提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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97話 頑張れ翔鶴!

翔鶴です!

 

今日は私が秘書艦の日です!

ここで!提督に!アピール頑張ります!

 

 

「おはようございます!今日は私が秘書艦です!よろしくお願いします!」

「ああ よろしくな!翔鶴」

 

「はい!では朝食をとりながら軽いミーティングを行いましょう」

 

 

と間宮さんの所で朝ご飯を食べる。

提督が和食好きと言う事で私も同じメニューを食べる。

 

 

はぁーー!

提督さんーーー好きですううう!!

 

「し、翔鶴?」

 

「はい?」

 

「そんなに見つめられると…恥ずかしいな」

 

「お気になさらず!お召し上がりください!」

 

「いや…気にするよ」

 

 

(私的には)満足な朝食を終え、執務室へ向かいます。

 

実の所…ここ最近は秘書艦の順番がうまく回ってこなかったのです。

変なのが襲来したり…

先輩が居なくなってしまったり…

その時に限って私が秘書艦の時だったので、出撃せざるを得なかったのよね…。

し、か、も、!

何か瑞鶴はいい雰囲気になってるし?

私だって…。

 

 

 

 

でも…

 

 

居るんだよなあ…

大淀とベルファスト…

 

 

あの2人が居るから、仕事も早く終わるし…。

 

 

 

でも、仕事は仕事だから頑張らなくちゃね。

今日はお菓子も用意してるんですよ!休憩の際は…えへへ。

 

 

「大淀、私コレやるわ!」

 

「はい!お願いします。翔鶴さん」

 

「コレは?」

 

「終わってます…」

「そっちは?」

「終わってますね」

 

うっ…

テキパキと仕事をこなす。

必要最低限の言葉のみで進む仕事…。

 

チラッと提督を見る。

真剣なその顔が…たまらないわ。

 

 

「どうした?翔鶴…顔が赤いぞ?」

うひゃい!目があってしまったわ!

「い、いいいいえ!だ、た、大丈夫ですわ?」

 

「熱でもあるのか?」

と、手を額に当ててくる。

 

うっひょおおおおお!!

デコじゃないのが残念だけど…提督の手…しゅき…。

 

「余計熱くなってないか!?」

 

 

その様子を見つめる大淀とベルファスト。

 

2人と目が合う…恥ずかしいよぉ…。

「提督?大丈夫ですからね?」

 

「本当?無理しないでね?」

 

 

「でしたら休憩がてら…お茶にしますか?」

と、ベルファスト。

これはお菓子を出すチャンス!

「だったら私がお菓…「ティータイムネー!!」

まさかの金剛がエントリー。

 

一瞬目を見開いたベルファストだが、流石はメイド。一瞬で元の表情に戻ったわね。

「あら…金剛様、いいですね。金剛様が淹れてくださるのですか?」

 

「モチロンヨー」

 

「ではお手伝いさせていただきますね」

 

 

「翔鶴様?何か言おうとなさってましたよね?」

 

「いえ、何でもないのよ」

 

「………」

 

 

 

次はお前かよおおお!

提督大好き勢筆頭…更には正妻に1番近い女…。

 

提督との時間がぁ……うぅっ。

私の作ったお菓子は…出さないでおこう……紅茶も入れる練習したのになぁ…。

 

 

「………」

大淀…そんな目で見ないで…なんでもないから。

 

「ヘーイ!ミルクティーだヨー」

 

「こちらはスコーンでございます」

 

 

悔しいけど…美味しいなあ…。

 

「うん!美味しいな!」

 

和気藹々と話しているように見える。

楽しいけど…羨ましいなあ…。

 

流石金剛だなあ…。

 

 

 

お茶会が終わり午後の執務に取り掛かる。

あぁ…仕事量的にはもう終わるなあ…。

 

 

「提督…」

大淀が言った。

「もう直ぐ執務は終わります」

 

そうよね…。

 

「ですが、備品の納入確認がありますので…船着場に向かってもらえませんか?」

 

「ん?納入か…わかった」

 

