提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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137話 新たな戦いの始まり

「はい!今日からここで一緒に暮らします!金剛ちゃんです!」

 

「ちなみに他の艦娘は治療中で着任はまだ先になりそうです」

 

 

「あの…高速戦艦…金剛型1番艦の金剛です。よろしくお願いします!」

 

「…」

「……」

 

「あの?皆さん?」

え?私何か間違えたかな。

何か失礼な事言ったかな…?

 

高速戦艦とか言わない方がよかったのかなあ…。

 

 

「何だろう…この違和感…」

 

「?何ですか?」

うるっとした目で問う金剛。

 

 

「ああああっ!!」

 

「!?」びくっ!!

 

「言葉だ!喋り方だ!!」

と、長門が言う。

 

 

「「「「あ〜!!」」」

 

 

「え?え?」

金剛は混乱していた。

 

「あのね…金剛は帰国子女(キャラ)だから何か…それっぽい言葉遣いなの」

「何とかネーとか、何とかデース!とか」

 

 

「…私もその方が良いでしょうか?」

 

「そんなことないよ!そのままでいいよ!」

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わって西波島鎮守府。

 

 

 

 

 

「と言う訳でね?」

と、麗が金剛を連れてきての挨拶をしてくれた。

 

「おー!YOUがあの時の金剛ネー?」

 

「あっ…はい」

(この口調が…金剛…特有の…)

 

武金剛はやや緊張気味に答えた。

 

「んーーやっぱり、何か新鮮だねぇ…めちゃくちゃ標準語で、大人しい金剛を見るのは」

 

「そ、そうですか?」

 

「……」

 

「ん?どした?金剛…黙ってしまって…」

 

「何デースかこの美少女は…ヤバくない?何このキャラ…ピンチの予感がしマース…なんか全体的に……大人しオーラでてますしアホ毛も立ってないし…やはり大淀か榛名か分かりまセーン!」

 

「やっぱり提督に刺さりマース!でも負けまセン」

 

「何に!?」

 

 

 

 

 

 

「あの提督さんが…麗提督の好きな方…ですか?」

 

「一応、お付き合いはしてるんだけどね?」

 

「あの人が……」

 

「あれ?金剛ももしかして…?」

 

「いえ、そんな訳ではないと思うのですが…暖かそうな人だなあ…と」

 

 

その時…

 

「あっ…」

足を滑らせる猛武金剛。

 

「危ない!」

と手を出す救さん。

 

 

転ぶ猛武金剛を受け止める形になった……が、彼の手は多分ヤバいだろう…。

 

「……大丈夫?(俺の手!!大丈夫か!?何!?大丈夫じゃない!?)」

 

 

「あ………はい」

ぽ〜っとする猛金剛。

「ご、ごめんなさい!」

と、飛び退く。

 

 

「嘘ヨオオオ!!そんな!ドジっ子属性まで持ってるデース!?」

 

金剛が絶望的な表情を浮かべている。

 

 

「大丈夫!?救君!?」

 

「ん………大丈夫だよ!一応…明石んとこに行ってくる…」

「でも…猛金剛が無事で何よりだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダーリンは…あんな感じに大人しい金剛が好きデース?」

 

「…ヤキモチ?」

 

「…正直妬いてマース…あの金剛もダーリンを好きになりそうで…てか、絶対オチてマース。正妻は私デース…」

 

 

「金剛?」

 

「ハイ…」

 

「愛してるよ」

 

「え…な!何ですカー!?憐れみデース?」

 

「君は…俺の最初のケッコン相手なんだぞ?数多くいる中で君を一番最初に選んだんだから…自信持って欲しいな」

 

「他の子にも似たような事言ってマース…」

 

ゔっ…今日は厳しいな!!

