ウマ娘 ルーザーズグロウ   作:七竹真

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今回くっそ短いです

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第6R 野望

「何なんだ…?この抉れた跡…。」

 

 レースが終わった後、コースの土を鳴らすために作業していた俺は、不自然な穴というか後というかが連続しているものを見て呟いた。

 

「あぁ、さっきのレースで2着だったウマ娘の足跡だってよ。」

「マジかよ…。」

 

 足跡というにはいささか深すぎる。まるで、

 

「まるで怪物の足跡だな…。」

 

 

 

 

 

###################

 

 

 

 デビュー戦の次の日、私たちは校長室に呼び出された。

 

「やあやあ、フジマサマーチくん!先のデビュー戦、実に見事だった!お母さんのようなスターとしてカサマツで活躍してくれること期待しているよ!」

 

 ちっ、校長め。貴様も母の話か。私の実力ではなく母の実力を受け継いだとしてしか見ない。本当にイラつく。

 

「柴崎君も若いのによくやってくれている!」

「いえいえ、恐縮です。」

「これだけすごいと目標は中京盃かな?」

 

 阿呆を抜かせ。そもそも中京盃はオグリの中央行きのきっかけを作ったレースだし、出る気はないが、その程度で終わるみたいな風雨に言われているようでやはり腹が立つ。見た目がなまじ好々爺なだけあって余計に、だ。

 

「いえ、東海ダービーを圧勝し、そのうえでトゥウィンクルシリーズに出るために中央に行き、現在最強と言われている皇帝(シンボリルドルフ)を下すことです。」

「おい、マーチ!」

「少なくともここは、私のレース人生で通過点でしかないと考えています。オグリキャプを始め、サウスヒロイン、セカイトーハー、オーカンメーカー、ドラゴンメーカーといった地方においてトップクラスの奴らが周りにいるので、ここでも成長はできると思いますが、限界がありますから。」

 

 そう、私は限界を越えなければならない。逆行して10年程度経ったが今まで1度も忘れたことがない。前回の歴史で負けた相手が今このカサマツにいることを。だからこそ叩き潰して進まなければならない。

 あの時の皇帝は、私のことを見てすらないなかった。眼中にすらないとはあのことだったのだろう。悔しかった。中央に行った後も同じ短距離を走ったバンブーメモリーは私を見ていなかった。地方上がりの雑魚と言われた気分だった。見返したいのだ。オグリしか見ていなかった奴らに見せつけたいのだ。地方上がりの敗北者を舐めるなと言いたいのだ。

 

「ほう、つまりカサマツでのスターにはならんのか…。寂しいなぁ。」

「・・・。ただ、中央で頂を取ることで、カサマツこそ最強だということを証明したいと思っています。ずっと地方(ローカル)中央(トゥウィンクル)で格が違うなんてことは嫌ですから。」

 

 ここの意識が変われば、もしかしたら後輩たちに私を越える奴が出てくるかもしれないだろう。だが私の目標は頂。それも、頂に立ち続けることだ。頂に立つ者は常に挑戦者を倒さねばならない。

 

「なるほどぉ。そんな風に考えてくれるなんてありがたいねぇ。これからも頑張ってくれたまえ!」

「わかっています。日々精進させていただきます。」

 

 何だ、案外話は分かるのか。前回の時もこうだったが、わかってくれるならまいい人である。これで分からず屋だったら、どうしたものだったろうか。いや、前回オグリや私の中央行きを了承してくれたし、悪い人ではないか。

 ちなみにシバサキにはめっちゃ怒られた。解せん。私は目標聞かれたから答えただけなのに。

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