提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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お待たせしました…。


160話 扶桑の場合

「でしたら…私の部屋など如何ですか?」

 

 

「扶桑…?」

 

「私も…余り提督とはお話が出来ませんので…良い機会ではありませんが…よろしければ」

「山城は遠征で明日まで帰って来ませんし…」

 

 

「扶桑が良いなら…」

 

 

(ええええええ!!!私…今帰ったんだけど……!!)

(え?お姉様、私のこと…忘れて…いや、ナイナイナイナイそれはない…はず…。…いいなあ…私も…提督と…)

 

 

(いやいやいや!何を考えているんだ!私ッ!!これはお姉様からのサイン!提督と久しぶり中の久しぶりに2人で自分をアピールしたいと言うサイン!!任せてください!お姉様ッ!!)

 

 

さっき帰ってきた山城は燃えていた。

 

 

 

「お茶が入りましたよ」

 

「ありがとう」

 

「…初めてじゃないですか?こうやって2人で居るのは」

 

「そう…だなあ」

 

 

「提督と一緒にいる間は不幸にならないんですよ?」

 

「え?」

 

「いや本当に」

 

「本当だッ!!扶桑のお茶の中に茶柱が3本も立ってる!!」

 

「あら…小さな幸せですわ、いい事がありそう」

 

「と言うより…あなたと一緒に居られる時点で…いい事は起こってますね」

 

 

え?

本当に扶桑か?

 

顔色も…めっちゃ良いし…

 

扶桑って…なんかほら…

「寝れなくて天井の木目を数えてたら…朝になりました…不幸ですわ」

的な奴じゃ無かったか?

 

 

だって…本人が言ってたんだもん。

 

 

 

 

 

 

「…あ、お茶菓子が無いんでした」

 

 

「あ!俺のがあるから取ってくるよ」

 

「あ……ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………の間に何があったの?」

 

 

と、俺はタンスに下敷きになっている扶桑に声を掛けた。

 

 

 

 

「提督こお茶がなかったので足そうと思ったのですが…」

 

うん…。

 

 

「不幸なことにお茶が無くて…継ぎ足そうとしたところ…」

 

うん…。

 

「ポットのお湯が急須からズレて私の手にかかって…熱さのあまり落とした急須が私の足の上に落ちまして、そのまま痛みでバランスを崩して後方のちゃぶ台の方にフラついて…転んで…ちゃぶ台の上のお茶が溢れてきて、悶える私の顔にかかってしまいまして…。目にお茶がはいったので更に悶え転がったところ…タンスにぶつかりまして…倒れてきて今に至ります……あぁ…不幸だわ…」

 

 

 

 

この間約3分。

 

「あ…でも…提督が戻ってきてくださいましたから…痛みが消えて……」

 

 

「それアウトな奴じゃ無いよね!?!?」

 

必死でタンスを起こして何とか助け出した。

 

 

「あの…今日はずっと隣に居させて下さい」

 

「あぁ…良いよ…」

もしや…山城がいない分なのか?

 

 

ドキっとする…。

何だよ…色っぽい言い方して……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お茶まみれじゃなければな…

あと、言葉の後ろに

提督が2〜3分離れただけでこれなのでマジで離れたく無い!

がるからなあ…。

頼りにされてるのか…俺がすげえのか…

扶桑がやべえのか…。

 

 

 

 

 

 

色々試したところ…半径3m以上離れるとダメみたいだ…。

 

演習組の模擬弾が流れ弾で直撃した話と、

天井の一部が落ちてきた話と…

彼女のパンが鷹に奪われた話は…割愛させてもらおう。

 

 

 

そのわけか…マジで離れない。

抱き着いて離れない。

 

飯、風呂、トイレ……ほぼ近くに居る。

 

まあ……扶桑がふとした時に幸せそうな顔をするのは嬉しいんだけどね。

 

 

 

 

 

 

ただね…

めっちゃ抱き締める力強いんよ…。

 

今ね?2人で…まあ寝てる訳なんだけどさ?

俺…抱き枕よ…コレ。

 

 

 

 

「提督…好き…好きです」ちぅ ちゅっ

 

 

あ…コレ寝言ね?

 

 

「置いていかないでください…見捨てないでください…」

「伊勢や日向にも負けない戦果をあげますから…お願い…」

 

と、ホロリと涙を流していた。

 

 

 

 

 

 

伊勢や日向に負けたく無い

 

これは日頃から言っている言葉だ。

性能や…生き方…

全てにおいて勝てないと思い込んでいる様だが…。

 

 

違うんだよ扶桑。

 

 

確かにお前達も納得の行く最後でなかっただろう。

 

スリガオ海峡…

お前は…未だにそこを見ているのだろう?

 

 

 

大丈夫だ。

いずれ…其れを越えなければならない時が来る。

 

 

例えそこに幾千の敵が居ようとも…

俺達がお前をその向こう側に連れて行ってやるから。

 

 

決して…お前を…1人にしないから。

 

その時は…伊勢達に負けたく無いなんて言わなくなるさ。

 

 

 

 

 

 

 

俺は…何とか腕を抜け出させて

扶桑を抱きしめて頭を撫でた。

 

「大丈夫だ…そんなことしない」

 

 

 

俺はそのまま眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

「本当ですか?提督」

 

「本当に私みたいな不幸の塊でも…お側に居させてくれるのですね?」

 

「なら…私はどんなことでも頑張れます…どんな不幸でも乗り越えられます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝ッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「提督と離れるなんて…不幸です」

 

 

「まあまあ!良かったじゃん!提督とゆっくりできて!」

 

「山城…あなたは昨日はどこで…?」

 

 

「鳳翔さんと飲み明かしてたよ」

 

 

 

 

「ごめんなさいね…妹にそんなことさせて…」

 

「良いよー!楽しかったし、お姉様が幸せそうなら」

 

 

「ええ…本当に幸せだったわ」

 

 

 

 

 

いつもより少し…幸せな朝だった扶桑だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

見るの?

 

ここで閉じたらハッピーだよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に?

 

しょーがない人だなあ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ今正座中…。

 

 

抱き締められすぎて全身痛い…

胸元とかキスマークついてるんだ…まあ扶桑しかいないんだけどさ…

 

 

 

 

 

はい

 

正座させられてます…。

そんな状態で出勤…とは?……と。

 

 

 

山城から聞いていた鳳翔から朝一から尋問を受けています。

 

大淀は呆れ気味に寂しそう。

 

ベルは苦笑い。

 

 

 

 

 

鳳翔…お酒臭い…。

昨晩ヤケ酒してたらしい…山城と。

 

 

山城がごめんねってガチ謝りしてきたもん…。

 

 

 

「何かいいましたか!?」

 

「いえ…」

 

 

 

 

 

…不幸よ?




お気に入り530越え…。
ありがとうございます!
幸せが……ありがてえ、ありがてえ…




扶桑……
ある意味闇が深そうに思う…。


恐らく瑞鶴と一緒に組んだら………

やめておこう。






少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです!(๑╹ω╹๑ )




質問答えときます。


鎮守府の中でどの艦娘が最強ですか?



純粋な火力等で行くと大和や武蔵等…に軍配があがりますが
その時その時で変わります。

提督絡みになると高雄達も金剛達に勝つこともありますし……
電とか雷も普通に強かったりします。





でもきっと鳳翔が一番怖いです






コメントやメッセージ等お待ちしています(๑╹ω╹๑ )お気軽にお願いします!
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