提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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え?
投稿?
するよ!!!


150話 面倒なヤツら

ご機嫌よう…皆様…。

重桜…赤城でございます。

 

本日は…ソウジをして居ます。

 

指揮官様には変な虫がよくつきますので…。

ではなく、普通にお掃除です。

 

 

「そろそろお茶にしませんか?」

 

「おっ…いいね、桜赤城が好きって言ってた大福を買ってるんだ」

よいしょ…と指揮官様が取り出すのは

銘菓中の銘菓と言えるでしょう。

 

幸心堂(こうしんどう)のお大福…。

生塩大福というもので

外のお餅はもっちり…ほんの少し散らした岩塩が…たまりません。

中の小豆も最高級…クリームもしつこくなくて…。

 

「嬉しそうだな」

 

「え?わ、わかりますか?」 ブンブン

 

「尻尾がね」

 

お恥ずかしい……

 

「まあ…さらに君は喜ぶ事になるんだが…」

 

「?」

 

「なんと新発売、苺大福、わらび餅、キャラメル大福」

 

「……指揮官様…赤城は…赤城は!幸せものです!」

 

 

 

 

お茶を…準備して…えへへ。

ベルファストと桜大鳳も居ますけど…まあいいでしょう。

目の前の指揮官様を眺めながら…これを食べられるなら…些細な事です。

 

 

「では…頂きま……」

 

 

 

 

 

 

 

「……この感じは…」

 

「どした?桜赤城…」

 

 

うにょん…とゲートが開いてから奴らは現れた…。

 

 

 

其処から顔が出てきた

 

 

「オサナナジミー!!!」

 

「む!ここが指揮官のいるところか!」

 

 

 

「んなっ!?」

 

「あ…」

「あら…」

 

 

「くっ!よりによって!お大福の近くに…!帰りなさい!帰りなさい!ハウス!!!」

桜赤城が見たこともない表情で2人…隼鷹とエンタープライズをゲートに押し戻している。

 

 

「来なくて良いわ!特にエンタープライズ!!」

 

「むっ!赤城!………あっ!指揮官!指揮官だろう?!やっとあえ…いたたたたた!赤城!押すな!押すな!!」

 

「オサナナジミ〜どこに行ってたの?〜いたたたたた!!押さないでよ!折角の再会の邪魔をしないでよ!」

 

「大鳳!!手伝いなさい!!」

 

「……赤城先輩ごと押せば先輩も帰りますか?」

ニマリと桜大鳳は笑って言う。

 

「ならその大鳳様を私が押しましょう」

その後ろからベルファストが笑いながら言う。

 

 

「2人ともおおお!真面目に!」

 

 

「おっ?!ベルファスト?!ベルファスト!私だ!エンタープライズだ!」

 

「あら?大鳳もいるの?ずるいわ?私も混ぜて?」

 

 

「あぁ…指揮官様ぁ…助けて下さい…」

 

 

「……俺さ、10日くらい特別休暇溜まってるから休むわ」

 

 

 

「「「「「えええええ!?!?」」」」」

 

「いや…何かもう収集つかんし…」

 

 

 

 

「指揮官様は私が居れば…他はいらないのよ!」

 

「アルバコア…呼ぶかなあ…」

 

「じょ、冗談ですよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…指揮官!私も今日からお世話になってもいいか?

 

 

 

 

 

むしろ帰れない!!」

 

 

 

 

 

 

 

「出てくるならそこはダメです!と言いますか、お大福がありますから、もう少しズレてください!!」

 

そう、彼女達はそのまま出てくると桜赤城の楽しみのお大福に直撃してしまうのだ。

 

故に…せめて寄って下さい!と桜赤城はマジで懇願していた。

 

 

桜赤城を押し込もうとふざける2人に

負けるものか!と、出てこようとする2人。

 

桜赤城は必死でお大福を守ろうとする。

 

当然バランスを崩すわけでね?

 

わあーーと

彼女たちが雪崩れ込んだ!

 

うにゅんとゲートは閉じられて…咲夜赤城の願いは虚しく彼女達はここに残ることに…なってしまった。

 

 

 

 

 

「ああああああ!!!!!」

 

 

 

 

ま…まあ、お大福が…

私の…お楽しみ…の…?

 

え?

