提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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185話 三笠と1日夫婦 ②

「はい♡あなた、あーん」

 

今は三笠とランチタイム。

たまには…とオムライスを食べている。

 

「デミソース派です」

 

「我もだ…とは言え、この…えーと…どりあ?と言うのも気になるんだが…オムライスも捨てがたい」

 

「なら俺がドリアを頼むから半分に分けるか?」

 

「ほ、本当!?」

明らかに嬉しそうな顔をする三笠。

可愛いなあ…。

 

 

「…夢みたいだ…あなたとこうやって過ごせるなんて…」

「…早く…他にの皆にもあなたを会わせたいな」

 

「ビスマルクに…グラーフ・ツェッペリン…翔鶴に、瑞鶴、シリアスに…クイーンエリザベス…長門やウォースパイトもあなたに会いたがっていた」

 

 

「そうだなあ…」

 

「……少し申し訳ないと思う…皆に」

 

「……皆はどうしてるかな」

 

「…あなたを心配していたよ。もし、また世界を渡れるなら…ぜひ会って貰いたい」

彼女は真っ直ぐに俺を見つめて言う。

 

「ああ」

 

「フフ…あなたならそう言うと思った」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランチを終えて街を歩いていると兄と妹が…迷子なのか?途方に暮れる2人に遭遇した。兄は泣いており、妹はただ不安そうにしていた。

 

 

「アレは……」

と、三笠が駆け寄る。

 

「お主達…どうした?」

 

兄は泣くばかりで何も答えない。

 

「あ、あのね…お母さんとはぐれちゃって……それで…それでお兄ちゃんも泣いてるし…わたしね…うぐっ…うっ…ぐすん」

 

「ふむ…兄とやら、妹が不安がっているぞ?泣きやめ」

 

「うわぁぁん!お母さん!お母さん!!」

 

兄は泣いていて話にならない。

 

「お兄ちゃん…泣かないでよぉ…うわぁぁん」

 

 

 

三笠は兄の肩を掴んで言った

「泣くなッ!!!」

 

一喝。

シンプルな一言だった。

 

「あ…あぅ…あ」

男の子は驚きと怖さからか泣き止んだ。

 

周りは微妙な表情を彼女に向けている。

 

「奇異な目を向けるのも構わない…しかし!お主達は何もしていない!」

 

「何たる事だ!道行くお主達は見て見ぬふり…こうも腑抜けてしまうのか?互助精神というのはないのか!?」

 

 

わかっている。

三笠は…怒っているのではない。

奮い立たせようとしているのだ。

 

 

 

三笠は、さて…と男の子に向き合う。

 

「お主は男だろう?」

 

「う、うん……」

 

 

「良いか?男子たるもの…皆の前で泣いてはならない。なぜかわかるか?…それは、護らねばならぬからだ…お主は妹を守る為に兄と言う大役を任されているのだ」

 

「辛い事もあるだろう、我慢せねばならない時もあるだろう…しかし、お前は妹よりも…一歩も二歩も大人に近いのだ!今は母と離れたか?ならば…2人の中で大人に近いのはお前なのだ」

 

「妹も不安なのだ!頼れるのはお前だけなのだぞ?」

 

「……」

男の子は黙って聞いている。

 

「嘘でも良い、背筋を伸ばせ。何かができるのはお前だけなのだ」

 

「でも…僕…」

と兄は弱々しく言う

 

 

三笠はニコリと言った。

「であるなら…笑え、"大丈夫だ!"と、微笑みかけてやれ」

 

 

 

「苦しい時に、辛い時に泣いても…何にもならぬ。ならばそう言う時こそ…真っ直ぐに立つのだ。そして笑え…それな人を強くする」

 

「このお兄ちゃんも強いの?」

男の子は俺の方を見た。

 

 

「もちろんだ!わ…私の自慢の旦那様だ。どんな時も諦めない…自慢の旦那様だ」

 

 

 

「うん…わかったよ…お姉ちゃん!」

そして、男の子は妹に向かって笑顔で言う。

「大丈夫!お兄ちゃんがついてるから!」

 

女の子はニコッと笑って

「うん!」

と答えた。

 

三笠は2人の頭を撫でて…

「良い子だ…ほら、2人に飴をあげよう。お食べ」

 

「わあい!」

「ありがとうお姉ちゃん」

 

少しして親が見つかった。

何度も何度もお礼を言っていた。

 

2人もバイバイ!と手を振っていた。

 

 

 

 

 

「厳しい大先輩も…優しいところあんのね」

 

