提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
この世に永遠など存在しようか?
そんなものは存在しない。
理屈では分かっていても…人はそれを在るものと信じてしまう。
いつも一緒だと思った…今日も…明日も一緒だと思った。
しかし、その時は突然やって来た。
残酷にも…引き裂かれた俺達…。
「いやなのっ!提督…!提督!!」
「いやぁぁ!!!行かないでよおお!私を1人にしないでええ!!!」
泣きながら叫ぶ艦娘…ゴーヤ。
しかし、その声は届くことはない。
「小学生の誘拐犯確保〜。はい、話は署で聞きますからね〜」
「無実ですって!!」
「お嬢さん?こちらへ…怖かったでしょう?」
「提督さんんんんんん」
こんにちは!提督です。
ただ今…。
所謂、パトカーの中です。
提督インザぱとかーです。
…誘拐犯に間違われて警察署と言いますか…えへへ、そこへ連行中です。
取調室…。
「で?君は?」
いかにも、ベテランなおっさんが話しかけてくる。
「西波島鎮守府の提督です」
「さいはとう…あぁ、あそこね?……で?そこを拠点に人身売買でもしてんの?」
「は?!」
軍人ですけど!?
「まあ…君ねえ…目撃証言が多いのよ
喧嘩別れする
通行人を殴る
女を泣かす
公共の場でキスする
別の女と歩く
少女とも歩く
今回は街中でスクール水着?……アウトだろ……」
スクール水着は知らんわ〜58のあれだし…。
でも、事実だわー
言い逃れできないわー。
「まあ…特定の人となら痴話喧嘩?となるだろうが…なぁ」
「さっきの子はどう見ても小学生だろ?そういうプレイなのかもしれねえし…あとは、誘拐か人身売買しかねえよ」
「な?最近流行ってんだわ…そういう事件…。な?吐いて楽になれよ…な?な?カツ丼…やるからよ」
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
守る側です!どちらかと言うと守る側です!!
カツ丼はもらいますけど!!
弁護士を…!知り合いに居ないけど!
「元帥に!御蔵元帥に連絡してくれええ!なら俺の素性がわかるから」
ふむ…と刑事が、電話をしに行く。
お?戻って来たな…にこやかだな!大丈夫そうだな…。
「…『元帥閣下は只今旅行中です』だそうだ」
「ジジイイイイイイ!!」
「おまっ!本当にお前が海軍の所属だとして…元帥閣下にジジイはダメだろ?やっぱり黒だな!海軍の人間が閣下をジジイ呼ばわりするはずがない!」
「うぐぐ…」
まあ…そうだよね…。
ちなみに呉の時成さんも実家に帰省中だった。
麗ちゃんもだった…。
58はカウンセリングを受けてるらしく話がでしない。
というか、させてもらえない。
鎮守府の艦娘に頼もうものならここら一帯は塵すら残らないだろうし……。
詰んだわ…。
おーおー!
もう好きにしてくれや!!
「救君…何してるの?」
「麗ちゃんこそ…」
「救君の身元引き受け人として…」
大本営の大淀から連絡を貰い来てくれたらしい。
「女神が居た…」
「泣くほど!?!?」
「えーと?あなたは…?」
「里仲 麗です。蒙武鎮守府提督をしています」
「で?そこの人との関係は?」
「同僚であり…上司であり……(未来の)旦那です」
「おい!?麗ちゃん!?」
「何!?アンタ結婚してるのに…他の女を取っ替え引っ替えしてんのか!?」
「アレは全て部下の方で…艦娘の方です」
麗が目線で合わせろとウィンクしてくる。
お前そんなキャラだったか!?
「あ…提督ってのは本当だったのか…」
「何度もそう言ったじゃないですか…」
「とは言え…アンタも悪いよ…」
「というかさ、そんな綺麗な奥さん居るならさ…過度なスキンシップは辞めた方がいいだろう」
「いや!だから「強く言って聞かせますね!紛らわしくてすみませんでした!
