もとい、250年前の帝国の“獅子戦役”の英傑で大陸一の至高の武人と謳われた《槍の聖女》リアンヌ・サンドロット殿も彼女の輩出の街にしてラウラ先輩の出身地であるレグラムでは現代も根強く信仰されていると、リィン教官から帝国歴史学の授業で習ったからな」
「ウフフ、そうですね。 リィン教官の歴史のお話はいつも大変熱心で情熱的でして、カルバード共和国の民主化革命の先導者シーナ・ディルクの来歴など帝国の学院の授業では普通習わないところの奥深くまで、ねっとりしっとりと身体に教え込まれてしまいましたものね♡」
「だからミュゼ、そんな風に他人の誤解を招きそうな言い方は止してくれってば……しかし、女神ではない一人の英雄への信仰が多重世界規模にまで影響を及ぼしているとはな。 女神を唯一神とする
着席したカリムが聖王教会が信仰している《聖王》オリヴィエについてを説明し、それの解釈で異世界側はざわざわと騒々しくなった。 唯一信教の団体が一つでも広い世界を複数次元に跨いで信仰勢力を広める事ができている事だけでも信じ難くなるだろうに、それが神でもない過去の大戦の英雄を信仰対象にしてるというのだから眉唾になって騒がしくするのも無理はないかもしれない。 でも、推論を飛ばし合っていては会議が進まないので、カリムは両手を胸の前でパンパンッ! と叩いて喧騒を静めた。
「ハイハイ、皆様そこまでにしてくださいませ。 聖王教会の団体概要や聖王様について詳しい話を聞きたい人は後日またこの教会を訪れて来てください。 その時は聖王家ゆかりの特性の茶葉を淹れた紅茶を御出ししますので、ベルカ自治領特産の“オリヴィエ饅頭”と共に飲みながらでもゆっくりお話ししましょう」
「そんな訳や。 これで機動六課の後見人の御三方の紹介と時空管理局の組織概要についてをあらかた説明できたと思うんやが……みんなどうやろ? 説明を聞いてみて、改めて私らの事を信用してくれるんかいな?」
「「「「「「「…………」」」」」」」
これをもって時空管理局側の説明が終わり、彼女達を代表するように会議長役のはやてが異世界側に対してこちらを信用してくれるのかどうか返事を求めてくる。 しかし彼女達の話の中には少し怪しそうな部分もあった為か、リィン達トールズⅦ組陣もツナ達ボンゴレ陣も迂闊に返事を即答するような事はせず、慎重になってどうしようか思考を巡らせる様子を表に現すのだった。
果たして、異世界の英雄達の返答は如何に……?
う~ん、時間が掛かった割にはあまり面白味の少ない説明回でしたね……。
リンディさんが説明していた時空管理局の成り立ちについてはwikiを参考にして考えた
さて、界の軌跡で人類を含むゼムリア大陸に生まれる生命を思考操作して大陸に縛り付ける“女神の枷”と“ゼムリア”という閉鎖世界を作っているシステムの正体は【
今作のリィン達軌跡キャラ勢が何故レーギャルンの監視を無視してゼムリア世界の外にある次元世界にやって来られたのか? それは無論、ラスボスになりたいバカ魔王が何らかの方法で外からレーギャルンに
バカ魔王「刻の至宝には俺の夢とクロスオーバーの為に、一旦大人しくしてもらったぞ。 俺は別に未来の物語を破壊したいわけでは決してないのだからな!」
ジークレオン「(あの時は俺が寸でのところで止めてやらなかったら、危うくシステム諸共に消滅させていたところだっただろうに……)それと、リィン・シュバルツァー達を
ネギ神父「もう、剣聖らだけでええやんか……」
遂にベールを脱いだ軌跡シリーズ最強キャラ最有力候補の《剣仙》ユン老師もSクラ無かったからまだ本気じゃないのだろうけど、連続攻撃が強かったしなぁ。 八葉・黒神が一刀、恐るべしですね……。
この辺で界の軌跡の話はここまでにしておいて、今期放送中の『魔法少女リリカルなのは20周年セレクション』も復活した某笑顔動画の一週間無料配信で視聴しましたよ。 いや~リリなの劇場版は初めて見ましたが、無印はなのはとフェイトの空中戦がド迫力でヤバかったですね。 ドラゴンボールZの戦闘を彷彿させるように戦闘余波でビルが崩壊するし、なのはのSLBで仮想都市が海のもくずに……思ったけど、小学生同士の戦闘じゃねーよなコレ?(今更)
ドラゴンボールと言えば、今期の『ドラゴンボールDAIMA』放送とPS5のSparking!シリーズ最新作『ドラゴンボールスパーキング!ゼロ』が面白すぎて、ドラゴンボール熱が最熱しましたよ♪ つーか、スパーキングゼロがムズ過ぎてやりごたえが半端ないわ! ビュンビュン瞬間移動しまくる高速戦闘も原作再現率高くてヤベーし、世界中の人がエディットで作ってくる色んなオリジナルバトルの数々がもう面白いのなんのって!
……長く話すぎてしまいましたね、スミマセン。
今回の『リリカルマジカル