提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

150 / 453
144話 海軍最強のブイン基地 ②

京極は睨みを効かせて一気にトーンダウンして言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「え…あ…」

と、麗は固まってしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

事は無かった。

 

 

 

「あんなに慕ってくれている住民に被害を及ぼすかも知れないのに戦闘をするメリットがないでしょう?」

 

 

「演技かもよ?」

 

「私にはそうは見えなかったですけど…」

「…それに本当にそうなら…島に着く前に沈めると思うのですが…」

 

 

「皆でなぶり殺しにするのかも?」

 

 

 

救君…と困った顔でこちらを見る麗。

 

「そーだったら……」

と、救は言う。

 

 

「うん」

 

 

「俺らの見る目がなかった…と諦めるしかないかなあ…」

 

「え?」

京極は驚いている。

 

 

「あ…でも、律儀な奴は好きだとか言ってくれたから……せめて麗ちゃんだけは助けて欲しいなあ…」

 

ふむ…と一呼吸置いて京極は言う。

 

「仮に命を助けたとしても…島にはたくさん飢えた男も居るよ?無事な保証は無いよ」

 

 

 

「それに君の艦娘も……」

「可愛い娘ばかりだろうから……ね」

「俺達は…海軍最強と呼ばれてるから…そのくらいならできるよ?」

 

ニタァ…と笑う京極。

長門もクスッと笑う。

 

 

なるほど…

麗ちゃんもウチのメンバーも慰みものか奴隷にでもすると…ねえ…。

 

 

 

 

その話が本当ならその時は……

 

 

 ()()()()()()()()()()()()() 

と、本来なら思う所だろうけど…

 

「それはないな」

 

 

 

「……何でだ?」

目を丸くする京極。

 

 

 

 

「将ちゃん…やるならさ…ちゃんと指輪隠さないと」

 

 

「え?」

驚く麗。

 

「あッ!?」

それ以上に驚く京極。

 

 

 

「ぷっ…」

長門が吹き出した。

「すまん!提督!ククク…アハハハハハハ!!将大!お前の負けだ!アハハハハハハ」

 

 

「指輪…外し忘れていた!」

 

そう、彼の左手には長門と同じ指輪があったのだ。

 

 

 

 

 

「ヒー…腹が痛い!!お前は…詰めが甘い…。まぁ……普通の奴なら…皆殺しくらい言うと思ったのだが…」

 

 

 

「まあ…本当に有り得たなら…ウチの連中がこの島を消すでしょうね…止める俺も死んでたら…」

 

 

 

「それに…長門もお茶に薬くらい入れるはず」

 

 

「む…そこまではリアリティを求めてなかったからな…」

 

 

 

 

「まあ…そうだよね…救君のところなら…」

 

 

 

と、言ったところで京極が頭を下げた。

 

 

「ごめんよ救ちゃんに麗さん。試すような事を言って」

 

空気が一瞬にして緩む。

 

 

 

 

 

「…敵じゃないんですよね?」

と、麗が尋ねる。

 

 

「すまない!京極 将大…命を懸けて君達の味方である事を誓うよ」

 

 

 

 

 

 

 

長門が京極の肩に手を置く。

「俺達は…本当に結婚している」

「俺も…長門や皆と…幸せな明日の為に戦っている…だから君達のことをよく知っておきたかったんだ」

 

 

「なるほど……。あ…でもしっかりと麗ちゃんには謝ってね?冗談とは言え…俺の嫁なんですから…」

 

「この国はいつから一夫多妻制になったのかな?」

 

「さあ?金剛も麗ちゃんも…みーーんな嫁です!」

 

 

また皆が吹き出す。

 

 

「まあ…うん。俺が悪かったな」

「麗さん、本当に申し訳ない」

再び頭を下げる京極。

 

 

「…あ!いえ!大丈夫ですよ!」

 

 

 

