提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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18.5話 とある男の話

その男は少佐で鎮守府に着任した

初期艦は電だった

 

なんだこの小さいのは…

こんなのが世界を救うのか と思っていた

 

 

建造とやらも行った

艦娘が増えて艦隊は強くなった

 

戦果を上げていくと同時に傷付き、それでも笑顔で帰ってくる奴らが可愛く、申し訳なく思った

 

 

ーー司令官!今日もお疲れ様なのです!ーー

 

ーー大本営に褒められたのですね?おめでとうございます!お祝いをするのですーーー

 

ーはわわ!改なんてでありがとうございます!ぐすんー

 

 

私は彼女達とどんどんと親密になっていった

この戦争が終わったら おっさんだけど一緒に居ようと

電と約束した

 

ーはい!電は幸せです!ー

 

いつのまにか大佐まで登り詰めていた

 

 

そんなある日

この作戦の成功の暁には少将に昇格らしい

ー本当なのですか?みなさん!頑張りましょうなのです!ー

ーーおーー!!ーー

 

よーしその時にはお祝いをしよう!

 

 

 

 

 

ぜ…全艦轟沈?だと?

大破し、ボロボロになった電が帰ってきた

もう持たないだろう と誰が見てもわかる状態だった

 

喋るな!電 今!バケツを

 

ー電が助からないのはわかってるのですー

ーていと  お祝 できなくて ごめ ーー

 

おい!電? 嘘だろ? 一緒生きるんだろう?

なあ!なあ!

 

静かに電は息を引き取った 

何故だ? どうしてこうなった?

 

大本営は私を少将とした

こんなもの欲しくはない

 

 

 

それから私は変わった 

死なない軍を作るべく 鬼のように変わった

当然艦娘からは反感を買ったが戦果はあげた

馴れ合う艦娘が嫌いになった 情を持てばまた辛くなる

そうして私は仮面を何枚も何枚も被った

 

いつのまにか大将と呼ばれるようになった

胸の階級を示すものはずっとあのころの大佐のままだった

 

 

ある時からとある艦隊を預かった

躾けても躾けても艦娘同士の馴れ合いをやめない

腹が立った

 

何故こいつらが生きていて 電が死んだのか

 

電? 

電とは誰だったか?

 

 

 

ある日変な奴が来て俺を殴り飛ばし

中佐権限とかで俺をクビにした

ふん 本当は大将なんだぞ…と思ったが

 

なんだか心がざわざわしている

奴と艦娘を見るのが腹立たしい!壊してしまいたい

 

俺は逮捕、拘留された

ふん このまま死ぬのでもいい

ただ!奴には仕返しをしたい 何故奴の艦娘は笑っているのに?

 

む? なぜ俺は艦娘が嫌いになった?

確か俺は…

何か大切な奴が…

 

 

 

 

そんな時に南方戦艦新棲姫とやらが拘留先に攻め入ってきた

 

殺すなら殺せ!お前の仲間はたくさん沈めた

 

 

ーソウネ、デモ、アナタノソノ復讐心、ホシイワー

ーツブシタイ奴ガイルンデショウ?テツダウワ!彼女達モソレヲノゾンデイルワーー

 

彼女?誰だ?

しかしこの深海棲姫の言う通りだ、復讐したい

全てを壊したい

 

 

 

俺は その手を取った

 

 

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