提督の鎮守府生活 〜最果てと呼ばれた西波島鎮守府での日々〜   作:ふかひれ

200 / 453
ひゃっほーーい!!
トータルが200話なので記念に投下します!!
0時にも投稿してますのでご注意下さい!


195話 龍田と1日夫婦 ②

提督は甘党と聞いてたけども…

 

よくもここまで隠れた店も網羅してるわね…凄いわ…。

 

 

 

後から聞いた話なんだけど…

皆の好みを覚えていて、その子が喜びそうなお店を調べて連れて行ってくれてるみたい…。

 

私がマカロンを食べたいと言ったから…提督の中で1番美味しいところに連れて行ってくれたのよね。

 

 

 

 

 

 

「指輪…貸して?」

 

「…………いいわよ〜?」

龍田は一瞬、訝しげな表情をしたが…俺に渡してくれた。

 

 

龍田へも…もう一度渡したい。

 

「?」

 

 

 

「……ちょうど今くらいの時だったかな」

「ボーナスが入ってさ、君にこの指輪を送ったのは…」

 

「…そうだったかしら〜?」

 

「自己満足かも知れないが…もう一度…今度は直接渡させて欲しい」

 

 

 

 

「あの時…俺を庇ってくれてありがとう」

 

 

あの時というのは…鉄底海峡の事だ。

彼女は…いの一番に俺に覆い被さってくれた…。

笑顔で…「大丈夫…私が守るわ」と言ってくれたんだ。

 

「でも…痛かったでしょう」

「ごめんなさい…守りきれなくて…」

 

「ううん…ずっと言わなきゃって思ってて…言えなくて」

 

「あなたは生きてる…ここに居る…」

龍田が俺の顔に手を当ててくる。

優しく撫でるように…。

 

「ここもねえ…」

お腹を…ここは刺された傷…だね。

 

 

「何度も…何度も危ない目に遭ってるのに…本当にバカなんだから」

 

違う…本当に言いたいことはそうじゃない!

 

 

「…いつか本当に死んじゃうわよぉ」

 

 

違う!違う!!

いつもありがとうって

素直じゃなくてゴメンナサイって……

 

あなたが居ないと寂しいんだって伝えたいのに!

 

 

 

動きなさい私ッ!

言いなさいッ!!龍田ッ!!

 

今この時に伝えないと!

後悔したくないから!!

 

動いてよ!!

何で意地張ってんのよ!

天龍ちゃんなら…金剛さん達なら…言えてる言葉なのにッ

 

 

 

 

 

 

 

龍田は噛み締めた表情のまま俯いている。

 

きっと言いたいことがあるのだろうか…

うん

待つよ。

 

 

 

 

 

 

 

「……ッ!」

提督の顔を見ると…本当に優しい表情をしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いつも、支えてくれてありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ッ!…ッ!!」

ズルいのよ!!

 

 

 

 

 

 

「私こそいつも…ありがとう」

 

言えた…。

 

 

「素直じゃなくてごめんなさい」

 

 

「…前に泊まりに来てくれた時…聞いたの」

 

「私のご飯が好きと言ってくれてありがとう」

 

止まらない。

 

 

「あなたが朝いなくて寂しかった」

 

言葉が止まらない!

 

 

「もっと隣であなたを感じていたかった!!」

 

 

「ずっと隣に居たい!」

 

 

 

 

 

 

「あなたが潰れちゃわないか不安なの!」

 

「私達も頼ってよ!居なくならないでよ!」

 

「辛い思いも…何もかも私達も背負うわよ!!」

 

 

 

 

 

 

「私ッ…私は…ッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたを愛しているの!!」

 

 

 

言った…

言い切った……。

 

はぁ…はぁと息を切らせながら俯く龍田

 

 

 

 

 

 

 

 

「龍田…」

 

 

 

 

 

 

「ありがとう」

 

「ごめんな…」

 

「俺は君の作るご飯が好きだ。また作って欲しい」

 

「君の笑顔が好きだ、君の…素直じゃないところも、寂しがりやなところも好きだ」

 

「コレからも支えて欲しい…」

 

「ずっと隣に居て欲しい」

 

 

「愛してる…」

 

 

 

「……改めて受け取ってくれないか?」

 

 

その箱が開くと…

ええ

もちろん知ってるモノがそこにキラっと光っていた。

 

 

 

「ええ…ええ!!喜んでうけとるわぁ〜!!」

 

私の手を持つあなたの手が暖かい…

指についた指輪の痕の上に戻ってきた指輪。

 

 

「返せっても、返さないから」

 

「言わないよ」

 

 

 

 

 

「……終わり?」

 

「ん?」

 

「言わせるの?」

悪戯っぽく微笑む。

 

 

 

「…目閉じて?」

 

 

 

「嫌よ?あなたの顔をずっと見ていたいから」

 

 

 

少し赤くなった提督の顔が近付いてくる。

 

 

 

 

触れると…あったかいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ?」

 

「うん?」

 

「今夜はずっとあなたと過ごしたい」

 

「喜んで」

 

 

夢みたいな光景。

寝転んでもあなたが目の前にいる。

願わくば…この光景がこの先も見られますように。

 

あなたと過ごすひと時が…

こんなにも幸せなのだから。

 

 

ニコリと自然な笑顔で微笑みかける。

 

「可愛いなあ!龍田の笑顔は」

と、抱き締められる。

 

「そう?二人きりの時なら見せられるかも」

 

「独り占めさせてもらうよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よお!龍田!朝帰りかー」

 

「そうね〜朝帰りよ」

 

「幸せそうな顔してるな!」

 

「そうかしら?」

 

「あぁ…とても幸せそうな顔だ」

天龍は笑った。

 

その時に笑い返した妹の笑顔を天龍はずっと覚えているだろう。

 

 

 




総投稿で200話になりました!
本編はまだですけど…

いつも読んでくださる皆様のおかげです
本当にありがとうございます!
セイレーン編も次話から最終パートに入ります!
シリアスパートでございます!
加筆修正中にはなりますが毎日更新を頑張りますので
糖分補給だけお願いします。






少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです!


感想などお待ちしています!
ぜひぜひよろしくお願いします!



追記…
お気に入りが590越している…だと!?
ありがとうございますううう!
お礼は改めて明日の更新で合わせてください!


17時ごろ更新予定です!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。