提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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114話 武蔵ト1日夫婦 ① 不器用な…

「…あなたよ。今日明日とよろしくお願いします」

 

「え?頭でも打った?」

 

「失敬な!!私とてな…女なんだぞ!そりゃ…夫婦の時くらい…だな…」

 

「メイドの時はあんな扱いだったのに?」

 

「主人たるもの、強くなくてはと…おもってな…」

 

「てか、ケッコンカッコカリしてるよね?」

 

「うぅ…責めないでくれ…」

 

「まぁ…不器用な武蔵も好きなんだけどさ」

 

「…!!ありがとう!あなたよ!」ギュウウウウ

 

「抱き締めるのは良いが…痛くね?力強くね?強めてね?」

ミシミシミシ

「いだだだ!折れる!折れるうう」

 

「この強さは愛の強さだ!まだまだ行けるぞ!」

 

「行けねえよ!いや!逝っちまううううう」

 

 

「…朝からハッスルしてしまったな…まぁ…なんだ…その、朝食を用意してあるから…一緒に食べよう、あいぼ…あなたよ」

 

「…死ぬかと思ったわ…」

 

朝食はごはん、味噌汁、焼き魚にほうれん草の巣ごもり卵。

 

「無骨な私にしては意外か?」

 

「正直…」

 

「わ、私だってな!あ…あ、あ…好きな人の為なら…頑張るんだぞ」

 

「……」

 

「何だその顔は!うぅ…」

 

お前こそ何だよおお!顔赤らめてさ!

あ、あ?愛してると言いたかった感じか?恥じらいか?

何だよそのギャップは!可愛いじゃねえか!

頑張って朝飯作った?最高じゃねえか!!!!

 

 

「いただきます…………美味いな…」

 

「本当か!?……いや、コホン、当たり前だろう?この武蔵が作る朝食だぞ?美味くないはずがない」

 

「いつもの朝食は?」

 

「シリアルだが?ーーーはっ!違うぞ!?たまにだぞ?」

 

「…………」

 

「うう…美味しいと言ってくれてありがとう」

 

 

 

 

武蔵の行きたい所に今日は行く……。

 

 

蕎麦屋にて…

 

「あなたよ!負けるなぁあ!!!気合だッ!気合だぁぁぁあ!!」

 

「無理……」

 

「後少しで100だぞー!!」

 

「ギ…ブ」

 

「97杯か…まだまだ未熟だな」

 

「お前は?」

 

「250だが?まだいけるが?」

 

「…わんこそばって何だっけ?」

 

 

 

 

 

 

とあるバッティングセンターにて…

 

「はっはー!提督!もっと踏み込まないと打てないぞ?」

 

「バッティングなんかやったことないぞ…」

 

「どれ…手本を見せてやろう…」

 

『おっ?お嬢さんがやんのかい?』

と店のおっちゃんが言う。

 

「ふっ…見ていろ!」

 

マシンからボール(150km/h)が放たれる。

武蔵が全力でフルスイング…!!

 

ギンッという音が聞こえた後…

 

ポテッ…コロコロ…

 

『あー!お嬢さんおしかったな!でも、当たるだけでもすげえや』

 

「むっ…手応えはあったのにな…」

 

「………」

 

俺は見た…。

あの転がって来たボールは…隣の隣のボックスの人が打ったボールであり…実際の武蔵の打球は、バッティングセンターの金網をブチ破り…場外へと飛んで行ったのを……。

 

 

 

 

 

眼鏡屋にて…

 

「ふむ……このフレームも…なかなかだな…」

「なあ…あなたよ…メガネのフレームは太めが好きか?細めが好きか?」

 

 

「…考えたことないな…まあ少し太めかな?」

 

「ならコレをもらおう…」

 

武蔵が…俺の好みに合わせるのも何か新鮮だな…。

 

「あなたよ…失礼なことを考えてないか?」

 

「え!?そんなことないぞ?」

 

「む…そうか」

 

 

 

 

「よし…武蔵…勝負といこうじゃないか!」

 

「勝負…ほう…随分な自信だな!」

武蔵は勝負という言葉に弱い…というより、めっちゃ反応する。

 

エアホッケー…バスケ…ワニ叩き…全てにおいて負けて来たが今日は違う!!

卓球…だ…。

本気の武蔵のスマッシュなら球が割れてしまう…!

つまり!それなりに力を抑えなくてはならないッ!!

 

 

パァン!!

「むっ?!球が…粉々に…」

 

「むっ!?!?まだ強いか…」

 

「ほうほう…こういう感じか!」

 

 

しかも覚えが早いのよね…。

 

 

結果だけ言おう。

ボッコボコにされた。

 

最初は押していたんだがな?恐ろしい成長スピードで追いついてくるのよ…。

途中で「武蔵…愛してる」と情緒を揺さぶる作戦に出たが…。

「私もだぁッ!!!」と、返された。

 

「…私の勝ちだな!あなたよ!」

 

「悔しいっっ!!」

 

「ははは!まだ負けんよ!……しかしなんだ…その…アレだ」

「楽しむあなたの顔は輝いていて…好きだ」

 

あら…しおらしいじゃないか。

可愛いなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

15時か…少し一休みしよう。

という事で、コーヒーを片手にベンチへ座ることにした。

 

 




もうすぐ4連休ですね!
まあ…休みじゃないんですけど…。


続きます!!
お楽しみ頂けたなら幸いです!
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