提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜 作:ふかひれ
「え…?あの質問の意味が分からないって?」
「と言うか君は誰だって?」
「もう…質問が多いですねえ」
「いずれわかる時が来ます…」
「私は…あなた達に会うのは初めてではないですよ?」
「…今日は早く終わったな……」
「そうですね。はい、紅茶です」
「ありがとう」
「大淀様もどうぞ」
「ありがとうございます」
「えへへへへ」
不気味な程の笑みを浮かべる主人公。
「ふふっ…嬉しそうですね♪ご主人様」
「当たり前だ!ずっと楽しみにしてたからなあ…ふわとろたまごプリン(商品名)」
ずっと食べたかったんだあ〜と笑顔で言う救。
キラキラと輝くプリンは
魅惑的で…官能的で……ああ…生きててよかった…。
「大袈裟すぎませんか?」
「それくらい…楽しみだったのさ」
「皆にも一口わけるからねえ」
ジリリリリ!と電話が鳴る。
出るしかないよねえ…。
「は「救ちゃんか!?!?逃げろ!!います––」
ガチャと電話が切れた。
京極であろう人からの電話の約二秒後
スモークグレネードを投げ込まれたらしく執務室は煙で満たされた。
「ゲホッ…な、何だこれは!!」
「敵襲ですか!!」
「…ッ!!妨害電波まで!?」
バァン!
ドアが蹴破られたらしい。
俺の方へやって来る。
が…皆さんならもうお分かりだろう…
ふわとろたまご
プリンの辿る運命を。
はい、その通りです。
くそッ!!何だよ!!
ああああ!!
俺の…俺のッ
ふわとろ…たまごプリン(1日限定20個のみ、予約不可商品)が!!
あああああああああ!!!!
俺のプリン…やりやがったな!!
テメェ…やったらいや!!!
野郎、ぶっ殺してやる!!
試合開始ですッ!!!
そりゃぁぁあ!!
死ねやぁああああッ!!!!
掴み掛かって来た奴を背負い投げる!
「え?!うぁっ!!」
地面に叩きつけられるテロリスト!
からの…
すでに俺の頭の中はプロレスラー。
頭の中で歓声が上がる!
まもる!ボンバイェッ!まもる!ボンバイェッ!!
やっちまえ!!
必殺ドロップエルボー!!!
説明しよう!!
ドロップエルボーとは!?
倒れながら…その勢いでエルボーするだけよ!!
つまり!?
相手は死ぬッ
「ぐぁっ…!!」
奴さんの声が聞こえるぜ…
このまま締め落としてや…る
馬乗りになり腕を首に当てがう。
ムニッ…
え?
腕にある感触は
「んっ…」
え?何この声
「お、女!?」
そんな場合じゃ無いッ!!
これは事故だ!仕方ないッ!!
馬乗りになり腕で絞め落とす。
かなり暴れるが…知らん!!
プリンの恨みは海より深いと知れッ
約…10秒!!
ガクリ…と
俺にかかるその手が落ちた。
カンカンカン!!と頭の中でなるゴング!
試合終了です!!
買っても与えられたのは…
悲しい勝利でした!!
ベルファスト達が窓やらを開けて煙を流す。
ようやく晴れてきた頃にはマスク姿のテロリストがこんにちはした。
マスクなんざしやがって……
と、マスクを剥ぎ取る。
あら…なかなかの美人…
「救君!!」
「救ちゃん!!」
そこへ麗と京極が執務室へ走り込んできた。
「舞鶴の桜が乗り込んで……ー」
「え?」
「え?」
「え?」
そこには女の人に馬乗りになる救。
下敷きなのはもちろん話に出た桜とやら。
「「「え?」」」
「ん……ここは…?」
桜と呼ばれた人が気が付いたらしい。
「…確か……私は………」
「この…ッ!大馬鹿者!!」
京極は桜にゲンコツを食らわせる。
「あだっ!!き、京極!!いてえだろ!!」
「お前は…一歩間違えてたら殺される所だったんだぞ!!」
「…あ」
「そうだ…私は…西波島の提督を……」
襲撃してみたら返り討ちに遭ったと…
途端に少し怖くなった。
手は抜いて無かった。
なのに…あっさりと…。
「…完敗だ…俺がまさかあの状況から負け––」
そう言いながら救の方を見る桜。
「大淀先生ッ!ふわとろプリンは!ふわとろたまごプリンはッ!!」
「……」
首を横に振る大淀。
うわぁぁぁ!!1日限定20個のみ、予約不可商品即完売のふわとろたまごプリンンンンンンン!!
「…ご主人様……おいたわしや…」
「2ヶ月だ…ッ」
「ご、ご主人様?」
「これを手にするのに2ヶ月掛かったのにいいい!」
大和と武蔵もうんうんと頷いている。
え?私はこんなのに負けたの?
桜は困惑していた。
「救君…そろそろ話進めてもいいかな?」
「はい…」
「まさか返り討ちに遭ってるとは思わなかったが…彼女は…京極桜…」
「………俺の姉だ…」
「…俺は京極桜だ!愚弟がいつも世話になっている!」
「少しお前を試すつもりが…返り討ちに遭い、胸をやられて…落とされるとはな…」
「「「「「え?」」」」」
「あ、姉貴…オトされたのか?」(恋愛的な意味で)
「ああ…落ちたな…」(首絞め的な意味で)
「胸で堕とされた…のですか?」(揉みテクニック的な意味で)
「あぁ…アレは凄かった」(気道とか胸部圧迫的な意味のテクニックな意味で)
「…救君…見境ないの?揉みたいなら……いつでも言ってくれたら」
「ごめん、本当に何の話?麗ちゃん目がハイライト落としてますよ??」
「赤飯…赤飯炊かなきゃ赤飯炊かなきゃ赤飯炊かなきゃ」
「将ちゃん?」
「姉に…姉に想い人が出来たッ!!俺は嬉しい」
「ゴリラに育てられた32歳と言われた…あの長門にすら素手で勝てるゴリゴリなゲリラ…略してゴリラと言われた姉が…」
「おい」
「一人称も俺で男は皆舎弟で恋愛経験もゼロな姉が…ぁぁぁあ!!」
「おい」
「料理?んなもん肉焼いとけ!みたいな姉が…ついに結婚か…祝いだ!今日は祝いだ!!」
「救ちゃんが義兄になるのか!!!」
「義兄さん!!」
「「「おい」」」
意外と弟はポンコツ気味だった
8月は皆勤賞だったと思う!
褒めてください!!なんてのは冗談で…。
あ…そんな顔しないで!
はい、どっかで名前の出た桜とは京極の姉でした。
姉御でした。
突如現れたアンケート?
突然ですよね
時に分岐点、岐路にぶち当たる時がやってくると思います。
その時の…指標…と言うことで…。
少しでもお楽しみ頂けたら幸いです!
あなたはどうする?
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