提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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105話 ベルファストのメイド教育 大淀(メイド) 抜錨します! ②

「ご主人様?」

 

「んー?」

 

「そのニヤケ顔をやめませんか?」

 

「無理♪だって似合ってるもん!ウッヒョオオオ!」

 

「徹夜明けのテンションで…高いですね。顔面は蒼白ですけど…」

 

「3徹してるからね」

 

「そこまで楽しみだったのですか!?」

 

「当たり前だろ!メイドだぞ!?メイド!あの…あの大淀がメイドをするんだぞ!?寝るまま惜しんで見たいわ!!クッッソ真面目な権化と言っても過言ではない大淀が…メイドデビューだなんて…あぁ!俺はもう死んでもいい!」

 

「過大評価な気がしますが…」

 

「かつて…2人の艦娘がメイドにチャレンジした…」

 

「武蔵さんと電さんのことですか?」

 

「武蔵はツンデレメイド…ではなく、スパルタメイドだった…アレはガチンコで300の世界のスパルタだ…。毎朝布団から引き摺り出され…。朝食からプロテイン…飲み物もプロテイン…プロテイン、筋トレ、プロテイン、筋トレ、プロテイン、筋トレ…。あのベルファストですら…

「武蔵ぃぃ!何やってるんですかァァ!!!!」と叫び、全力ダッシュで来るくらいだぞ?」

 

「えぇ…」

 

「電は…「はわわ」のセリフから何人の艦娘を大破入渠に追い込んだことか…。ちなみに俺の密かな楽しみの雑誌の懸賞で当たったコップ3つと、ようやく完成させたジグゾーパズルがあるんだがな」

 

「部屋から消えてますね」

 

「あぁ…全滅だからな…」

 

「おいたわしや…ご主人様…」プフッ

 

「笑った?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ…私としても…日々の業務に+α増えるくらいなので…。ま、まぁ…この姿をそこまで喜んでもらえるなら…嬉しい…で…す」

 

「デレがキタぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「やかましいです、ご主人様」

 

「ツンデレ!?」

 

「まあ、冗談は置いておいて…何かご要望等はありますか?j

 

「膝枕…」

 

「は?」

 

「眠いんだ…膝枕で寝させて…」

 

「……ひざ…まくら」

 

 

 

 

 

 

こうして私は提督に膝枕をしている。

 

 

「てーとくー!漫画の続き…貸し……て」

 

「シーーーッ  ただ今ご主人様は寝ています」

 

「お…わかりました……。てか…大淀さん…お似合いです」

 

「好きで膝枕やってるわけではないです!この人がしてと言うから……!!」

 

「起きますよ?」

 

「む…むぅ…。まあ…似合ってると言ってもらえたのはありがとうございます」

 

「ちゃっかり頭撫で撫でしてますしね」

 

「〜〜〜ッ!////」

 

 

 

 

 

古鷹がいなくなった後…

提督の頭を撫でながら寝顔を見る。

 

実は今のこの状況、そこまで嫌いじゃない…いや、好きだ。

「平和そうに寝てますね…」

 

私がメイドをやると言った時から一眼見ようと寝ていない…。

バカですよ…。なのに嬉しい。

私の為に3日も寝る時間を割いてくれたと思うと…嬉しい。

 

「私だって…頭撫でられたり…もっとご主人様との時間が欲しいのですよ?」

 

「普段は…面と向かって言えませんが……お慕いしております……いえ、大好きです…」

 

そっと…起こさないように体をかがめて膝枕のまま軽く抱き着いてみる。そのまま…頬に…唇を…。

 

 

「私は…何をしているのでしょうか…」

 

 

「頬だけ?」

 

 

「!!!!!?!?!!」

起きてやがった!コイツッ起きてやがったッ!!!!!

 

 

あたふたとする私にご主人様は笑いかけます。

 

「少し休憩がてら一緒に横にならない?」

散々寝てたでしょうに…。

 

「し、仕事中ですから」

 

「なら…ご主人様からのお願い」

 

「む…ご主人様のお願いなら仕方ない…です」

 

失礼します、と横に入る。

 

「で?続きは?」

 

「…ご主人様…」

 

「面と向かって…聞きたい」

恥ずかしいですよ…。でも…今の私なら…。

 

「…好きです…」

と、口へ…唇を…。

 

 

「ありがとうな」

そして…提督はガサガサと何かを取り出して私の左手に………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大淀?ご主人様……って2人で寝てます…ね」

「おや?」

「……いいもの貰ってるじゃないですか…むぅ…羨ましい」

 

2人は手を繋いで寝ていた。

その左手にはキラリと光るモノがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大淀?コレ受け取ってくれる?」

 

「今言いますか?普通」

 

「大淀からの逆プロポーズに乗らせてもらう!」

 

「プ!プロポーズですか!?違いますよ!!」

 

「あら…違うのか…」

 

「あ!いや!違わないですけど……うーー。受け取ります!ご主人様からの贈り物…喜んで受け取ります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良かったですね大淀」

 

「仕事中にすみません…」

 

「でもどうでしたか?」

 

「……またやりたいです」

 

「はい。やりましょうね。…でも」

 

「でも?」

 

「あなたが寝てる間に仕事を肩代わりしたので…まだメイドの仕事が終わってませんので……ねぇ…」

 

ヤバい!そうだったぁぁ!!

 

 

「はいっ!今から!お手伝いします!!やります!」

 

 

 

 

メイドはーー大変だった。

 

 

 

 

「私も…左手に欲しいのに…ご主人様…」

 

 

 

 

 

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