提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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147話 提督 赤城ト1日夫婦 ① 幸せの…あの味

「おはようございます!どうぞ!朝ごはんです」

 

 

そんな朝から始まる一日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の目覚めは…いい匂いからスタートした。

 

提督…との呼び声で目覚めた俺は、部屋のちゃぶ台の上に並べられたご飯と、横でしゃもじと茶碗を持って正座している赤城が目に入った。

 

 

ニコニコと笑顔で

「(ボソッ)朝ご飯ですよ。さあさ、洗顔等終わらせてきてください!あったか出来立てのご飯が待ってますよぉ」

 

 

 

 

 

「…さすが赤城だ……。結構早い時間……ん?」

 

 

そこで俺は気付く。

「え?外まだ…暗い……」

 

 

そう、外はまだ真っ暗だった。

 

「…?え?」

時計を見ると……3時半だった。

 

 

 

 

 

「赤城いいいいい!!!」

 

「あら!お早いですね♪さあ…「時間ッ!!今の時間は…」

 

「ええ…3時半ですね。(早)朝ごはん…ですが?」

 

「夜中だよッ!!」

 

「ちょっと何言ってるかわかんないですね…」

 

 

 

 

人生初の早朝ご飯……てか夜食じゃね?

 

 

 

目の前には普段使いの茶碗でなく、赤城の茶碗(提督用)

一杯で3合のご飯が入るぞ!

 

うどん用のどんぶり?

味噌汁用だぞ!

 

焼き魚…

何の魚?ねえ?コレ何の魚?

鯛?60cmはあるよ?

 

 

 

 

 

 

赤城の方はそれの倍くらいあるけど…

 

 

「………死ねる」

 

 

 

 

「何を言ってますか!朝ごはんは1日の活力を作るんですよ!?食べなきゃもちませんよ!」

 

「これ食う方が…体もたねえよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに…その3時間後には

 

 

 

 

 

 

 

「提督?(本当の)朝ご飯ですよー!」

 

 

「……はい」

 

 

 

 

「…朝カレー?」

 

 

「はい!私カレー大好きなんです!」

 

「そーいや比叡のカレーもめっちゃ食べてるよなあ…」

 

「比叡さんの成長は凄かったです」

 

「赤城のカレーも美味しいけどな?」

 

「…でも、私の作るカレーは最高ではないです」

「あの味に比べたら……まだまだ…同じレシピで作っても…」

 

「?」

 

「さあさ!食べましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「行ってらっしゃい」」」

と見送られる俺達。

もうお約束になった。

 

 

 

 

 

食べ歩き…かと思いきやショッピング。

 

何でも茶碗をオーダーメイドしたとか…でそれを取りに行きたいとか。

 

 

「…ッ!!」

世間は俺には広すぎた。

茶碗…とは?と言いたくなる赤城印のご飯茶碗。

もはや…小型の炊飯器?とすら言えるほどのそれ。

味噌汁の碗のはずなのに…俺にはラーメン用の丼にしか見えない。

 

「これも赤城のか?」

 

「いいえ?提督」

 

と、差し示されたのは俺用の食器…らしい。

 

…3合は入るであろう茶碗に

小型の丼のような汁用の碗。

デザインは赤城のとお揃いのだ。

 

 

「お揃いですよ♪」

 

 

「わ、わぁい…ありがとう」

 

「これで沢山食べられますよ!」

 

「……せやな…」

 

 

 

 

 

 

「あ…」

赤城が言う目線の先には…。

 

箸と箸置きがあった。

シンプルながら…上品さを感じるそのセットは俺も思わず良いなと思う程だった。

 

「どうかしたか?」

 

「あ、いえ、何でも…」

 

「お揃いで買う?」

 

 

「…ッ!?何故わかったのですか?!」

 

「いや…何となく…だ。俺たち夫婦だろう?それくらいいいよ」

 

「あ…ありがとうございます//.」

 

決して優しい値段ではないが、赤城の笑顔の為なら安いものだ…

本当に下手な飯屋よりマジで安い。

 

 

 

「はい…!直接手渡ししたかったので…」

と、さっきのセットを差し出してくれる。

「いつも…ありがとうございます!いつものお礼です」

 

 

その笑顔に俺の心はキュッとなった。

嬉しいんだ。

 

 

「ありがとう…。なら俺も贈るものがある」

 

「え?指輪で「そうだ」

 

「え…」

 

「受け取って欲しい…」

私の目の前に差し出されたのは…ずっと…ずーっと欲しかったもの

 

「いいのですか?」

 

提督は何も言いません。

 

「提督?」

 

「いいのですか?と言う意味がよく分からなくてな…。贈りたいから…受け取って欲しいから贈る…ではダメか?」

 

「いいえ!いいえ!!喜んで!謹んで!!お受けします」

 

 

提督が私の左手の…薬指に指輪をはめてくれる。

 

この幸福感…

皆もこんな気持ちだったのですか??

……あぁ…温かい…。

 

 

「赤城…いいか?」

 

「え?」

 

「もし…いいなら目を閉じて欲しい」

その意味は…よく分かった。

でも

 

「目を開けてちゃ…だめでしょうか?」

 

「いいけど…どして?」

 

「見逃したくないんです…私の初めての…キスを受け取ってくれるあなたの顔を…」

 

「そう言われると…照れるな。うんいいよ」

 

 

 

 

 

 

唇が…触れて…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……幸せです」

 

「ならよかった…めちゃくちゃ恥ずかしいけど」

 

「私もです…うふふ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ?はやかったのね?」

と、陸奥が出迎えてくれた。

確かに早い。まだ昼の15時とかだ。

 

起きたのが3時半なので…感覚がおかしくなっていた。

 

 

 

 

少しきてください…陸奥さんも…と、赤城は言った。

 

「ん?」

と…ついて行く俺。

連れてこられたのは食堂。

 

 

「あら?早い帰り…だね」

ちょうどおやつタイムだったのか…珍しく間宮達もお茶をしていた。

 

赤城は皆の前に俺を立たせるようにして…俺の前に立った。

 

どうした?と皆もコチラに注目する。

話を聞いた全員が集まってきているようだ。

 

 

 

「どうしたんだ?赤城」

 

 

 

 

 

 

「私は…お願いがあります」

赤城は少し俯き加減で言った。

 

「お願い…?」

 

「はい、お願いです。きっと優しいあなたは断らないだろうと思いますけど…」

 

 

 

「でも、これは私1人が…独り占めしたくないものなので…皆さんの前で言おうと思いました」

 

一体…何だ?

 

「私には…ずっと忘れられないものがあるんです」

 

 

 

赤城が言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「提督…私に…私達にカレーを食べさせて下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




赤城印の丼持ってます!
てか使ってます!

提督用の食器セットも持ってます!現役です!


赤き魔のエンゲル係数は…高いです。
簡単に奢るよ!なんて言った日にはギャンブルで負けた人みたいになる事は必至です。


続きますよ(๑╹ω╹๑ )!!


少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです!
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