提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
提督はただいま夫婦としてお出かけしています。
なら私がその間の執務を頑張らなくては…!
さらさらとペンを走らせる。
「提督!ここにハンコを…」
そう言えば居ないのだった…。
…寂しいな、いつも隣にいる人が居ないのは。
提督との付き合いは提督が最初に吹雪さんと着任してからだった
こんな僻地に来るもの好きも居るんだなと当時は思った。
サーバーの空いているのがここしかない?なんですかそれは?
正直、私は影が薄い。
戦闘に参加することはほぼ無いし、鉄底海峡戦は冒頭から大破していたので…。
執務担当艦として居るからか周りの艦娘からは羨ましいと言われる。
しかし、私からすれば皆の方が羨ましい。
遠征や哨戒で任務から帰った皆を優しく迎えてくれるー
よしよしと頭を撫でてくれるー
傷ついて汚れている状態で抱きついてくる艦娘を何も言わずに受け止めてくれるーー
執務担当艦にはそんなことはないのだから。
ベルファストが本来やっていた業務のメイドをやり始めてからは、朝に起こすのも彼女の役割となったし、休憩時のオヤツや紅茶も彼女の役割だ。たまに金剛さんや間宮さん達が用意する時もあるけど…。
執務担当艦、メイド、秘書艦…。
あの人の周りには…人が多いなあと思います。
「…」
「どうしましたか?大淀様。先程からすごく難しい顔をなされていますが」
「いえ、何でもないのです」
「お悩みなら…聞きますよ?」
「悩み…ですか…」
「でしたら、仕事も一区切りつきそうなのでお茶がてら少し…」
「ええ、かしこまりました」
相変わらず、ベルファストの紅茶は美味しい…
お菓子も…美味しい。
「実はですね」
と、話す。
私にも寂しさがあると…。
羨ましがられるけど、羨ましいのだ…と。
少しは…進みたいのに…と。
「フフフ」
「何が可笑しいのですか?!」
「いえ、大淀様は真面目な…堅物なイメージがあったもので、乙女な一面が見えたので少し安心しました」
「か、堅物…」
「ええ、長門様と大淀様はかなりの堅物かと…」
「マジですか…」
「そう言う言葉も使われるのですね!?」
「そういうベルファストさんも…武蔵さんがメイドをした時に…
『何やってるんですかァァ』
とか
『ご主人様ァァ』
とか、叫んでますよ。」
「そ、そうですね…」
「ぷっ」
「クスッ」
「「フフフフ」」
「ベルファストさんは…ケッコンしてますが…提督と、より親密になりたくないのですか?」
「…メイドの立場としては…ご主人様に恋慕の感情を抱くのはよろしくありません…。しかし、私もご主人様から愛の証を貰った身なので」
「大淀様はもっと自分を出してもよろしいかと…」
「自分を…?」
「あの方がそれを拒むはずがないと…よく分かってらっしゃるでしょう?」
確かにそうだ。
提督は私達(の、よっぽどヤバいお願いじゃない限り)を拒まない。
愛してくれる。
私が愛してますと言えば…俺もだよと返してくれる。
きっと抱きついても…。
「それを止めて居るのは他ならない大淀様自身でございます」
「でも…何か私らしくないと言いますか…」
「見てください、この鎮守府を」
外を示され、つられて見る。
「指揮官様ぁぁ!寂しいですわぁぁあ」
「ダーリン〜早く帰ってきてよおおお」
「提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督提督」
人選ミスですね…。
「ここはオープンばっかりなので手本にならなすぎますね…」
「でしたら……大淀様!メイドをしてみませんか?!」
「でも!メイドはご主人様には恋慕は…禁止と」
「自分の殻を破るためです!」ズイズイ
「朝から夜まで…ご主人様の為に尽くす…。少しくらい甘えても…きっと大丈夫ですよ!」
突然のメイドの誘いだったー。
ひょっ!390目前…ありがとうございます(๑╹ω╹๑ )!!
あと2話!
え?流れ?ギャグ回じゃないだろって?
(๑╹ω╹๑ )えぇ…???
少ししんみり…かな?
6日はローソンコラボの先行ティザーアナウンス…
夏コラボの情報何か出ますかね!?
なので余裕あったら昼と夜で100話まで投稿するかもですね。
余裕あれば!!
どこかで大淀がメイドやります!