 

騒ぎで大福達は……

 

 

「あ…あぁ…」

 

 

 

 

「え?…あ…大福?」

 

「あちゃあ…ごめん…」

「お大福はまた買ってくるから許して?」

 

皆がオロオロしている。

 

「貴様らぁぁあああああ!!!!」

「殺すッ…指揮官様から頂いた…お大福を…ッ!!」

 

 

「ぶッッッ殺すッ!!」

 

 

好きなお大福だけではないのだ。

俺から一緒に食べようと言われた…特別なお大福だったのだ。

 

故に桜赤城はマジでキレた。

 

 

 

 

 

 

その後は大変だった。

執務室は半壊。全員漏れなく大破で入渠…。

 

 

 

 

 

桜赤城?

無傷も無傷。

まさか皆もあの場でドンパチやるとは思ってないだろうから…

そりゃ…やられるよね。

 

 

 

 

そして…その桜赤城は炭と化したお大福の前で泣いていた。

「ぐすっ…ううっ…指揮官様から頂いたお大福があ…」

 

「…桜赤城……お大福を消し炭にしたのはお前だけどな

 

 

 

桜赤城は俺に気付いて言う。

 

「うっ…あ、指揮官様…申し訳ありませんでした……我を忘れて指揮官様も危ない目にあわせてしまって…どんな罰でもお受けします…」

 

「…なら、部屋で待機だ」

 

「……はい」

 

 

 

 

 

 

桜赤城は部屋に戻る…。

 

そして、へたりと座り込んで泣いた。

 

「きっと指揮官様は私に失望したでしょう…」

「私みたいなKAN_SENは…要らないでしょうか…。そうですよね、仲間を傷つけて…執務室も…あぁして…」

 

 

 

 

 

 

「入るぞ」

 

 

指揮官様?きっと私に罰を言いに来たのね。

「…はい」

 

 

 

 

「食うか?」

 

 

「え?」

 

 

それは…お大福…?

「私が消し炭にしたはずでは…」

 

「あん?これはな…俺の夜の楽しみのための分だ」

 

「そんな!なら私は頂けません!」

 

「2人の方が美味しい」

 

「…ッ!!」

 

「そこまで大切に思ってくれてありがとうな」

 

そう、他の人のものならあそこまではならない。

他ならぬ俺の贈り物だったから…だ。

 

 

「罰を言いに来たのでは…?」

 

 

「んー…アイツらも赤城は怒って当然と言ってたしなあ…。まあ、大淀に謝ってから執務室の片付けを手伝ってくれたら良いかな」

 

 

 

「…皆来てるぞ」

 

 

「はい…」

 

 

 

 

おずおずアズレン組は桜赤城の部屋に集まった。

 

「悪ふざけが過ぎました…ごめんなさい」

と、4人が言う。

 

 

桜赤城は答える。

 

「私も…やりすぎました…ごめんなさい」

 

 

 

 

基本的には彼女は優しいのだ。鬼ではない。

ただ、さっきも言ったが俺絡みになると人が変わるのだ。

 

 

 

 

 

 

桜赤城は言う。

「あの…指揮官様……?」

 

「大丈夫だよ、ひとつずつなら皆で分けられるよ」

 

 

「なら…せっかくなんで…皆さんでいいですか?」

 

 

 

 

 

あぁっ!お大福…♪美味しいです。

 

「幸せですわあ…」

 

やっとありつけたお大福に桜赤城は幸せそうな表情を浮かべていた。

 

 

 

「桜赤城…これ…半分…食べてくれ」

エンタープライズが言う。

 

 

「わ、私も…」

桜隼鷹も言う。

 

 

 

「あなた達…」

 

 

 

 

大福を分け合いながら食べるアズレン組…。

 

 

 

 

「一件落着かな?」

 

 

違えた道を行っても…ここでなら…また手を取り合えるのかもな。

 

 

 

 

ん?

 

 

ここでは?

 

 

 

 

 

「あ!でも、ここでお世話にはなるぞ?」

 

「オサナナジミと一緒に居られるね」

 

 

 

 

 

 

 

「……休暇取ります」

俺は部屋を後にした。




150話!!!
早いもので!
いつもありがとうございます!!


アンケートは前回の話分です!
ぜひご協力ください!



今回から2人程アズレン組が増えました。
1人は…ヤベーヤツ代表。

1人は…真面目担当、兼、ヤベーヤツ


桜赤城は和菓子大好き。
というか指揮官がくれる物ならなんねも大好き!





少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです。

提督は誰の部屋に?

  • 加賀
  • 愛宕
  • 桜赤城
  • 羽黒
  • 足柄
  • 初月
  • 明石
  • 夕張
  • 扶桑
  • 千歳
  • 千代田
  • 大鳳
  • ベルファスト
  • 桜大鳳
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  • 陸奥
  • 榛名
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  • ゴーヤ
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