「でしたら、翔鶴様。ご主人様にご同行頂けますか?」

 

「え?」

 

「あとはこちらでやっておきますので、確認はダブルチェックも大事ですから…」

 

提督に見えないように人差し指を口に当て(内緒ですよ)と合図する2人。

 

 

 

「は、はい!任せてください!」

 

「よし、翔鶴行こうか!」

 

「はい!」

 

と、2人は船着場に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

「…乙女ですね」

 

「ベルファストさんも優しいじゃないですか」

 

「ええ…あの方が今日をどれだけ楽しみしていたか知っていますから」

 

「そうですね。紅茶も勉強して、お菓子まで作って…」

 

「努力する人は報われるべきなんです」

 

「ふふふ。なら私達は仕事を進めましょうか」

 

「そうですね」

 

頑張ってくださいね、翔鶴さんーーー。

 

 

 

 

 

 

「こうやって翔鶴と仕事は…初めてか?」

 

「そうですね」

 

「何かと秘書艦の仕事が飛ばされたからな…すまんな。でも、感謝してるからな」

 

「そ、そんな!…私はお役に立ててますか?」

 

「翔鶴が居ないと…ダメだなあ…」

 

「あ、あのっ…提督」

 

「ん?何?」

 

「わっ…わ、私……私ッ」

 

提督は黙って聞いてくれる。

 

「私………今日がやっと回ってきた秘書艦の日なんです………今日まで沢山がんばってきました!だから…だから!ほんの少しだけ…ほんの少しだけでいいんです」

 

「うん」

 

「大好きな…提督に甘えてもいいですか?」

涙目で提督を見る。

 

「当たり前じゃないか」

 

「手を繋いでも?」

 

「ああ」

 

「抱きついても?」

 

「もちろん」

 

「私の作ったお菓子…食べてくれますか?」

 

「え?!作ってるの?!食べる!!食べる!!!」

 

「…愛してくれませんか…?今だけでも」

 

「…」

「それはできないなあ…」

 

「そ、そうですよね…すみません」

そうよね…だってあなたには…もう。

 

「今だけは無理だなあ…。だってずっと好きだからなあ…」

 

「…ッ!!ほ、本当ですか??」

 

「ああ、本当だよ」

 

嬉しいー。

心の底から嬉しい。

思わず提督に飛びつく。

嬉しくて、嬉しくて…。

 

 

 

 

 

 

 

船着場で船を待つ…。

私の作ったお菓子を食べてくれる。

 

この時間が…少しでも長く続くといいなあ…。

 

 

2人で寄り添い、しばらく待ってたら船が来た。

荷物の数チェックを行いハンコを押す…。

 

それが終わった後…。

「こっそり食べよう」

と、通信で間宮さんにお願いして届けて貰った甘味を食べる。

 

「もー!あんまりダメですよ!」

なんて笑いながら間宮さんは言っていた。

 

「美味しいな!」

 

「はい!」

あなたとだから余計に美味しいんですよ?

 

「…ん?翔鶴ーーーー?」

 

隣に座る提督に口を近づける。

提督は甘いクリームの味がしたーー。

 

「翔鶴…」

 

「幸せです」

 

 

きっとあの2人は早めに行くように言ってくれたのだろう。

私の為に…私が少しでも長く提督と2人で居られるように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大淀、ベルファスト…」

 

「「はい?」」

「今日はありがとうございました」

 

「何のことですか?」

 

「今日…気を遣ってくれて…」

 

「?何のことでしょう?努力した娘が報われただけですよ?」

 

「…楽しかったですか?翔鶴様?」

 

 

「はい!!」

翔鶴は答えた。

 

「では…」

「残った仕事…片しますよ!」

 

「はい!!」

翔鶴は満面の笑みで答えたのだった。

 

 




実質100話目ですが…97話です!97話です!!

お気に入り…380…ありがとうございます!!
ありがとうございます!
400が見えてきた…。
2ヶ月で約100話になるとは思いませんでした。

これからも頑張ります!
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