「俺はあの日にあの場所に居た……と言っても…厳重警戒の中でだけどね。 俺は一応…この海軍で最強と言われてるから、まあ当然の扱いなんだけどさ」

 

「そこで噂の神崎君を見た訳だよ」

 

「突如として現れて…鉄底海峡を攻略し、敵側に寝返った彼を打ち破り」

「大侵攻を阻止して」

 

「自らは囚われの身の中で艦娘を動かして閣下を救い…艦娘を救い」

 

「まあ…俺達は何も知らなかったのか?と言われると痛いところであるんだが」

 

 

「正直なところ…今回の件に関しては動けなかった…の方があるんだ」

 

 

 

「まあ…戦力的に1番警戒される鎮守府ですから…」

「でも、私達が立ち上がった後…深海棲艦や私兵相手に戦ってくれてむしたよね?」

 

「ありゃ…見てたの?」

 

「あちゃー…初めから…ドキッ!敵かも作戦は失敗する予定だったのかー…」

 

「甘かったな…将大」

 

 

 

「何かね…君達を見ていたら…何もしなかった自分が情けなくてさ…。だから少しだけ…やっちゃった」

 

京極はニコリと笑った。

 

 

 

「うん!君達の人となりは分かったよ」

 

「仲良くして欲しい!!!」

 

がっしりと握手とハグをされる…。

絶対…松○修造さんだわ…。

 

 

 

「さて…以上な訳だが…」

 

 

 

 

「え!?終わり?」

 

「あぁ!俺の目的は達成された訳だ」

 

「え?本当にコレだけ?」

 

「そうだぞ?」

 

「……マジか……」

 

「行き帰りより…滞在時間が短いね」

 

あー…ジーさんが言っていた意味が分かった気がする…。

とにかくまっすぐなんだ、この人は。

 

 

 

 

 

「今度は俺が……桜と遊びに行くよ」

 

「桜?」

 

「舞鶴の提督だ。女性の提督だぞ!麗さんにとっては嬉しいんじゃないか?」

 

「確かに…あまり他の女性の提督とは接点がないので嬉しいです」

 

「まあ…ライバル登場かも…だけどね」

 

「え?!」

 

「救ちゃんは…誰からでも好かれそうだからね」

 

「ちょっ!!」

麗ちゃんが焦っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道で愚痴る。

 

「……なんか疲れた」

 

「良い人だったけどね…」

「私はここから乗り換えだから……またね救君」

 

「ああ!またね」

 

「…意地悪…」

 

「え?」

 

「む…」

麗は救にキスをする。

 

「他の人が来ても振り向いたらダメだよ?」

 

「桜って人が心配なんだ」

救が笑いながら言う。

 

「やっぱり意地悪ー!!」

 

なんて言いながら彼女は帰って行った。

 

 

 

 

 

「さて…俺も…電車に乗るか…」

 

 

「麗さんは…積極的な人なんだね!」

 

「そーなんで……うおっ!?」

そこには松岡修造と長門が居た。

 

 

「やあ!!着いてきた!!」

 

「やあ!長門もいるぞ!?」

 

「今から鎮守府にお邪魔しちゃうぞ!」

 

 

 

 

「嘘ですやん…」

 

 

 

 

ははは!と笑いながら電車船旅を…3人?で楽しみながら提督は帰宅した…とか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




新キャラとそのうち出したい新キャラをのぞかせるだけの会でした。

アンケートご協力ありがとうございました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

好きなシリアスエピソード

  • 1 鉄底海峡編
  • 2 蒙武との演習編
  • 3 紫陽花の咲いた日に
  • 4 正義の在りどころ
  • 5 誰が為に鐘は鳴る
  • 6 西波島大決戦
  • 7 焦がれる背中に
  • 8 あなたと逢いたくて
  • 9 青い海に燃える
  • 10 星に手を伸ばす者へ
  • 11 麗と武蔵 最強の名の下に
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。