東海ダービーまで1年以上あるからなー。
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PS 私はポケモンカードの敗北者です
ダンサーと友人になり、早数年。年が経つのは早いものである。最初のころこそ私のトレーニング量に驚かれたものだが、今や私のトレーニングを管理する立場である。私の夢である
そんな私たちも、もうカサマツトレセン学園に入学する時期である。まだ、もう一度同じ授業を受ける期間が続くのかと思うと嫌気が差すが、それよりも楽しみな気持ちが勝る。『芦毛の怪物・オグリキャップ』。奴ともう1度相見えることができるということだ。
前にも言ったかもしれないが、オグリキャップの強さはスパートを何度もかけられることと圧倒的柔軟性。芦毛のウマ娘は走らないという常識を打ち破った。常識を打ち破ってこそ怪物。常識にとらわれない者こそ頂の景色を見ることができる。
「マーチちゃん、楽しみだねぇ!」
「ああ、楽しみだな。」
入学式の日、以前より明るくなった(ただし体調管理には厳しくなった)ダンサーと並びながら登校する。
教室のドアを開けると何人かがこちらを見てきた。入ってすぐの机にいたのはルディレモーノ。その後ろにミニーザレディ、その横にサウスヒロイン、その横にはノルンエース。他にもセカイトーハー、ベーテシュガー、メーカー5姉妹、テンザンターフ…。私としては懐かしい顔ぶれが並ぶ。本当にこの時代にいるという実感がわくというものだ。
「やった!私窓際の席だ!マーチちゃんは?」
「私は中央の前から3番目だな。」
2席前にベルノライト、右斜め前にノルンエース、左斜め前にロイヤルチェリー。本当に懐かしいものだ。なんか、こう、ぐっと来るものがある。
ホームルーム開始時刻になったが、未だに来ない奴が1人。すっかり忘れていたが、オグリの奴は遅行してきたんだっけな。懐かしい面子がそれぞれ自己紹介をしていく。
「私は、オーカンメーカーよ。カサマツ1のウマ娘になってやるわ!」
「…セカイトーハー。ロックなレースを走りたい。」
「ベーテシュガーです。よろしく。」
「ウルトライチバン!頑張るぞ、おー!」
「ジョイメーカー。ま、よろしくってことで。」
「ロイヤルチェリーだ!1着とれるよう頑張っていきたいです!」
「妾はジェットメーカー。姉妹たちとお世話になりますえ。」
「あ、あの、ナントウイチバンです…。」
「俺がドラゴンメーカーだ!フジマサマーチ!貴様には負けん!」
「ネヴァーエヴァーだよ~。よ~ろしく~。」
「テンザンターフです。ご学友の皆さん、よろしくお願い致しします。」
「フジタカプラントだ。アン?ガンつけてんじゃねぇよ、コラ!!」
「サウスヒロイン、頑張りまーす!」
…こいつらここまで個性的だったっけか?何人かは前の方で出会ったウマ娘に雰囲気が似ているやつらもいる。オーカンメーカー、ウルトライチバン、ネヴァーエヴァー、テンザンターフなんかは特に似ている。残念なことにあいつらほどの実力は無いが…。いや、ウルトライチバンだけはあるかもしれない。うん。
「ノルンエース。」
「けっ、ルディレモーノ。」
「ケヒヒヒ、ミニーザレディです。」
お前ら、本当に面倒くさがりだな。
「ウォークダンサーです。走るのは得意じゃないけど、早く走れる子を支えられるようなウマ娘になりたいです!」
ダンサー、お前ほんといい奴だな。ただ、私の方チラチラ見ながらいうのはやめてくれ。こそばゆい。
「ベルノライトでしゅ。よ、よろしくお願いしまひゅ!」
ベルノはカミカミだったのか。当時の私はこの時、全く彼女たちに興味を持っていなかったんだな。そんな嫌な事実を突きつけられる。まあいい、彼女たちはここでの競争相手ではあるし、もちろん普通に強い奴らもいる。だからこそ、宣戦布告だ。私はここで止まらないという。
「フジマサマーチだ。東海ダービーに勝っていずれ
教室中がざわつき始める。それはそうだろう。地方のウマ娘が中央のウマ娘に勝てるはずがないからだ。戯言だと言ってバカにする輩もいるだろう。だが、そんな奴らに負ける気はない。
「常識」を打ち破ってこその「怪物」。
『スーパーカー・マルゼンスキー』。1度バ群に沈んでから7バ身の差をつけて勝った逃げウマ娘。逃げて差す。この言葉を使えるウマ娘は今は彼女しかいないだろう。
『ターフの演出家・ミスターシービー』。三冠ウマ娘を語るうえで彼女の菊花賞は外せない。絶対にやってはいけない走り、京都レース場第3コーナーの上り坂からのロングスパートを仕掛け、下り坂で加速し3バ身差でのゴール。今現在、彼女以外にこれをできるウマ娘は存在しないだろう。
『皇帝・シンボリルドルフ』。言わずと知れた無敗の三冠ウマ娘である。その走りは圧倒的。見ているものを魅了する走りである。彼女の偉業を越えるウマ娘は数十年の間は出ないだろう。それほどまでに強い。勝利よりも敗北を語りたくなるウマ娘など彼女しかいない。
彼女たちに並ぶ、いや超える実力を持つウマ娘はいる。オグリキャップだ。芦毛のウマ娘は走らないと言われた常識を覆して見せた。だからこそ超える。だからこそ中央へ行く。そうじゃないと面白くない。
自己紹介が終わり、先生が授業へと移ろうとした時、彼女は来た。
逆行から何年経とうと、彼女のことは1度たりとも忘れたことがない。
「間に合った。」
「うん、遅刻だよ。」
泥だらけのジャージに身を包んでついに