麗…ちゃん…
「提督うううう!よかったのお!」
58が部屋に入ってきた…。
カウンセリングから解放されたか…よしよし。
「誤解があったようで…すみませんでした。艦娘の方で奥様だそうで…」
と、婦警の人が言う。
「え?」刑事さん
「え?」麗ちゃん
2人が俺を見る。
「何言ってんだ!この人がその人の奥さんだ」
「え?」 58ちゃん
「え?」 婦警さん
2人が俺を見る。
4人ともが俺を見て言う。
「「「「え?」」」」
俺…知りません……。
結局、婦警さんに「女の敵です!死刑です!」って言われただけだった…。
つ…疲れた…
「提督さん…大丈夫なの?ごめんね…街中で水着になったから…」
そう…おニューの水着をみてほしい!といきなり街で水着になったらそりゃ警察も呼ばれるて…。
「いいんだぞー?でも…今度からは外ではダメだからな」
「提督さんの前だけにするね?」
その言い方はなぁ……。
麗ちゃんの視線が痛い!いたたたたた!
「そこのご家族さん!今ならオープン記念で安く料理が食えるよ!どうだい?お嬢ちゃん!お腹空いてないかい?」
「空いてる…かも」
最近オープンした寿司屋らしい。…家族ねえ。
「私が…奥さんで、58ちゃんが私達の子供ってこと?」
なんかめっちゃ上機嫌な麗ちゃんに微妙な表情の58。
後にロリ娘の集合会議が行われるきっかけとなった事件だった…らしい。
寿司はうまかった。
58は早く大人になりたいと言っていた。
わさびは…まだまだダメらしい。
麗ちゃんは超上機嫌だった。
「おかえり!……プッ…ダメだ…アハハハハ!」
「…ちょっと…笑ったら…プッ…失礼で…プククク」
「どした?皆」
何やら皆は笑いを堪えてるらしい。
何か楽しいことでもあったか?
「あーーー!」
と、夕立がこちらを指さす。
「誘拐犯さんがいるっぽいー!釈放されたっぽいー!?」
「「「…ブフーーーッ アハハハハハハ」」」
崩れ落ちて、腹を抱えて笑う艦娘達。
ドォン!
「夕立…?どういうことだ?」
夕立に壁ドンをして問い詰める俺。
「はぅ///…じゃなくて…あの…」
「早く言うんだ…よぉ…」
「ぽぃぃ〜…アレを見るっぽぃぃ」
指差す先には…
青葉の新聞で…俺が街中でパトカーで連行される瞬間の写真と記事があった…。
[提督は誘拐犯だった!?逮捕の瞬間!]
本日、街中で西波島の提督が逮捕されるという……。
インタビュー記事
「いつかはやると思ってました」
「悪は滅びます」 取材協力…青葉さん
「ふーん♪ふーん♪今日は最高の記事が書けたわ!インタビューは私の捏造だけど……あれ?…提督??」
鼻歌を歌いながらこちらへ来る青葉と目があった。
「青葉ァァァア!!!!」
ビリィと新聞を破りたかったが…青葉の苦労の作品なので、それはせず…代わりに…
とりあえず青葉にキャメルクラッチからアイアンクローをお見舞いした。
「提督…?話せばわかるよ!娯楽だよ娯楽」
「この手が光って…以下略!シャイニングううう」
「フィンガァァァァア!!!!」
「ぎゃぁぉあ!!!!ギブギブ!いたたたたたた!!!」
1週間は提督でなく誘拐犯と呼ばれた…。
罰として夕立はベルファストにメイドにさせた。
「ご…ご主人様ぁ…青葉…アレが欲しいの…黒くて硬い…」
「あん?」
「一眼レフの…カメラ…返して欲しいのぉ…」
「言葉遣いッ!!」
「くっ…甘える作戦はダメか…」
「……武蔵…」
パンパンと手を叩くと武蔵が来た。
「承った…戦艦コースだな…」
「え?」
青ざめる青葉。
ガシィと捕まれた青葉が連行される。
「いや!あのトレーニングはもう嫌ッ!ごめんなさい!ごめんなさいいいいいいい!!!!」
悪は去った…コレで鎮守府も平和に…。
吹雪がノックをして執務室に入ってくる。
「誘拐犯さん!遠征資料を持ってきました!!」
「ブフッ…」
大淀ですら吹き出してしまった。
……空はこんなにも青いのに。
シリアス?
はい、シリアスですね(提督の人生的には)
お気に入り400…
ありがとうございます(´;ω;`)ありがとうございます
ふざけた小説ですが…これからもよろしくお願いします!
感想等お待ちしています!
ぜひせひ、よろしくお願いします!