 

「…なら……」

と、目を閉じる金剛。

 

 

「はいよ」

 

 

 

 

 

 

「コレで頑張れマース!!」

 

 

「ねえ…お2人さん?…私が居るのに…堂々とキスなんて…お熱いのねえ?」

 

「オー…明石」

 

「私も…してほしいなあ…」ジーー

 

「ワタシモイマス…」ジー

夕張…も居たか。

 

「はいよーー」

 

 

 

 

 

「はぁい!提督!どうしましたか!!??」

 

「え?!ギャルゲー(?)みたいなドジっ子ハプニングで更に手が痛い!?」

 

「ありがちな展開だよねー!」

「それを助けるために…手を……提督の手を…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はんっ!!何じゃあそりゃ…ペッ……ここは現実なんですよ……」

「提督の手を……許せない…」

 

 

「さっきのキス返せや……よし、なら街の病院に行こう。あそこは美人で有名らしい」

 

「ままままま待ってください!!」

「ダメですよ!冗談ですよ!……半分(ボソッ)…ね?ね?私達で良いじゃないですか!」

 

 

「ヤキモチですよお〜」

「美人の医者のどこが良いんですか…?私達が居るじゃないですか…不満なんですか?足りないんですか?」

 

 

「私達…提督の事大好きなんですから…」

「その病院…潰しておかなくちゃ…ウフフ…跡形もなく…」

 

 

「ちゃんと治療しますよ!」

「もう…これ以上傷つかない様に…提督を地下に監禁するしかないですね…」

 

 

 

「怖いよッ!怖えよ!!!!え!?何?!まじ怖え!怖えしか言葉が出て来ねえ!!」

 

 

 

「冗談です!」

「怪我してるんですから…無茶をしないでくださいね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療後に彼女達が何やらぶつぶつと「あぁ…この病院ですね?」とか言ってたのは聞いてないフリをしておこう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「金剛ちゃん…もしかして本当に惚れた?」

 

「そそそそんなことは…でも」

 

「でも?」

 

「カッコ良かった…です」

 

「む…ライバル……」

 

 

 

 

 

 

 

 

……

 

…朝。

静かではなく…騒がしい朝だった。

 

恐らく誰かが喧嘩でもしてんのか?

 

 

 

 

 

おっ?

静かになったな。

 

 

………。

 

 

ギィ…と俺の私室のドアが開く…。

 

 

 

鍵かけてるはずなんだけどなあ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

「……てい…と…」

ドシャリと扉が開くと共に手をこちらに伸ばしながら倒れ込んでくる時雨…。

 

「時雨…?どうした!?」

敵襲か!?

 

 

その時雨がズルズルと俺の視界外へと引きずられて…行く。

 

「ええ…?」

 

 

 

そして…代わりに…。

 

「…勝ちまし……た」

 

ボロッボロの高雄のエントリー。

 

 

「え?何してんの?」

 

「提督の…お世話の権利を私は勝ち取ったのです」

 

 

 

「え?」

と、ドアの外を覗く…。

 

 

 

あっ

アカンやつやこれ…。

 

外にはここに続く程に艦娘の倒れる列が出来ていた。

 

金剛や大和を含め大勢の艦娘が転がっていた。

 

 

 

 

 

「さあ…お着替えしましょう♪♪」

 

「え?お前ってそんなキャラだっけ?」

 

 

 

そう

提督は両手が使えない。

 

治療中に何かやったらしく…悪化してまだ治らない。

故に、自ら着替えやご飯の類が出来ない。

 

恥ずかしいけど仕方ない。

 

 

 

 

 

 

「…皆、ぶっちゃけ今の俺は着替えも何もできん…その、恥を忍んで言うが…誰か…手伝って」

 

と、言ったそばから大乱闘。

その日は大淀が叫んでいた!

 

「「「「負けられるかぁぁぁぁあ!」」」」

 

水着に着替えさせてもらうときも……

 

「私達夫婦ですけど……既成事実ってあると思うんですよ…」

 

なんて言ってたくらいだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

なので毎朝大乱闘

ただ1人の勝者が蜜にありつけるらしい。

 

 

何が怖いって…大和とかが負けてる事なんだよなあ…。

 

 

 

高雄はにこやかに言う。

 

「では、さっそくパンツから…」

 

「ないから!」

 

 

これが後に語り継がれる

提督のお世話争奪戦争……だとか……。

 

 





思わせぶりな事書きました!
サーーセン!
提督争奪戦……。
どうなるか…




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