提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

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194話 龍田ト1日夫婦 ①

コンコン…とドアがノックされる。

 

「どうぞ?」

と、答える。

 

ガチャとドアが開いて入ってきたのは…

 

「はーい!あなた〜?影の薄い奥さんよ〜?夜から失礼するわあ〜」

 

ポジティブなのか…ネガティブなのか…。

 

 

「今日は冷えるから…一緒に寝ない?」

 

 

「…いいけど、その物騒な獲物はしまってね?」

 

「はーい!」

どこに消えた?その槍は…

 

 

 

ちょこんと横に座る龍田。

風呂上がりなのか…いい匂いがするんだよなあ。

 

「シャンプー変えたのよ〜?」

 

ぐっ…バレてました…。

 

「…ごめん…いい匂いで…」

 

「……/////」

龍田が顔真っ赤でオロオロとしている。

 

 

「ね、ねえ〜?たまには提督の…お夜食がたべたいんだけれど」

 

 

「おー!何か食べたいものはあるか?」

 

「……提督の作ってくれたものなら何でも嬉しいわ〜」

 

「なら…龍田にうへへ…スペシャルで背徳的でクセになる提督夜食をご馳走してやるぜぇ…うへへへ」

 

「それは楽しみねぇ〜」

 

 

 

 

 

「レディ…こちらです」

 

「似合わないわぁ〜」

 

「ぐうっ…」

 

「冗談よ〜?あなたはいつでも…その…素敵よ」

 

「嬉しいなあ……って、完成したよ…お待たせさん!」

 

 

 

○ちゃんラーメンであろう即席麺に

ごま油とほうれん草、卵、ウインナーが入った豪華版だ。

提督さんはこの状態のラーメンを深夜の最強飯とか言ってたっけー?

 

そそる醤油とごま油の匂いが……

 

そしてコレは…おにぎりだろうか?

さすが…男の人の手ね。おにぎりが私の作るのより大きいのねえ〜。

梅…かしら?こっちはアッサリにしたのね。

 

 

 

救がゴソゴソと戸棚を漁っている。

あった!と持ってきたのは…玉露と書かれたお茶っ葉だった。

 

コポコポとお茶を入れてくれる旦那様。

 

嬉しくて心がキュンてしてきたわぁ〜。

 

まあ

それを伝えられるほど素直なら苦労しないのよねぇ。

 

 

 

というか…とても美味しそう…

…そりゃ間宮さん達に怒られるわねえ…

 

時々間宮さん達にも振る舞ってるらしいけど…。

 

 

 

カレーもそうだけど…提督の料理って美味しいのに余り作ってくれないのよねえ…

一度、作るよ!なんて言ったら…まあ想像つくかしら。

 

 

 

 

 

 

そんで…

美味しいのよねええええ

 

 

クセになるわぁー!こんなの食べたら…!

…何人の胃袋を掴んだのかしら〜

 

なんだかもやっとするわぁ〜

 

 

「何人の胃袋を掴んだのかしら〜」

 

!?!?思わず声に出てしまってた…ですって!?

 

 

「いや、そんな事ないよ」

 

「今日明日ははあなたを独り占めなんだからね〜?」

 

「どうした龍田?……可愛いなあ…」

よしよしと頭を撫でられる…。

 

 

「そう言うところよぉ〜提督〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご馳走様〜美味しかったわぁ…」

 

「お粗末様でした」

 

 

 

隣にピッタリと引っ付く龍田はじっとこちらを見つめている。

 

「ん?どした?」

 

「いえ〜?」

本当は一緒に寝て欲しいと言えない自分が居る。

素直になれない自分が居る。

 

 

 

少ししたら眠くなってきた。

 

 

 

 

うとうとしてたら…

「寝るか?俺は少し仕事を片付けてから寝るよ」

と、デスクに向かう提督。

 

 

隣に居たいな。

と、提督の隣に座る私。

 

 

「……」

この真剣な横顔が好きなのになあ。

 

時折、こちらを見て微笑んでくれる提督。

 

だめ…

眠…

 

 

 

あ…服かけてくれるの?

…あったかい……あなたの匂い…落ち着くなあ…

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…また寝てしまったわぁ〜」

 

 

 

 

 

あーー!

またベッドだし……

隣にあなたは居るケド…

むーーー!と彼の頬を軽くつねる。

 

彼は悪く無いんだけど…

もう少し素直になりたい。

 

 

 

朝食を済ませてから出かける準備をした。

 

 

「「「行ってらっしゃい」」」

楽しんでこいよ!龍田!なんて天龍ちゃんが言ってくれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

街に着いて色々と見回ってみる。

 

 

「………」

あの服…可愛いな…

 

 

「あの服君に似合いそうだよなあ」

 

「!?」

エスパーかしら?!

 

「着てみない?」

 

「…そうね、せっかくだし…」

ばか!私!もっと喜びなさいよ!

 

 

「あら!お似合いですよ?どうですか?彼女さんにプレゼントで…」

 

「…いいの?」

 

「うん、いいよー!嫁にプレゼントで」

 

「あら!奥様でしたか!申し訳ありません!」

 

奥様かあ……

 

 

 

あのね

…すごく嬉しいのよ?

 

 

 




艦娘達の落差が激しい今日この頃…。

続きます!


少しずつでもお楽しみ頂けたら幸いです!!


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