提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
「金剛様? 桜赤城様?……榛名様に……ここには…霞様…」
どうやって入ったのか…
そして布団の中に…
「桜大鳳様…」
「きゃっ!…寒いじゃない…」
「きゃっ!じゃありません」
「いいじゃない!あと…少しだけ…ね?」
「だめです」
「…あなたも反対側に行っていいから」
とご主人様の右側をポンポンと叩く。
「だめでございます。もう起床時間です」
(くううううう!行きたいですよおおお)
葛藤する大淀平静を装っているが、その目付きは大鳳を指揮官から遠ざけるには十分であった。
「わ、わかったわよお…退くわよ… またね指揮官様」
と、大鳳は指揮官の頬にキスをして出て行った。
一通り皆を追い出すと救の隣に行き、
「ご主人様…朝でございます」
と、声を掛ける。
(はぁぁあ!ご主人様ぁ〜私もキスしても良いですか)
「…ん、ベルと大淀?おはよう…」
(ぬぁあぁあ!!せっかくのチャンスが!!…はっ!!私はダメなメイドでございます)
「おはよう御座います。ご主人様」
「どうしたの?ベル…顔赤いよ?」
「いえ…(自分と)格闘してたもので…」
「大丈夫…?」
「はい、ご心配痛み入ります」
「と…こんな感じの毎朝です。」
「…あの方にプライバシーというものはないのでしょうか?」
「…これでも減ったのですよ…」
「メイドをやってみたいと思う艦娘……」
ベルファストの前にはメイドをやりたいと言う艦娘の名前が並んでいる。
金剛、榛名、電、雪風、赤城、鳳翔、羽黒、足柄、武蔵、潮…
またまだいるわね…。
電様、羽黒様、潮様はドジっ子属性がありそうで、ご主人様の貞操が心配ですね。ラッキースケベは許さない。
金剛様と榛名様は正統派過ぎて…
清霜様と霞様と…曙様は…ツンデレメイドは…受けそうなので却下します。
しかし、今回は……
大淀様です。
私から声を掛けて研修中の大淀様です。
きっとしっくりくると思うのですが…。
自分の殻を破ってもらう為…
そして、メイド部隊を立ち上げる為!!
やりましょう!!
研修は基本的にはマンツーマンでの活動だった。
言葉遣い…は最初から問題なかった。
ご主人様と呼ぶのに恥じらいがあるくらいだった。
「はい、大淀様。もし、ご主人様に迫られたら…どうしますか?」
「地下倉庫にブチ込みます(建前)」
「はい、鼻血を拭いてから言ってくださいね」
「ご主人様がスカートをめくってきたら?」
「それはマズいですね…履いてませんから…」
「履きなさい…絶対履きなさい!!」
「冗談です」
「冗談も大切ですが…ご主人様の前でそれを言わないように…」
研修も終わり…ついにメイド服に袖を通す日が来た。
「………ビューテフォー…」
思わず普段のキャラを忘れるベルファスト。
それほどに…彼女はのメイド姿は…メイドだった。
ロングヘア…メガネ…スレンダーボディ
丁寧口調…気遣い…。
この娘ッ!この娘こそっ!メイドにすべき人材よおおおお!
「あの…何か恥ずかしいのですが…」
恥じらい…ですと?!
この娘…心得ているッ!
そう!メイドと言えば…ご主人様とのムフフなアクシデント…。
必ずや…最強のメイドとしてこのベルファストの前に立ちはだかる日が来るでしょう。
「では、今日から独り立ちでございます。ご主人様を起こして来てください。いいですか?ご主人様です。ご提督様でもありませんし、ご主人様ァ!と布団を剥ぎ取るのもNGでございます」
「何のことですか?」
「偉大な先人達の教えでございます」
「あと、私の事はメイド長と呼ぶように…」
ご主人様の部屋に入り、一礼する。
「ご…ご主…人 さま…お目覚めの…」
一礼から顔を上げると…
「ニヤニヤ」
そこには血走った目でニヤニヤする提督が居た。
「うわ!怖っ!ホラーです!!!!」
思わず失礼なことを言ってしまいました…。
「…って!!起きてるじゃないですか!!!」
いつもなら寝ている提督が起きていた。
「…正直大淀のメイド姿が楽しみすぎて寝ていない!」
「ドヤ顔でいうことですか?」
嬉しい反面恥ずかしい反面…この執念が怖い。
「さて…では、改めまして。おはようございます、ご主人様。メイドの大淀でございます」
こうして私のメイドデビューが始まった。
続きます!
1日夫婦シリーズ
居酒屋 鳳翔シリーズ
ベルファストのメイド教育シリーズ
青葉の取材!シリーズ
明石と夕張の工廠シリーズ
が、存在してます。
青葉にしても明石にしてもまだ出来てませんけど…