提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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124話 ご主人様とロイヤルのベルファスト

清々しい朝のムーンバックス…略してムンバ。

相変わらずの甘いキャラメルラテを堪能中。

今日は贅沢にチョコのチャンククッキーまでついてくる!

 

 

 

…

……

………分かるよ?この流れなら………

そろそろ外にはベルファストが来るだろう。

 

 

と、外を見てみる。

 

 

「あれ?居ないな…」

 

「甘いですねご主人様。すでに中に居ますが…」

 

「…居るんかい!!」

 

「フフ…完璧なメイドとは、ご主人様の全てを把握しているものですよ?」

 

「一般世間ではそれをストーカーと呼ぶ」

 

「でも、放っておいたら直ぐにトラブルに巻き込まれるじゃないですか?」

 

「否定はできない…」

 

「と言っても…私も今日はオフなので仕事モードではありませんけどね」

 

「ふーん」

ここまでのテンションのベルファストは珍しい気がする。

 

「え?ご一緒に?!宜しいのですか!?ありがとうございます!ご一緒させて頂きます!」

 

「え…まだ何も…」

 

「その流れでしょう?」

 

「否定はできない」

 

 

普段のパリッとしたクールなメイド姿とは違う一面、女の子っぽい洒落た感じのベルファスト。

最近は「ご主人様ぁぁあ!!」とか感情的に叫んだりしてるけど…。

 

 

 

「コーヒーも飲まれるのですね?」

 

「ん?あぁ、飲むよ?鎮守府の中では紅茶が殆どだけどね」

 

「金剛様ですね?」

 

「あぁ、そうなんだよ」

 

「コレを見られたら怒られるのでは?」

クスリと笑うベルファスト。

 

「いや…アイツ意外とコーヒー飲むからな…皆の前では飲まないけど」

 

「意外ですね?!」

 

 

 

 

まあ…例に漏れずベルファストを連れて街へ行く訳なのだけれども…

 

「ご主人様」

 

「ご主人様!見てください!」

 

「ご主人様!!!あのお店行きましょう!!」

 

 

 

奇怪な目で見られるんだよなぁ〜。

白色ワンピースを着た美女にご主人様と呼ばせる青年の姿。

 

ほら…めっちゃヒソヒソ話してんじゃん?あそこの奥様…

あっ!目を逸らしやがった!

 

 

「なあ…?ベルファスト?」

 

「何でございましょう?」

 

「ご主人様呼びはやめよう?恥ずかしい」

 

「お断り致します」

 

「WHY!?!?」

思わず英語になるよ!

 

「例えオフの日でもご主人様はご主人様…。そこの弁えは心得ております」

 

ダメだ…通じねえや…

「なら…ご主人様からのお願いだ。このデート中は名前で呼んでくれ」

 

 

 

 

「………」

ベルファストは黙った。

 

 

で、ででででデートですか!?デートだったのですか!?!?

もっとオシャレして来れば良かったです!!

本来、メイドが主人へ恋慕の感情を抱くなど…もってのほかでございます!

しかも、名前で呼んで…と。

命令ならば仕方ありません!従いますとも!

ご命令とあらば!

 

ま…救さん……あぁ!!!心臓がバクバクしてはち切れそうです!

 

私はダメなメイドでございます!!

 

ダメでいいや!

大好きでございます!ご主人様!!

 

 

 

 

 

めっちゃ無表情で居るがそんな事を考えている。

彼女の掲げるメイド像とは完璧なものであるから…。

だいぶその路線からははみ出し掛けているけども。

 

 

 

「わかりました…。救さん」

 

「ありがとう」

 

 

 

 

「!?!?」

ご主人様が手を繋いで……くれました。

すべすべぇ!あったかいいいい!

 

 

 

「………ト」

 

「おい?ベルファスト?!」

 

「申し訳ありません。景色に見とれて…」

いけません!ぼーっとしていたようです!

どうやら目的地に着いた……ようです?

 

 

アクセサリーショップでしょうか?

…着任記念のプレゼント選び…みたいですね。

夫婦をするのにもプレゼントを渡す…何とお優しい。

少し寂しいですが…全力てサポートさせて頂きます!

 

…真剣に選ぶ姿も…いいですね。

時折り此方を見てニコリと笑う姿は…たまりません。

 

おや?

決まったようですね。

お会計へ行き…購入……。

 

 

え!?こんな値段のするものを……うわぁ…。

何の躊躇いもなく、いつも買ってるのでしょうか…ご主人様…救さんのお財布事情が心配です。

 

…やっぱり、私が居るのに他の方へのプレゼントは少し……。

 

 

お次は…どこへ?

フフフ…わかります!スイーツ…ですよね?

 

「パフェが、食べたくてね…」

 

知ってますとも…

いちごパフェかキャラメルパフェ…どちらにするか悩むところまで存じております…。

 

 

「…いちごパフェください」

 

フフフ…選ぶのに5分以上悩まれる姿も…いいですね。

 

「私はキャラメルパフェを…」

 

 

 

「救さん?いちごパフェも気になるので半分ずつ…しませんか?」

 

「まじか!!ありがてえ!」

 

 

 

 

 

 

 

「うまぁ……最高!!」

 

「半分っこもいいものですね」

 

 

 

「ありがとうな、ベルファスト。わざわざ頼んでくれて…」

 

「何のことでしょう?私は両方食べてみたかったので…」

 

「そうか…でも俺は幸せだ。ありがとう」

 

「そうですか?」

「でも、そのプレゼントを渡される着任祝いの艦娘の方も幸せだと思います」

 

「あぁ…コレね?」

 

「救さん…ご主人様はデート中に他の艦娘の方へのプレゼント選びは少し寂しいですよ?」

 

「コレはお前へのものだぞ?」

 

「私としては…やっぱり置き去…え?…私…ですか?」

.

「いいのですか?」

 

はい、とそのネックレスを差し出すご主人様。

 

 

そういえば…私の方を何回も見ていましたね。

なるほど…だから、あんなに私とアクセサリーを見ていたのですね。

 

 

「はい、私が…幸せ者でした」

 

「いつも、身の回りの世話や、仕事の手伝い…本当にありがとう」

 

 

「愛するご主人様の為ですから…喜んでやります」

 

「それでもだよ…本当に助かっている」

 

 

指輪をください…と言うのはナンセンスだろう。

だから…

「つけてもらえますか?」

 

「おう」

 

ご主人様が後ろから手を回して着けてくれる。その手に触れると…温かい。

 

コレが幸せ…です。

もちろん、物をもらう為に頑張るわけではありませんが…形としてありがとう…や、愛してるを伝えられるのも嬉しいものですね。

 

 

 

 

 

 

「うん、似合ってる」

ご主人様が言います。

 

だから私はこう返します。

「当然です…。ご主人様がお選びになったものですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらぁ?今日は随分とご機嫌じゃない?ロイヤルさん」

 

「フフフ…いい事があったので…」

 

「あらあ…何……ん?何その首のネックレスは」

 

「プレゼントされまして」

 

「まさか!指揮官様から!?」

「ズルイ!!私も欲しい!!」

 

「貸して!見せて?!」

 

「ダメでございます」

 

むきーーっと重桜組は言う。

 

 

 

「ありがとうございます。愛しています…ご主人様」

 

にこやかに笑うベルファストの首にはキララと輝く蒼い宝石のネックレスがあったとか。

 

 

 

 

 




440…だと…。
ありがとうございますうううう。

お楽しみいただけましたか?
少しでもお楽しみいただけたなら幸いです。


暑い日が続きますが皆さん、体にはお気をつけください!

水分塩分を補給してくださいね!



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