提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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ジャスト2ヶ月とローソンコラボの情報発表が7/6と言うことで
投稿します!

いつもの0時にも98話を投稿してあるので、まだそちらを見ていない方はご注意ください!



99話 あなたに逢いたくて ① 消えた提督

3月13日

 

深夜23時…。

 

提督の姿はキッチンにあった。

 

ホワイトデーのお返しを作る真っ最中だった。

 

 

ーー"ありがとう"ーー

ただ、この一言に捧ぐ。

 

出会ってくれて…

待っていてくれて…

俺を認めてくれて

愛してくれて…

守ってくれて…

怒ってくれて…

ついてきてくれて…

 

ありがとう

 

思えば、色んなことがあった。

出会っては別れ…

守っては守られ…

傷ついて…それでも立ち上がった。

 

到底、俺1人じゃ出来なかっただろう。

皆が居てくれたから…ここまで来れた。

 

 

あなた1人くらい背負わせてください。

愛しています。

私達が居ます。

 

この言葉にどれ程救われただろうか。

 

 

俺にできる事は…そんなにない。

もっと上手く作戦を立案する者も、人付き合いがうまい者も居る。

秀でてイケメン!て訳でもなく、金持ちな訳でもなく……。

そんな俺を彼女達は受け入れてくれる。

 

 

 

一人一人にメッセージカード入りのチョコレート。

忘れてる奴は居ないよな?

居ないなら…多分大丈夫。

 

本当は…指輪も渡したいけど…やっぱ直接渡したいよねー!

 

ちなみにこのチョコ…2回目です。

 

1回目はね…味見!と称した台風に飲まれてしまったよ…。

おのれぇ…正規空母……ッ

奴の胃袋はブラックホールか!?

 

 

食べられたものは仕方ない…人選ミスだ…。

と、急いで作った。

 

 

ホワイトデーのお返しを作り終え部屋に戻る救。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月14日

いつもより楽しみな朝…。

ご主人様からチョコが貰える…。思わずにやけそうになる表情を整える。

そして、いつも通りに起こしに来たベルファストが見たものは…。

 

「どこ?どこ?」

と、泣きながら表情で部屋を探し回る桜大鳳だった。

余程焦っているのか…桜大鳳らしくないほどに提督私室はごちゃごちゃにされていた。

 

「桜大鳳様…?」

 

「指揮官様ッ!?ーーーーベルファスト…ね」

一瞬輝きに満ちた表情をするが、私だと分かると、また落ち込んだ表情に戻った。

 

ーおかしい。

あの、桜大鳳様が私とご主人様を間違えるなぞありえない。

 

「…ないのよ…」

 

「探し物…ですか?何か没収されましたか?…にしてもこんなに部屋を散らかしたら…」

 

 

「違うわよッ!…夜は……居たのに…居ないの…指揮官様が…居ないの」

 

「は?」

 

「指揮官様がどこにも居ないのよぉ」

桜大鳳は泣きながら誰も居ない部屋を探していた。

 

 

 

 

 

「誰か!!指揮官様を見ませんでしたか!!」

道行く艦娘にも問い掛ける。

 

「見てないよ…」

どことなく艦娘の方達も元気が無さそうだった。

 

 

「おはようございます長門様。ご主人様をお見かけしていませんか?」

 

「見てないが…やはり…か」

と、長門が険しい表情を見せる。

 

 

「やはり?」

「何か知ってるのですか!?言いなさいッ!さもないと…」

目が血走る桜大鳳。

無理もない…今まで当たり前にあったものが突然喪失したのだから。

 

 

「落ち着け!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだ」

 

「…ッ!!」

そう、艦娘は提督が鎮守府に着任していないと…力の真価を発揮できない。

 

「恐らく…この世界から消えた…のかもしれない」

 

 

 

 

「ヘーイ!!長門!ダーリンが!ダーリンがぁ…」

「長門ッ…提督は…?」

長門が首を横に振る。

 

 

「そんな…どこに…約束したのに…ずっと居るって約束したのにぃ…」

「うわぁぁあ…」

 

 

 

「来たよ〜今日はホワイトデーだねえ…アレ?皆さん?」

 

「麗……実は…」

 

 

 

「嘘ッ…そんな!そんなはず!!」

 

「元の世界に戻っちゃったの?」

 

「もう居てくれないの?」

 

悲しみにくれる艦娘達。

 

 

 

 

救は鎮守府…この世界から姿を消した。

残された手作りのチョコレートが、より現実味を与えてくれた。

 




お気に入り390…ですと!?
ありがとうございます!!!!


主人公行方不明
元の世界に帰ったのか?

続きは…また夜に!
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