ウマ娘 ルーザーズグロウ   作:七竹真

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マーチ、ダンサー、ノルン、ミニー、レモーノ、サウス、トーハー、オーカン…。シンデレラグレイに登場する初期のウマ娘、それも中央に行けないような、中央に行っても負けるようなウマ娘。だが、そこがいいそう思わない?彼女たち、ダートAで実装してくれませんかね?めちゃクソ好みなんですが、というわけで2話です。どうぞお楽しみください!
あ、しばらくは残弾あるんで蒸発はしないと思います。

PS.ファル子もいいけどイナリワンだとシンデレラグレイ発売に拍車かける上に、平成三強の最後の一人だったからよかったのになーって思いました。春天あったんだからタマとかでもいいやん。なんでダート得意かつシンデレラグレイ3巻発売に関係する二人ではないんですかね。


第2R 勤勉なる踊子

 ウォークダンサー。前回の歴史では私と同室だったウマ娘だ。走りは得意ではなかったが、読書好きで成績がそこそこよかったことは覚えている。ベルノとミニーに続いて3位くらいだったはずだ(私はそのつぎくらいだった…。)。中々話しかけるタイミングがつかめず最後まで話すことはできなかったが、今回の私は違う。前回の後悔を無くすためにこの奇跡を利用させてもらおう。そう思ったのは、小学校で彼女見かけた時だった。

 ノルンエース、ミニーザレディ、ルディレモーノといった前回でも話していた面子も見つかったが、少々目立つというか五月蝿い連中なのでトレセンに行くまではそこまで関わらなくていいだろう。ベルノライトとはオグリにつながるために仲良くしてもよいのだが、万が一私を支えるとか言われると困るので関わらないでおくとしよう。

 ただ、私には大きな問題があった。

 

「友達の作り方知らない…。」

 

 これは大変なことである。前回私の友人には確かにオグリにベルノや3バ鹿なんかがいたが、オグリはライバルとしてそこからなし崩し的に、ベルノ達もオグリの友人からなし崩し的に私の友人になったようなものだ。どんなレースよりも高い壁がそこにはあった。

 

 

 

 というわけで考えれば考えるほどウォークダンサーと友人になることが不可能そうに思えてきたので、思い切って声をかけてみることにした。

 

「なぁ」

「ひゃ、ひゃい!な、なんでしょうか?」

「私と友達になってはくれないか?」

「え、えぇっーーーーーーーー!!」

 

 そう叫ぶと彼女は気を失ってしまった。

 元々、彼女自身友人が少ない方で尚且つ目立たない教室の隅にいる感じの大人しいタイプだ。しかも自分を卑下するタイプ。自慢ではないが、私はこの頃は、「この頃は」菊花賞ウマ娘の娘であり、地元では期待を背負うような超新星(ルーキー)だった。要するに、初期ステータスの差が開きすぎているのだ。まあ、オグリとベルノの関係にも言えることなのだが。

 私はダンサーを無理してサポートに回そうとは考えてはいない。まあ、なってくれたらありがたいが。走るのが遅くても人を笑顔にできるウマ娘は高知のトレセンに行ったときに見ているし、彼女が走るというなら、その夢を応援したい。同室になるのにそれができないのは残念だからだ。

 ダンサーが目を覚ました後、もう一度頼んでみた。

 

「すみません、無理です!」

「何故だ?私は君と友好な関係を結びたいんだ。」

「私なんかとマーチさんじゃ住む世界が違いすぎますから…。」

 

 ふむ、100点満点予想通りの答えが返ってきた。ここまで卑屈だと、テレビで見たどこぞのステイヤーを思い出してしまう。

 

「住む世界が違っていようが、同じレースで走るだろう?」

「・・・でも、でも…。」

「私は君の頭の良さに惹かれた。私と話せるような人物だと思った。だから友人になりたい、これでもまだ思いは伝わらないか?」

「・・・っ!」

 

 これでもだめか。ならば、あと一押しするか。

 

「・・・昔活躍した皐月賞ウマ娘で、当時のレコードである2分3秒0で勝利したウマ娘は?」

「カンゼンミノル!デビューから引退までまで10戦10勝のウマ娘です!注目すべきは全て怪我をかばいながら圧勝できるそのポテンシャル、そして当時記録したレコードの多さです!残念ながらダービーの後にけががひどくなり引退されてしまいましたが、あの徐がもしそのあとも走れてたら無敗の七冠ウマ娘になっていたかもしれません!来年公開予定の『幻のウマ娘』のモデルも彼女だとか!今現在どこにいるかわかりませんが、ぜひ会ってみたいものです!」

「フッ」

「あっ、あぅぅ…。」

「恥ずかしがることはない。好きなものに一生懸命になれるということは素晴らしいことだ!」

「ひ、引いたりしないんですか?」

「引くわけがないだろう。カンゼンミノルを知っているということは、昔のレースも研究しているという証。それだけすごいのだからむしろ誇るべきだ。」

 

 正直、私も驚いたのだ。有名なウマ娘とはいえ、この時代でも引退してから10年近く経っている。それをここまで語れるほどのウマ娘への愛、そして調べる研究意欲。素晴らしいとしか言いようがない。

 

「私は君を尊敬している。だからこそ、君と友人になりたい。友人になってくれるか、ウォークダンサー?」

「・・・ダンサー。」

「?」

「ダンサーって呼んでください!私たち、友達ですから!」

 

 こうして私は後の同室の友であり、ウマ娘への研究を欠かさないウォークダンサー、いやダンサーと友人になれたのだ。

 前回との特異点、これがどう影響するのかはカサマツのトレセンに行ってからのお楽しみということだ。

 

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