「むっ…誰にでも厳しいわけではないぞ?お主も分かっておるだろう?!」

 

 

「子供は宝だ…いつの時代も…。私達の善行を継ぐのも、私達の愚行を正すのも、彼ら…次の時代なのだ」

 

「ならその為に頑張らないとな」

 

 

 

 

 

「ん!」

 

 

「ん?」

 

「頑張ったのだ…頭を撫でて欲しい…」

 

「はいよ…お疲れ様。よしよし」

 

「〜〜〜ッ!♡幸せ…えへへ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は…

「時代とは…こうも変わるものなんだな」

と言う技術革新に驚く三笠を楽しみながらデートをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「楽しかったぞ…今日は…うん。本当に楽しかった」

 

「三笠…!」

 

「ん?どうした?」

 

 

「三笠に…コレを渡したい…」

 

「…指輪か……」

 

 

 

 

 

「指輪!?!?まさか、けけけけけけケッコン指輪か!?」

 

「うん」

 

「え?!え?え?こ、コレは夢か!?………痛い!夢じゃない!」

 

 

「俺は君に2度も助けられている…どの世界でもj

「俺もお前を守れるくらい強くなりたい。だから…ずっとそばにいて欲しい…」

 

 

「……そう必死にならなくていいよ。私が隣にいてて…偶にはあまやかしてあげる」

 

「不束者ですが…喜んでお受けします…」

 

 

 

アズールレーンの世界とは違う指輪だけど…左手につける。

 

そして……

 

「いい?」

 

「い、いいぞ!私は…三笠だぞぅ?!」

 

 

「ん…」

チュッ…

 

 

「………言葉にできない…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道に話す。

 

「あなた…ひとつだけ言える事がある。黙っていたのだが…」

 

「ん?」

 

「我と信濃は…気づいたらこの世界に居た」

 

「桜赤城達とは違うと言うことか?」

 

「奴らは現れたゲートを潜ったのだが…我らは…一瞬だったのだ」

「もしかしたら…直前まで一緒にいた赤ビスマルク達もこちらにいるかもしれない」

 

「それだけ頭に入れておいて欲しい」

 

 

「わかった…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……我らはお主について行くぞ」

 

「あなたの居るところが…我らの居る所だ。だから……我らの事も見捨てないで欲しい!我らの事も…忘れず…愛して欲しい」

 

「三笠…」

 

「頼む…」

 

 

 

 

 

「当たり前じゃないか…お前達の居た世界も俺が居た世界に変わらないんだ。他の艦娘もきっと力になってくれる」

 

 

「本当か?本当なんだな?」

 

「それに俺は…お前達の手を離したりしない」

 

 

 

 

ぎゅっと三笠が抱きついてくる。

少しだけこうしていてほしいと言い

うっ…うっと震える三笠の頭を撫でて…抱き締めて…

その涙を隠した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「楽しめましたか?」

 

「む…信濃か…。……ああ楽しめたぞ」

 

「大先輩は…指揮官に首ったけですからね…」

 

「!?!?」

 

「妾含め皆…気づいております故…」

 

 

「ななななななな!!?!?」

 

「赤城なぞ…微笑ましそうに見送ってまして…」

 

 

 

 

 

 

「あ、赤城ィィィイイイイイ!」

 

 

「あら、大先輩、どうしま……?え?何ですか?そのお顔は…え?え?え?」

 

 

 

翌日からの訓練メニューが倍になったとか。





甘いのが良い。
私の作品のキャラは相当崩れきってると思います。

色々とネタを仕入れてぶち込んでますが…。
こうあったらいいなあ…とか、そう言う想像も混ぜてます。
なのでベルファストもシーーット!とか言うんですけど…。


第二部はある意味ダークな話ではある予定なのですが
第一部が大方170話くらいだったので…

第二部で終わらないでくださいと言うお声をいただきまして…
ありがたい限りです。
頑張って行きたいですね!


構想的には三部も存在してたり…


少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです!



感想などありましたらお気軽にお願いします!


質問にお答えします!

扉絵や挿絵のご予定はありますか?


私は…絵心が何処かに行方不明なので…

誰か……是非…描いて頂けませんか……。
という他人任せを…えへ…えへへ…。





私事で大変申し訳ありません。
先週から職場のクラスターで濃厚接触者認定されまして
自宅待機をしていたのですが、ずーーっと微熱や症状が続いてまして…
PCR検査は何回も陰性なのですが…。
体調が良くありません…。
更新が滞ったら申し訳ありません。

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